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2008年3月の17件の投稿

弁当にもいろいろある

本日はJAM THE WORLDの後、赤坂のMarine-J 80's CAFEというところでK妻と周三郎と食事をした。夜桜見物という趣向である。ちょいと寒かったが。

昔の話をしていて、特に学校のお弁当の話で盛り上がった。

オレ「母親が料理嫌いで、ある日なんか、日の丸弁当だったんだぜ」
K妻「それのどこが悪いんですか」
オレ「だってさ、おかずは全然ないんだよ。忘れたのかと思って家に帰って訊いたら、別に忘れてないって母親が言うんだよ。つまり、めんどくさかったから、最初から梅干し一個で済ませたんだな」
周三郎「わたしなんか、小学校のとき、一日だけ給食がお休みで、お弁当を持っていったんだけど、なんだかピラミッド型で嫌な予感がしたから、風呂敷をほどかないでいたのよ」
オレ「初耳だな」
K妻「ピラミッド型って・・・サンドウィッチか何かですか?」
周三郎「私がほどかないのを見ていた先生が、<竹内さん、どうして包みをあけないの? せっかくお母様がつくってくださったお弁当でしょ?>って催促するのよ」
オレ「なんだか、オレも嫌な予感がしてきた」
周三郎「ほどいてみたら、下にはタッパーウェアがあって、中には缶切りが入っていたの。その上に細長いポークビーンズの缶があって、それだけだったのよ。教室中の笑いものになったわ」
K妻「せ、先生は何って・・・」
周三郎「ゆ、ユニークなお弁当ですね、って」

おかずなしの日の丸弁当って、そういう時代じゃないと思うが、いきなりポークビーンズの缶詰に缶切りってのも、かなりイッちゃっているよね。猫神家って、そういう変なところがあるんだよね、昔から・・・。

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踏み絵

K妻は先輩の結婚式で受付をやったらしい。

アンティーク着物の振り袖を着ていったら、化粧室で年配の女性が声をかけてきて、帯が自分の時代のものみたいだ、と言われたそうだ。

横浜元町にアンティーク着物の「秋乃」というお店があって、私もコマネチの和服をお願いしているのだが、「格式張って嫌いになるくらいなら、自由に楽しく着こなそう」というコンセプトらしく、結婚しているK妻も振り袖をアレンジしてもらい、パーティに出席することができたのだ。

とはいえ、土曜日は北海道に日帰り出張で、K妻もマネージャー役で同行したため、かなり疲労がたまってしまったようで、現在は爆睡中(笑)

***

K妻「ただいまー」
オレ「えいっ、えいっ、えいっ」
K妻「・・・な、なに、してるんですか」
オレ「見ての通り、新聞を踏みつけているのだ」
K妻「なぜ」
オレ「君だって、嫌いなタレントが出ているとTVのチャンネルを変えるじゃないか」
K妻「嫌いな人の写真を踏み・・・踏み絵ですか」
オレ「そうだ。で、まだ、腹の虫がおさまらんので、お次は・・・」
K妻「相手の顔を切り刻むんですね(汗)」
オレ「当然だ。えい! こんな奴、バラバラにして、丸めて、猫どもにくれてやる・・・ホレ、猫ども、やっておしまい!」
K妻「なんか、こう、鬱屈してませんか。たけしさんみたいに人前で堂々とやって、笑いにもっていくとかできないんですか」
オレ「(胸を張って)ふ、オレは小心者なのだ」

K妻はテレビを見ていると嫌いなタレントが多くて、とにかく見られる番組が限定されてくる。(最近、FOX TVしか見ないので、特に問題はないが。)

オレの場合、嫌いな著名人というのはほとんどいないが、学者を中心に五名くらい、どうしても我慢できない連中がいる。いや、好き嫌い、というわけじゃない。オレに(理由もなく)具体的な不利益をもたらした連中を恨んでいるだけのことである。

K妻は生理的に嫌いなのであり、オレは論理的に怨んでいるのだ。

ちなみに、丸めて捨てた新聞紙に猫がおしっこでもかけてくれれば、オレとしては狂喜乱舞なのだが、猫どもは、オレの顔をみて、ただ「にゃあ」と鳴くだけである。

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ランダウ=リフシッツ

ランダウ=リフシッツの物理学小教程が「ちくま学芸文庫Math&Science」から文庫化された。

なつかしい本だ。

大学の三年生のときに一年かけて少人数クラスの講読で使われたテキスト。

隅から隅まで、途中の式の導出に苦労しながら読んだ憶えがある。

小教程というところが、物理専門でない人にもオススメなのだ。(それでもかなり難しいが!)

