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2007年2月の11件の投稿

書評

「今週の3冊」(日経水曜夕刊・エンタテイメント読書欄)は、たまに日曜版と重複することがあり、用意していた原稿が使えなくなることがあるため、ここにボツ原稿を掲載します。(できればシステムを改善してほしい!)

★★★★

なぜこの方程式は解けないか?
マリオ・リヴィオ著 
(早川書房・2200円)

「対称性」の考えは科学に欠かせない。本書は、その背後にある「群論」という数学の分野に光をあてている。
 誰でも、学校で二次方程式の解の公式を教わった憶えがあるはずだ。三次方程式や四次方程式にも解の公式は存在する。だが、不思議なことに、五次方程式になると、もはや解の公式は存在しない。そして、解の公式が存在しないことが、群論へとつながる。
 一章と二章は、少々冗長だったが、三章以降が抜群に面白く、ぐぐい引き込まれてしまった。
 二人の天才数学者の評伝は際立っている。
「どう言ったらいいだろう。二十の若さで死んだ男のことを。彼はロマンチックで、天才だった。彼が愛していたもの、それは数学。そして諍いと自滅でその男は果てた」(=ガロア)
「どう言ったらいいだろう。二十六の若さで死んだ男のことを。彼は内気で、天才だった。彼が愛していたもの、それは数学と演劇。そして貧困がその男を死に追いやった」(=アーベル)
 ルービック・キューブの話題や超ひも理論の対称性まで解説されていて、お得感がある数学書に仕上がっている。斉藤隆央訳。(竹内薫)

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入試問題って難しいねぇ

「99・9%は仮説」が、いろいろな学校で入試問題に使われたらしい。

面白いのは、それが、中学入試、高校入試、大学入試と三拍子そろっている点だ。

中学入試と大学入試とでは、かなりレベルに差があるような気がするが、問題の難易度は、文章そのものより、設問の工夫次第なのかもしれない。

もっとも、オレの書くものは、中学入試にも大学入試にも使える便利な文章、ということかもしれない(苦笑)

それにしても、送られてきた問題文だが、なかには、設問が難しすぎて、本人のオレにも答えがわからないものがあるような気がする!

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妖怪教授

しばらく筆が止まっていた「妖怪教授」だが、黙っていても、自然と話題が増えてくるので、ふたたび執筆を再開。

オレが妖怪退治人だと知らずに、次々と言いがかりをつけてくるのだが、そういった出来事は、一部始終、本のネタになってしまう。

だって、オレの職業は作家だから。

なんだ、わからないんだろうねぇ。ま、ネタを提供してもらっておいて、ナンだが。

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東大には構造改革が必要だ

かなり昔から「東大には構造改革が必要だ」というのが持論だ。

過去に東大が有能な人材を社会に供給してきたことは(ある程度)事実だと思うが、現在の東大には、妖怪教授どもが蔓延っている。

そういう連中が選んだ副理事長が、あろうことか痴漢で逮捕され、論旨解雇された。

ありえないだろ、ふつう。

東大の構造改革は、ろくに仕事もせず、能力もないのに、権力にまかせて国民の血税を無駄遣いしている妖怪教授・妖怪理事どもをクビにすることから始めなければならない。

それから、いい加減、文部科学省からの天下り人事もやめたほうがいいよね・・・なぜ、文部科学省のお役人が、東大教授になるのか、意味がわからない。

東大からすると、文部科学省は「本社」なので、ポジションを提供して、ご機嫌をとらないといけないのだそうだ。だが、それなら「東京大学」ではなく、「文部科学省・本郷出張所」とでも名前を変えたほうがいい。

竹原氏を副理事に選んだ人々は全員、責任をとるべきだが、おそらく、誰も責任はとらないだろう。人を見る目もないし、無責任体質もあいかわらずだ。

血税の無駄遣いに、国民は、もっと怒っていいのではないか?

東大は、「誠に遺憾であり、厳正な処分をした」というコメントで一件落着にしたいようだが、とんでもない話である。

組織の上層部が腐っている場合、いったい、誰が掃除をすればいいのだろう・・・。

***

K妻「なに興奮してるの」
オレ「本当にけしからん話だ」
K妻「なにがけしからんのですか」
オレ「去年の暮に多比良教授が論文捏造でクビになったばかりだというのに、今度は、副理事長が痴漢だぞ? どう思う?」
K妻「氷山の一角でしょう」
オレ「そうなんだよ! いまこそ東大の構造改革が必要なのだ」
K妻「いっそのこと東大解体してしまえばいいでしょうに」
オレ「あのな」
K妻「でも、竹原って人は、往生際がいいじゃありませんか」
オレ「はい?」
K妻「同じ痴漢でも植草氏は2回目も完全否認ですから」
オレ「・・・」 

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アニマルポリス

イギリスやアメリカと同じようにアニマルポリスを創設しよう、という運動をしているkanakoさんとサポーターのむとさんとSeckyさんとお会いした。

kanakoさんの活動はボランティアによる運動であり、思想的・政治的なものではなく、また、団体ですらない。

だから、広島のドッグパークの事件で大問題になった「お金」の問題などは最初から存在しない。

とはいえ、実際にお会いして、詳しいお話を伺うまでは、実情もわからなかったので、本日の会合はとても有意義だった。

なぜ、今、日本にアニマルポリスが必要なのか?

