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2006年10月の46件の投稿

New Scientist

科学作家であるオレが、実際に(仕事と関係なく趣味で)読んでいる科学雑誌って、実は「New Scientist」という、日本じゃ知名度がゼロの雑誌だったりする。

この雑誌は、科学ニュースと特集のバランスが実に良い。
長すぎず、短すぎず。

今週号の特集は、「人類のいない地球 もしも明日、われわれが全員消えたならば・・・」という思考実験。
環境学などの観点から、その結果を予測している。

先週号の「お隣りの宇宙」も面白かった。いわゆる「弱い力」がない宇宙を想定したら、それでも、ビッグバンがあって、星も輝いて、生命が生まれる可能性があるのだという。

残念ながら、この雑誌、日本語版はない。

***

それにしても、地球温暖化がこのまま進むと、世界全体のGDPの20%(820兆円!)が失われる、という試算は、かなり恐ろしい未来を予言しているような気がするが・・・。

気になるニュースだ。

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ある日の風景

明日の段取りの打ち合わせで日テレへ。

NEWS ZEROの会議室で小一時間ほど、内容を詰めた。

NEWS ZEROも一ヶ月が過ぎて、オレも四回の生放送を経験し、毎回、たくさんのことを学んだ。
人間は、主に失敗から学ぶ生き物なので、オレの脳ミソも、徐々に変化しつつある。

いい傾向だ。

ZEROの会議室はHOT SPOTになっているので、MacBookを持ち込んで、うまく接続できるかどうか確認した。バッチリだ。

***

打ち合わせを終えて、そのまま、新橋駅から横浜に帰ることにした。

オレ「おお、グッドタイミングじゃ。これなら4時6分の電車に乗れるぞ! 遅れるな!」
K妻「あ、あの・・・」

オレは、K妻の手をグイグイ引っ張りながら、新橋駅の東海道線の階段を昇っていった。
ちょうど電車の扉が開いた。

オレ「なにをグズグズしておる! 飛び乗るのじゃ!」
K妻「だから・・・」
オレ「ギリギリセーフ!」
K妻「・・・」
オレ「一本、早く乗れたな。これで10分は節約できる」
K妻「(ため息)」
アナウンス「次は、終点、トーキョー、トーキョー、みなさま・・・」

人間は、主に失敗から学ぶ生き物である。

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背後から影が忍び寄る

明確な理由もなしに、どことなく不安になり、道を歩いていても、誰かにつけられているのではないかと背後を振り向いてみる。

なぜだろう?

***

オレ「ここのところ、なんだか、誰かにつけられてるみたいで不安なんだよ」
K妻「それは、〆切という名の人でしょう」

***

うぉー!

K妻の一言で、オレの脳裏では、それまで水面下に沈められていた「〆切」という言葉が火山の溶岩のごとく溢れだし、オレは、いやおうなしに現実に引き戻される。

***

オレ「なんだよー。せっかく、意識から消してたのに」
K妻「別に思い出すのは来週でもいいんですけど、遅くなればなるほど、噴火の規模も大きくなりますよ」

***

ふ、日曜だというのに、オレの精神は、流れくる溶岩の1メートルほど前を、雄叫びを発しながら駆けている。

ああ、赤川次郎さんみたいに、「光速のペン」が欲しい!

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つながらないが怖い

SOFT BANK携帯の予想外割に申し込もうとしたが、どうにもうまくいかない。
昨日はシステムがダウンしていたようだが、今日、携帯とネットからプランを変更しようと、いろいろやってみた。

だが、予想外割とは、どうやら「ゴールドプラン+新スーパーボーナス」というのが正式名称らしい。

そして、細かい規約をたくさん読んでいくと、よくわからないが、オレみたいに、もともとvodafoneから使っている人間は、対象外のようにも見える。

わからん。

結局、携帯からもパソコンからも変更はできないことが判明。対象外なら、そもそも、プラン変更をしようと無駄な骨折りをしたことになる。

K妻は、最近、SOFT BANKに代わってから機種変更をしたので、もしかしたら、プラン変更が可能かもしれない。

ちょいと頭にくる話だ。

***

ところで、ここのところ、外出先でマックブックをネットにつなぐ機会が増えて、HOTSPOTがなくて、WILLCOMのPHS電波も届かない状況が続き、次善の策として、SOFT BANK携帯をBluetoothでつないでいたら、今月の請求額が「3万円超」となり、思わずのけぞった。

ネット依存症というが、オレなんぞ、その典型だろう。

なにしろ、自宅では光、外では、携帯2つ、PHS2つ、HOTSPOTを駆使して、とにかく「つなぐ」ことに異常な執念を燃やしている。

たまに自宅の光がダウンしていると、すぐにPHSか携帯を使って、「別経路」でつなげてみるもんな。

単に、つながらない状況が怖いだけなので、つながったら、それでオーケーなんだよ。

データ収集とかと関係なく、とにかく「つながる」ことに意義がある。

オレはビョーキだ。

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来週火曜のNEWS ZERO

火曜のNEWS ZEROは、茂木健一郎との初コラボになる。

是非、面白くしたいと思っております。

乞う御期待!

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時間は「ある」

横浜駅の床屋さんに行ったら、かなり混んでいて、待っている客が忙しなく時計をみたり、店員に文句を言っていた。
しまいには、「予約はとれない」と言っているのに、電話でしつこく食い下がる客がいて、実に興味深かった。

土曜日は会社は休みのはずなのに、みんな、本当に忙しいよ。

オレなんか、「もしかしたら、オレのほうがこの人たちよりも何倍か忙しいかもしれない」などと考えながら、NEW SCIENTISTの記事にのめりこんで、あっという間に順番が来ちゃうのに。

ただ、じっと座っていると、五分が十五分に感ぜられるが、面白い本や記事を読んでいると、すぐに過ぎてしまう。

時間って、そういうもんだぜ。

帰りにコンビニでジュースを見ていたら、またまた忙しい連中が入ってきて、オレに体当たりをして、そのまま騒ぎながら、「早く、早く」とビールをかごに詰め込んでいた。

で、その連中は、結局、レジでトラブッてしまい、オレのほうが先に勘定を済ませて店の外に出た。

だから、急がば回れって、有名な諺があるだろうが!

