春山茂雄氏が破産
以前、たまたま救急でK妻が搬送されたことがあり、そのときのあまりに酷い病院事情に唖然とした憶えがある。(事の顛末はブログにも書いたが)
搬送直後、病人が高熱で唸っているのに、いきなり、
「私を知っていますか?」
と、付き添いの私に訊ねるのである。
「は? いいえ」
そう答えると、氏は、怪訝そうな顔つきになり、
「ほら、そこの売店でも私の本を売っていますよ。600万部も売れたんです」
と、一階ロビーの奥の売店を指差した。
ようやく、これが「脳内革命」の著者だと気づいたが、あまりの無神経さと自意識過剰さに、
「じゃあ、私を知っていますか?」
と、聞き返してやろうかと思ったくらいだ。(無論、聞き返さなかったが!)
その後、一週間にわたり、私は主治医の顔を見ることがなかった。なぜなら、一度も診察に訪れなかったからである。一週間目に、私は、「馬鹿にするな。医者はどこにいる!」と、ナースステーションに怒鳴り込んでいた。
K妻は、毎日、点滴を受けただけで、ろくに診察も受けられず、このままでは死んでしまうと思い、民間の救急車を呼んで、無理矢理退院させたのである。
(その後、家の近くの病院に通って、K妻は回復。)
私は、科学作家なので、いろいろと調べてみたが、入院患者を、自らが経営する怪しげなリハビリ施設に送り込んだりしていて、かなり問題のある経営だというのが、当時の私の結論だった。
これは私の個人的な見解だが、「脳内革命」というのも、正直いって、怪しげな本である。記述内容をみても、科学的な根拠はきわめて薄く、現代の脳科学との整合性もない。
なぜ、600万部も売れたのか、いろいろと考えてみたが、理由は不明だ。
そして、なぜ、600万部も売れたのに破産するのか、首をかしげざるをえない。
あらゆる意味で、春山茂雄という人物は、不可解なのである。
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