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土井さんのブーメラン実験

土井隆雄さんのブーメラン実験。

実は、今週土曜の産経新聞の「竹内薫の科学時評」に物理学からの計算予測を書いたのだが、本日、検証されちゃったね(汗)

ブーメランの軌道の方程式では、(通常、)重力は無視できる。ブーメランが描く軌道は、ブーメランの質量と形状でほぼ決まるのだ。

それにしても、実際に微小重力で実験できるってのは、やはり面白いねぇ!

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祝! マス北野、日本数学会出版賞

われらがマス北野が日本数学会出版賞を受賞した。

実にめでたいことだ。

日本数学会も「たけしのコマネチ大学数学科」を評価して「連続群論」の専門書と一緒に受賞とは、粋なはからいをするではないか。少し見直したゾ。(物理学会もやってみろよ(笑))

4月からも番組続行が決まり、DVDも続々発売される予定なので、どうか、応援ヨロシク!

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FOX TV中毒

ここのところFOX TVにハマっている。

オレだけでなくK妻もハマっているし、鎌倉猫神亭の面々もハマっている。周囲と話をしていても「おお! ボーンズ! 見てる、見てる」とか、「NICSはシーズン2でアリの首を躊躇せずかききっていればよかったのに」とか、「ボストン・リーガルのウィリアム・シャトナーは元カーク船長だが、カナダのマギル大学出身なのだぞ。オレの母校だ」とか、「オレも毒舌だがドクター・ハウスには及ばんよ」などと、内輪話で盛り上がる始末。

うう、仕事で大忙しだというのに、海外ドラマにハマってしまい、録画に追いつくのが辛い。

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猫馬鹿

飼い猫のナナの借金がかさんで困っている。

もともとはニャー君がつくった借金なのだが、ニャー君は仔猫で返済ができないので、連帯保証人であるナナが返すはめに陥ったのだ。

ニャー君は犬のごとく、投げたものを口にくわえて持ってくる「フェッチ」という遊びが好きなのだが、これが一回「千猫円」もするのだ。もちろん、きちんと事前に説明をしてから遊ぶのであるが、気がついたら百万猫円を超える借金になっていた。

実に恐ろしい。

***

K妻「また猫にお金を貸してるんですか」
オレ「ナナも大変だなぁ」
K妻「悪徳金融業者ですか、あなたは」
オレ「そうだよ。ピカレスク竹内と呼んでくれ」

***

ちなみに、気になる円と猫円の換算レートであるが、いずれ、読売新聞の交遊録に書く予定である。

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非常勤講師を歴任?

ある対談の雑誌が送られてきて、自分のプロフィールをみたら、成城大学非常勤講師、千葉大学非常勤講師歴任とあって、思わずのけぞった。

ふつう、非常勤講師って歴任するもんじゃないだろう(笑)

オレは科学作家だし、大学人じゃないし、肩書き社会ってこういうことなのかと、改めて実感させられた。

きちんと編集してくれているので、別に悪口じゃないんだけれど、世の中の人の判断基準って、どうしても「どんな組織に属していて、どんな肩書きなのか」になっちゃうんだろうね。

ちなみに、今後3年ほどは、竹内薫の三箇条というのを密かにたてていて、

その1 大学とはなるべく関わらない(理由:振り回されてばかりで、いいことがないから)
その2 科学書の賞とかも一切気にしない(理由:何度最終候補になっても、結局は、大学関係者が受賞する出来レースだから)
その3 内緒

非常勤講師歴任というのは、三箇条の第一に反するのだ(笑)

最初の二箇条は、これまでオレを精神的に傷つけてきた「仕事の邪魔」を絶つ、ということである。 

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猫の取材は(いつも)大騒動

読売新聞の記者のNさんとカメラマンのSさんが鎌倉・横浜の猫神亭に来訪。

鎌倉でエルヴィンとチビルの写真を撮ってもらって、それから車で横浜まで移動して、虎太郎とナナとニャー君も撮影してもらった。

***

オレは鎌倉駅に11時40分には着いていたのだが、タクシーが長蛇の列だったので、周三郎に車で迎えに来てもらった。ところが、思いのほか道が渋滞していて、鎌倉猫神亭にたどり着いたのは、なんと12時45分。約束より15分も遅れてしまった。なんてことだ!

