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2009年3月の49件の投稿

床に下りちゃいけないルール

ニャー君は、寝室城が落城して以来、ダイニングテーブルのテーブルとイスの間の「地下」に潜伏する日々が続いていたが、今日は活動範囲を広げている。

しかし、床に下りた途端、ゾロりんの襲撃を食らう恐れがあるためか、「床に下りちゃいけないルール」で行動しているようで、テーブル、ソファ、仕事机、キッチン・・・という具合に空中散歩を始め、あらゆる物を床に落として回る始末。

オレ「おい、そこの白い猫! 床に下りちゃいけないルールは、もうおしまいだ。みんなが迷惑する」

そう言い聞かせて、だっこして、床に下ろした瞬間、未確認猫状生命体があらわれてニャー君に襲いかかった。

断末魔の叫び声が猫神亭に響き渡る。

K妻「あなた、床に下りちゃいけないルールがおしまいになったこと、ゾロりんにも教えたの?」
オレ「うっ、すみませんっ! 忘れましたっ!」
K妻「はぁ?(ため息)罰として、しばらく、あなたが、床に下りちゃいけないルールやってなさい!」
オレ「うぉおおお!」

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重版御礼!

おかげさまで「奇跡の脳」は重版となりました。

みなさまのご愛読に感謝いたします。

なお、NHKハイビジョンのジル・テイラーさん出演番組は4月2日にも再放送予定です。前回の放送を見逃された方は、ぜひ、ご覧ください!

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びっくり

高橋洋一さんとの共著の仕事を進めているのだが、さきほどニュースが飛び込んできて、びっくり仰天した。

なにぶん、詳細がわからないので、現在、担当編集者のAさんと連絡を取りあっているところ。

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カメラ大好き

K妻「また、なんか買ったんですか!」
オレ「ぎくっ。な、なんのことかな……(汗)」

***

ここのところデジカメにはまっていて、気がついたら四台になってしまった。

1 フジファインピクスF40fd
2 ニコンD80
3 フジファインピクスF100fd
4 リコーGR DIgital II

年末に妹(=周三郎)に一台、古いファインピクスを譲ったのだが、1もすでに性能が数世代前のものなので、ふたたび妹に譲ることになるだろう。

周三郎「もう、いらないわよ!」

2は今のところ唯一のデジタル一眼なので、しばらく愛用するつもり。ここのところ、あまり一眼レフをぶら下げて撮影に出かける時間がないのが悩みの種だ。キムタクの広告で買ってしまったのだが、かなりのお気に入り。

3はダイナミックレンジの「革新」に衝撃を受けて購入したのだが、マニュアル設定にしないとダイナミックレンジが効かないので、インターフェースのデザインには少々難がある。最新の200EXRはインターフェースもエンジンも改善されていて、かなり魅力的だけど、考え中。(リコーCX1が出てしまったので迷うところだ。)

4は買ったばかりだが、マニュアルでバンバン撮りまくっているところをみると、かなり相性がいいらしい。一眼レフを持ち歩けないときの「サブ」として凄く重宝する。久々に撮影の「失敗」を経験して、逆に昔の銀塩時代が懐かしくなり、マニュアルのフォーカスにして被写界深度を確かめたり、むやみに遊んでいる。

小学校と中学校で写真部だったせいか、今でも写真は「下手の横好き」だ。ちなみに、小中と仲の良かった渡辺くんは、カメラ好きが高じてカメラ屋さんになってしまったほど。

***

K妻「ほんとに写真部だったの?」
オレ「そんなことウソついてなんになる」
K妻「だって、旭山動物園でフラッシュ焚いて恥かいてたじゃないの」
オレ「うん、だから、手動でフラッシュを上げないと絶対にフラッシュが焚けないリコーGR Digital IIを急きょ、購入したんじゃないか。まちがいのないように」
K妻「……」←なぜか大きく口を開けている

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デザインのデザイン

「日立評論」のフロントラインの仕事で、グラフィックデザイナーの原研哉さんにインタビュー。

原さんの「デザインのデザイン」を読んで取材に臨んだが、デザイン哲学の奥深さに感銘を受けてしまった。

「評価は二の次であり、大切なのは機能すること」

本づくりにも当てはまる言葉だと思う。

原さんは、4月28日放送(?)の「爆笑問題のニッポンの教養」に登場するそうだ。

***

ところで、原さんのインタビューがフロントラインの最終回となる。毎月、各界のオピニオンリーダーにインタビューを敢行してきたが、世界同時不況のあおりを受けて、急きょ、今回で打ち切りとなった。

「トリ」として原さんにご登場いただけたことは、大変うれしかった。

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エッセー更新告知

産経Web「竹内薫の科学時事放談」が更新されました。(28日)

讀売ヨリモ「筆の向くまま」も更新されています。(23日)

ぜひ、ご覧ください!

