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2005年9月26日 (月)

ノーと言わせてくれ(4)

「それでサインしてきたというの、ほんとうに貴方って優柔不断な人ね。私たち五年も会えないのね。あなたはそれで良かったの・・・」
武田は里香の前でいつものように、背中をまるめ遠くを見つめていた。ただ、このときばかりはいつもよりずっと遠くを見ているようだった。
「分かれましょ!」里香はそう言うとさっさと部屋を飛び出していった。里香の目には涙が光っていた。
「まって、里香、ちょっと・・・」

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コメント

今回は短いのですが、元の原稿で、ここに切れ目が入っており、掲載は、その切れ目ごとに行なっておりますので、あしからず。

投稿: 竹内薫 | 2005年9月26日 (月) 08時34分

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