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2007年11月の24件の投稿

明日のJAM

明日のJAMのゲストは『失敗百選』や『失敗は予測できる』でお馴染みの中尾政之さんです。

乞うご期待!

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また弾丸かよ

来週から再びNYに弾丸ツアー(汗)

とはいえ、マンハッタンに入らずプリンストンに直行なので、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見物することも、再開されたブロードウェイ・ミュージカルの観劇もない。

だいたい、どうして毎回、弾丸ツアーなんだよ!

オレって、そんなに忙しい人間なのか?

***

前回、中村センセに感化されて自然史博物館に入り浸ってしまったが、とにかく、親子連れとデートのカップルが多くて驚かされた。自然史とか博物学から「科学」へと続く伝統を感じた。

日本にも、江戸時代まで、独自の自然史(博物学)があったはずだが、西洋から出来合いの科学を輸入してしまい、それまでの伝統を棄ててしまったような気がする。

あたりまえだが、西洋は西洋の伝統をそのまま保持しているから強い。

いつも書くことだが、Scientific American誌がなぜ、アメリカだけで50万部も売れてしまうんだろうか。日本では科学誌の廃刊が続いているというのに。

考えてみたら、オレ自身も普段はNew Scientistしか読んでいないよな。

改めて、日本が標榜している科学技術立国ってなんだろう、と考えさせられた。

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コマネチ収録

本日はコマネチ大学の収録だったが、放送は1月なので、和服にした。

次回の収録は特番なので、タキシードを着る予定。和服もタキシードもコマネチ大学のために新調したわけだが、それ以外の場所では着る機会がない。自分で言うのもなんだが、かなり凝ってるよね(笑)

そこまでしなくても、と思うこともあるが、気がつくとがんばってしまう、不思議な番組だ。

***

問題や解答の不備などを指摘されることもあるが、それも視聴者が真剣に反応してくれているので、実は嬉しいことがある。(悪意に近い感じで、攻撃的に批判される場合は別だが。)

***

今日は、収録前に「SPA!」の[エッジな人々]というインタヴュー欄のために、たけしさんと対談。エミー賞回顧とコマネチ本4刷記念らしい。(再来週あたりに掲載?)

***

今日は一階の小さな控室だったが、正直いって、スタジオの横なので非常に楽だった。三階は景色はいいが、一階のスタジオまで遠いので、黒板書きをしてから着替えに上がったりして、大変なのだ。できれば、次回も一階の控室にしてもらいたいものだ。(女子用シャワーの横というのが微妙だが(笑))

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取材拒否

先週のJAM THE WORLDでは、CUTTING EDGEのコーナーで「白い恋人」の販売再開について石屋製菓につなぐ予定だったが、事前に質問を送る、という条件でも最終的に取材拒否となり、かなり驚かされた。

別に吊るし上げをするとかいう番組でもないし、どういう対策をとったのかなど、リスナーの興味のある点を訊ねるだけなのに、真面目なニュース取材にも対応しないのは「隠蔽体質が変わっていない証拠」だと感じた。

石屋製菓がプレスリリースをしたから、取材を申し出たのに、質問まで送らせておいて「やっぱり出たくない」ってのは矛盾している。生放送だからハプニングを恐れたのだろうか。(いったい、どんなハプニングを?)

交渉したディレクターも、「ふつう、ありえないですけど、体質なんでしょう」と首を傾げていた。

悪いけど、奇妙な隠蔽体質が変わらないかぎり、オレは、個人的に「白い恋人」は買わないし、もらっても食べるのはゴメンだ。もっと美味しくて安全なお菓子はいくらでもあると思うし。

だいたい、初日に売り切れ続出というのも解せない。わざと出荷数を少なくしたり、関係者やその家族が買い占めたのではないか、という疑念も生じる。

実をいえば、不明朗な取材拒否のせいで、オレの中には疑念が生じたわけなのだが・・・。

「売り切れ」が「やらせ」だという内部告発でも出てきた日にゃ、目もあてられないぜ。

他人事ながら、ちょっと心配ですねぇ。

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写真

エミー賞のレッドカーペットと宴会場(=発表会場)の写真です!

ま、英国独占に文句はあるけれど、結構、面白かったかな?

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それにしても、せっかくタキシードを新調したのに、もう着る機会ねえぞ!