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殺すまではね

中学生のとき、理科の実習で杉並区の科学教室に行って、クラス全員でマウスを解剖した。

そのとき、一部の悪ガキどもが、最初は怖がったり気味悪がったりしていたのに、途中から収拾がつかなくなって、マウスの腸をぶらさげたり振り回したりして遊び始めた。

私はその光景に「吐き気」を覚えた。

彼らは、あの解剖の授業で「命の尊さ」は学ばなかったし、おそらく、「生命の美しさ」や「不思議さ」も学ばなかったはずだ。

せっかく生まれてきたのに、単に遊ばれて「消費」されて無駄になってしまった生き物の命を見て、私はがく然とした。解剖実習そのものが、心の中で大きな悪夢として残った。

いったい、何が悪かったのか。先生の指導が悪かったのか、それとも、中学生に生命を扱う倫理を求めること自体に無理があったのか、今でも理解できない。

***

昨年、仕事である研究室を訪問した際、中学のときの悪夢がよみがえってしまった。年間1億円の予算で生物学の研究をしている研究室だ。その研究室のボスは、以前から知っている人だったが、数年会わないうちに人格が豹変していた。

彼は、研究施設を案内しながら、自慢気にこんなことを言った。

「ウチの研究室は、動物の飼育環境については、世界でも屈指の好環境だと思う。殺すまではね」

その瞬間、私は例の得体の知れぬ「吐き気」を思い出した。

そう、何千という命がここにはある。そして、そのほとんどは実験で殺されて、流れ作業のように脳がスライスされ、染められ、顕微鏡で観察され、記録され続ける。

彼は、インタビューでしきりに「子供のころから動物が好きだった」と言っていた。もしかしたら子供のころは本当に動物が好きだったのかもしれない。でも、今の彼はちがう。淡々と動物の脳の一部を破壊して、論文をたくさん書いて、科学者としての地位を保全し、研究費を獲得しているだけなのだ。

いや、もしかしたら、彼は純粋に「知的好奇心」に突き動かされて動物実験を続けているのかもしれない。

いずれにしろ、彼はもはや、「生き物」をそのまま愛するという意味での「動物が好き」という人とはちがったジャンルの人間になったのだ。

***

同じ「動物好き」でも、好対照をなすのが、旭山動物園の副園長の坂東元さんだ。「ゲンちゃん」の愛称で親しまれる坂東さんは、「ボルネオ緑の回廊」計画を推進している。動物に「生き物」として接する坂東さんのような人に出会うと、妙にホッとしてしまう。(もちろん、動物の命を救う仕事である獣医さんは、教育段階で、多くの動物の命の犠牲のうえに成り立っているわけだが・・・)

***

NHKスペシャルで、植物状態になった人の脳に電気刺激を与えて、意識が戻った事例を紹介していたが、ああいう新しい治療法は動物実験を経てから人間に適用されるのだろう。意識が戻った瞬間の家族の喜びを見て、「もし動物実験が完全になくなったらどうなるのだろう」と考えさせられた。

***

私の中で、動物実験についてどういう立場をとるべきか、正直いって、いまだにわからない。

一つだけたしかなのは、一部の人だけしか必要としないのに、動き始めたら止まらない公共工事と同様、一部の科学者だけしか必要としないのに、殺すのをやめることができない動物実験が多いことだ。

だが、どの動物実験が本当に人類の未来と幸福のために必要で、どの動物実験が「いらない公共工事」と同じレベルなのか、誰がどうやって判断すればいいのか。

「殺すまではね」

あの研究者の言葉が、悪夢のように、私の脳裏で反響しつづける・・・。

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今日のJAM THE WORLDは舵取りがムズカシイ

今日の放送は難しくなりそうだ。

「動物実験の廃止を求める会」の方をゲストにお迎えするのだが、公正さが求められるナビゲーターという立場上、諸手で賛成することはできないからだ。

私の友人には生物学者も多い。彼らのほとんどは動物実験が仕事だ。酒を飲んだり、食事をしながら、実験で動物を傷つけたり殺したりする話が出ることがある。彼らは、たいてい、私の機嫌が悪くなるのを察して、その話は途中で切り上げる。

捨てられた猫を引き取って、家族として一緒に生活しているのに、猫の身体の一部を破壊して実験をし、その結果を論文にして、研究費やポストをもらう人の行為をそのまま受け入れることなどできない。

「科学の進歩」という大義名分の裏に、研究費や就職といった「生計」の問題が横たわっていることもわかっている。つまり、「やらなくてもかまわない動物実験はたくさんある」わけだ。

とはいえ、「動物実験の完全廃止が可能か」と問われれば、自信がない。どうしても必要な医学実験があるのかとも思う。

今日は、そういった個人的な疑問もゲストの方にぶつけてみたい。かなり個人的な本音が出てしまうかもしれない。そうしたら、科学系のリスナーから強い反発を食らう恐れもある。

休暇明けだが、いきなりムズカシイ舵取りを迫られそうだ。

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直前告知

明日のJ-WAVE JAM THE WORLD、15ミニッツは・・・

今月11日、EUで化粧品の動物実験禁止に関する規制が強化されたコトを受けて
「動物実験の廃止を求める会」の方をお招きして
動物実験の現状について考えます。

***

なお、金曜日に新たにスポンサーがついてくれたため、「竹内ラボ」は明日が最終回です。

「旭山動物園を科学する」

お聞き逃しなく!