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仔猫

いきなりやってきた仔猫のニャー君(にゃあちん)は実に元気がいい。

白いメス猫で、まだ4ヶ月くらいだが、とにかく、走り回って、遊んで、食べて、寝るだけ(笑)

最初は、ナナが「シャー!」と威嚇していたが、昨日など、もう二匹で追いかけっこをして、サッカーをして遊んでいた。
なんだよ、仲良くなったじゃん。

問題は、ニャー君がオレの仕事の椅子を自分のソファにしてしまったことだ。

こうやって、猫が増えるたびに、オレの居場所はなくなってゆく・・・。

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ラブロック博士に会ってきました

有楽町マリオンの朝日ホールで、シンポジウムの後、ジェームズ・ラブロック博士にインタビューをした。

温厚なイギリス紳士で、とても87歳とは思えない話のしかたで驚いた。

付き添っていたマネージャーの奥様もとても感じがよく、微笑ましかった。

ビッグな科学者は、私が子供だった時代には英雄だった。
湯川秀樹博士は文句なしに国民の英雄だった。
それは、長嶋茂雄が英雄だったのと同じ意味での英雄だった。

今では、少なくとも日本では、「科学」に対する関心が失われ、もはや、これだけビッグな科学者が来日しても、そのインパクトは少ない。
その責任の一端は、私のような科学インタープリターにもある。
「情報」は伝えなければ意味をもたないからだ。

対談の内容は、かいつまんで、来週水曜日の日経夕刊の「今週の3冊」に書きます!

***

私が渡した名刺をご覧になった博士の奥様が、すぐに「まあ、シュレディンガーの猫ね?」と反応され、また、「シュレ猫イレギュラーズ」にも「ベーカーストリート・イレギュラーズからとったのね?」と言ってくれて、とても嬉しくなった。

さすがだ。

幅広い知性に裏打ちされたユーモアに出会って、久々に凄く快活な気分になれた。

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対談

本日は来日中のジェームズ・ラブロック博士と対談。

気持ちを切り替えて臨む。

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「速報性」と「絵」

新聞の書評とテレビのニュースをやってみて気づいたことは、この世界の「速報性」と(テレビの場合は)「絵」が、一般の感覚とはかけ離れて鋭敏なことだ。

あと速報性と関係するが、「一回性」というのもある。書評が日曜版とかぶったときにはメインで取り上げられなくなるし、ニュースの場合も、一回触れたら、その話題は終わりだ。

そこで問題となるのが、永続的で大きな影響をもつものの扱いだ。

三ヶ月前の本までは書評で取り上げられるが、それより一週間前だとダメになる。分厚い本をゆっくり読んでいては間に合わない。間に合わないと、薄くてすぐに読める本に偏ることにもなる。

ニュースでは、RNA干渉のノーベル賞は、きわめて大きなインパクトがあり、その重要性と医学的な応用も大きいことが明らかだったが、「絵」のあるニュースに取って代わられた。

昨日のガイア仮説も、地球温暖化と原子力という非常識とも思える組み合わせが、ラブロックという天才の冷徹な分析と熱い情熱の結果である点にインパクトがあるのだが、一分以内に視聴者に伝えるためには「絵」が足りないので、ニュース性が希薄だということがわかった。

今のところ、私の「感覚」は、単行本の世界に引きずられていて、いまだ、新聞とテレビの「速さ」についていっていない。それは自分でもわかる。

だが、一過性の(実際のところは)小さいニュースではなく、「本当に大切だと私が信ずること」を伝えたい、という思いは強い。それが、そもそも仕事を引き受けた理由だからだ。

昨日は、どうしてもテンションが上らなかったが、それは、ガイア仮説の「本当に大切なこと」を30秒で伝える方法がどうしてもわからず、本番前に、すでにあきらめていたからだと思う。

来週は、もう一度、褌(ふんどし)をしめなおして、「本当に大切なこと」を気持ちで伝えるようがんばってみたい。

***

一つだけ気になることがある。

隔週でコマネチ大学の収録があるのだが、コマネチとNEWS ZEROが重なるときのほうが、NEWS ZEROの出来もいいのだ。連続で疲れてしまうかと思いきや、ニュースの本番に入ったときのテンションがちがうので、かえっていい結果が出る。

となると、来週は調子がいい、ということになるのか?

コマネチなしでNEWS ZEROに入るときのテンションの高め方を研究したほうがよさそうだ。

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脳めぐムービー

脳めぐ本のムービーができました。
是非、ご覧ください!

あと、脳めぐ本と「セット」であるべき「脳のからくり」が、いよいよ新潮文庫で登場です。こちらもヨロシク!(来週には店頭に並ぶはずです)

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本日のNEWS ZERO

本日のNEWS ZEROは、さまざまなニュースが飛び込んできて、科学ニュースは枠が30秒になった。

あらかじめ来日中のジェームズ・ラブロック博士の「ガイアの復讐」を用意していたのだが、残念ながら、核心部分に入ることができなかった。

しかたのないことだが、局に到着後、30秒と聞いた時点で、どうにもテンションが上らなくなり、番組終了後も、妹から「今日はテンションが低めだったような気が?」とメールが入った。

ガイアの危機と、日本にとってのエネルギー問題の危機。

最近、新聞やテレビのニュースを聞くたびに、私の危機感は増大する一方だ。(サハリン1がいい例である。日本に来るはずだったエネルギーが、根こそぎ中国にもっていかれたのである。あるいは、南極のオゾンホールは、観測史上最大の大きさになってしまった。日本はエネルギーを失い、地球は壊れかかっている・・・)

ラブロック博士は、この(後者の)「危機」を「ガイアの復讐」ということばで表現している。

それでも、限られた時間内で、もう少し「危機感」を伝えることができたのではないかと悔やまれる。
次回は、いかにして臨機応変に気分を調整して、自分のテンションを維持できるかが課題として浮上した。

日本には、ニュース番組の科学キャスターは私一人しかいないのだから、地道にがんばる!

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深夜

相変わらず深夜だが仕事中。

作家活動も鋭意継続中なり。

***

今日は、長時間、家の掃除をしていた。(昼間は原稿が書けない質(たち)なので)

Roombaの導入により、いきなり掃除が楽しくなった。

ラッパみたいな音がして、Roombaは基地から出動する。オレは、とにかく家具をどけて、Roombaが掃除をできる経路を確保する。

一時間ほど稼働させて、家じゅうをくまなく掃除させてから、Roombaを止めて、たまった塵を捨てて、今度は、ふつうの掃除機でRoombaの隙間や内部を掃除してやる。

それから、そのふつうの掃除機の塵を捨て、ようやく掃除が終わる。(この最後のところで、フィルターから塵が散乱して、面倒なことになる。この掃除機は嫌いだ!)

