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ハロン湾

ベトナム滞在の後半はハノイとハロン湾だった。

ハロン湾は「海の桂林」と称され、ハノイから車で3時間半の距離にある。高速道路網が整備されていれば一時間くらいなのだろう。こんなところでインフラ整備の必要性を痛感させられる。

ハロン湾は、ふだんは中国からの観光客でごった返すらしいが、幸いなことに北京五輪の真っ最中ということもあり、かなり空いていた。

大きな宿泊用のジャンク船は、オレとK妻の貸し切り状態で、どことなく豪華な気分だった。

ハノイで下水に右足を突っ込んだとき、クロックスの悪口を書いたが、ハロン湾ではクロックスが大活躍だった。なにしろ、鍾乳洞はツルツル滑るため、多くの人が裸足で歩いていたのだ。クロックスは船の上でも鍾乳洞でも一度も滑らず、大正解であった。

元寇と同じ13世紀にモンゴル人は三度、ベトナムを攻めたそうで、その軍事的な勝利の記念の鍾乳洞で、ガイドさんに歴史の勉強をさせてもらった。ベトナム戦争と同様、ゲリラ戦術で敵を撃退したのだそうだ。

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ハノイでは、白熱灯をほとんど見なかった。あらゆるところに(白熱灯を模した)省エネタイプの蛍光灯がついていた。

年率20%のインフレに苦しんでいるせいか、シクロのおじさんも観光客向けレストランもベトナムのドンよりは米ドルのほうを喜んでいた。

よくわからないが、今回の旅行は、ひどく社会勉強になった気がする。いつもなら、リゾートにこもってリラックスするだけだが、分刻みのスケジュールでいろいろと見て歩いた。まるで「視察」だな(笑)

あまりに忙しく、K妻に叱られたので、次回のベトナムは、ゆっくりした静養型の旅にするつもり。ベトナムという国にハマってしまったな。

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