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2008年5月の33件の投稿

だから週末は温泉だって言ってるだろ!

ここのところ、無理なスケジュールが続いているので、やはり疲労がたまっているらしい。

そのせいか、些細なことでイライラするし、生放送にも影響が出てしまう。

来週は大阪の朝日放送の「ムーブ!」に生出演、NHKの環境特番にも生出演とテレビの仕事が続くほか、レギュラーのJAM THE WORLD、そして講演も入っているので、このままじゃ乗り切れない。

というわけで、(いろいろ言い訳を並べ立てて、)今週末は再び箱根の温泉で休養!

***

しかし、昨日の朝届いたゲラはもっていって、旅館で赤を入れないとダメだ。

最近、編集者がオレの土日も「仕事日」に勘定してスケジュールを組んでくるようになった。だから、対抗して、「土日は温泉なので、いません」と言うと、「じゃあ、温泉でゲラが見られるように、金曜着でお送りします」という返事が返ってくるのだ・・・。

はたして、オレが現代社会に付いていっていないのか、それとも編集者がおかしいのか!?

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もろもろ

昨日は博報堂大学の仕事で松岡正剛さんと対談。

『17歳のための世界と日本の見方』(春秋社)は、大学の新入生のための講義だが、おそらく高校までとは全く別の「世界の見方」に若者は大きなカルチャーショックを受けるにちがいない。「知」の洗礼とでもいうべきか。

松岡正剛さんを「最後の知識人」と形容したら怒られるだろうか。

***

今日は朝の8時過ぎに宅配便に叩き起こされたせいか、コンディション調整がダメで、JAM THE WORLDは、超低空飛行だった。

またもや、ゲラの〆切などで疲労がたまっているのかもしれない。

生放送ってやつは、テレビにしろラジオにしろ、コンディション調整が命なので、いつも気をつけているのだが、さまざまな要因でダメなときがある。

放送が終わった時点で、完全にエネルギー切れの状態だった。よく最後までもったよ。

唯一の救いは、15ミニッツのゲストの話が面白かったことか。

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明日のJAM

明日のJAM THE WORLD、15ミニッツのゲストは、JR東日本のトイレ博士こと仲川ゆりさんです! お聞き逃しなく!

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筋肉痛

デブになったことが医学的に証明されたので、近所のスポーツクラブにK妻と一緒に入会した。

K妻は、いろいろな施設でスポーツインストラクターをしているわけだが、オレの専属トレーナーとして雇用した恰好だ。

週に三回くらい通って、とにかく、内臓脂肪の海を徐々に干上がらせてやる!

初日の月曜は二時間ばかりトレーニングをした。昨日はコマ大の収録があったのだが、筋肉痛はなかった。だが、今日になって、筋肉痛が・・・。 

K妻「もう歳だから、筋肉痛も一日遅れでやってくるのね」

本当なのか、冗談なのか、わからないところがコワイ。

***

昨日のコマ大は、なぜか湾岸スタジオが満員で、だだっ広い会議室が控室になっていたので、中村センセと一緒に一階のメイク室に移動した。いつも、たけしさんは、スタジオ入りするなりメイク室に直行しているみたいだ。(メイク室は広くて、居心地がいい(笑))コマ大チームもメイク室の向いの小部屋に待機している。

それにしても、せっかく大きくて奇麗な湾岸スタジオをつくったはいいけれど、ちょっと収録が立て込んだら、出演者の控室が足りなくなる設計って、いったい、誰がやったんだ?

だいたい、スタジオは一階なのに、わざわざ三階からエレベーターで移動するなんて、すこぶる効率が悪い。 

前の渋スタは、老朽化していたけれど、便利だったし、居心地よかったぜ。

ちなみに、いつもは、わざわざスタジオ横のちっちゃな窓のない臨時控室をとってもらっている。スタジオ横なので便利だからだ。

フジテレビの湾岸スタジオの設計者に喝!