Roombaは、ここ数年で、iPodの次に楽しい家電製品となった。(いっさいiRobot社とは利害関係はない。念のため)

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頭は忙しくないが身体は忙しいらしい

感覚的に、なぜか暇だ(笑)

会う人みんなから「お忙しいでしょう」と言われるのだが、まったく忙しい実感がない。

だが、身体は、素直に事態を受け止めているらしく、昨日は、仕事二件と打ち上げのあとに、家の近くのタイ式マッサージ店に行って、K妻と一緒にマッサージをやってもらった。

K妻はタイ古式をやってもらって、私は普通のマッサージ。
タイ古式は、「なまけもののヨガ」と形容されるように、人の助けを借りて、ストレッチ体操をするようなものらしい。

K妻は、もともとヨガのインストラクターなのだから、楽で気持ちいいらしいが、私は関節がGIジョーより堅いので、どうしても躊躇してしまう。

ふたりとも一時間コースだったのに、なぜか、K妻のほうが終わっても、私のほうは終わらない。あまりに身体が硬直していて、一時間では無理だったのだ。

結局、20分くらい延長してやってもらった(サービス)。

なんだか申し訳なかったなぁ。延長料金払ったほうがよかったかなぁ。

本日はシュレ猫文章倶楽部の会合。

明日は急な原稿が入ったので、それを書いて、できればMAXIMA本の続きを書くつもり。

***

来週から始まる朝日カルチャーセンターの「ファイヤアーベント」は、思想性を前面に出して、「型破りな生き方をするにはどうすればいいか」を考えてみたい。

人生の殻を破る方法といってもいい。

乞う御期待!

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BIGLOBE

マネージャーのMさんからBIGLOBEに電話してもらって、かなり強く抗議してもらい、ようやく脅迫メールの送信そのものがストップした。助かった。

で、その私へのBIGLOBEからの連絡メールは、やはり「定型メール」でした(笑)

もう、開いた口がふさがらないので、できれば、これで打ち止めにしたい。

念のため、しばらく、仕事で外に出るときは、数人で行動することにした。怪しい奴が近づいてきたら、即、撃退できるように準備しておかないと。
結局、自分の身は自分で守らないとダメだ。

なんとも嫌な御時世だねぇ・・・。

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ルンバって凄い

脅迫メーラーとBIGLOBEに無駄な時間を費やしていたら、精神的に疲れたのか、ここのところ掃除が苦になり、そういうときに限って、掃除機の電気系統の接触が悪くなり、
「コノヤロ! このやろ!」
と、掃除機に八つ当たりして、ホースを床に叩きつけていたら故障した。(あたりまえだろ・・・)

私の扱いがもともと乱暴なのかもしれないが、ホースに電線が通っているタイプなので、断線とかおきやすいんじゃないのか。(おそらく私が乱暴なだけだが・・・)

ウチでは掃除は私の係なので、ヨドバシカメラに行って、自動お掃除ロボット・ルンバを購入。

同級生のS君も使っていて、感想を聞いたら、かなりオススメだというので、ダメもとで購入してみたが、ウーン、凄いよ、これ。

もう、星五つあげたいくらい。かなり感激した。

散らかっている家具などは、あらかじめどけないといけないが、とにかく掃除のストレスが軽減される。

この機種のほかに、基地が別売りの「レッド」があるようだが、そちらでも機能は充分かもしれない。

個人的には、最後に基地に戻っていくところが、地雷探知機の技術の応用を垣間見ているようで楽しい。

掃除でストレスがたまる人には、絶対オススメの逸品だ!

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プロバイダーの社会責任を問う

大手プロバイダーのBIGLOBEの対応に激怒。

数日間で千通を超える脅迫メールが、同一人物から自動送信で送られてきていて、仕事の受注のためのアドレスであるため、送信元のプロバイダーのBIGLOBEにヘッダー情報と文面を何度も送っているのだが、毎回、定型メールが返ってくるばかりで、何もしてくれない。

マネージメントからも電話で話してもらったのだが、ようするに「面倒くせーなー」という無責任な態度のままで、埒があかない。悪さをしても、穏便にすませ、なるべく顧客を失うな、という内規でもあるのか。(あまりの「のらりくらり」加減に、そう勘ぐりたくもなる)

いったい、このプロバイダーは何を考えているのか。

短時間に大量の脅迫メールというのは、通常の迷惑メールを超えた行為であるにもかかわらず、「具体的な対処法だけでも教えてほしい」というこちらの要求にも「たらいまわし」をしてくるのだ。

BIGLOBEの担当者の名前も、毎回定型メールであることを考えると、外注の会社の大勢のオペレーターが同時に使っている「コード名」なのかもしれないが、もし、本当にそうだとしたら、被害を受けて相談してくる人に対して、大変失礼であろう。

どう考えても社会的な責任を全うしようという姿勢がみられない。

ホームページの理念をみると、「お客様それぞれの「やりたい」を実現し」とあるが、千通を超える脅迫メールを送りたい、というのは、社会正義の観点から考えて、実現してもらっては困るのだ。(ダメに決まってるだろ!)

脅迫メールの送り主は、面識はないが、三度ほど感想メールをくれた人で、いちいち丁寧に感謝メールを出していたのだが、四通目から怖い内容に豹変し、それ以降黙っていたら、収拾がつかなくなった。

おかげで、もう、私は、読者からの感想メールにも質問メールにも、これまでのように個人的に返事ができなくなってしまったのだ。(たとえ普通の文面でも、私が返事をすることにより、次から豹変する恐れがある・・・)
実に残念だ。

すでに警察にも相談しているが、もう一度、警察からBIGLOBEに言ってもらわないとダメかもしれない。
(警察では、たらいまわしにされないようがんばるつもり。)

個人アドレスは公開していないので被害はないが、ようするに、「明らかな脅迫の文面を自動配信で千通送っていいのですか? それに対して、プロバイダーは、何もしなくていいのですか?」という、ネット社会の基本的な問題なので、こんなに怒っているのだ。

これだけの大手プロバイダーであるにもかかわらず、「名前」のある人間からの返事がいっさい来ないというのは、実に不気味な現象だと言わねばなるまい。

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筋肉の問題?