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心理学の年?

博報堂大学のお手伝いで、心理セラピーの「実験台」になってきた。

などというと聞こえが悪いが、企業向けの研修プログラムの開発なのだ。

いつも「聞き役」に徹しているせいか、逆に話を聞いてもらう立場になって、少しとまどったが、無意識の底からさまざまなイメージが迸り出る感じで、自分でも驚いてしまった。

***

偶然だが、去年亡くなった整体師の鴨井聖往先生の弟子である産業カウンセラーのUさんとは、同じ「弟子」同士ということでメールのやりとりをさせてもらっていて、鴨井先生が生前書き残した文章などを送ってもらった。

今書いている小説にも鴨井先生が「案内役」で登場する。

***

むかし、心理学に進もうと真剣に考えたことがあり、以前からユングなどにも興味があって本を読んでいたが、今年は、なんだか「心理学」が大きなテーマになりそうだ。

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30万部を超えると試験に出る

「16歳の教科書」の編集者Iさんから連絡があり、オレの部分が今年度の某看護大学の入試に使われたそうだ。

これまで「99・9%は仮説」はたくさん入試に使われてきたが、それ以外の著書では、もしかしたら「16歳の教科書」が初めてかもしれない。

N2で、あまり意味はないかもしれないが、30万部を超えると入試に使われるのだろうか?

入試の場合、数年続けて、いろいろなところで出題されることが多いから、「16歳の教科書」を読んでおくと、案外、来年の入試に出るかもしれませんな。←マジで

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夜中に原稿書いてたら

今年はサイエンスライターを始めて20年目。

駆け出し時代のゴーストライターなども含めると、今年中に100冊目の本を上梓することになりそうだ。(海外版や文庫版、複数のペンネームがあるので、自分でも精確には数えられない!)

***

サイエンスライターという仕事は、常に文系的な「わかりやすい表現」と理系的な「精確な記述」のせめぎ合いに悩まされる職業だ。常に両方から文句を浴びせかけられる。

実際、そういった「両方からの文句」を言われなかった本といえば、ジャンルを飛び出してしまった「ねこ耳少女の量子論」くらいのものじゃないだろうか。

***

いまだに忘れられないのは、ある出版賞の最終選考において、二年連続で「難しすぎて訳がわからん」、「中身の正確性に欠ける」と審査委員から酷評された体験で、あのときの悔しさと心の傷は消えることがないように思う。

でも、昨年、18年飼っていた愛猫のカロアが死んで、「宇宙のかけら」を書いて、スーっと苦しみや恨みが消えてゆき、「専業のサイエンスライターでない審査員の言動など気にする必要がない」という心境になった。

カロアの死が教えてくれたものは、「ドロドロとした悪意に振り回されるな」ということであり、「読者のことだけを考えて、<野>で生き続けろ」ということだったように思う。

<野>は「フィールド」であり、「現場」であり、同時に「野生」という意味も含んでいる。

***

最近、ウィキペディアに「科学ジャーナリスト(自称)」と書かれているのを見て苦笑してしまった。あまり人前で「私は科学ジャーナリストです」と言った覚えもないから、自称といわれてもピンと来ないが、審査員たちと同じ差別的な目でしかオレを見ない人間は世の中に少なくない。

「日立評論」や「諸君!」や「中央公論」や「J-WAVE JAM THE WORLD」などで大勢の科学者にインタビューしているし、「NEWS ZERO」や「ムーブ!」や「産経新聞」でも毎回、さまざまな科学技術の話題を取り上げてお茶の間や読者に発信し続けたつもりだが、(自称)という悪意のある編集を見ると、それを書いた人は、オレのジャーナリズム的な活動をすべて無視しているのかと驚きを隠せない。

それでも20年間、仕事を続けて来られたのは、オレの活字を読んでくれたり、声を聞いてくれたりしてオレを支えてくれる人々がいたからだ。

そういう人たちのために、これからも「野に生きる」ことを続けてゆくつもりだ。

***

なんで、いまさら、こんなこと書いてるんだろうねぇ。

夜中に原稿を書いていて、なんだか急に「感慨深く」なっちまったようだ(笑)

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重版御礼!

おかげさまで『16歳の教科書』は23刷り35万部になりました。

ご愛読に感謝いたします!

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重版御礼!

おかげさまで『理系バカと文系バカ』は重版となりました。

みなさまのご愛読に感謝いたします!

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直前告知

本日、「奇跡の脳」のジル・テイラーさんがNHKハイビジョンに出演します。ぜひ、ご覧ください!