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また題名が潰される

電話で編集者に檄を飛ばした。

横山くんとの対談宇宙本の題名で揉めている。

横山くんは、奥様と相談のうえ、「宇宙の向こう側」という案を出してきて、オレも詩的でいい感じだと思ったから賛成したのだが、さきほど担当編集者から連絡がきて、「題名会議で却下されました」というのだ。

編集「すみません、もっとインパクトのある題を提示されまして」
オレ「どんな題なの」
編集「××、××、××、××」
オレ「なんか、Googleの検索キーワードを並べただけじゃん。それのどこがインパクトなんだ」

この商売15年やってきて、これほど面白みのない題名も初めて見た。

オレ「その意見を出した人は、原稿を読んでくれているんですか」
編集「あ、いいえ、目次だけです」

あのなー、原稿を読まないで、テキトーな意見言うなよ。労力かけて、原稿に目を通してくれたんなら、意見も言ってくれていいけど、なんにもやってないんだったら、現場にまかせておけ。

いい加減な仕事をする人間には凄く腹が立つ質なので、「そんな思いつきのテキトーな題名に固執するなら、原稿を引き上げて別の出版社にもっていく」と強く抗議した。

昔から「題名会議」とやらには泣かされる。たいてい、原稿を読んでもいない暇な「上司」のおじさんが、思いつきで何か言って、著者と編集者が考えた題名を潰すんだよ。組織特有のビョーキとしか言いようがない。

実質的な仕事をしていないから、本人の中でも「何か発言しなくちゃ」という心理が働くんだろうが、余計な口出しのせいで、ヘンテコな題名を押し付けられる著者の身にもなってみろよ。

こちとら、筆一本で食ってんだぞ・・・ったく・・・。

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もうソファはダメだ

ソファが引退を余儀なくされた。

原因はトウモロコシの猫砂である。

ニャー君がパゲる→ストレスが原因で体を舐めすぎるらしい→ストレスの元は食べ物か猫砂らしい→まずは猫砂を変えてみる

ところが、ニャー君的には、次のように事態が進行したらしい。

トウモロコシは食べ物である→猫トイレがなくなりご飯置き場になってしまった→トイレが我慢できない→ここ(ソファ)でする

猫砂を変えたとき、ニャー君がトウモロコシ製の砂を食べたのを目撃した。まずかったらしく、舌をヘロヘロさせていたが、ようするに、ニャー君的には、それはトイレの砂ではなかったのだ。

うーん、半年に一回、居間のソファを捨てなくてはいけない事態に頭を抱え込んでおる。次は、おしっこをされても大丈夫なものを注文しなくてはダメだ。とはいえ、合成皮革などは、ナナの爪とぎと化すので、導入できない。

K妻「爪とぎされず、おしっこされた部分を取り換えられるタイプしかないわよ」
オレ「そんな都合のいいソファがあるか」
K妻「これくらいしかないんじゃない?」

K妻が指差したマックの画面に映っていたものは・・・。←なんだか当ててみろ

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そしてオレはデブになった

メタボ選手権、決勝戦の結果、竹内薫は晴れて一着となり、メタボ賞を受賞いたしました!

K妻「レトリックでごまかそうとしても無駄ですからね」
オレ「・・・」

二週間前に行なった人間ドックの結果が出て、お医者さんに結果を聞きに行ったのだが、満身創痍で病弱であるべきオレは、一切異常がなく、唯一の問題点は、

医者「肝臓にサシが入りかけている」

ことであり、もっと精確な表現を引用するのであれば、

医者「内脂肪の海に臓器が浮かんでいて、その臓器は内脂肪により圧迫されており、結果として高血圧も併発・・・」

うぉおおお! もう、やめてくれー! わかった、わかった、オレは正真正銘のデブです。はい、医学的にそう決定されました。今日から改心して、もう脂肪の貯金はやめることにします。誓います、神様、仏様。

プレゼンテーションを劇的にするためか、医者は、まず、K妻の3次元CT画像をオレたちに見せて、「奥様の内脂肪はゼロに近いので、白い部分がまったく映りませんね」と言った後、「ご主人は、この映像を頭に焼き付けておいてください。後で、ちがいがわかりますから」と、ニヤリと笑った。

K妻と相談して、本日から、近所のスポーツクラブに通って、内脂肪を燃焼させるプログラムを始めることにした。無論、K妻の鬼の指導が待っている。

ちなみに、K妻は、すでに御報告したとおり、血管年齢や「詰まり度」が実年齢よりも7、8歳若く、ヨガのインストラクターの強みを発揮した。それって、役得だろうが。ちがうか?

