« 重版御礼! | トップページ | 企業研修 »

ガス室に送られる犬猫たち

 私の肩書きは、「猫好き科学作家」である。猫雑誌のエッセイの連載もしている。いつもは猫の楽しい話を書いているのだが、今日は、悲しい話になってしまう。どうか、お赦し願いたい。
 私は、最近、妻に教えられて、「犬 猫 殺処分」というキーワードでインターネットを検索してみた。そして、ヒットした残酷な映像を見て、大きなショックを受けてしまった。
 日本では、現在、年間40万頭ほどの犬や猫が、ガス室に送られて殺処分されている。そのほとんどは、驚いたことに、飼育を放棄した飼い主が施設に持ち込むのだという。新しい飼い主に引き取られるのは、ほんの一部にすぎない。施設に入ってから殺されるまでの猶予が(長くて)1週間程度であり、里親探しも間に合わないからだ。
 楽しむだけ楽しんでおいて、ペットが病気になったり、家族で長期の旅行に出るときに、施設に持ち込むという人間の身勝手さ。私は、人類の悲惨な戦争や残虐行為も、その根っこは、身近なペットの殺処分にあるのではないかと、考え込んでしまった。
 所轄の環境省も犬や猫の殺処分を減らすよう、ガイドラインを徹底する、と約束しているようだが、この残酷で悲しい現実からは、目をそむけるべきでない。
 これまで私が飼った犬と猫は、十数匹になるが、そのほとんどは拾ったり、人づてで里親になったのだった。
 ペットの殺処分を減らして里親を増やすために、いったい、何ができるのだろうか・・・。

(公明新聞 2006年8月29日号、学芸欄「文化最前線」より)

|

« 重版御礼! | トップページ | 企業研修 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136278/11683948

この記事へのトラックバック一覧です: ガス室に送られる犬猫たち:

» 犬猫引き取り有料化 [ミニチュアダックスフント@飼い方辞典]
有料化にするだけでは根本的な解決にはなりません・・・ [続きを読む]

受信: 2006年9月18日 (月) 15時18分

« 重版御礼! | トップページ | 企業研修 »