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侍ジャパン、おめでとう!

WBCチャンピオン、おめでとう!

内川の超ファインプレー、土壇場で同点に追いつかれてからのイチローの二点タイムリー決勝打。

こんなに興奮した試合も久々だね。

それにしても韓国は強かった。ホント、もうダメかと思ったよ。

侍ジャパン、万歳!←もう野球ファンにはたまらん

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WOTAKUマンガ(その8)

作:藤井かおり
画:春吉86%

200902_b1

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シュレ猫書評

掲示板でも教えてもらったのだが、オレンジページの4月2日号に「シュレ猫」の書評が!

あゆみBooksの西岡信五さん、ありがとう!

Orange

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旭山動物園(つづき)

旭山動物園で撮った写真。アザラシがチューブを上下に泳いでゆく。

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それから、イワトビペンギンを近くから。

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(つづく)

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侍ジャパン!

宿敵アメリカを破った試合、いきなりの先頭打者ホームランで幕を開け、どうなることかと思ったが、八回に二点差まで詰め寄られたときは、お腹が痛くなっちゃったよ。

とにかく凄かったぜ。

明日の韓国戦、王さんが言っていた「準決勝まできたら、あとはおまけ」という気持ちで、正々堂々、戦ってもらいたい!

野球ファンにはたまらない試合の連続だ。


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ラビスタ大雪山

旭川での宿泊先はラビスタ大雪山

レンタカーで夜の雪山を運転したときは、どうなることかと思ったが、とにかく終始、快適な滞在で、サービスも文句のつけようがないほどよかった。

ホテルの部屋からの眺めはこんな感じ。

Dscf0132_2

ちなみに、食事のメニューはこんな感じ。

Menu

とにかく尋常でない美味しさ。完全にリピーターになりそうなホテルだ。旭川までは羽田から一時間半かからないので、今後も休暇の際には第一候補だな。

オレはホテルのサービスに文句つけることが多いが、今回は文句ゼロ。久々の五つ星であった。


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コマ大数学科イベント

嵐みたいな天候にもかかわらず、お台場で開催されたコマ大数学科のイベントは、満員御礼!

終始、笑いが絶えませんでしたが、来てくださった皆様には心から御礼申し上げます!(新潟、兵庫、福岡からも来ていただき感激でした。)

逆に出演者一同、大いに楽しめました。

今回は番組のコマ大検証の収録も兼ねており、4月23日放送予定です。乞うご期待!

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旭山動物園に行ってきた!

旭山動物園に行ってきた!

いろいろと面白い話があるけれど、まずは、本日、レンタカーの車窓からの風景がどんなだったか、ご覧に入れよう。

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車の運転自体、二年ぶりくらいなんだが、いきなり雪の山道だぜ。宿泊したホテルは、標高1000メートルだって。(このホテルは、抜群によかったので、あとで詳しくご紹介します。)

旭山動物園での一番は、やはり、ペンギンのお散歩だろう。

オレ「写真撮らなくちゃな」
K妻「フラッシュ焚かないようにね」
オレ「大丈夫。オレは昔、カメラマンになろうと思ってたんだぞ」

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係員「あ、そこの人、ペンギンが目を痛めますから、フラッシュ焚かないでください!」
オレ「うわぁ、ごめんなさいっ!」
K妻「あなた、なにやってんの!」
オレ「いや、新しいカメラだから、設定まちがった」

雪景色の設定で撮ったのがいけなかったようだ、事前に試し撮りをしてK妻にも確認させたのだが、そのときは、たまたまフラッシュが光らなかったのだ。ううう、ご、ごめんなさいっいい!

(その他、K妻が元ちゃん先生からもらったサインや、ホテルの美味な食事の話など、引き続き、ブログに書きます!)

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自主シーリング

いろいろな所で発言する機会が多いので、いつも特定の団体やお役所などから受け取る報酬には自主的にシーリングをかけている。

たとえば、オレは、「原子力発電のさらなる推進が必要だ」、あるいは、「太陽光発電も現在の100倍の普及率にしていくべきだ」、というようなことをオピニオン誌や新聞に書くことがあるが、もし、裏で業界団体から多額の報酬をもらっていたら、それはまちがいなく「御用サイエンスライター」ということになってしまう。

こういうのは、お金はもらわずに自分の本当の意見として発信しないとだめなのだ。

自分の良心の問題だけでなく、そもそも読者からの信用を失ってしまう。そんなことになったら、一生、お役所や業界団体からの「補助金」で糊口を凌がなくてはならなくなり、「御用」どころか精神的かつ経済的な「奴隷」になってしまう。

シーリングは(特に根拠はないが、)自分の平均年収の3%に設定してある。もうちょっと高くてもいい気がするが、この割合なら、お金のために「広告塔」になっている、という誤解は受けないですむにちがいない。

去年は、一件、意見広告の仕事がこの自主シーリングに引っかかって、金額が5万円ほどオーバーしていたため、悩みに悩んだ末、辞退した。もともとオピニオン誌などに書いていた意見と同じことを書けばよかったのだし、この不景気に断るのは躊躇われたが、妻と相談してお断りすることにした。

今年と来年は、さらなる不況が襲いかかる。おそらく年収も大幅にダウンするだろう。うーん、6疋の猫の生活もあるし、このシーリング、期間限定で、5%くらいまで引き上げたほうがいいかなぁ。←煩悩っていう奴さ

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休暇に突入!