ただし、ピロリ菌が陽性で、胃潰瘍の可能性もあるということで、K妻は内視鏡検査へと進むことになった。

ふ、このオレよりK妻のほうが病気なんて、ありえねェ。なんか、おもしろくねえなぁ。ブツブツ・・・

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スペース・コブラ

なぜか夫婦ともども、スペース・コブラにハマっている。

もう30年前のマンガだが、今読み返してみても、発想がぶっ飛んでいて面白い。

その後、オールカラー版の新しい話なども出ていたのだが、ノーマークだった。

Gyao NEXTで昔のアニメを見たのがきっかけで、ふたたび心に火がつき、マンガを全巻注文して読み耽っている。

K妻も、たまたま、テレビでアニメを見ていたようで、カラオケでコブラの歌を歌ったりするから、相当なファンだったようだ。

そろそろ、新しい技術で再アニメ化とかしてもらいたいものだ。深夜のアニメ帯にぴったりだと思うのだが・・・。

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物理が絶滅する理由

アマサイさんも書いているが、ようするに、高校の先生に物理好きがいないため、「そんなもんやっても受験で損するだけだ」となり、物理側も「おまえらにはこんな高尚な学問はわからんだろう」という態度があったため、みんながシカトしてスルーするようになったらしい。(ちなみにオレはG大附属出身ではなくK大附属出身だが、当時は都立高校でも軒並み物理は履修していた。アマサイさんはオレより一世代下なので、事情が違うのだろうが)

立花隆さんの分析(知的亡国論)は的を射ている。

生物学者の物理叩きと物理学者の物理書叩きなど、いずれにせよ、物理は、亡国の典型的なパターンを踏襲している。(外敵に内部分裂(笑))

履修率が1/3を切ると、授業そのものが開講されなくなり、急激に消滅する。

それは、個体数がある一定数を下回ると、生物種の絶滅が加速するのと同じ原理だ。←って、物理の知識を使って物理の絶滅を計算してるなんて、情けない・・・



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そして誰も物理を学ばなくなった

詳しくは日立評論の7月号が出るまで書けないのだが、一昨日の松井孝典先生との対談で、大きな衝撃を受けたことが一つある。

それは、東大の入試における、物理と地学の選択率である。

オレが高校生の頃、物理、化学、生物、地学は四科目とも必修だったが、今では、高校生の2/3は物理を全く教わらないのだという。地学にいたっては、95%の生徒が教わらない!

その結果、入試の理科系科目の選択率は、生物=8割、化学=6割、物理=1割、地学=1分(「ぶ」ですよ、ぶ)になってしまったというのだ。

***

うーん、湯川博士、朝永博士が国民的な英雄で、ブルーバックスの都筑先生の「四次元の世界」が100万部も売れていた時代は、いったいどこへ行ってしまったのか。

(宇宙論や天文学も含めた)地学の基礎には物理学があるし、化学の基礎にも物理学があるはずだが、いまや、誰も物理を知らない時代がやってきたわけだ。日本独自の現象だと思うが、これでは、地球の起源やブラックホールの話なんぞ、誰も興味をもたないことも理解できる。

物理と地学は「わからない」のだそうである。わからないなら面白いはずもない。あとは滅びゆくのみである。

数年前から、物理の本を書くたびに「難解だ」とか「わかりやすいとは思えない」というネガティブなネット書評に苦しめられているのだが、こうなると、オレ一人の努力でどうなる、というレベルを超えている気がする。

