殺処分問題
中央公論の9月10日発売号の時評では、ペットの殺処分問題について書いた。
9月20日ー26日は動物愛護週間だが、いまさらながら、この問題の根深さを思い知らされる。これまで何度もテレビやラジオでこの問題を採り上げようと努力してきたが、非常に難しい。
まず第一に、マスコミの現場でさえ、この問題の実態がほとんど知られていないこと。いまだに「安楽死」という嘘がまかりとおっているし、他の問題との混同も見られる。
ようするに、ペットなんて、じゃんじゃん「生産」して、余ったらどんどん「処分」しちまえばいい、他にたくさん大事な問題があるだろう、ってな意識なんだ。
うん? 他の重要な問題? ワールドカップとか、次の首相とか、株価とか、100も200もあるだろう?
殺処分については、単行本の出版企画も通らない。テレビもラジオも採り上げたがらない。いったいどうなってんだ? いい加減にしろ!
ようやく中央公論の時評で「狂犬病予防法」がいかに時代錯誤で、処分場から「シェルター」への転換が必要かを書くことができたが、日本人(特にマスコミ)のこの問題に対する意識の低さには、本当にあきれてしまう。
あーあ、なんか、嫌になっちゃったなぁ。
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