本日から、久々の休暇に突入。

丸二日間、完全に仕事をしないで休養する予定。(絶対に仕事しないからな!)

行き先は北海道。

たくさん写真を撮ってアップする予定です。乞うご期待!

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きわめて個人的な見解2つ(腹が立つ人は読まないでほしい)

オレはラジオでコメントするときは、公正な報道になるよう、意見のバランスを取るようにしているが、ブログでははっきり自分の意見を書くことにしている。

***

カルデロンのり子さんの問題は、一部のリベラル勢力による政治劇という見方もあると思うが、東京や埼玉の弁護士会が相次いで、入国管理局の「親子を引き離す」という法の「運用」を非難したところをみると、一部の政治的に偏った勢力だけが騒いでいるのではないことがわかる。(ちなみに、このオレだって、いろいろな面で、立派なタカ派だ。全然、リベラルじゃない。)

改めて、「子供の権利に関する条約」を読んでみた。入国管理法より上位に位置づけられる国際条約を、今、無視するのであれば、そもそも「国際条約」を結ぶ意味などない。

法を守るはずの法務省が、結果的に法を守っていないことになるとは、実に皮肉な話だ。森法務大臣は、弁護士会の批判に少しは耳を傾けたらどうか。なんにも行動しない大臣は、はっきり言って「いらない」大臣だ。

もっとも、一番怖いのは、ネットのいたるところに書き込まれる「人種差別的な罵声」の数々かもしれない。こんなに多くの人が、人種差別的な発言を「匿名」で書き込みしている現状は、何を意味するのだろう。自分の人生がうまくいないことの腹いせなのか、それとも、根っからの差別主義者が蔓延っているのか。

以前、911のときにも感じたことだが、人の不幸をみて、「ざまあみろ」と言う日本人が非常に多い。しかも匿名で。憶病者と卑怯者のオンパレードだ。

今の日本の精神状況はどこか狂っている。オレには、これが亡国の第一歩のように思えてならない。

心ある日本人は、もはや、絶滅危惧種なのだろうか。いや、良心も良識もある日本人も、まだまだ残っているにちがいない。そう考えないと希望がもてなくなってしまう。

***

話はがらりと変わるが、薬のネット販売を禁止する厚生労働省の省令も実にばかばかしい。これこそ役人が特定の勢力と仕組んだ政治劇ではないのか。

たとえば、薬害の被害者を表にたてて、反対意見を封じようとする・・・実に頭のいいやり方だ。だが、薬害を引き起こした薬は、ネットで販売されたものではない。巧妙な論理のすりかえが透けてみえる。

舛添厚生労働大臣は、森法務大臣のようなダメ大臣じゃないから、すぐに行動に移し、「公聴会」を開いている。形式的でない、実のある議論が尽くされることを望みたい。

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小学生ルックってホラーだろ

本日は高橋洋一さんとの共著本「ニッポンの仕組み」(仮題)のための撮影。

どんな扮装になるか楽しみだが、オレは小学生ルックになる可能性大。なにしろ、「小学生」のつもりで高橋先生に経済や政治の仕組みを質問しまくる、というコンセプトの本だからだ。

ひげ面のオヤジが半ズボン・・・どことなくホラーの香りが漂う政治経済本?←すね毛を剃らなくていいのだろうか

***

その後、ブルーバックス編集部のAさんと食事をしながら本の打ち合わせ。「時空の物理学」(仮題)は、数式やグラフを用いて、量子重力までを理・工・医学系に説明する予定。しばらくブルーバックスから遠ざかっていたので、気持ちを入れ直して、再始動だ!

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WOTAKUマンガ(その7)

作:藤井かおり
画:春吉86%

200902_a2

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新連載(予告)

4月の終わりから週刊新潮で科学エッセイ「サイエンス宅配便」の連載が始まります。

私としては、産経新聞の「竹内薫の科学時事放談」の「継続」という意識がありますが、週刊誌は初めてなので、思いきってコンセプトを変えて「笑い」や「怖さ」や「泣き」といった情感を科学とからめて書けたらいいな、と考えています。(笑いが多くなると思いますが!)

連載終了後には本になる予定です。

***

「竹内薫の科学時事放談」は月一回のWeb連載となり、毎月最終土曜日に更新予定です。

また、Webでは、新たに3月23日(月)から、yorimoの持ち回りエッセイ「筆の向くまま」を三週おき(ほぼ月一回)で連載する予定です。

オフィシャルサイトとブログからリンクを張るようにします。

***

読者のみなさま:
竹内薫は、サイエンスライター生活20周年を迎え、今年も全力投球でがんばりますので、引き続き、よろしくお願い申し上げます!

