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文庫での復刊

ここのところ茂木健一郎との過去の共著の文庫での復刊が多い。

「ペンローズの<量子脳>理論」ちくま学芸文庫
「脳のからくり」新潮文庫
「異端の脳がホンモノ!」だいわ文庫

最初と最後は、十年くらい前に、学者の大御所どもから叩かれ、無視されながら、ひたすらがんばって本をつくっていた時代のもので、それでも、版元の徳間書店は科学書のイメージとは程遠く、毎回、挫折と落胆の連続だったっけ。

「異端の脳がホンモノ!」は、元の題名が「トンデモ科学の世界」で、これは、当時、世界観の狭い連中に叩かれっぱなしだったオレが、と学会なる組織に喧嘩を売った体裁。

当時は、大槻教授全盛の時代で、オレは、さまざまな場面で、意地悪をされて凹んでいた。
と学会からも馬鹿呼ばわりされて、怒り心頭に発して、ささやかな(皮肉による)反論を試みたのだった。

もっとも、そんなコップの中の嵐的な争いに巻き込まれた茂木健一郎は、たまったもんじゃなかっただろう(笑)

人間の非合理性を「馬鹿」の一言で片づける人は、おそらく、生半可な合理性の世界にしか生きていないのだと思う。
何事も、突き詰めて考えてゆけば、ヴィトゲンシュタインのぶちあたった「壁」、語りえないものに行き着くはずであり、そういった問題意識から程遠い場合だけ、人は、合理性の世界に安住できるのだ。

***

「脳のからくり」は、中経出版から出ているものだが、早くも文庫化となった。
文庫になると、本の置き場所がちがうし、値段も安くなるので、もっと大勢の読者に手に取ってもらえるから、著者としては嬉しいものだ。

この本は、「脳をめぐる冒険」の解説部分に相当するため、できれば、二冊を同時に読んでもらえると非常に嬉しい。

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» 書談:異端者が書いた異端の本(^^;) [アマチュアサイエンティスト]
■異端の脳がホンモノ! (だいわ文庫) 著者:竹内 薫 茂木 健一郎共著 価格 [続きを読む]

受信: 2006年11月13日 (月) 11時01分

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