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日本的なるもの

ところで、NYから成田に降りたって、一番感激したものはといえば・・・。





なにを隠そう、飛行機を降りてすぐに入ったトイレのウォシュレットであった(笑)

どう考えても、きわめて衛生的だし、今さらながら、世界的な発明だと思う。なぜ、この文明の利器が世界中に普及しないのか、実に不思議である。

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コマネチNY珍道中(3)

どの世界でも「投票」がからむ場合には、事前の情報収集により「票読み」をするのが鉄則だ。

もちろん、「票固め」ができるに越したことはないが、仮にそれだけのインサイダー情報がない場合でも、少なくとも票読みができなければ、戦いになどならない。

今回、私が現地入りして、日本のテレビ業界のアカデミーにおける「代表」であるべき人たちと話をした正直な感触は、彼らが自分たちの役割(=人的交流、日本の番組を理解してもらうための文化交流、過去のイギリスの受賞数の偏りの是正措置などなど)をきちんと果たしていなかった、というものだ。

今回、アカデミーの関係者が出席した事前の試写会では、イギリスの作品は「よくあるスター誕生モノ」で、よもや、5年連続でイギリスが獲ることはあるまい、という評価だったという。しかし、それは、どれくらい「確実な情報」にもとづいたものだったのか。単なる希望的観測にすぎなかったのではないか。

いずれにせよ、現地の担当者の事前の情報収集は失敗だったわけだ。

***

パーティの席上で、私は我が目を疑った。

アカデミーの主要メンバーとおぼしき人々が英語で歓談をしている。イギリス訛りとアメリカ訛りなのだから、いったい、どのような人々が話をしているのか、だいたいの予想はつく。しかし、そこには日本のメンバーの姿はなかった。日本人は日本人だけで集まって「孤立」していた。

外交用語でいえば、今回、私が見るかぎり、日本の「プレゼンス」はゼロに等しかった。だとすると、強力なプレゼンスを誇るイギリスが、無理矢理に票固めをしても、日本は文句もつけられないことになる。

***

私は、数分で二つ目のエミーを手にしたBBCのプロデューサーが、意気揚々と壇上に上がり、両手で二つのエミーを誇示し、「もう壇上には上らないからね」という余裕のジョークを飛ばした瞬間、あまりの茶番に胸くそ悪くなってしまった。

これじゃあ、ノーベル賞と同じだ。(ちなみに、イギリスの人口当たりのノーベル賞受賞率も国際エミー賞同様、異常に高い!)

特別プロジェクトチームを編成し、多額の費用をかけて、日頃からアカデミー内における地固めをしているBBCと、かたや、基礎的な情報さえもらうことができない日本。

その「からくり」を「読んだ」のだろうか、四つ目のエミーをイギリスが手にした瞬間、たけしさんは、椅子を蹴るようにして、会場を後にした。私もたけしさんの後を追った。

しかし、今回、さすがにイギリスは「やりすぎ」だったように思う。会場にうち捨てられた無数のパンフレットがそれを物語っている。

世界20カ国と銘打っておきながら、なんと、9部門中7部門(!)をイギリスが独占。去年は9部門中6部門だったから、相変わらずの展開となった。コマネチが出場したバラエティー部門にいたっては、部門創設の2003年以来、5年連続でイギリスが受賞。他国は全く受賞できていないのだ。

「国際」エミーではなく「英国」エミーといわれる所以である。

***

イギリスは、今回、8部門にノミネートされて7部門でエミーを手にした。

日本は、今回、4部門にノミネートされて受賞はゼロ。

(てゆーか、99年以来、受賞ゼロ? 要確認)

***

で、今後の課題だが、まず、日本の利益を代表する人物を入れ替える必要がある。これは絶対に必要だ。有能な人材を送り込んで、アカデミー内における日本のプレゼンスを底上げしなくてはダメだ。それには外交費用もかかるだろう。はたして、日本のテレビは、それをする用意があるのだろうか。

その人物は、同時に、「イギリスのやりすぎ」を論理的に批判し、このままでは国際エミー賞が世界的に「信頼を失う」ことを納得させ、アカデミーが自主的に「改善策」を講じるように仕向けなければならない。

たとえば、英語が母国語の人たちは、そもそも番組を「字幕」で見る経験に乏しいから、ついつい、字幕なしの英語番組のほうを高く評価しがちではないのか? (賄賂などは言語道断だが、無意識のうちに非英語圏の文化を「差別」している可能性は高い!)それを彼らに「自覚」させる必要がある。