犬懸橋のところで、穴子丼を食べにきた東京からの観光客とおぼしき車が二台、狭い道をふさいで何度も何度も切り返していていたのが渋滞に輪をかけて遅くなった理由だ。見知らぬおばさんが交通整理をしていて、オレたちの車に路地に入って待機するように言うので、仕方なく入って待っていたが、そのおばさんは穴子丼屋の客だったのだ。

「ほら、駐車場は一杯でしょ。ちゃんと順番を待たなくちゃね」

バカヤロー、オレたちは撮影のために猫神亭に行く・・・というか自分の家に帰るのであり、別に丼を食いに来たわけじゃねぇ。なんで、路地に入って待ってなくちゃならねえんだ。

***

這々の体(ほうほうのてい、と読む)で猫神亭にたどり着いたら、今度は、エルヴィンが恐慌を来し、逃げるわ逃げるわ、しまいには障子を垂直に駆け上って、戸袋に隠れてしまった(汗)

小一時間で撮影が終わると、今度は車二台で横浜猫神亭へ。こちらは、三匹とも目立ちたがり(?)なので、難なく撮影終了。

猫どもも含め、みなさま、ご苦労さまでした!

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業務連絡

コマ大数学科DVD BOX 1がいよいよ4月16日に発売!

少々高いけれど、全十話を収録。

オレも個人的にすでに予約した(笑)

低予算・深夜番組ゆえ、番組存続のためにも、どうか、応援ヨロシク!

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空から酸性雨が

早朝、空から酸性雨が降ってきた。

「ぶわっ、なんだ、これは!」

驚いて飛び起きたオレは、次の瞬間、酸性雨の正体を把握した。

***

うーん、前の日に故障した猫の自動トイレを新式のに替えたんだけど、3匹の猫のうち1匹だけ、順応できなかったんだね。

一晩中、おしっこを我慢していて、なぜか、オレたちの布団の上にうずくまっていて、やがて、我慢しきれなくなると、ジョーと布団の上におしっこをして、おしっこがたまって気持ち悪くなったので、思い切ってジャンプしたのだな。オレたちの頭の上を通り越して・・・。

オレと妻の顔一面におしっこが細かい滴となって降り注いだ。はぁー、極楽・・・じゃなくて地獄だろ!

***

K妻「誰の責任ですか」
オレ「なんだ、なんだ、オレのせいだというのか? おしっこをばらまいたのはオレじゃなくてニャー君だぞ!」
K妻「繊細な猫の気持ちを考えず、いきなりトイレを替えたのは誰でしたっけ?」
オレ「う、それは、猫たち幸福を願ってだな・・・」
K妻「布団はどうしたらいいんでしょうね」
オレ「わかったよ、洗濯屋にもっていけばいいんだろ!」

なぜか有罪になるオレ。

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JAMのゲスト

JAM THE WORLD、本日のゲストは数学者(経済学者)の小島寛之さんでした!

金曜はとにかく科学者のゲストが多い。

はたして来週はどんなゲストに会えるのだろうか?

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重版御礼!

おかげさまで北野さんとの共著『したたたかな生命』(ダイヤモンド社)が重版となりました。

新聞各紙の書評にも取り上げられ、目標部数もクリアし、まずはホッとしているところです。

読者のみなさまのご愛読に感謝いたします。

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書評のための本を物色。

いつも横浜西口のY書店に行っていたのだが、偶然、ダイエーの上にある「あおい書店」というところに行ったら、ここが大当たり。

これまで、横浜には科学書がたくさんおいてある本屋さんがなかったのだが、とても充実していて、伊達に「横浜最大級」と謳っていないことがわかった。

基本的に日本人はアメリカ人やイギリス人と比べて科学書を10分の1しか読まないわけで、当然、本屋さんにも科学書はほとんどおいていない。それが厳然たる事実だ。学力低下とか科学離れとか、いろいろなことが言われるが、昨今の日本人は本当に科学書を読まない。

不思議なことに、科学書界の重鎮と言われる人たちにも全く危機感はない。

こんな状況だから、たまに、がんばって科学書を充実させてくれている本屋さんに行くと、拝みたくなる。

***

いつも少数の読者に支えられて生きてこられたわけだが、おかげさまで、「熱とはなんだろう」と「ホーキング 虚時間の宇宙」が重版となりました。(共に4刷です)

これからも地道にロングセラーを書き続けられるよう努力しますので、今後もよろしくお願い申し上げます!