周囲の人に意見を聞いてみると、どうやらオレのテレビでの「笑顔」が不自然らしい。

あたりまえだ。まだ緊張しているから顔の筋肉が固まってるんだよ。

あとは声を「通す」練習も必要らしい。ファイヤアーベントのような遠くまで飛んで行くような声(笑)
こちらは腹筋が決め手らしい。

ということで、これから一週間、鏡の前で笑う練習をして、腹筋を鍛えることにした。←マジ

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NEWS ZERO

前回は、時間が足りなくなってしまったが、今回は、時間が5秒も余ってしまった(汗)

あと、立ってしゃべるのは初めてだったので、徐々に早口となり、とうとう、つっかえた。

スタッフからは「ナイス・チャレンジ」と言われた。
焦るおじさんをケアしてくれて、実にありがたい言葉だ(笑)

次回の課題は、科学コーナーで、焦らずに、もっと落ち着いてしゃべること。

毎回、一つずつ改善していくつもり。

コマネチ大学の収録後にそのまま日テレ入りで、体力がギリギリなので、放送後の反省会には出なかった。
次回は、コマネチ大学の収録がないので、反省会にも出るつもり。

視聴者にもスタッフにも共演者にも迷惑をかけっぱなしだが、鋭意学習中にて、どうか、赦していただきたい。

今後は、独自の視点から科学ニュースを発掘・紹介して、「科学のおじさん」として、がんばりますので、応援よろしく!

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収録と生

本日もコマネチ大学の収録のあと、そのまま日テレに移動してNEWS ZEROの生。

もともと、ぐうたらな作家活動(まともな作家はぐうたらではない、念のため)を続けてきたので、連続して12時間以上稼働することなど、ほとんどない。

なぜ、火曜日は体力が「もつ」のかといえば、おそらく仕事の性質からくる緊張感のせいだろう。

だが、本番になれば、今度は緊張していては仕事にならないので、緊張をほぐさなくてはならない。

そんなとき、身体の中では、調整に必要な遺伝子群がオンになったりオフになったりして、必要な物質をどんどん生産して流通させているんだろうな・・・などと、いきなり「ミクロの決死圏」みたいな想像にふけってみる。

でも、工場でも部品がないと生産できないから、きちんと食べないとだめだ。
食事は、両方とも用意されたお弁当を食べるが、これが意外とおいしかったりする。(ホント)

さて、それでは、本日も、いざ出陣!

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ブラック・ダリア

近くの109シネマズに「ブラック・ダリア」を観に行った。

この週末は久しぶりの映画三昧というわけ。

感想は、「よくもわるくもデ・パルマだなぁ」。

元になった小説を読んでいないので、作品の構成などについては何も言えないのだが、ノワール映画としては、とてもいい出来だったと思う。

個人的には、デ・パルマの作品でいちばん好きなのは「虚栄のかがり火」。(デ・パルマらしからぬ作品という評価が多い)
いちばん嫌いなのは「ミッション:インポッシブル」。(なんか違うだろう、という感じ)

昨日の「カポーティ」といい、今日の「ブラック・ダリア」といい、実際の殺人事件が元になっていて、なんだか、世田谷一家殺人事件を思い出してしまった・・・。

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カポーティ

映画「カポーティ」が、ようやく川崎チネチッタまで来たので、早速観に行った。

結論からいうと、秀逸に一言に尽きる。

私は作家カポーティのファンだし、その作品の一部は何度もくりかえし読んでいるが、この映画の中心的な題材となった「冷血」は、傑作であるにもかかわらず一度しか読めなかった憶えがある。

「夜の樹」とか「クリスマスの想い出」とか「ミリアム」といった不思議な短編や、心あたたまる作品も好きだし、「ティファニーで朝食を」は主人公のホリーの境遇や生き方に共感して何度も読み返しているが、「冷血」は特別だ。

映画「カポーティ」は、1959年にアメリカのカンザス州で起きた一家惨殺事件を追ったノンフィクション小説「冷血」の作家カポーティを描いている。

作家が魂を打ち込んだ作品は、しかし、彼の作家生命を奪うこととなった。

その理由は、いったい、なぜなのか。

アカデミー主演男優賞受賞作にしては、きわめて地味な封切り(ほとんど単館上映)となったが、14日から拡大上映されることとなった。

文句なしの傑作だが、重い内容であることはたしかなので、「口直し」にB級映画でゲラゲラ笑わないと精神のバランスが保てない!

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エッセイ

書かないで書く?

 作家になりたてのころは、万年筆と原稿用紙が商売道具で、お気に入りの広辞苑と新字源とリーダーズ英和辞典が三種の神器だった。
 その後、万年筆の代わりにパソコンのキーボードが登場し、原稿用紙はワープロソフトに取って代わられた。辞書も、軒並み電子辞典やインターネットの検索へと様変わりした。
 今年に入ってからは、さらに大きな変化があらわれた。最初から書くのではなく、まず、編集者に対して「しゃべる」ようになったのである。それをテープに録って、専門の人がテキストに起こしてくれて、そこに修正や追加を入れながら「書いてゆく」。
 一見、テープ録りのほうが簡単なようだが、やってみると、これが正反対で、私の場合は、最初から書いたほうが断然早い。なぜなら、講演録をそのまま出版するのとちがって、今やっている方法では、テープ録りの分だけ、余計に手間暇がかかるからである。驚いたことに、しゃべってから修正するほうが、二倍近くの労力を必要とするのだ。
 では、なぜ、こんな面倒くさいことをやり始めたのかといえば、(私の場合、)しゃべってから書くほうが、文章の密度が適度に調整されて、読者にわかりやすいものに仕上がるからである。
 作家稼業を十五年続けてきて、ようやく、こんな簡単な事実に気がついた。我ながら呆れ返っているのだが、来年は、いったい、どんなスタイルで書いていることやら。こればかりは、自分でも見当がつかない。

(公明新聞)

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書評

誘惑される意志
ジョージ・エインズリー著 
(NTT出版・2800円)

 

 ニュースを見ていると、責任ある地位にある人が、痴漢をしたり、飲酒運転をしたり、データをねつ造したり、使い込みをしたりしていて、思わず首をかしげさせられる。
 なぜ、人は、破滅をかえりみずに、目の前の「誘惑」に負けてしまうのか?
 本書は、そういった人間の哀しい性(さが)を、単純な一つの数学公式で説明してしまおうという、驚くべき試みだ。
 訳者の山形浩生氏の解説から引用してみよう。
「一〇年先の一万円と九年先の一万円では、価値の差はないも同然だ。でも同じ一年ちがいでも、いまの一万円と来年の一万円ではぜんぜんありがたみがちがう。この割引は、双曲線で示されるものと似ている(中略)この双曲割引のおかげで、小さい短期的な誘惑は近くにくると急に大きく見え、まだ遠くにあるもっと大きい長期的な見返りよりも、一時的に魅力的に見えてしまう!」
 そ、そんなに単純なことだったのか・・・思わず絶句させられる結論だ。
 訳は秀逸だが、いかんせん、原書が堅い。まずは、巻末の訳者解説からお読みになることを強くオススメする。山形浩生訳。

(日経新聞の「今週の3冊」は、朝刊と重複するとメインで取り上げられなくなる・・・という事情のため、ここに掲載しますね!)

