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「科学作家」という言葉

9月6日付の日経新聞「半歩遅れの読書術」で経済学者の大竹文雄さんが「科学作家」という言葉を使っていた。

ボクはここ数年、専業のサイエンスライターへの社会差別を打破すべく、「科学作家」という言葉を普及させようと努力してきたが、自分以外の人が公の場で「科学作家」という言葉を使っているのは初めて見た。ちょっぴり嬉しい。

英語をそのまま日本語にしただけなのに、「科学作家」という言葉の響きは、「サイエンスライター」とはだいぶちがう。

言葉は人間の精神・意識と深く結びついているから、「科学作家」という言葉が社会に認知されるにしたがって、専業のサイエンスライターに対する、もろもろの差別も軽減されるにちがいない。

社会差別の怖いところは、差別的な行動を取っている人々が、そもそも自分たちが差別していることに気づいていない点にある。人種差別でも性差別でも事情は同じだ。

科学を学んだ聡明なはずの人々が、非合理的な差別行動を取ってしまうのは、実に残念なことだ。

これからも、「科学作家」という言葉を普及させるべく、がんばるつもり。(戦略上、「サイエンスライター」という言葉と併用しないと意味がないのだが(笑))

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