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アマゾンに何が?

「奇跡の脳」は重版になったが、もう二週間もアマゾンでは品切れ状態が続いていて、驚いたことにマーケットプレイスでは新品より高値がついている(笑)←誰が2400円で買うんだろう

さきほど、友人にすすめられた「LIAR-GAME」というマンガを注文しようとしたら、アマゾンでは2巻から4巻までが品切れだったので、bk1で注文してしまった。

ここのところ、アマゾンは品切れが多い気がするのだが、何かあったのか?←事情を知っている人がいたら掲示板で教えてください


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法務省のお役人が考えていること

オレみたいな人間は、別に報道の最前線で活躍しているわけじゃないけれど、それでもラジオでニュースにコメントしたりする機会は多い。

最近、「裁判員制度」に裏の意図があったのではないか、と思わず勘ぐりたくなるような「通達」が回ってきて驚いた。

裁判員制度は、表向きは国民の意識を高め、裁判の結果に民意を反映させる、ということになっているが、裏では「官」による情報統制の意味合いがあるのではないか。

というのは、テレビやラジオでコメントしたりニュースを読む際に、これまでと同じ言い方ではダメで、ある種の「規制」がかかることになったからである。裁判員制度が始まることと、テレビやラジオのニュースの「表現」は、あまり関係ないはずだが、法務省のお役人は、実にアタマがいい。これを機に、マスコミの統制に乗り出したような感がある。

2003年9月に、裁判員や候補者(つまり日本の成人のほとんどがあてはまる可能性がある)に偏見をあたえないように、という意図で、法的規制が検討された。もちろん、そんなことをしたら表現の自由が損なわれるから、最終的にはマスコミの自主規制という形で決着がついた。

あれ? アメリカの裁判モノのドラマなんかみていると、バンバン偏った報道が流れているけれど、あれで自主規制してるの? 素朴な疑問が生じる。

実際に、「これは言ってはいけません」、「識者や出演者のコメントに注意を」などという通達が回ってくると、さすがに、「裁判員制度には裏の意味があったのか?」と疑わざるをえない。

たとえば、ラジオの生放送で専門家に意見を聞いているとき、その専門家が偏った主張を展開するのは、よくあることで、それに対してナビゲーターが常に反対意見を述べることなど不可能だし、その場で反対意見をもっている専門家に連絡をとって、バランスをとってもらうことも不可能だ。(アポが間に合わない!)

オレは常に自分のコメントにはバランスをこころがけるようにしているが、他人様(ゲスト)の見解にまで手を加えるのは「表現の自由」に反するだろうし、多様な意見の表明を封じることに疑問を感じてしまう。

お役人の発想としかいいようがない。

回ってきた「規制通達」をみて、なんだか、コワイ世の中になったように感じたのはオレだけなのか?

***

カルデロンのり子さんの件もあり、最近、法務省に対しては、ネガティブなイメージばかり抱くようになってしまった。正直いって怖い気がする。

***

付記:アメリカでは、憲法修正1条で「連邦議会は、言論あるいは出版の自由を制限する法律を制定してはならない」とされているため、報道機関の規制ではなく、捜査機関や事件関係者に裁判所が「口止め命令」を出す方法が取られている。

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JAXAが書評してくれた

掲示板でKimballさんが教えてくれたのだが、JAXAのブックレビューで「宇宙のかけら」を取り上げてくれていた!

すごく嬉しい・・・。

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もう少しで休暇だ!

ふたたび不規則な生活が祟ったのか、昨日、急にお腹が痛くなって、例によって「腸閉塞一歩前」の状態になった。

一晩中、うなりながら寝ていたが、どうも悪循環に陥っている気がする。

原稿書きとゲラの校正を終わらせ、明け方に寝所に入るのだが、目がランランとして寝られない。しかたないので、起きて軽食をとって、ふたたび寝るというパターン。この深夜・明け方の食事が、お腹には相当な負担になっている模様。

本日は、これから家を出て、大阪で講演+シンポジウムがあり、とんぼ返りで帰京する予定也。(日帰り出張は、ちょっときついよね・・・)

まだしばらく、〆切との闘いが続くが、3月20日は久々にJAM THE WORLDが休みなので、22日のコマ大イベントまで、二日間、ゆっくり休養が取れる。一ヶ月に二日くらい休んでも、罰は当たらないだろう。←ここには誰が何といおうと絶対にスケジュールは入れない

それまで臨戦態勢でがんばるゾ!

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殺処分問題で取材

本日は雑誌VOICEのインタビューで、民主党の松野頼久議員に取材へ。

犬と猫の殺処分ゼロに向けて、積極的に活動している人に現状と対策を伺う企画で、今回と動物愛護週間の二回に分けて行なう予定。

過去の活動歴を見させていただき、一回目は松野さんにご登場願うことにした。

記事は5月10日号に掲載予定也。

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重版御礼!

