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キャッチ22

あまり言いたくないが、東大文一出身である。同級生の多くは役人になっている。

今回の仕分けの問題を、そういった「文一」的な発想で読んでみると、スパコンの問題は、やはり最初から結論は決まっていたような気がしてきた。財務省からすれば、スパコンはゼネコンと同じ(笑)ようするに「ハコモノ」とみなされたのだ。

そのハコモノの予算を凍結してヒトに回す、というのが鳩山政権のキャッチフレーズなのだから、スパコンは人身御供になったのだ。

ネットのいたるところで、「一位」にこだわって、まともな切り返しができなかったから予算削減が決まったという説が広まっているようだが、どうだろう。やはり文一的な発想からすれば、仮に「一位にはこだわらない」という返答が返ってきた場合には、「じゃあ、予算は大幅削減でいいですね」となっていたはず。どちらにしてもスパコン開発は凍結される。こういう手法を「キャッチ22」と呼ぶ(別名「雪隠詰め」)。

ネットで科学関係の人の発言を読んでいると、実に純粋な人が多い。仕分けの場でうまいプレゼンと受け答えができなかったから予算が凍結された、という論調が多い。

でも、私が財務省側だったら、どんなプレゼンでも、どんな受け答えでも、切り崩す想定問答を考えておくだろう。だって、それが目的なのだから。

それでも切り崩せなかったら? そのときだけは、公開審査である以上、予算は通さざるをえない。でも、そんな展開が多くなってはまずいわけだ。

充分な受け答えができなかった担当者を責めるのは簡単だが、いったん仕分けの対象とされた以上、二重、三重の罠をかいくぐって、生きて生還する(予算を守る)のは至難の業だと思う。

私はいつもみんなに言うのだが、「泣く子と財務省には勝てない」のだ。

ブログで怒っているボクも、蓮舫議員もスパコンも松井先生も、みーんな財務省の掌で踊らされているだけかもしれませんなぁ。←あきらめムード

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