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飼い殺しはもうたくさんだ

ここのところゲラの鬼と化している。作家稼業にゲラはつきものだが、それがいつやって来るかは、なかなか予測できない。出版社は、自らの論理で出版時期を決めて、それに合わせるようにゲラが出てくるのであり、それが作家の所で重なることは計算に入っていない。

てなわけで、ゲラが3つ同時に送られてきて、みな出版時期が同じという珍事となった。

人間の能力の限界を超えているので、どうしようかと思ったが、二日程度の猶予をもらって、なんとかきちんと見ることができた。

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話は変わるが、三年前に書いた単行本を(別の出版社が)文庫化してくれるというので喜んでいたら、単行本の出版社が「契約では5年はウチに権利がある」と契約をたてにとってきてボツになった。

この業界は、本が出た後に契約を結ぶことになっていて、そこには「○月○日までに原稿を入稿すること」などと、後づけで条件の記載がしてあり、きわめていい加減。よもや契約をたてにとる出版社があらわれるとは思わなかったが、こんなこともあるのか。

今までみたいにお互いの信頼関係でやっていく時代は終わったのかもしれない。

iPadの登場により、出版環境は激変する。三年前の本の在庫を抱えて、広告も何もせず、あと二年の間に何百冊かを受け身で売るだけの商売では、これからの十年を生き残ることは不可能だろう。

電子出版にいち早く乗り出す出版社・・・いや、もしかしたら独立するであろう「デキ編」と個人的にタグを組んでの作家活動が重要になるだろう。電子書籍の価格は安くなり、デキ編と作家の印税は多くなり、過去ばかり見ている出版社は淘汰されてゆく。

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お金の問題じゃない。流通しなくなった本を再び流通させたい作家にとって、これまでは「文庫落ち」しか救いの手がなかったが、これからはiPadに配信する方法がある。

次の本から、iPadでの配信をにらんで、契約書で「権利」を主張することにしよう。飼い殺しはもうたくさんだ。

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