おかげさまで「奇跡の脳」が重版になりました。ご愛読に感謝いたします。

3月末にはNHKハイビジョンで、中村桂子さんが著者のジル・テイラーさんを訪れる番組が放送される予定です。

また、日経ビジネスオンラインでは、著者のジル・テイラーさんのインタビューが掲載される予定です。

情報が確定し次第、掲載いたします!


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山陽放送が「宇宙のかけら」を取材してくれた

山陽放送(ラジオ)が「宇宙のかけら」を取材してくれた。

二〇年の作家生活でいちばん書きたかった本で、自分でも初めて、完全に満足できる本になった。

実際には、ほとんど反響はないけれど、やはり、読んでくれる人がいるとうれしい。

おかやま朝まるステーション1494
16日(月)8:30ー
30日(月)8:30ー
「きょうもスキッとシャキーン!」のコーナーで放送予定です。

電波が入る人は、ぜひ、聞いてくださいね!

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WOTAKUマンガ(その6)

作:藤井かおり
画:春吉86%


200902_a1

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奇跡の脳(書評)

養老先生が毎日新聞の書評で「奇跡の脳」を取り上げてくれた。

ううう、ありがたや・・・。

***

本日はこれから新宿紀伊國屋で鈴木光司さんとのトークショウ。知性がどうやって「爆発」するのかについて語り合う予定なり。←最近、知性は越境するだけでなく、爆発もするようになったらしい

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シュレ猫が増殖中

旭屋書店なんばcity店のシュレ猫ワゴンが増殖中!

ありがたいことに、胴体が追加されている・・・。


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オコプター

子供のころ、庭のブランコを漕ぎながら、空を見上げて「オコプター」と叫んでいた。なぜ、そんな記憶が残っているのか不思議だが、一つだけたしかなのは、「ヘリコプター」という発音がなかなかできなかったことだ。

アナウンサーの人は、発音とか滑舌というものは「顔の筋肉だ」というが、オレの素朴な感覚では、脳ミソの配線も大きく影響する。

オレの頭蓋骨は左の後方が極端に凹んでおり、以前、病院で脳をスキャンしてもらったときも、お医者さんに「ずいぶん凹んでるねぇ」と言われた。赤ん坊のとき、いつも左を向いて寝ていたからだ。これでは脳の言語野が常に圧迫されてしまう。

あるいは、小学校に入ったばかりのころ、自転車を買ってもらったのだが、ブレーキの存在を教えてもらう前に漕ぎ始めて、そのまま坂をまっさかさまに下って、坂の下のT字路のコンクリート壁に激突し、病院に担ぎ込まれたこともある。おでこから血が噴き出していたそうだが、あのとき、オレの脳ミソは打撃を受けなかったのだろうか。

オレの滑舌の悪さと「つっかえ」の原因は、もしかしたら、こういったさまざまな脳ミソへの圧迫が原因かもしれない。

毎日、お風呂に浸かりながら、顔の筋肉を訓練すべく、「あえいうえおあお」と叫び続けているのだが、事態は一向に改善されない。

とりあえず、次回のラジオで「ヘリコプター」のことを「オコプター」と言い間違えないよう、気をつけなくてはなるまい・・・。

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アレルギー・マーチと向き合って

「ムーブ!」のMC関根友美さん初の書籍「アレルギー・マーチと向き合って」が刊行されました!

関根さんがアレルギーで苦しんでいたことは、番組中、まったくわかりませんでした。うーん、壮絶な闘いがあったんだね・・・。

オレみたいに「花粉症だ!」って大騒ぎしている人間から、重度のアレルギーに苦しんでいる人、そして、周囲の家族や友人までにオススメの本です!

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博報堂大学

昨日は博報堂大学で福岡伸一さんと「臨場知の時代」の講演・シンポジウム。

デイサイエンスの部では私は「あっと驚く」数学の問題を紹介し、ナイトサイエンスの部では「誰でもわかる相対論=ミンコフスキー図の方法」を15分で紹介。

福岡さんの講演は新著「動的平衡」の中身を平易かつ効果的に紹介されていたように思う。非常に面白かった。

博報堂大学・科学ゼミのみなさんと、聴衆のみなさんに感謝!

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重版御礼!

おかげさまで「ねこ耳少女の量子論」は重版となりました。
4刷り、累計45000部です。

みなさまのご愛読に感謝いたします!

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WOTAKUマンガ、これまでは「サンプル」として描いてもらったものでしたが、次週からは、より原作の内容を反映したマンガになる予定です。乞うご期待!

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WOTAKUマンガ(その5)

作:藤井かおり
画:春吉86%

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(註:量子力学では、観測者が観測対象に影響を与えてしまう・・・ので、いろいろとムズカシイ…もみじ狩りの意味も…いろいろムズカシかったりして!)

