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科学ジャーナリスト

昨日のNEWS ZEROでは、打ち合わせのときにチーフ・プロデューサーから、柏崎刈羽原子力発電所について、「科学ジャーナリストとして、どういう結論を出しますか」と訊かれて、思わずハッとした。

火曜担当キャスター(科学担当キャスター)であるからには、これまでの「作家」とは全く別の対処をしないといけないことに(今さらながら)気づいたからである。

まるで、「それでもあなたはプロですか?」と訊ねられた気がしたのだ。

はたして、耐震基準は甘かったのか、それとも、誰にも予期できない揺れに見舞われたのか、そして、耐震基準の2.5倍の揺れに現実に遭遇した以上、今後、柏崎刈羽原発は停止すべきなのか。その場合、首都圏への電力供給をどうするのか。

実をいえば、ニュース番組をやるようになって、一つ変わったことがある。作家専業だったときは、基本的にどのような仕事でも引き受けていた。自らが「売文屋」であることに誇りをもっていたからだ。

だが、特定の(利益)団体に偏らずに、完全に市民の目線でニュースを分析しなくてはいけなくなり、断る仕事が増えた。特定の宗教や信条や業界団体からの仕事の依頼は、受けられないことがある。

その線引きも難しい。

オレの中には、もしかすると、少しずつ、ジャーナリスト魂が育ちつつあるのかもしれない・・・。



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