そして、それができた上で、(たけしさんの言葉なのだが、)「次は、もっといい作品をつくってエミーを獲ってやろう」という、現場のがんばりがあれば、きっと、いつか、国際エミー賞は日本にやってくる。毎年とはいわないまでも、数年に一回は獲ることができるようになる。

***

私は、二つのエミーを高々と突き上げたBBCのプロデューサーの勝ち誇った笑いを決して忘れないだろう。

また、会場に流れたコマネチの映像の酷いとしか言いようのない「編集」も忘れないだろう。(これについては、たけしさんも激怒していた。わざわざ、どうでもいいシーンをもってきたとしか思えなかったからだ。NHKの番組のシーンも、特に、あまり出来の良くないCGのところだけを流されて、日本で番組を見ていた私は、はっきりと編集した人物の意図を感じた。)←編集のプロであるディレクターも「見え見え」だと、あまりにも出席者を馬鹿にした編集差別に怒りを露にしていた!

ここに書いた私の分析は、さほど的外れではないように思う。

ようするに、これはコンテンツ業界の「戦争」なのだ。

国際エミー賞を獲れば、イギリスのコンテンツは世界に高く売れる。そのための工作費用など安いものだ。

***

とにかく、今回、私は自腹で現地入りして、全てをつぶさに観察し、大勢の人と話をし、多いに勉強になった。

もう、私は国際エミー賞に行く機会はないだろうが、今後の人生が大きく変わるような予感がしている。

そして、ほとんど一人だけの力でわれわれを桧舞台まで引っ張って行ってくれた北野武という人物の偉大さを改めて実感した。ほんと、スゲーよ、たけしさん。「名将」らしい、実に立派な敗戦でした。

数年以内に、たけしさんは、国際エミー賞を獲るにちがいない。イギリスの国家戦略なんか、もう、けっ飛ばしちまってください。

(以上、すべて、竹内薫から見た「解釈」と「意見」と「分析」であり、他の人々は一切かかわっていません。事実関係のまちがいなども全て竹内個人の責任です。そこんとこ、ヨロシク。)

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無事帰国

無事帰国しました。

ホテルからJFKまでは30分だったが、成田から自宅までは2時間かかった。うーん、成田は遠いよー。

今日はゆっくり寝て、明日のJam the Worldに備える。竹内ラボでは、国際エミー賞の「舞台裏」を赤裸々に語ります。乞うご期待!

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重版御礼!

あれ? ここのところ急に過去作の重版が相次いでいる。不思議だ。(そのうち湯川薫の小説も復活か!?←希望的観測っていう奴です)

おかげさまで『物質をめぐる冒険』(NHK出版)が重版(これも3刷)となりました。地味な科学思想書ですが、ご愛読、ありがとうございます!

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悪口と建設的な批判

残念会で、たけしさんが印象的な言葉を口にした。

「言いたいことは山ほどあるけど、悪口はいっちゃいけない。日本のテレビ番組がノミネートされなくなっちゃうから」

世界のコンテンツ業界の裏事情を知っているから、みんなに「我慢しろ」と諭したのだ。

オレとしても、少し頭を冷やして、「コンテンツ産業におけるイギリスの国家戦略」という観点から「中央公論」の時評などで問題を分析することにした。

感情的な悪口ではなく、「どんな手段を使ってでも勝つ」という戦いにおけるイギリスの合理性を分析し、それでも、国際エミー賞の今後を考え、建設的な批判をするよう心がけたい。

(「コマネチNY珍道中」はエンタテイメントなので少々脱線しても赦してね(笑))

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重版御礼!

エミー賞ノミネートがいい宣伝になったのか、『コマ大数学科特別集中講座』が、重版(3刷)になりました!
(初版2万部が完売で、5千部増刷し、また増刷なので、3万部突破だと思います)

また、待望のDVDも発売が決まったようです。

今回のエミー賞の旅行で、参加者の何人かが自腹だったのは、深夜帯の低予算でがんばっているからなわけですが、思った以上に旅行費用はかかったようで、残念会の席上、制作会社のスタッフの一人が、
「エミー賞獲れたら黒字だったけど、獲れなかったから赤字転落かも」
と、ポツリと呟いていた(涙)

ちなみに、本の印税もDVDの売り上げも制作会社に入るので、どうか、みんな、応援してくれ!

