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春山茂雄氏が破産

春山茂雄氏個人と氏が経営する病院が破産

以前、たまたま救急でK妻が搬送されたことがあり、そのときのあまりに酷い病院事情に唖然とした憶えがある。(事の顛末はブログにも書いたが)

搬送直後、病人が高熱で唸っているのに、いきなり、
「私を知っていますか?」
と、付き添いの私に訊ねるのである。
「は? いいえ」
そう答えると、氏は、怪訝そうな顔つきになり、
「ほら、そこの売店でも私の本を売っていますよ。600万部も売れたんです」
と、一階ロビーの奥の売店を指差した。

ようやく、これが「脳内革命」の著者だと気づいたが、あまりの無神経さと自意識過剰さに、
「じゃあ、私を知っていますか?」
と、聞き返してやろうかと思ったくらいだ。(無論、聞き返さなかったが!)

その後、一週間にわたり、私は主治医の顔を見ることがなかった。なぜなら、一度も診察に訪れなかったからである。一週間目に、私は、「馬鹿にするな。医者はどこにいる!」と、ナースステーションに怒鳴り込んでいた。

K妻は、毎日、点滴を受けただけで、ろくに診察も受けられず、このままでは死んでしまうと思い、民間の救急車を呼んで、無理矢理退院させたのである。
(その後、家の近くの病院に通って、K妻は回復。)

私は、科学作家なので、いろいろと調べてみたが、入院患者を、自らが経営する怪しげなリハビリ施設に送り込んだりしていて、かなり問題のある経営だというのが、当時の私の結論だった。

これは私の個人的な見解だが、「脳内革命」というのも、正直いって、怪しげな本である。記述内容をみても、科学的な根拠はきわめて薄く、現代の脳科学との整合性もない。

なぜ、600万部も売れたのか、いろいろと考えてみたが、理由は不明だ。

そして、なぜ、600万部も売れたのに破産するのか、首をかしげざるをえない。

あらゆる意味で、春山茂雄という人物は、不可解なのである。

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» ベストセラー作家が破産 [いいかげん社長の日記]
1995年にベストセラー「脳内革命」で一世を風靡した春山茂雄さんが25日に自己破産を申し立てたそうです。 普通、ベストセラーを書けば、あとは印税で左団扇なんて、思ってしまうのですが^^; 実は、春山さんは、医者というよりも実業家だったようですね。 今回、破産手続... [続きを読む]

受信: 2006年12月27日 (水) 21時20分

» 「脳内革命」著者が破産へ! [銀鏡反応 パンドラの函]
@昨日までのベチャラベチャラした雨が一転、きょうは昼間からりと晴れて、気温も18℃まで急上昇。けっこうな小春日和と思いきや、フェーン現象の所為で、冬とは思えぬポカポカ陽気になったのだとか。 @私は、茂木健一郎氏の「クオリア日記」http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/以外にも、科学作家・竹内薫氏の「薫日記」http://kaoru.txt-nifty.com/diary/を時折読んでいるが(因みにこの2人はいわゆる「竹馬の友」である)、きょう見たら「薫日記」の... [続きを読む]

受信: 2006年12月30日 (土) 08時36分

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