***

実は、今書いている透明人間の本が難航しているのだが、その原因の一つは、「屈折率」「電場」「磁場」「クーロンの法則」といった言葉まで、すべて説明しなくてはいけない状況となり、「わからないコール」に悲鳴をあげているからなのだ。

いや、冗談ではない。「クーロンの法則」なんて、もう、誰も名前さえ聞いたことがない時代なのだ。「電磁場」が目の前にあるということを「だって見えないじゃん。学校でも教わったことないし」という人に説明するのは、オレの説明技術をもってしても容易ではない。

***

日本の製造業の将来は暗い。物理を全く知らない人が電気製品や自動車を作ることは不可能だからである。国民の大多数が、「物」が動いたりエネルギーを出したりする原理を知らなくなる近未来、日本はモノづくりができない国になる。

個人的には、物理書が中心のオレの文筆活動も危うい。なにせ、「わからない」「つまらない」「いらない」ものを書き続けているんだからな。

***

高校で全く漢字を教わらなくなったら国語力は低下するだろう。本だって、「漢字が難しい」→「わからない」→「つまらない」→「いらない」となるであろう。

物理は、そんな状況に追い込まれている。考えてみたら、物理学科の同級生の茂木健一郎だって、とっくの昔に「物理」という言葉を使わなくなったではないか! オレだけ、今まで、「素晴らしき物理の世界」という時代遅れの幻想を引きずっていたのかもしれない。

嗚呼、ローマ帝国が滅びたのと同じように、今、わが物理帝国も過去の栄光となりつつある。


 

ブルーバックスの編集のAさんに辞表を提出するか・・・・(ため息)

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業務連絡

明日のJAM THE WORLDのゲストは、国境なき医師団、日本事務局長のエリック・ウアネスさんです。お楽しみに!

***

本日、讀売新聞夕刊ペットらいふ「交遊録」は、シュレ猫エッセイの四回目です。みんな、読んでね!

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対談

午前中は市ケ谷近辺で建築家の藤本壮介さんと対談。数学と建築をテーマにした対談本の企画。和気藹藹とした雰囲気で楽しく本作りが進行中。

午後は秋葉原に場所を移して、地球惑星科学の松井孝典さんと対談。「日立評論」のフロントラインなので、いずれ、WEBにもアップされると思います。

今週は対談が多い! 分野の違う人と話すと刺激になる。(オレが一方的に吸収させてもらっている感があるが。)

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箱根行

三年ぶりに箱根の温泉に行った。

横浜からだと一時間強で箱根湯本に着く。今回は、あまり上には行かずに、奥湯本の静かな温泉に泊まった。

着いてすぐに露天風呂に入って、それからK妻と一緒にアロママッサージを受けて、懐石料理に舌鼓を打った。

箱根の温泉宿を選ぶときは、とにかく「自動車の音がしないこと」が絶対条件。夜中でもシャーシャーと車の音が聞こえると、オレは一睡もできない性質(たち)なのだ。宿は「眠ること」が第一であり、温泉や料理は、その次に来る。

いつもリーズナブルな宿に泊まることが多いが、今回は、どこも予約が満員で、「ええい! 三年ぶりで温泉に行くのだ。少々の予算オーバーには目をつむってやれ」ということで、少々、お高い宿に。

GWもしゃかりきで原稿を書いていたし、一月に二日程度しか休養を取っていないので、これくらいは自分に許すことにした。

泊まった桜庵は、ちょっと高かったが、夜はカジカが鳴いていて、川の音が聞こえ、眺望も抜群だったので、満足度は大であった。(賑やかな温泉が好きな人にはオススメしない。隠れ家みたいな宿が好きな人にピッタリ。)

(注:カジカとはカエルの一種である。こんな鳴き声。)

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ジャイアンツ=カルタゴ考

わが讀売巨人軍は開幕から苦戦が続いておる。

ちょうど、塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいて、カルタゴとローマの戦いにおけるカルタゴがジャイアンツとあまりにも似ているので驚いた。