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週末も忙しい

コピーライターの叔父との共著本のテープ録りは無事に終了。

これから叔父が全体に手を入れて、私が科学の話をチェックして、おそらく最後にもう一回、補足の対談をやることになる。

***

オードリー・ヘップバーンの本は、附録の数々に感激した。

トルーマン・カポーティからの手紙の複製なんて、夢中になって「解読」してしまった。

そういえば、映画「カポーティ」は、上映館が増えるらしいので、是非、見に行きたい!

***

猫の虎太郎が風邪気味なので、明日は獣医さんに連れていく。

猫も季節の変わり目には体調を崩しちゃう。

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業務連絡

諸般の事情により(ごまかしているみたいで嫌なことばだ・・・)、いただいた御感想や御質問に、直接お答えするのが難しくなってしまいました。

これまで、なるべく真摯に一個人として返信するよう心がけてきたのですが、昨今の私の活動範囲の変化にともない、誹謗中傷の内容も増え続けており、特に、返信後に、突然、脅迫めいた内容に変わるという(理解しがたい)例も散見され、「私人」として対処するのが難しい状況に追い込まれました。

私自身、(それなりに)真面目な性格であるせいか、返信できていない御質問についても、いつまでも頭の隅に残っていて、それ自体が精神的なストレスとなり、無視できなくなってきたこともあります。

残念ながら、今後、(公表していない)個人アドレス以外への御連絡に関しましては、すべてスタッフ経由で、その一部が私に転送されるだけとなり、返信もすべてスタッフからとなります。(kaoru@kaoru.to、yukawa@kaoru.to、info@kaoru.toの公開アドレスがこれに相当します。)

読者との直接のふれあいを重視してきたつもりなので、私としても、いかにも残念でなりませんが、誹謗中傷・脅迫メールの増加とともに、これ以外の対処法はないのだと結論いたしました。

ときおり、サイトの掲示板などには出没できると思いますので、これまでどおり、御投稿ください。

ふう、なんだか、嫌な御時世だなぁ・・・。みんな、ごめんね。

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メール

ここのところ、急激にメールの数が増えてしまった。

で、物理的に対処不可能になったので、スタッフのところで振り分けられて、まるで会社の課長さんがハンコを押すような恰好に(笑)

私のところに転送されてくるのは十分の一くらいだ。

それでも一日に30通程度は返事を書いている。

せっかくいただいた質問メールなどが途中で止まってしまうことがあるのだが、スパム横行のメール事情で、ぎりぎりのところで対処しているので、どうか、ご理解をたまわりたく。

さきほど日経の人から来たメールにも、「スパムに紛れて返事が遅れた」と書いてあった(汗)

大変な時代だ。

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北朝鮮の核実験については、一回目が失敗だったのか成功だったのかで大きく意見が分かれている。

報道でも、その規模が広島に落とされた原爆(15キロトン=1万5000トン)の数分の一から数百分の一まで、数字がぶれている。

仮に0.5キロトンだったとすると、「30分の1」ということになり、非常に微妙な数字だ。

単に失敗したのか、それとも、わざと調整したのか。たとえば、あらかじめ
大きな空洞をつくっておいて、その中で爆発させると、地震が小さくなるため、カモフラージュになる。

もうひとつの可能性だが・・・プルトニウム型ばかりが議論されているけれども、北朝鮮はウラン濃縮でも疑惑の渦中にあったわけで、今回の核爆弾が「ウラン型」であった可能性も捨て切れない。

ウラン燃料の場合は、技術的にはるかに設計が楽な「ガンバレル型」の核爆弾が可能なのだ。
ガンバレル型は、爆縮型とちがって、球状の精密な発火が必要ではない。
その名のとおり、大砲の筒の出口をふさいで、そこにウラン燃料の半分をおいておく。砲丸のかわりに別のウラン燃料を「発射」する。二つのウランがぶつかって、臨界質量に達し、連鎖反応が起きる仕組みだ。

ガンバレル型は、設計精度が求めらないかわりに、燃料の数パーセントしか「発火」しない可能性がある。

だから、今回の北朝鮮の核実験は、技術的に難しい爆縮型ではなく、ウランを使ったガンバレル型だったのかもしれない。

一日おいて、二回目の実験を行なうかと思っていたが、今のところ、その兆候はない。(いや、あるのかもしれない。小さな「揺れ」があった、という情報もある)

***

北朝鮮の情報はきわめて読みにくい。
誰にも「次の一手」は予測できない。

ただ、一つだけ確かなことは、彼らが「拉致」、「ミサイル発射」、「核実験」と、われわれの常識では「ありえない」ことを次々と実行に移してきたことだ。

ということは、核弾頭を実戦配備して、東京に向けて発射する、という「ありえない」事態も、現実に「ありうる」のだ・・・。

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情報源

講読している科学誌が増えて困る。

とりあえずバイリンガルなので、早めに情報を得るという観点から、どうしても英語の雑誌に偏るのだが、いまのところ、

Nature
Science
New Scientist
Scientific American

の4誌を講読中。このうち、最後のSAはデジタル。SAは、8ページくらいのまとまった記事が多いので、気に入ったものだけダウンロードして印刷する。他の雑誌は、細かいニュースなどを適当に読む。

New Scientistは、ちょいとミーハーで、ちょいと硬派で、なかなか面白い雑誌だが、日本では意外と知られていない。

二、三ヶ月前に長谷川眞理子さんと対談したときにも、この本の話題が出ていたから、玄人にはよく知られた雑誌だといえる。

Natureについてくる日本語のネイチャー・ダイジェストは、よくまとまっていて、かなり「使える」。

***

ネットでの検索はWikipediaを使うことが増えたが、ウラ取りが必須なので、どうしてもBritannicaとHighBeam Researchを見る機会が増える。

ネイチャーの記事でも話題になったが、やはり、複数のソースが必要だし、Britannicaには必ず頼ることになる。

Wikipediaに専門家の「お墨付き」を採り入れるプロジェクトが浮上しているが、そうなると、ネットのデフォールト百科はどうなるだろうか?

