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富野監督

昨日のJ-WAVE JAM THE WORLDは、富野由悠季監督がゲストだったが、珍しく直前収録となった。(通常は生放送。)

やはり、実際に「現場」で戦い続けている人は発言の深さが違うなと、その映像哲学に感銘を受けた。

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戦いの「リング」に自分で上がらない人が、リングの上の人間に「机上の空論」の説教をすることが多いのはなぜだろう。

以前、K賞を受賞した人の作品を老舗出版社に紹介したところ、編集長から、「なぜその作品が文学としてダメなのか」を綿々と綴ったメールが来て、吐きそうになった。編集長独自の小説のセオリーらしいが、なんとも説得力に欠けるメールだった。

基本的に「作家Aみたいな作品を書け」という論じ方をする編集者は「ダメ編」である。これまで、何人もそういう人を見てきた。読者は作家A’にはお金を払わない。だって、すでに人気作家Aがいるんだから。

なぜ、編集長クラスになってから、急に「説教」臭くなるのかは不明だが、周囲で諌言する人がいなくなるのも一因ではあるまいか。暇になったのか、あるいは、単に年を食ったのか。

いずれにせよ、自分の小説論だけが正しい、という完全な独善に陥り、それを周囲に押し付け始めるのだ。

ちなみに、宙に浮いた小説は、その後、無事にポプラ社から出版された。(もし、普遍的にダメな作品なら、どの出版社からも出版されないだろう。つまり、件の編集長の意見に普遍性なんかないのだ。)

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富野監督の言葉は、このダメ編集長の屁理屈と違って、普遍性があり、凄く重みがあった。それは、実際に「リング」で血みどろの戦いを繰り広げてきた人物ならではの、戦場の感覚だったからだ。

それにしても、科学の設定があれだけしっかりしているのに、すべては「人間ドラマ」ありき、というのは意外だった。

SFの映像空間でドラマを「リアル」に見せるために何が必要かを考えると、自然と科学的な設定が決まってくるのかぁ。これまで、設定が先にあるとばかり思っていたので、勉強になった。

富野監督がいつも言っていることだと思うが、アニメを職業にしたい人は、アニメばかり見ていてはだめだ、というのも納得がいく。幅広く、深い教養がなければ、「コピー」のような作品しかつくることはできないのだろう。

放送中、スタッフがガンダムの歌を合唱していて、異様な盛り上がりを見せていたが、久々に虹色の「オーラ」を感じたぞ!

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