カルタゴ=敗戦の将は処刑
ローマ=敗戦の将の責任は追求しない

カルタゴ=兵隊は傭兵
ローマ=兵隊は市民兵

これをジャイアンツと他の某チームに当てはめると、

ジャイアンツ=すぐに戦犯の追求が始まる
某チーム=敗戦の責任は追求しない

ジャイアンツ=選手は主に他チームから助っ人を獲得
某チーム=選手は生え抜きが主

***

つまり、カルタゴもジャイアンツも、(言葉は悪いが)伸び伸びと戦いに集中できない状況があるのだ。「負けたらどうしよう」と考え、それが心理的なプレッシャーになって、萎縮してしまう。

また、常に外部から主戦力を連れて来るため、「活躍しなかったらお払い箱だ」という焦りを生み、周囲からの罵声でチーム愛も充分に育たず、莫大な費用の割には、長期的に見ると勝てない。

***

ハンニバルのような希代の名将が、強者(つわもの)の傭兵たちをカリスマでまとめて戦っても、本国が一枚岩でないから、効率よい支援体制をとれず、最終的には、負けても負けても一致団結して食らいついてくるローマに負けてしまう。

(誰がハンニバルで、本国が何にあたるのかは、各自、考えてくれ!)

***

本日、ようやく四位に浮上したが、ジャイアンツが再び常勝チームになるには、自らがカルタゴ化していることに気づき、組織全体としてローマ化を図るしかないと、オレは思う。

早く気づかないと、本当にカルタゴみたいに滅亡してしまうぞ。

熱狂的巨人ファンであり、テレビの前でスーパー監督に就任してばかりいるオレからの、愛ゆえの提言である。

(頼むから交流戦でAクラスに食い込んでくれ!)←少ない楽しみの一つなんだからさ

(あと、強者の助っ人は、ファンにとっては絶対に必要だが、助っ人だらけになったらダメだ、という点を強調しておきます。誤解なきよう。)

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重版御礼!

おかげさまで「脳のからくり」(新潮文庫)が重版となりました。

五刷り、累計7万4千部です。文庫化されてから、一気に部数が伸びました。単行本出版時、全く売れなかったこともあり、感慨深い作品です。

みなさまの御愛読に感謝いたします!

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環境問題の難しさ

今日のJAM THE WORLDは、池田清彦さんのトークが凄く面白かったが、リスナーからは賛否両論の熱いメールが多数届いた。

「よくぞ言ってくれた、今のエコ思想はおかしい」というものから、「ツバルだけが問題じゃない、人間の都合でホッキョクグマを危険にさらしていいのか」というご意見まで、珍しく見解が分かれた。

問題提起、という意味で、とてもよかったのではないかと思う。

どんな場合にも、マスコミも含めた意見の完全一致というのは、いいことがない。少数の反対意見にも、耳を傾けるべき点がたくさんあるはずだ。

無理なリサイクル、無駄なリサイクル、補助金にむらがる連中・・・そういった矛盾を表に出すことは大事だが、なかなかできない。

一兆円を無理に使うためのエコではなく、本当に必要で効果があるエコが必要なのではなかろうか。

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業務連絡

明日のJAM THE WORLDのゲストは、生物学者の池田清彦さんです。

お聞き逃しなく!

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本日、讀売新聞夕刊ペットらいふ「交遊録」は、鬼軍曹ナナの登場。

また、笑えると思います!

