芋虫
これまでに二度ほど芋虫の体験をしたことがある。(まるでカフカみたいだが!)
最初はNYから帰ってきた小学校高学年のとき。当時は日本人学校なんて洒落たものは存在しなかったため、国語も社会も二年間の完全ブランク状態で、学年でビリの成績に泣かされた。(本当に泣いていた(笑))
二度目はいきなり文系から物理学科の三年に学士入学したとき。簡単な問題も解けなくて恥のかきっぱなしで(やはり)成績がビリで泣かされた。(さすがに大人なので実際には泣かなかったが。)
飛べない芋虫状態である。
そして、今回のNEWS ZEROの一年は、三度目の芋虫体験となった。経験値がなさすぎて、しょっぱなからついていかれなかったのである。村尾さんも最初は経験値ゼロに近かったはずだが、毎日と1週間おきというペースの差もあり、あっという間に背中が見えなくなってしまった気がする。
現在、それで落ち込んでいるかといえば、実は、そうでもない。
過去二回は、その後、めでたく羽が生えて、それなりに飛び立てたからである。ただし、二回とも、「場」が変わって始めて脱皮できた。だから、今回も、一度卒業して、仕切り直さないと、そのままの環境では羽が生えてくることはないのだ。
理系の比喩を使うのであれば、固体の氷の温度がマイナス何十度からマイナス1度まで上ってきても、何も変わらないが、零度を超えたとき、突如として液体となり自由に動き回れるようになる。(あんまりいい比喩じゃないね。)
もうニュースをやる機会はないと思うが、自分の中の経験値レベルは、まさに零度近くまで上ってきていて、いずれ、予期せぬ形で大空が飛べるのではないかと勝手に考えている。
ただし、はたして芋虫が蝶に脱皮するのか、蛾になるのかは、オレにはわからない!
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