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カルデロンのり子さんの問題(続き)

日本の不法残留者数は約11万3000人だという。

この数は、最初は合法的に入国したが、その後、不法に残留している人の数だ。

では、最初から不法に入国した人の数はどうなのか? それは、まったくわからない。年に2000から3000人が(偽造パスポートなどがバレて)入国を拒否されるという数字しか把握できていないのだ。

どうやら、今回のカルデロンさん一家の問題がすんなりといかない理由は、両親が最初の入国の際に他人名義のパスポートで「不法入国」した点にあり、だから入国管理局としては、「人道的」な配慮ができないらしい。

それは「前例」にしたがう役人の限界だし、彼らはきちんと職務を遂行しているだけだ。

それにしても、政府はいったい、不法入国の問題をどうしようと考えているのだろう?

偽造パスポートで裕福な国に出稼ぎに出る、という事例が多いのが現実だとしたら、「不法入国関係以外に犯罪歴がないこと」などを条件として、一定期間を区切って、「正直に名乗り出た場合は残留許可を出す」ようにすれば、悪質な犯罪者(=麻薬その他)以外の不法残留者と不法入国者は名乗り出るにちがいない。そうすれば、不法滞在者の問題は一気に解決に近づくではないか。そのほうが合理的ではないのか。

しかし、結局のところ、カルデロンのり子さん一家は国外追放になるだろう。

そして、この一件だけをいくら厳密に「裁いた」ところで、日本の不法入国の問題は一向に解決には近づかない。われわれは、ニュース報道を見て、「ああ、子供がかわいそうだ」と思わされ、「もう国外退去するように伝えてある」と平然としている森法務大臣の顔を見て不快になるだけである。

不合理で非人道的な政権より、できれば、合理的で人道的な政権に早く変わってほしいものだ。

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