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徒然考

結婚して大きく変わったことがある。

本を書くときに、それまでは、知らず知らずのうちに「上から目線」になっていたのが、結婚後は、それが人を傷つけたり、イヤな思いをさせてしまうのだということを自覚するようになった。

よくオレが業界の<ろくすっぽ仕事をしないで威張っているだけの連中>に怒りをあらわにするのも、結局は、「なんだ、その当然のような上から目線は? オレは、おまえらの部下じゃねえぞ」ってことなのかもしれない。

***

昔は、いわゆる「知識人」と呼ばれる人々がいて、社会の御意見番みたいな役割を担っていた。彼ら(彼女ら)は、上から目線で物を言っても許してもらえる、特殊な社会的地位を保っていた。

今、どこを見渡しても、知識人という感じの人はいない。情報過多の時代だからか、何か気の利いたことをテレビでしゃべっていても、すぐに裏の行動が2ちゃんねるあたりに書かれていたりして、「なんだ、言ってることとやってることが違うじゃねえか」となる。

学校の先生もそうだ。でも、学校の先生が「聖職」と言われた時代、学校の先生たちは、本当に聖人君子だったのか、それとも、裏の行動がバレていなかっただけなのか。ハレンチ事件で逮捕される教師が後を絶たない今、ふと、そんなことを考える。

伝説の映画スターが生まれない、というようなことも情報過多と関係しているのかもしれない。

***

なんだか、「知識人」がいた昔のほうが、安心できたような気がする。

今は、「墜ちた偶像」だらけで、面白くもなんともない。



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褒めない書評

いつも科学応援団に徹して、書評でも基本的に「褒める」ようにしている。

もともと「けなす」のであれば、最初から貴重な書評の枠を費やす意味がないからである。(ネットだったら、いくら悪口を書いても紙面の制約はないが、新聞・雑誌・放送ではそうもゆくまい。)

だが、ごくたまに、期待して読んでいって、しまいに「コノヤロー」と本を踏みつけることだってある。そして、それが書評の〆切日であり、他に代替となる本が見つかっていない場合、「褒めない」書評を書くことがある。

それは、自分で面白くないと感じた本を読者に薦めた場合、読者に金銭的な損害が生じるからであり、同時に私の書評家としての信用も失墜するからだ。(信用を失った書評家は、金利政策ができなくなった日銀や、公共事業で景気浮上がままならない政府のようなものである。)

というわけで、ゴメン! 久々に「褒めない」書評を書いてしまいました。

***

こんなことを書くと、「てめえの本はどうなんだ。読んで損したって読者は大勢いるんじゃないのか」と言われてしまいそうだが、残念ながら、人間、自分のことはわからないものなのである。事前にわかっていたら、もちろん、出版なんぞしない。いつも、「これはウケるだろう」と考えて、結果的に撃沈するのである。(誤解のないように書いておくが、いつも撃沈しているわけではない。たいていは浮上する。)

***

まあ、いつも、オレは周囲から糞味噌にけなされているわけで、たまには、オレが他人の仕事をけなしても、神様は赦してくれるだろう。

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重版御礼!

「ペンローズの量子脳理論」が重版となりました。みなさまのご愛読、心から感謝いたします。

あと、「シュレディンガーの哲学する猫」が文庫になります。こちらは年内刊行予定です。こちらもどうかご贔屓に!

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業務連絡

日立評論の対談シリーズがアップされました。

一回目は西垣通先生との対談です。

 

みなさま、ご覧ください!

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業務連絡

J-WAVE JAM THE WORLD、今週のゲストは養老先生との共著「ほんとうの環境問題」を書かれた池田清彦さんです。

生物学の観点から、地球温暖化を始めとする環境問題にズバッと斬り込んでいただきます。

お聞き逃しなく!

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人間ドック

K妻と一緒に人間ドックに行ってきた。

二十数年ぶりの「検診」だが、そろそろ健康に気を遣わないといけない年になってきたようだ。

腫瘍マーカーなどの詳しい検査結果は二週間後に出るそうだが、血圧や血管年齢(および詰まり度)などは、すぐにグラフをもらった。

オレ「なんだ、これ。年齢が間違ってるぞ」
K妻「間違ってるんじゃなくて、あなたの身体が実年齢より老化してるってことよ」
オレ「オレの血管は50代前半だというのか」
K妻「ふふふ」
オレ「なんだ、その不敵な笑いは」

