年末進行
毎年のことながら、年末進行である。
なんでも前倒しでやってくる。雑誌の〆切も早いし、単行本も年末年始の二週間は「存在しないもの」として仕事が進む。
通常の〆切のほかに年末進行分が上乗せになるので、結構、しんどい。
活字を拾ったりしなくなり、原稿もパソコンで書いてメールで送り、ゲラだってpdfで見るご時世なのに、年末進行だけは変わらない。不思議といえば不思議である。
いったい、デジタル化、IT化による効率アップは、どこに吸収されているのであろうか。まあ、最後の最後は紙に印刷しなくてはいけないから、その他の工程の効率アップは意味がないのかもしれない。
でも、電子書籍だけになっても、年末進行は相変わらずなのだと思う。10人中9人が仕事を仕上げても、残り1人が年末年始に一週間休むだけで、全員が年末進行になるのかもしれない。
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今年は、正月休みの間にゲラを見たり原稿を書いたりして、正月明けに編集者に送る、という形態はすべて断ることにした。
年末進行で苦しめられて、さらに正月休みまで奪われるのでは、家族生活が崩壊してしまうからだ。
50歳を過ぎて、少しは勝手が通るようになったのかもしれない。
家族が第一。次に仕事。今後20年のスタンスはこれだ。
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