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冷静に自己分析

一夜明けて、昨日の失敗の原因を冷静に自己分析してみた。

時間内にしゃべるのは上手いはずなのだが、だめだったのは、「残り時間」がきちんと意識できていなかったからだ。

その理由は、残り時間の合図と段取り(VTRへ、フリップへ等)の合図があって、注意が分散してしまったことにある。

段取りは、事前にちゃんと頭に入れて、念のため、目の前の紙に書いておけば大丈夫なので、次回は、「残り時間」だけを合図してもらえば、時間内に収められるはず。

ここ十年くらい、反省なんてろくにしたことがなかったが、今は、自分の脳ミソが「再編成」されているような奇妙な快感がある。
若い頃、いろいろな語学を勉強し始めた頃のような感覚だ。
あるいは、新しいスポーツを始めた頃のような感じか。

謙虚に勉強中。

***

MAXIMA本は半分くらい執筆が完了。あと二週間くらいで仕上げたい。

明日は天才本の三回目のテープ録り。

***

K妻「昨日、テレビの画面で顔が膨れてたわよ」
オレ「緊張してるからだろう」
「また、太っただけじゃないの?」
「そんなことあるか」

K妻が体重計をもってくる。
ブツブツ文句をいいながら体重計に乗るオレ・・・そこには、冷酷としかいいようがない数字が表示されていた・・・。

うぉぉぉぉー! 全然、冷静になれないゾ!

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うう、やっちゃった(汗)

うわあぁぁぁぁー!

失敗してしまいましたぁー!

今日のNEWS ZEROは、二回目の出演だったが、最後の最後で尻切れトンボとなり、終わった瞬間、「やってしまった」と、甲子園で、最後にフライを落球して負けた奴・・・の心境になった。

当初は2分半のシャクがあったので、それで話す内容を準備していたのだが、中日の優勝により、押せ押せとなり、最後のコーナーの時間が1分20秒になった。
それは本番前からわかっていたのだが、しゃべりがついていかなかったのだ。

まだ、時間配分の感覚がないせいか、VTRのしゃべりを引っ張ってしまい、気がついたら、あと15秒となり、振子の解説も中途半端となり、フリップをはがす時間もなくなった。

そして、スタッフの「ああ、入らねえや」というかすかな悲鳴とともに放送は切れた。

放送用語で「確定」というのだそうだ(涙)

ご、ごめんなさいぃぃぃーーー!

次回は、最後のコーナーは、長めバージョンと短めバージョンで時間を計ってリハーサルをやることにしました。
本日は、最後、台無しにしてしまい、本当に申し訳ありません。

深く反省しております。

生放送、二回目なのだが、痛い目に遭って、身体で勉強させてもらった感じ。

次回は、ちゃんと余裕をもって締められるようガンバル!

(かなり落ち込んでいるので、もう寝ます・・・)

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科学ニュース

本日はコマネチ大学の収録がないので、昼前から一貫して、NEWS ZEROのための情報収集活動中。

人生、いろいろな所にいたせいか、とにかく友人関係の幅が広いので、「現場」に電話とメールでホンネを問い合わせて、それから自分なりに咀嚼して「一言」を考える。

それにしても北朝鮮の動きは読めないね・・・「論理」がちがうからだ。

他の科学ニュースもがんばろう!

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北朝鮮の核実験

先週火曜日のNEWS ZEROは、北朝鮮の核実験宣言が飛び込んできて、当初のラインナップがガラリと変わってしまった。

分刻みで内容が変更されて、本番に入ったときには、数時間前の打ち合わせは完全に過去のものとなっていた。

NEWS ZEROでは、他局と比べて、かなり長時間の枠を核実験宣言に割り振っていたが、放送終了後、それが長すぎたかどうかが議論された。
チーフ・プロデューサーは、
「いや、あれで良かったんだと思う」
と言い切ったが、今になってみると、あの判断が正しかったことになる。

私は、個人的に少し長かったと感じたので、やはり、ニュースの最前線にいるスタッフの「嗅覚」のほうが信頼できるのだと、いまさら驚いている次第だ。

本日は私の出番はないので、明日に向けて、情報収集中。

地震のP波、S波とか、プルトニウム型の仕組みとか、コメントには必要ないと思うけれど、いろいろと復習中。

それにしても、核ミサイルが飛んでくる可能性が、現実のものとなったことは否めない。はたして、話し合いのレベルで解決がつく問題なのか、疑問だ。アメリカによる北朝鮮核関連施設の空爆も現実味を帯びてきた。平和裏の解決を望むが、そもそも「世界観・論理」のちがう北朝鮮の「次の一手」は、われわれの常識では読めない。

淡々と科学技術の視点から、この問題を追っていきたい。

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生き物の命

新調した眼鏡のかけ具合がきつすぎて耳の付け根が痛くなったので、調整してもらいにK妻と一緒に横浜スカイビルへ。

途中、ローソンの前の横断歩道で、車に轢かれて死んだ猫が放置されていた。

一度は、そのまま通り過ぎようとしたが、どうにも可哀想になって、引き返して、ローソンに入って、ビニール袋と段ボール箱をもらって、中に入れてやった。

ローソンの人に保健所に電話してもらうことにして、箱に手を合わせて、「天国へ行くんだよ」とお祈りをした。

トラックに踏まれたか、あるいは、何度も車に轢かれたらしく、遺体は煎餅のようにぺちゃんこになっていた。

轢いた奴には確実にわかったはずだし、轢かれてからも、何十人もの通行人が目にしていたはずなのに、誰もが、死んだ生き物を野ざらしのままで放置していたことに腹が立った。
見て見ぬ振り、無関心、公共心の低下・・・みんな心がどうかしてしまったのではないのか。

***

「バンキシャ!」を見ていたら、閉鎖された動物パークで虐待されて死んでゆく犬たちの報道していて、この国の「生き物」に対する感覚が「麻痺」していることに強い憤りを感じるとともに、なんだか、諦めにも似た気分になった。

