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渾身のルポだったんだ

「諸君!」に連載していた「サイエンティスト異能列伝」は、毎回、丸1日かけて科学者を取材し、その後数日かけて原稿を書いていた。渾身のルポだったが、「8割削除」という条件をつけられたので、文春からの書籍化を断念。(8割というのは、取り上げた科学者の8割を削除して、残りの2割・・・というか2名だけを5倍に膨らませろ、という無理難題。)

正直、この編集長は頭がおかしいと感じたので、黙って原稿を引き上げさせてもらった。(喧嘩しても仕方ないよね、こういう場合。)

最近、いろいろと嫌なことが多い。

(以下、嫌なことを列挙するが、どうか、読まないでいただきたい。誰かに読んでもらうために書くのではなく、自分の精神の健康を維持する必要に迫られて書きなぐるのである。八つ当たりみたいなもんである!)






古典恋愛論の企画は、5社目に打診中。なかなか企画が通らない。本当にやりたい仕事なのに、どの出版社も引き受けてくれない。

ある雑誌に寄稿したところ、目次にボクの名前がない。別の3名のサイエンスライターの名前だけが大きく出ていた。その3人とボクの差は、受賞歴だと感じ、K妻に思い過ごしかどうか確認してみたが、「それが事実だと思う」と言われた。(というより、K妻が扱いの差に気づいて最初に怒り出したのだ。)

この「受賞歴ゼロ」という現実は、精神的な負い目というよりは、社会的な評価の差となって、あらゆる場面で効いてくる。永遠に続く拷問のようなものだが、自分では防ぐ術がない。このクソッタレの肩書き社会を自分一人で変えることなどできないからだ。

誰かが「評価と金は後からついてくる」と掲示板に書いていたが、全然、ついてこないんですけど(笑)

必死に踏ん張ってるつもりだけど、なんだか、かなり辛いよ。

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