隊長という名のブラックホール
「貴様! 税金の支払いだけでなく、オレのクレジットカードを持ち出して放蕩三昧か! オレは人間打ち出の小槌か! 殺す! 殺す!」
びっしょりと汗をかいて目が覚めた。
隊長の御乱行はとどまるところを知らず、更新で送られてきたオレのクレジットカードに勝手にサインして使い放題。慌てて銀行に電話をして差し止めたが、かなりの額の請求が来ることは必至だ。
油断も隙もない。
使っていないクレジットカードが狙われることがわかったので、電話にて三枚を解約した。
落ち込んで机に突っ伏しているところに電話が。
オレ「もひもひ」
隊長「あ、薫か」
オレ「あ、貴様! 自分が何をしたかわかっておるのか!」
隊長「ううう、すまん、ううう、本当にすまん、わしは心か弱き人間なのじゃ」
オレ「入院費はどうした? 見舞いに行こうと思って、病院に電話したら、そんな人は入院してませんと言われたゾ」
隊長「実は、入院もできんほど衰弱して、ずっと寝込んでおったのじゃ」
オレ「ほう、寝込んでいた間にもオレのクレジットカードで飲み歩いていたわけか」
隊長「うーむ、記憶にございません」
オレ「(深いため息)で、用件はなんだ」
隊長「実は、ここの家賃をしばらく払っておらんのだ。このままだと追い出されてしまう」
どうやら、渡してあった家賃も生活費もお小遣いもすべて飲んでしまったらしい。
隊長はブラックホールである。
そして、オレは、事象の地平線の向こうに引きずり込まれつつある。
うぉおおおおー!
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