ただ、コメンテーターのいしかわじゅんさんが、仔猫殺しの坂東眞砂子の実名をあげて、この「麻痺」について憤りのコメントをしていたので、少しだけホッとした。

生き物の問題は、その人の心が「麻痺」しているかどうかの試金石でもある。

一言ではあったが、いしかわじゅんさんが、おかしいことをおかしい、とハッキリ言い切ったのは、勇気ある行動だったと思う。(人気直木賞作家にたてつくのは、業界の人間には、実は、大変リスクをともなう行動になる。その証拠に、事件の直後に新聞や雑誌での擁護論が目立ったではないか。「直木賞」というのは、そういう意味をもった賞なのだ。)

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同じ「ゼロ」でも・・・

明日は「ゼロから学ぶ超ひも理論」(講談社サイエンティフィク)のミニ講義。

あと二回で終了する予定。

講義形式でテープ録りしたものに加筆修正を入れて本にする。

数式も入るが、「意味」を中心に講義しているので、かなり敷居は低くなるはずだ。

その後、大和書房の編集のMさんと一時間ほど打ち合わせ。
その後、東京で夕食会。

週末には「ねこの気持ち」の〆切があるので、あまり飲みすぎないようにしよう!

(スケジュールだけ見ていると、物凄く忙しいようだが、なぜか実感がない。もはや感覚が麻痺しているのか?)

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冥王星の話

冥王星の話を書きました!

みなさま、是非、ご覧ください。

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業務連絡

mac.comのメールがダウンしているらしく、現在、個人アドレスあてのメールが読めません。急ぎのメールは、御面倒ですが、kaoru@kaoru.toあてにお送りください。

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THE SHOW MUST GO ON

「ショウ・マスト・ゴーオンなんです」

コマネチ大学のディレクターのMさんの言葉に、ショウビジネスの世界の厳しさを思い知らされた。

昨日の収録は、さすがに〆さばヒカルさんの逝去が重くのしかかっていて、控室で、わざと明るく冗談を言っていても、気がつくと口数が少なくなって困った。

収録直前になって、相方の〆さばアタルさんは、顔を左右に何度も振って、それから両手で顔をパンパンと激しく叩いて、気分を切り替えるのに必死だった。
相方の死から、初めての収録で、彼はいったい何を考えていたのだろう。

出演者が亡くなっても、ショウは進行する。

私は、共演者たちのプロ根性を見せつけられて、胸が締めつけられる思いがした。

華やかな舞台の裏には、物凄く厳しい現実がある・・・。

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ノーベル賞の精神

今年度の生理学・医学賞については、友人のMさんがブログに書いているが、あまりのスピード受賞に驚かされた。なんと、ワトスンとクリックのDNAの二重螺旋の発見の9年を追い抜いてしまった。

RNA干渉の基礎研究および臨床への応用の幅広さが評価されたのだろう。

物理学賞にも正直いって驚かされた。

やはり、COBEの観測データの発表から、さほど時間がたっていない。

もちろん、WMAPの業績のほうが、受賞してもおかしくないが、ここには、ノーベル賞ならではの「精神」が隠れている。

日本の田中耕一さんのときもそうだったが、ノーベル賞は、常に大きな成果の元となった「水源」のような研究に優先的に賞を出すのである。

華やかで数値的にもわかりやすいWMAPではなく、宇宙論を初めて精密科学の域まで押し上げて、来るべきWMAPへの道を開いた「COBE」(コービー)の立役者たちに賞を出したのも、そういった精神の反映だと見ることができる。

実際、COBE後の宇宙観測に関しては、WMAPだけが存在したわけではない。BOOMERANGなど、多くの天文・宇宙観測がひとつの明確な宇宙像へと収束したのである。

昨日のNEWS ZEROでは、「ビッグバンの存在を確定した」とか、「宇宙論を精密科学の域にまで押し上げた」とか、いろいろなコメントを考えたが、それでは、「ビッグバン」の解説から始めないと「報道」はできないことがわかり、断念した。

そして、控室で、目をつぶって、じっと知恵を巡らせていて、やはり、ノーベル賞の精神に沿った解説をするのがいちばんだと思った。

選択肢は単純だった。ニュースで全く触れないか、「源流」であることを重視して、思い切って「宇宙の年齢が137億歳であることを決めた研究」とコメントするかだ。一般ニュースの50秒という枠内では、それ以外にない。

もともと、私がNEWS ZEROに出させてもらう最大の理由は、ふつうのニュースでは、ほとんど「削除」されてしまう科学・技術の重大ニュースを「復活」させて、この国の科学技術の裾野を拡げたい、という強い思いにある。

おそらく、宇宙論に明るい人からすれば、「それはWMAPやBOOMERANGの成果だろう」ということになるだろうが、ノーベル賞は、やはり「水源」のほうに賞を出したのであり、それは、その水源から湧き出て大河の流れとなった現代宇宙論の華々しい成果全体に対して与えられたのだと私は信ずる。

わかりやすさと正確さ・・・それは、これまでの科学書でも散々遭遇した問題だったが、今後は、それに「秒刻みの時間」という新たな制約が入ってくる。

さまざまな御批判は、謙虚に受け止めたいと思います。
でも、この国の「科学応援団」の一員としての冒険と挑戦は、これからも続けるつもりです。

どうか、ご理解をたまわりたく。

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宇宙背景放射の補足です

そうそう、今日のNEWS ZEROの最後の「137億年を決めた天文学者たち」という表現は、ある意味、サイエンスライターからキャスターへの転身の象徴的な文句だったので、補足しておきます。

COBEからWMAPへの流れが宇宙の年齢と組成と加速膨張を決めた、というのが詳しい説明であり、今回のノーベル賞は、その端緒を開いた研究、というのが、ふんだんに文字を使ったサイエンスライターの説明としては適切だろう。

NEWS ZERO初舞台では、いきなり、エンディング前の50秒という枠のなかで、どうやって、今回のノーベル物理学賞の「含意」を伝えるか、という驚くべき課題に直面した。

で、細かい説明などはいっさいできないので、「宇宙背景放射における非等方性の発見」という説明ではなく、かなり思い切って、「宇宙が137億歳」という説明にしたのだ。

で、詳しくは、拙著「よくわかる最新 宇宙論の基本と仕組み」(秀和システム)をお読みください!