K妻が差し出したグラフには、オレと反対方向に矢印が出ていた。四十代後半のオレの血管は五十代前半並みであり、三十代半ばのK妻の血管は二十代後半並みなのだと。おまけに、腹回りの測定では、92センチとなり、メタボ基準を2センチ超えてしまった。

なんだか、面白くねぇ。

(毎日の運動で、こんなに差が出ることがわかったので、一念発起、ジョギングでも始めようかと思う)

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出張中の読書

遠隔地への出張のいいところは、新幹線や飛行機の中で読書ができることだ。

オレのように火曜と金曜の収録・放送のときくらいしか「出勤」がないと、暇つぶしの読書というのはありえない。

だが、移動中の読書は、意外にゆっくりと読むことができて、貴重な時間なのだ。

「ローマ人の物語」の文庫版の第四巻を読破した。←最近、凝ってる

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粘菌が熱い

北海道大学の中垣俊之さんのところへ日帰り取材。

粘菌が迷路を解く、という論文はネイチャー誌に掲載されたために世界的に有名になったが、驚いたことに日本でのウケはあまりよくないらしい。

その理由は、中垣さんが「薬学+数学」というバックグラウンドを持っていて、生物学と数学の境界領域を研究しているからだと感じた。

オレも何度も経験があるのだが、生物系の先生の中には、数学に対して悪い印象をもっている人がいて、それが態度に出てしまうことが多い。無意識的に、むかし、自分が煮え湯を飲まされた数学を憎悪し、それを楽しんでいる人を見ると排除したくなるらしい。

実にけしからん話であり、日本の科学(教育?)の歪(いびつ)な側面を見せつけられた思いがした。

中垣さんの最新論文もPhysical Review Lettersという超一流雑誌に出ていて、実績は抜群のはずだが、日本国内には新しい就職先がないのだという。

日本の大学には、親分の鞄持ちというか腰巾着を続け、実力もないのにエスカレータ式に同じ大学に居座り続け、ほとんど業績も残さない研究者が腐るほどいる。(そういう研究者に限って、教育にも不熱心だったりする。ようするにダメなのである。)

中垣さんは、実力もピカ一だが、教育にもとても熱心だ。しかし、残念なことに一匹狼なので、日本の大学では就職が難しい。

このままだと、またもや貴重な頭脳が海外流出することになりはしないかと、心配である。

世界レベルの大学には、世界レベルの研究者と教育者が必要だと思うが、いったい、どうなってるんだろうね。文科省も、自分たちの天下りより先に、不遇の優秀な研究者の受け皿でも考えたらどうだ。かなり、腹が立つ!

***

肝心の粘菌話だが、「諸君!」の新連載の第二回に登場する予定。(政治的な要素は、文科省への文句以外には、ありません(笑)科学に右も左もありませんからね。)

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業務連絡

本日の讀賣新聞夕刊15面「ペットらいふ 交遊録」にニャー君の話を書きました。

爆笑できると思います。ご一読あれ!

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明日のJAM THE WORLD、15ミニッツのゲストは、恐竜絵画の山本匠さんです。お聞き逃しなく!

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出張

日帰りで北海道に出張。

なんでこうなるのかわからないが、仕事をしていたら中途半端な時間となり、睡眠時間ゼロの強行軍になりそうだ。

いつも夜中に仕事をしているので、朝からの出張が入ると、必然的に眠ることはできなくなってしまう。

まあ、一日寝なくても死にゃあせん。

それにしても、北海道と九州への出張がやけに多く、四国や日本海側や青森とか山口って一度もない。なにか理由があるのだろうか。

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ビデオ見放題

GYAO NEXTを導入。

早速、『スカイキャプテン』を見たが、意外や意外、映像も独特で、かなり楽しめた。

映画も封切り本数が多すぎて、見逃すことが多いので、家でゆっくりと見るのも手かもしれない。

しかし、無線LANでつなごうとしたら、いきなりAirMacが壊れた(汗) ここのところ調子が悪かったのだが、とうとうダウンしたようだ。しかたないのでTime Capsuleを注文。

リモコンが3つに増えてしまったので、マルチリモコンを買ったのだが、これが使えない。テレビはEIZOでGYAO NEXTのチューナーはI/O Dataで、ケーブルTVのチューナーはPanasonicなので、どうがんばっても一つのリモコンにはまとまらないみたいだ。(誰かウルトラCを知っていたら教えてくれ!)