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不況の嵐で、今年3つ目の「終了」

今年に入って、

1 産経新聞の紙面削減にともなう連載終了←月一回でWebに移行?
2 大阪朝日放送の「ムーブ!」の番組終了

と、不況の嵐が新聞、テレビにまで及んで、媒体終了とともに連載や出演が終わったが、本日、さらに雑誌の休刊にともない、また一つ連載が終了することに。

3 文藝春秋の「諸君!」が休刊

新聞は紙面を減らし、テレビ番組は打ち切られ、雑誌は休刊に追い込まれる。

内定取り消し、派遣切りに始まった問題は、すでに正社員の削減にまで及んでいるが、それは、マスコミも例外ではない。スポンサーの広告費削減の大波がマスコミ全体を襲っている。

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今のところ、J-WAVE「JAM THE WORLD」と「たけしのコマ大数学科」は四月以降も続行が決まっているようだが、予断は許さない。視聴率や聴取率がよくても、広告出稿が激減したから、どこで何が起きるかわからないからだ。

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更新情報

猫と仕事場の写真を少々追加しました。

(ちょっと更新していなかったので、これから、少しマメに写真は更新するつもりです!)

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コマ大もイベントだ!

今月はイベントが多い。

今週は福岡伸一さんと一緒の講演+シンポジウム。

9日(月)は鈴木光司さんとの出版記念トークイベント@紀伊國屋。

そして、22日(日)はコマ大数学科のDVD3巻+4巻の発売記念イベント(会場で特別講義のほか、問題も解きます!)

さあ、体力を蓄えて、がんばるぞ!

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ボボン城の陥落

ニャー君の別名は(なぜか)ボボンなのだが、昨日、とうとうボボン城が陥落した。

これまで、ゾロ反乱軍が侵入しようとしても、がんとしてはねのけていたのだが、それも姉貴分であるナナ将軍の救援あってのことだった。

上からの目線で観察していると、実に面白い布陣だ。城を守るボボン軍に対して正面突破を試みるゾロ軍。ボボンの威嚇の雄叫びが聞こえると、決まって膠着状態に陥る。そこにゾロ軍の背後から、ナナ将軍の援軍が迫る。挟み撃ちにされたゾロ軍は、撤退を余儀なくされる。(膠着状態を解くのは、中立な「巨人」の介入である。)註:巨人=オレ

ところが、昨日、連日の戦いに疲れ切ったのか、ナナ将軍が猫タワーの中段でぐっすり寝入っている隙にゾロ反乱軍がボボン城を急襲し、援軍が間に合わず、あっという間に城が陥落してしまったのだ。

新聞を読んでいたK妻が、久々に居間に姿をあらわしたボボンに気がつき、テレビを見ているオレに訊ねた。
K妻「あら? なぜボボンがここにいるのかしら」
オレ「城が陥落したんだろう」
K妻「あー、そーゆーこと」
そういうと、K妻は再び新聞に目を落とし、オレはテレビへ戻った。まるで、何事もなかったかのように・・・。

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ある読者への手紙

ある読者から、カルデロンさん一家に対する私の発言が「甘いのでは」というご意見をいただいた。実を言えば、ラジオでのコメントも、バッシングを受けないよう、僕を心配してくれるスタッフから何度も忠告を受けていたのだ。

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そう、おそらく僕は甘いのだ。なぜなら、僕は昔から人に勝つことをしてこなかったから。自分だけ出世して、いい思いをしようと考えたこともない。

なぜ、自分がそうなのかわからない。でも、いつも気がつくと、僕はつらい想いをしている人に「共感」してしまい、自分もつらくなってしまう。殺される犬や猫にだって、実験動物にだって「共感」してしまい、すごく苦しい。

でも、他人に競り勝って、自分の権力や資力をたくわえてこなかった結果、カルデロン一家にしても、殺処分されてしまう犬や猫にしても、直接助けることはできない。そう、おそらく、それこそが僕の最大の甘さなのだろう。

僕の活動は大勢の読者に支えられている。僕はいつも、自分の心の痛みを素直に読者に語りかけてきた。

それを読んで「甘い」とバカにする人もいるだろうし、「社会ってものがわかっていない未熟者」と蔑む人もいるだろうし、単純に「きれいごとを言うな」と怒る人もいるだろう。

それはしかたないことだ。世の中にはいろいろな性格、境遇の人がいるのだから。

僕は、これまでも、これからも、まず身近な家族の幸福を考え、それから友人や仕事仲間、読者やリスナーの幸福を考え、みんなが幸せになれるよう、自分のできる範囲で、無理をせず、「共感」してしまう自分の心に正直に生きていきたい。

人々がみんな他人に「厳しい」社会、「大人」の社会って、本当に暮らしやすいのだろうか。何かいいことがあるのだろうか。僕は今の日本の精神状況に、得体のしれない「怖さ」を感じている。でも、その正体がなんなのか、まだ、わからない・・・。

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