ぜいぜいぜい・・・。

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無事生還

番組後の反省会に出席して、十五分ほど前に自宅に帰還。

なんとか、ハイテンションで乗り切ったが、中年男の肉体的な疲れは、いかんともしがたく、本日は、このまま爆睡だ。

秒刻みで進行するニュースの生番組なんて、初体験で、目まぐるしく周囲がうつろいて、気がついたら終わっていた。

オレが緊張しているので、隣りの鈴江アナと村尾キャスターが、CMの合間に世間話などしてくれて、ずいぶんと気が楽になった。ありがとう!

自己採点は・・・やめておこう・・・。勉強することが一杯ありすぎるので。

読者のみなさま・・・もとい、視聴者のみなさま、応援メール、ありがとうございます!

引き続き、科学の視点から、どんどん情報発信してゆきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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明日の準備

明日はコマネチ大学の収録後、すぐに日本テレビに移動してNEWS ZEROの下準備に入る予定。

おそらく体力がもたないので、途中で一時間ほど仮眠させてもらうことになる。そうすれば元気が回復する。

目のコンタクトが乾かないか、といった細かいところが気になってしまうので、いざというときのために眼鏡を新調した(笑)

これまでも科学ジャーナリストの仕事をしてきたつもりなので、同じような感覚で、事前に「取材」をして、情報分析的なコメントができるよう心がける。

準備万端整えて、それで本番でしくじったら、それはもう仕方ない、と開き直ることにした。

編集担当のOさんからメールがきて、「こっちのほうが緊張してます」と書いてあったので、思わず笑った。

事務所からは、「もう、難しいことは考えず、とにかく元気よくやってください」とアドバイスされた。

叔父からは、本番三十分前にバナナを一本食べて脳を活性化させるようアドバイスをもらった。

どれだけ自然体でできるか疑問だが、とにかくやってみる!

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子供のころから、人の死に直面すると、うまく言葉が出ない。

なぜか、心が痛んで、お悔やみの言葉もでなくなってしまう。

亡くなった人の家族や仲が良かった人たちの哀しみのようなものが、そのまま、私の中に入っていて、「死」という、どうしようもない現実に心が打ちのめされてしまうのだ。

***

8月に鈴木光司さんのお父様が亡くなったときも、かなり後で知らされたのだが、やはり、なんと声をかけていいかわからなくなってしまった。

先週一緒に食事をしたときに、生前のお父上の話を聞いたが、本当に胸が痛くなってしまい、わざと珈琲ばかり飲んでいた。

***

小学校のころ、集団登校で一緒に学校に通っていた子が、ダンプカーにはねられて死んだ。

大人たちが、その事故の様子を生々しく語るのを聞いて、耳を塞いだ。

なぜ、昨日まで元気に走り回っていたのに、もう、戻ってこないのだろう。

子供のころからずーっと抱き続けてきた疑問だ。

おそらく答えなど存在しないのだろうが・・・。

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ご冥福をお祈り申し上げます

実は、コマネチ大学で10回目まで、コマ大のメンバーとして出演していた〆さばヒカルさんが、9月18日にお亡くなりになった。

まだ37歳という若さだった。

小柄で眼鏡をかけ、元気に収録を盛り上げてくれていた。

個人的な会話をしたことはなかったが、スタジオの廊下の隅で、収録の合間にヒカルさんが煙草を吸っていて、通りがかるたびに、何度か、笑顔で会釈をし合った覚えがある。

6月に、突然、コマ大のメンバーが変わったときは、「何人かで順番で出るんだ」くらいにしか考えていなかったが、あのとき、体調を崩して活動を休止したらしい。

共演者にまったく個人的な事情を見せなかったのは、やはり芸人魂のなせるわざなのだろう。

私は先週になって、ヒカルさんが亡くなったことを知ったのだが、正直いって、驚きを隠せない。収録中の元気いっぱいの姿しか知らないからだ。

***

心より、〆さばヒカルさんのご冥福をお祈り申し上げます。

***

(明日は、ヒカルさんが亡くなってから初めてのコマネチ大学の収録なのだが、お笑い番組であるだけに、どうふるまっていいのかわからず、気が重い。ヒカルさんの芸人魂に敬意を払うべきなのだろうが、どうすればいいのかわからない)

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ディープ残念!

ディープインパクトが三着に終わり、やはり凱旋門賞は見果てぬ夢なのだと思い知らされた。

それでもディープは、出走した馬の中で最高だと思った。

なにしろ、ディープは、若くて成長途中の若い馬たちと比べれば年を食っている古馬なのだ。
それゆえ、「あんたは大人だから」ということで、若い三歳馬たちと比べて、3.5キログラムも余計に「重し」を背負わされているのだ。(斤量)

たとえていうならば、人間の陸上の400メートル走で米袋を背負って走らされるようなものだ。

このハンデはレースの最終局面でボディブローのようにきいてくる。

日本のように、斤量が2キロ程度であれば、おそらく、ぶっちぎりで優勝していたことだろう。

なぜ、これほどの斤量を背負わすのかは不明だが、凱旋門賞が三歳馬に圧倒的に有利であることは事実だ。

まあ、言い訳をしてもしかたがないが、「三歳馬のときに出走していれば・・・」とか、「斤量がこれほど重くなければ・・・」とか、さらには、休み明けに凱旋門賞に勝った馬が過去にいないことから「凱旋門賞の前に前哨戦に出走していれば・・・」などと、夢を追い続けてしまう。

ため息。

(人間の400メートル走というのが、適切な比較かどうかわかりません。おかしかったら訂正してください)

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安倍さんとアインシュタイン

安倍首相の所信表明演説では、アインシュタインの言葉が引用されていた。

出典を調べてみると・・・

「確かに日本人は西洋の精神的産物に驚き、そして効果をもって、また大きな理想主義をもって科学に沈潜しています。けれどもそういう場合に、彼が西洋以前にもっていた大きな財宝、即ち生活の芸術化、個人的欲求に於ける質朴さと簡素さ、そしてまた日本的精神の純粋さと平静さ、それらをすべて純粋に保存することをどうぞ忘れてくださいますな」
(「アインシュタイン講演録」石原純著、岡本一平画(東京図書)111ー112ページ)

1922年12月27、東京から名古屋へ向かう汽車の中でアインシュタインが書いた感想である。

所信表明演説のなかでアインシュタインのことばを引用したのは、安倍さんが初めてではなかろうか。(完全に調べていませんが・・・)

正直いって、かなり驚いた。

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