うーん、コンテンツが増えて便利になった気もするが、ネットワークやリモコンは不便になったような気が・・・。

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隊長のこと

ちなみに「隊長」というのは実の父親のことである。(すでに離婚して別居中である。)

残念ながら、夫婦と違って、親子の縁を切る法律は存在しない。

弁護士、裁判も含めて、あらゆる方策を試してきた結果、今のような状況に陥っている。

同じような問題を抱えている人にはオレが何を言わんとしているかわかるだろうし、身内に酒乱や薬物中毒や自己破産といったトラブルメーカーを抱えたことのない人には理解しがたいだろう。

十数年にわたってトラブルと対処してきた結果、世の中にこういう問題を解決する方法は存在しない、ということに気づいた。

あとは「笑う」しかない!

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散々のオープニング

今日のJAM THE WORLDは、オープニングがメロメロで、どうなるかと思った。

ディレクターのNさんに「竹内さん、がんばって!」と叱咤激励され、ニュースのところから持ち直したが、冷や汗が出たよ。

オープニングの「読み」のリハーサルが自分の中でできていなかったのが原因だが、どうも、隊長の事件のせいで精神的な集中力を欠いている感がある。

ゲストトークは、それなりに楽しかったと思うので、無難に終わったが。

来週はオープニングから集中します。今日は、お聞き苦しい箇所があり、申し訳ありませんでした!

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業務連絡

本日のJAM THE WORLDのゲストは、『東京の階段』などの著者で「階段博士」の松本泰生さんです。

お楽しみに!

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DVD大人買い

隊長に車一台分の金を使われてしまい、倹約生活をしている自分がアホらしくなり、アマゾンでDVDの大人買いにはしる。

「ピンクパンサー・フィルムコレクション」

「謎の円盤UFO」

「サンダーバード」

DVD見過ぎて、意識が朦朧としてきた・・・。がふっ。←卓袱台に顔面がめり込む音

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隊長という名のブラックホール

「貴様! 税金の支払いだけでなく、オレのクレジットカードを持ち出して放蕩三昧か! オレは人間打ち出の小槌か! 殺す! 殺す!」

びっしょりと汗をかいて目が覚めた。

隊長の御乱行はとどまるところを知らず、更新で送られてきたオレのクレジットカードに勝手にサインして使い放題。慌てて銀行に電話をして差し止めたが、かなりの額の請求が来ることは必至だ。

油断も隙もない。

使っていないクレジットカードが狙われることがわかったので、電話にて三枚を解約した。

落ち込んで机に突っ伏しているところに電話が。

オレ「もひもひ」
隊長「あ、薫か」
オレ「あ、貴様! 自分が何をしたかわかっておるのか!」
隊長「ううう、すまん、ううう、本当にすまん、わしは心か弱き人間なのじゃ」
オレ「入院費はどうした? 見舞いに行こうと思って、病院に電話したら、そんな人は入院してませんと言われたゾ」
隊長「実は、入院もできんほど衰弱して、ずっと寝込んでおったのじゃ」
オレ「ほう、寝込んでいた間にもオレのクレジットカードで飲み歩いていたわけか」
隊長「うーむ、記憶にございません」
オレ「(深いため息)で、用件はなんだ」
隊長「実は、ここの家賃をしばらく払っておらんのだ。このままだと追い出されてしまう」

どうやら、渡してあった家賃も生活費もお小遣いもすべて飲んでしまったらしい。

隊長はブラックホールである。

そして、オレは、事象の地平線の向こうに引きずり込まれつつある。

うぉおおおおー!

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