(今回の増刷分も含めると、オレの旅行費は、コマネチ本の印税でちょうど払えた勘定になる。読者が旅行代金を払ってくれたようなものだ。深謝!)

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コマネチNY珍道中(2)

授賞式の喧騒から一晩。
そろそろたけしさんもスタッフ一同も成田に着いた頃だろう。

たけしさんは、その足で番組の収録だって(汗)

オレだったら完全にダウンしてるところだが、やはり、精神力も体力も比べ物にならないや。凄い、の一言。

さて、珍道中の第二段です!

***

行きの成田のタクシーだが、途中、高速でボンネットが開きそうになり、慌てて路肩に駐車して難を逃れた。荷物を積むときにトランクではなく(誤って)ボンネットを開けていたらしい。この慌て者め。その後、成田に着いて料金を支払おうと思ったら、
「さっき一万円札を出されて、千円札がなくなってしまって」
と言われた。

ええええ? 最初から、成田まで行くって予約してあったはずなのにぃ〜。
時間がなくて焦っていたので、
「わかった。運転手さん、ご祝儀だ。釣りはとっとけ!」
と、江戸っ子丸出しで車から降りた。←カッコイイようだけど、心では泣いていたりする

まあ、ボンネットが全開になって事故にならなかっただけ運が良かったとしよう。

***

授賞式当日は、午前中に目が覚めて、中村センセと一緒にアメリカ自然史博物館に行った。
ところが、オレは地下鉄は乗らないので、路線が全然わからない。
そこで、中村センセが持っていた地図を頼りにDという路線に乗ったら、途中から「急行」になってしまい、博物館なんか素通りして、どんどん上に行き、たしか126番道路まで行ってしまった。

うーん、だからオレは地下鉄が怖いのだ。どこに連れていかれるかわかったもんじゃない。

しかたないので、そこで乗り換えて、今度はBという鈍行の路線に乗って、かなりの時間のロスはあったが、なんとか自然史博物館に辿り着くことができた。

そこで中村センセの隠れた素顔が明らかになった。

お、恐ろしい・・・あの飄々とした数学者が、このような趣味をもっていようとは・・・。人は見かけによらないとはこのことか。

実は、中村センセ、大の「石マニア」だったのだ(笑)

それも隕石から普通の石っころから宝石まで、なんでもござれで、とにかく何時間も石の部屋から離れようとしない。

オレも石が嫌いというわけじゃないが、なにしろ、どの石を見ても同じに見えるので、やがて飽きてしまった。(石マニアのみんな、ゴメンね!)

でも、中村センセは、すべての展示物の写真を撮影し、その展示の仕方の妙味と石の表面の滑らかさや元素の輝きや酸化物の色の黒さなど、「おお、美しい」などと感嘆の声をあげながら、食い入るように石を見つめていて、しまいには周囲に(遠足に来ていた)子供たちの環ができそうになった。

「このオジサン誰?」
「知らなーい」
「中国人かしら」←ホントの発言
「日本人みたい」
「中国人と日本人のどこがちがうんだよ」
「なんとなく」
「石の専門家なのかな」
「科学者っぽくないよ、この人」
「独り言いってるから、きっと科学者だよ」

うーん、アメリカの小学生の感覚って、昔と変わってないなぁ(汗)

中村センセも怖いが、アメリカの小学生も怖い。

***

結局、自然史博物館の石の部屋には三時間ほどいて、そろそろホテルに戻ってタキシードを着ないと間に合わなくなってきたので、急いで(やはり地下鉄で)ホテルに戻ったような次第。

***

その後、ホテル57でみんなと待ち合わせて、いざ、リムジンに乗ろうとしたら、運転手が訳のわからないことを叫んでいる。

「Who's in charge here!?」(担当者は誰なんだよ!)

