シエスパの事故に思う
渋谷のシエスパの事故は衝撃的だった。
いくつか感じたことがある。
まず、地下1500メートルまで掘削して出てきた「温泉」とはなんだろう、という素朴な疑問。
温泉地の温泉は、自然に湧き出した(噴き出した?)恵みだろう。
でも、千葉県などで、地下のガス田を天然ガス資源として使う場合、水は捨ててガスを売る。そして、同じガス田でも、東京では、ガスを捨てて水を「売る」。もはや、「温泉」とは、単なる名称にすぎない。
次に、スパを運営する会社もメンテナンスを請け負っていた会社も、誰も、「ガス検知器」の必要すら感じなかった、ということへの驚き。
これは、基本的な科学知識の欠如を意味する。科学技術畑の人間が、現場に一人でもいたならば、絶対に「あの、ガスが洩れたら危険だと思います」と進言できたはず。
おそらく、まともな科学知識をもった人間がスタッフの中に一人もいなかったのだろう。
あらためて、どんな組織にも多様なバックグラウンドをもった人材が必要なのだな、と感じた。
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お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしたい。
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