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夢の世界

前期の朝日カルチャーセンターのファイヤアーベント講義を受講してくれた生徒さんからメールがきて、

「我々は我々が住んでいると思っている真の世界のもつ特徴を発見するためには、ある夢の世界を必要としているのだ」(ファイヤアーベント)

という文句に共鳴した、と言われた。

リアルな世界で生きるために、人は、夢の世界を必要とする。

久しぶりにユングの本を読み返していて、深層心理から湧き上がってくるイメージの数々に驚きを隠せない。

若いころに読んだときとちがって、今では、ユングのいう「元型」とか「集合的無意識」というような概念が、作家の創作活動に不可欠な「深み」であり、ファイヤアーベントのいう「夢の世界」であることがわかる。

人がなぜ「創る」のか? なぜ、「表現する」のか? それは、もしかしたら、現実の世界に押し潰されまいという、ごく自然な抵抗の姿なのかもしれない。

***

それと関係あるのかどうかわからないが、ここのところ、無性にフィクションの世界に沈潜したくなっていて、今も村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」を読んでいるし、今夜は、先行上映の「ナイト・ミュージアム」を観にゆく。

(例によって悪い病気である。チャンドラーは大好きで、英語版では何度も読んでいる。でも、村上訳と清水訳と原作を比べて読むのも楽しいのである!)

しばし、夢の世界へ・・・。

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