大勢いて、誰と話していいかわからないんだよね。
でも、スタッフの一人は「charge」という言葉で「支払い」と解釈したらしく、話が通じていないようだ(汗)

こういうのは、結構、苛つく。NYの運転手は、全て金なんだよ。金をケチられそうだったり、支払いに不安があったりすると、文句の言い通しで、運転も荒いしサービスも悪い。だから、ちゃんとしたサービスが受けたかったら、事前にちゃんと事情を説明し、ついでに少し脅しをかけて、こちらの意のままに操縦するのがコツなのだ。(帰国子女談)

オレだったら、こんな感じで脅す。

「LOOK, it'a very special day for us. We are attending the International Emmy Award, for god's sake!  You watch television? Huh? Are you gonna ruin the best moment in my life? Huh? Listen carefully, MISTER. You make me happy, (then) I make you happy. You make me unhappy, I promise, I make you feel very bad. You got that? Huh?」

で、そこまで言ったら、相手の言葉を遮って、「●ドル払う」と、にっこり笑って、具体的な金額を提示して、ドーンと25%くらいチップを渡すことにすれば、運ちゃんは、ガラリと態度を変えて、信じられないように演技を始めるってわけなのさ。

それがNYの運ちゃんお決まりのパターンだ。

で、スタッフのAさんに、
「金払えってことですよ」
と忠告したのだが、
「それはわかってますよ」
と言われたので、運ちゃんを脅すのはやめにした。AさんはNYに20回来たことがあるそうで、NY通を自負している(汗)ここら辺は、プライドの問題がからんでくるので、オレが出しゃばるとまずい。

(英語がしゃべれる日本人の前と日本語がしゃべれる外人の前では、決して英語を話してはいけないー帰国子女談)

もう、完全にまかせてくれれば、オレが全てうまく話してやるのに・・・。

***

案の定、「定額」で車を運転することになり、運転手のその後の行動は目に余るものとなった(笑)

***

さて、パーティ会場では「サイレント・オークション」なるものをやっていて、野球とかアメフトの有名選手のサイン入りグッズなどが並べてあって、名前と金額を書き込むようになっていた。

そこで吉田Pの意外な素顔が明らかとなった。吉田Pは独身なのだが、なんと、マリリンモンローの熱狂的なファンなのだという。で、マリリンモンローのサイン(小切手なんですけど(汗))が4千ドルで出ていたのだ。

「吉田さん、セリに参加したらどうです」
「まさか、50万円ですよ」

その後、吉田さんがその場を去ってから、他のスタッフが、
「吉田って書いちゃえよ」
「え? いいんですか?」
「だって独身だろ?」
と、酔いに任せて冗談を言っていた。実際にペンまで持っていた。考えようによっては、怖い光景なので、オレは、黙ってその場を後にした。

***

バンケットの前のパーティでは、主に非英語圏のテレビ関係者たちが大勢、たけしさんのところに挨拶にきて、名刺を渡したり、一緒に記念撮影をしたりしていた。

みんな、ベネチアの金獅子賞とカンヌの監督賞のことを知っているんだ。

さすが、世界の北野。

今、これだけ世界で評価されている文化人はなかなかいないよ。

この時点では、事前の試写会の「コマネチ」の評判がすこぶる高く、逆にイギリスの番組は「ようするにスター誕生じゃん、ありきたりじゃねぇ?」という評価だったので、オレは、事実上、スペインとコマネチの戦いだと踏んでいた。

(続く)









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国際エミー賞、残念!

「たけしのコマネチ大学数学科」は受賞を逃しました。

応援してくださったファンのみなさま、本当にありがとうございました。

うーん、正直いって残念!

***

低予算でみんなでがんばってきて、NYも一部の人たちは自腹で参加し、600という応募作品の中で最終の4つに残ったのは、はっきり言って快挙だと思う。

でも、最後は、英語圏の壁と巨額の予算でエミー賞の特別プロジェクトチームまで組んでいるBBCには勝てなかった・・・今回ばかりは、七人の侍は、英国軍隊のスパイ網と最新鋭ミサイルに立ち向かって玉砕。

今だから言うが、あまりに不利な戦いだったため、負けた瞬間、涙が出てきちゃったよ。

***

最終ノミネートのうち、イギリスの作品は2割程度だが、受賞は6割6分。
去年に引き続き、全9部門のうち6部門をイギリスが独占。

会場は、「またイギリスかよ」と、途中からどんどん白けムードとなり、終わったあと、床に多数のパンフレットが棄てられていた。
英語圏にあまりに偏る最終審査に、国際的(?)にはブーイングの嵐だった。

***

とはいえ、「たけしのコマネチ大学数学科」は見事に最後まで戦い抜いた。

ふだんはひょうきんなディレクターのMさんが会場で号泣していて、それをたけしさんが「笑い」で元気づけていた。

それが、この地でのオレたちの戦いの全てを象徴している。

来年は「たけしのコマネチ大学英文科」で英国にリベンジだ!←たけしさん談

***

ファンのみなさん、本当に応援、ありがとう!