***

明日は高校の恩師の最終講義。伊勢物語の第二四段「あづさ弓」だそうだ。三十年ぶりの恩師の講義である。

漢和辞典の編纂もしている学識豊かな先生だが、私が生徒役で古典の講義でもしてもらって本をつくったりできたらいいな、などと企画を考えている。科学作家が源氏物語の最終講義を受けるなんて面白いと思うが・・・。

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夢遊病なのか

ここのところ夢を見て身体が動くことが多い(らしい)。

オレは横寝タイプなので、一晩に何度も寝返りを打るのだが、下になっている腕を振る癖がある(らしい)。

「らしい」を連発しているのは、ちょうど妻の頭を打ち出の小槌のごとく叩くことになり、翌朝、妻が「熱弁振るって講義でもしてたの」とか「空手の練習でもしてたの」などと不可解な質問をするため、間接的に身体が動いていたことを知るからである。

そういえば、子供のころ、買ってもらったピアノが愛おしくて(?)、夜、寝たまま起き上がって、ピアノを撫でていたのを何度も両親に目撃されていた(らしい)。呼びかけても返事がないので、「この子は夢遊病の気がある」ということになったそうだ。

しばらく収まっていたはずだが、ここのところ、寝ている間に手足が動くことが多く、たまに夢を憶えていたりする。その多くは悪者と戦っているのである。

K妻「じゃ、私は退治されてる悪者ってこと? ふだんからそう思ってるんじゃないの? そういえば、左手が下のときに頭を叩かれたから、ベッドで寝る位置を逆にしたら、今度は右手が下のときに叩かれたわよね。つまり、常に私の頭を叩いてるんじゃないの。わざとでしょう」

う、今日は買い物にでも連れていかねばなるまい(冷や汗)

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コマネチのこと

コマネチ大学数学科は現役東大生チームの松江さんと木村さんが卒業式を迎えた(涙)

やっぱり泣いちゃうよね。

あっという間に二年間が過ぎて、オレにとっても、たけしさんとの共著本を出してもらったり、エミー賞の授賞式に行ったり、人生の中でもインパクトの強い仕事になった。

番組は4月以降も(しばらくは?)続く予定で、新入生を迎えることになる。

DVDも4月から順次発売される予定なので、応援、よろしく!
(ちょっと値段は高いが、オレも自費で購入する予定(笑))

***

来週放送分(だと思う)は、なんと「Doing Math in English」と称して、帰国子女のわりには日本語訛り(?)の英語で数学英語を解説しました。お見逃しなく!←帰国子女というのはホントだが、完全に錆びついているんだよね

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犬と猫の殺処分

昨日のJAM THE WORLDでは、15ミニッツのコーナーで久々に深刻な話題を扱った。

いつもはカガクの面白い話やワクワクする話をゲストにお聞きするのだが、昨日は、「アニマルポリス」の必要性と犬や猫の殺処分の実態をゲストのkanakoさんに伺った。

実は、この話題は、以前、テレビで何回か提案したのだが、実現できなかったもので、いかに現在の日本において、みんなが「見て見ぬふり」をするのか、痛感していたのだ。

年間何十万頭もの犬や猫が窒息死させられる。

問題の根っこは、厚生労働省が管轄の狂犬病予防法と環境省が管轄の動物愛護法が「矛盾」していることにある。そして、私の感触では、厚生労働省側に大きな問題がある。(まちがっていたらどなたか訂正してほしい。)

人間に脅威があるから殺処分にする時代は終わった。なんの科学的・医学的根拠もない。今は動物愛護の立場から命を助ける時代なのだ。だが、みんなが見て見ぬふりをしているかぎり、公的な犬猫殺しは続く。

犬や猫を拾ったら、決して保健所や動物愛護センターに連れていってはいけない。なぜなら、連れていった犬や猫は、ほとんどの場合、新しい飼い主や元の飼い主に引き取られることなく、3日以内に窒息死させらるシステムになっているからだ。

動物愛護センターという名前は日本という国の大いなる「詐欺」としか言いようがない。

犬や猫を拾ったら、絶対に保健所や動物愛護センターには連れていかないでほしい。地域の動物愛護団体に連絡をとってほしい。あるいは、自分で飼い主を探してほしい。

(保健所や動物愛護センターでも、悲惨な現状に苦しんでいる職員の方が大勢いることを附記しておきます。)




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