まず、犬や猫が好きな人にとっては、年間何十万匹という「殺処分」をなくすこと自体が大切なことだ。

そして、犬や猫に興味がないか、嫌いな人にとっては、「犬・猫の虐待から始まって、猟奇殺人へといたる事例」が多いことに注意を喚起したい。つまり、犬・猫事ではすまないのである。

イギリスでできている「殺処分ゼロ」が、なぜ、日本ではできないのか。

動物愛護法(改正)+アニマルポリス+保護シェルター。

この3つのことが実現すれば、「動物のアウシュビッツ」は日本から消える。

それは、この国のささやかな(そして重要な)世直しの仕事だ。

***

すでに自民党と民主党の有志の議員団が、動物愛護法の改正に向けて、準備中だそうだが、この問題について、実情が広く知られているとは言い難い。

今後、微力ながら、「殺処分ゼロ」に向けて、書物などを中心に応援していくつもりだ。

みなさんも、どうか、ご協力をお願いいたします!

kanakoさんのサイトには豊富な情報があります。是非、アクセスしてみてください)

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和服

コマネチ大学で「和算」を再び採り上げることになったので、和服を新調。

いや、話は逆で、妻について和服のお店(おしゃれ古布秋乃)に通っていたら、「オレも着てみたいな」などと考え始め、新調してしまったので、コマネチのディレクターMさんに「和算、和算」と囁き続けていたら、とうとうやることになったような次第。

和服の新調などというと、目玉が飛び出るような金額かと思いきや、まったくそんなことはなく、おそらく、相場の数分の一でやってくれた。もともと新品を扱う呉服屋さんではなく、仕立て屋さんだから可能なのだ。

来週、収録で、放送は再来週以降になると思うが、今から、かなり楽しみである。

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そろそろ復活

ようやく体調が戻ってきた。

火曜日は、正直いって、かなりしんどかったが、気合いと栄養ドリンクで乗り切ったようだ(笑)
そのかわり、翌日は、完全にダウンして、寝ていた。

NEWS ZEROでは、ソフトバンクの多村選手のインタヴューが放送できて、嬉しかったが、そろそろ、カガクのニュースは、レベルアップの時期にきているようだ。

目線や、論理的接続詞の使い方など、いくつか「コツ」みたいなものを教わった。
文章の世界でいえば、「簡潔で論理的な文章の書き方」みたいなことをスタジオの「しゃべり」で実践する段階か。

あと、さすがにダウン直後だったこともあり、顔に疲労が出ていて、アップになったときに「コワーイ」印象だったので、真剣に笑顔の練習もしないといけない。

尺が2分半のときは、スタジオトークで盛り上がるので、大抵いい結果だが、1分半のときは、トークの時間はないので、いかに視聴者に満足してもらうかが課題だといえよう。

これまでは担当ディレクター一人の体制だったが、いつもバタバタしてしまってきついので、もうひとりサポートをつけてくれた。
来週のカガクのニュースは、かなり改善できると思うので、ご期待ください。



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重版御礼!

おかげさまで「仮説力」は再び重版となりました。

みなさまのご愛読に感謝いたします!

28日の講演会も面白いネタを用意しておりますので、みなさま、お誘い合わせのうえ、ご来場ください!

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とうとうダウン

昨日は鈴木光司さんと横浜で会食。

世間話のほかに「エッジシティ」の科学部分の話などもした。かなり完成に近づいているようなので期待度大。

28日の紀伊国屋での出版記念講演は会費が1000円と高いせいか、なかなか人が集まらず、券をもらってこちらでも配ることにした(汗)

それとは対照的に茂木健一郎との対談はすでに申し込みが70名を超えてしまい、大教室に場所が移動した。というわけで、まだ申し込み可能です!

今週は、火曜はコマネチの収録後にNEWS ZEROがあり、本のテープ録りも2冊分続いたりして、睡眠時間が削られてしまい、とうとう風邪でダウンした。
お医者さんに行って鎮痛剤と抗生物質をもらって寝ているところ。

しばし休養だ。(土曜も文章倶楽部で出ることになるが(笑))

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宮崎キャンプに行ってきました!

ううう、カガクのキャスターのはずなのに、あまりの野球好きが幸いして、ラルフさんと村尾さんにくっついて宮崎キャンプに行って参りました!

あくまでも「熱狂的な野球ファン」という目線で、本物のスポーツ報道の世界を体験させてもらいつつ、ふたたび野球人気が復活するように(微力ながら)お手伝いするのが今回の取材の目的です。

ようするに「野球応援団」だ。(本職は「科学応援団」なのだが・・・)

プロの厳しくも楽しい練習をほんの数メートルという至近距離で見て、ラルフさんの超絶取材技巧に舌を巻き、監督や選手のみなさんとの緊張感あるやりとりを聴いて、野球と報道という、二つの世界の勉強になりました。

ふだん、何気なく見ている野球の映像やインタビューって、あんなに「録る」のが大変だったんだ・・・。

***

巨人の取材は、火曜日に詳しくお見せできると思います。くれぐれもお見逃しなく。(内容は内緒!)

***

残念ながら、ここではまだ書けませんが、原ジャイアンツ、星野ジャパン、そしてソフトバンクの熱狂的な応援団になったことだけ記しておきます。

野球から心が離れかけた時期もあったけど、「やはり野球は面白い!」。

横浜からホークスに移籍した多村選手を応援しています。心機一転、ホークスでホームランを量産してもらいたい!



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重版御礼!

おかげさまで「ホーキング 虚時間の宇宙」と「「場」とはなんだろう」(講談社ブルーバックス)が重版となりました。

本当に御愛読ありがとうございます!

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