日本人の大和魂を世界に見せつけてやったぜ!

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コマネチNY珍道中(1)

日曜は筑波大学附属小学校若桐会で午後2時から3時半まで講演会。

それなりにうまくしゃべれたと思うが、5分早めに会場を出て、校門からタクシーに乗り込もうとしたら・・・車がいない!

あれだけマネージャーさんに「時間がないから」と念を押しておいたのに・・・。マネージャーさんが焦ってタクシー会社と連絡を取るが、どうやら学校の住所を誰かが間違えたらしい。ちょっと離れた所にいるのだと。それから、延々と電話でやりあったあと、しまいには春日
通りまで走っていって、3時45分にタクシーに乗った。もう、泣きたくなっちゃったよ。

途中、事故渋滞に巻き込まれそうになったが、運転手さんの機転で経路を変更して、なんとか5時前には空港に到着。ホッ。でも、汗だくだぜ。

ラウンジにシャワーがあったので使おうかと思ったら順番待ちで、10分待って5分で浴びたのだが、浴びている最中に「最終搭乗のご案内」になってしまい、ふたたび荷物を背負って通路を駆け出した。←ホント

77番ゲートて、一番端っこにあり、あまりの長さに、もうNYには到達しないのではないかと不安で一杯になった。もちろん、無事に滑り込みセーフだったが、汗だくになり、こういういのを「元の木阿弥」というのかと感じた。

飛行機に乗って乗務員に「タキシードがあるんですが」と言うと、「そこに掛けておくか、荷物入れに入れるしかない」と言われ、ムッときた。掛ける場所は狭く、半分折りのままになってしまうからだ。サービス悪いぜ、この航空会社。

おまけに、椅子に座ってしばらくして異変に気がついた。なんだか、背もたれが「ゆるい」のだ。実際、飛行機が離陸態勢に入るやいなや、オレの椅子だけどんどんリクライニングになってしまい、映画館の中に担架があるような気まずい状況に。みんな、信じてくれ、オレのせいじゃないんだ。椅子が壊れているだけなんだ。

背もたれが直立をキープできない状況は改善されず、オレは、終始150度の傾斜で機内生活をするはめになった。ムカッ。

そうそう、言い忘れたが、タクシーの運転手さんはがんばって成田に辿り着いてくれたが、空港に着いてからもトラブルがあった。(故あり、それについては後日)

***

NYに着いたら、日本レストランで前夜祭を行なうこととなり、14名全員集合。これは番組でやるかもしれないので、やはり、書かないでおく。

ところで、たけしさんも空港では大変だったようだ。なんらかの手違いで、飛行機の時間が一時間まちがっていて、オレよりさらに遅く空港に着いたのだそうだ。空港に着いたら、もう、航空会社の係員が入口で待ちかまえていて、最短時間でつききりで飛行機まで案内されたんだって。

なにしろ、この飛行機に乗り遅れたら、肝心のたけしさんが国際エミー賞に出席できなくなっちゃうから大変なことろだった。

これ以上は秘密なので書けないが、なんか、みんな走り回っていた感がある。

***

笑ってしまうのは、先発隊でNY入りした制作スタッフと中村センセ。

なんでも、空港に着いたら「タクシー?」と怪しげな親父が声をかけてきたのだそうだ。それって、いわゆる不法営業の白タクだろ? で、ふつうならマンハッタンまで50ドルのところ、なんと160ドルも取られたのだそうだ(汗)

総勢6名だったから、二台のタクシーに分乗して100ドルのはずだよね。

しかも、その値段が、最初は95ドルと言っていたのに、運転中に徐々に値段が上っていって、最終的に160ドルになったというから驚きだ。

ちなみに、オレは、一人で空港に着いて、声をかけてきそうになった親父は睨み返したら何も言わずに去っていったから、普通のタクシーでチップ込み55ドルでホテルまで到達した。

ここら辺、小学校のときしか住んでいなくても、帰国子女の面目躍如というところか。←たかがタクシーだろ!

***

本日は、前夜祭で酒を呑みすぎて二日酔いで頭がガンガンするが、これから中村センセをセントラルパークに連れていく予定。雨が降っており、気温が0度に近いのだが(笑)

みんな、舞い上がってお上りさん状態の、こんなオレたちを笑ってくれ!

「たけしのコマネチ大学数学科」では、賞を受賞してもしなくても、特番を予定しております。乞うご期待!

***

あと、火曜のJAM THE WORLDにはオレがNYから電話で闖入する予定也。(うーん、朝の6時すぎなんだよね・・・おそらく、ろれつが回らない)

お楽しみに!

(コマネチ大学、NYレポート、続く予定)

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重版御礼!

おかげさまで『99.9%は仮説』が重版となり、40万部を突破しました!

ご愛読に心から感謝いたします。

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全部他人が悪い

船場吉兆の幹部の会見をテレビで見ていたが、凄い言い訳の連発で驚いた。パートの人が勝手にラベルを貼り替える理由って何だろう。そもそも、「若鶏」と納入業者が看板に掲げているのに「騙された」はないだろうし、老舗の料亭が、若鶏と地鶏の区別もつかないってどーゆーことなの。

山田洋行の社長の証人喚問も同様で、全部「アノ専務がヤリマシタ」と他人のせいばかりで、見苦しいことこの上ない。だったら社長なんかいらないじゃん。

今の時代、なんでも他人のせいなんだな。ビョーキだよね、日本全国津々浦々。

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本日は、これから静岡で学校関係の講演だ! 喉にスプレーを塗ってがんばるゾ。

明日のJam the Worldの竹内ラボは・・・おそらく南極関係・・・酒になるかもしれないが(笑)乞うご期待!

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重版御礼!

おかげさまで『あやしい健康法』が重版となりました。

かなり早い重版です。いつものことながら、読者のみなさまのご声援に著者一同、心から感謝いたします!

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重版御礼!

おかげさまで『「ネイチャー」を英語で読みこなす』(講談社ブルーバックス)が重版(七刷)となりました。

読者のみなさまのご声援に感謝いたします!

(うーん、よくもこの難解な英語の本が売れ続けるものだ・・・)

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半分マジ

「あやしい健康法」は、半分マジで半分冗談のような、きわどい科学エンタテイメント本である。

できれば、あまりマジにならならず、かといって、バカにせず、大人の楽しみ方をしていただければと願っているような次第。

うーん、ちょっと広告、でかすぎない?(さきほどK妻が讀売新聞の広告を見て、のけぞっていた(汗))

***

そういえば、金曜のJam the Worldで、健康オタクが高じて掃除機を買ったことをしゃべったら、
「竹内さんって、健康オタクなのにメタボなんですか?」
というメールが来て、的を射ているのでブースの中で盛り上がってしまった。

***

てなわけで、健康オタクがお送りする科学エンタテイメント、是非、書店で手にとってみてください!

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東京地検特捜部が来た!

とうとう、ウチのマンションに東京地検特捜部(?)の捜査が入った。

数日前から、その兆候はあったのだが、昨日のテレビを見て、ようやくその理由が判明。

昨日のニュースで、防衛省疑惑で出頭命令を拒否している秋山という人物(山田洋行現地法人元社長)の日本の自宅が映った。それは、一階にあるレストランとマンションの入口から見て、明らかにウチのマンションなのだ。

兆候というのは、まず、数日前から、テレビ局のカメラがちらほらとマンション前を張っていたこと。
それから、突然、管理組合がマンション入口の扉にペンキを塗ったこと。

テレビカメラは、もちろん、東京地検特捜部の捜査員の「絵」を撮りたかったのだろうし、捜査の連絡を受けた管理組合は、ボロボロで傷だらけになった扉が全国放送されることに大いなる危機感を覚え、急遽、ペンキを塗ったに相違ない。

そうかー、山田洋行の幹部がここに住んでいたのかー、そういえば、地下駐車場に高そうな外車が停まっていたよなー、エレベーターで挨拶していたあのおじいさんが悪いことしてたのかー・・・。

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インフルエンザ

先週のJam the Worldでは、国立感染症研究所研究員の岡田晴恵さんをお迎えして、H5N1型ウィルスの襲来をどう防げばいいかを伺ったが、通常のインフルエンザも今年はすでに流行の兆しを見せている(汗)

毎年、インフルエンザで苦しむので、ここ数年は、必ず予防注射をしてもらうことにしている。

昨日、原稿を二本仕上げて、気分転換にコンビニに買い物に行ったら、親子でゴホンゴホン咳をしている連中がいて、早々に店を出た。

ラジオの仕事をしているので、喉を痛めたら終わりなわけだが、本当に最近の人はマスクをしないねぇ。マスクをしていれば、ウィルスの飛散をかなり防ぐことができるというのに、まったく気にしないでばらまいている。科学知識が欠如しているのか、そもそも公共心がないのか。

仕方ないので、これからの季節、自分でマスクをして防ぐことになるが、これだと、あまり効果はないんだよね。「感染源」の人がマスクをするのが一番効率がいいんだよ。

今日あたり、お医者さんに行って、インフルエンザの予防注射を受けることにする。

***

ところで、岡田さんの「H5N1」という小説は誰も書評に採り上げなかったそうで、私もかなり反省している。小説形式で広く読んでもらいたい、という願いは、この国の危機感の欠如の壁に跳ね返された、ということだろう。

最新刊の「H5N1型ウィルス襲来」のほうは必読書だと思う。

200万人が死んだ場合、政府は、どうやって責任をとるのであろうか。国会空転なんかやってる場合か!

アメリカ、カナダ、スイスだけは万全の予防体勢を整えつつあるそうだが・・・。

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もろもろ

Leopardは、iMac用のパッチを当てたらスムーズに動くようになった。
Leopardの問題ではなく、iMac側の問題だったようだ。

ホッ。

先週は、二本も〆切を勘違いしていた大変なことに。
スケジュール帳に〆切と「そこに<いなくてはいけない>仕事」は赤字で入れてあるのだが、あまりに書き込みが細かくなってしまい、判別不能になったのが原因。

かといって、大判のスケジュール帳を持ち歩くのは面倒だし、ちょっと考えたほうがいいかもしれない。

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高島屋に行って、エミー賞の授賞式用のタキシード一式を揃えた。

何度も書いているが、会場の席以外は全て自腹なので、いろいろ考えたが、借りても一週間となるとそれなりに高くなってしまうため、思い切って購入。

できれば、別の授賞式にも行きたい(そんなに頻繁にないだろ!)。

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全然別の話題だが、民主党の迷走ぶりを見ていて、これじゃあ、政権担当能力を疑われても仕方ないなぁと思ってしまった。

もともと、改憲派と護憲派、それもタカ派とハト派(古い分類ですみません)が同じ所帯になっていることに無理があるのではなかろうか。

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ナショナルジオグラフィックの今月号は買ってもいいかな。保存版ということで。

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ところで

落合監督の仰天采配だが、昨日のJamに送られてきたメールの68%は「支持」だった。

考えるみると、肝心の中日ファンと日本ハムファンがどう感じたかが大事なのであって、オレみたいな巨人ファンは外野だから、あまり意見を述べても仕方ない気がしてきた。

当事者にとっては勝つことが大事なのであり、外野にとっては別の話題が必要ということかもしれない。

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Leopardは二台あるiMacのうち一台にのみ導入。案の定、安定せず、今のところ次のような症状に悩んでいる(楽しんでいる?)。

・Wordが不安定で終了もできない
・EGWordでWord文書を扱うことになるが印刷ができない
・Mailも終了できない
・そのためMacも終了できない
・いざというときのメンテナンス用TechToolもLeopard対応になっていない

iMac自体はかなり満足度が高い。Leopardは、期待していたほどの驚きはなかったが、一、二ヶ月で安定してくれればいいなぁ。

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K妻帰国

K妻がマレーシアから帰国。

ヨガの勉強はかなりみっちりやってきたようだ。

お土産のチョコレートをJ-WAVEに持っていったら、これが大受け。なにしろ、日本ではあまりお目にかかれないドリアン・チョコレートだったのだ。

「うわぁ、これ何ですか?」
「なんだか、腐ったタマネギみたいな臭いがするんですけど!」

20個ほどのチョコレートで肝試しが始まったが、最終的に「普通に」食べることができたのは3名だけだった。

ちなみに、オレもダメだった(笑)

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今日のJam the Worldはいい感じでしゃべることができたが、やはり、きちんと睡眠が取れたからだろう。先週と先々週は平均睡眠時間が3時間で踏ん張っていたから、さすがに生放送は辛かった。

次週以降もなるべくコンディションを整えたいが、はたして、編集者は許してくれるだろうか?

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『99.9%、猫が好き!』(小学館文庫)の見本が届いた。かなりいい感じだ。写真と文章がうまくマッチしている。猫エッセイとしては、かなり自信があるが、読者の反応はどうだろう?

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