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2006年5月の44件の投稿

ブルーノート

伝説のゲイリー・バートン・カルテットを聞きにブルーノートに行ってきた。

利Q師匠と野郎二人。

もちろん、パットがお目当てなのだが、みんな、いい味出してた。

印象は、ひたすら「透明感」があり、「無限」の奥行きを感じさせ、それでいて、とっても「熱い」・・・100点満点で100点としかいいようがない。

席はいちばん後ろの角席で、アーティストたちがLの字に曲がってステージへ向かうところ。
あんまりよかったので、最後は利Q師匠とふたりでスタンディング・オベーション(笑)

うーん、一気に免疫がついた。

自分の中のドロドロした精神がきれいに洗い流されて爽快感にあふれている。

元気をありがとう!

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アレルギーの効用

少し前に体重とウエストと股下のすべてが86センチで「トリプル86」などと馬鹿な話を書いた。

だが、ここにきて、体重が83まで落ちてきた。

また、ウエストも84になった。

これは、すべてアレルギーの効用である。

なぜなら、アレルギーで食欲がないので、一日一食+ヨーグルトというダイエットの日々を送っているからだ。

また、アレルギーが出てから、ほとんどアルコールも控えてきた。

とりあえずの目標値は、「体重もウエストも79.9」である。

あとは腹筋トレーニングをして、お腹も引き締めるべきか?

こりゃ、アレルギーも悪いことばかりじゃないねぇ(笑)

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殲滅作戦

ブぉー、ずごゴゴゴごー、剛号豪業、ブぉー!

「ぐ、軍曹、敵の来襲です!」

だが、伍長がうしろを振り向いたとき、すでに軍曹の姿はなかった。

「く、ひとりで逃げやがったか」

伍長はぐっと牙を噛みしめた。

だが、そんなことを考えている暇はない。すでに敵の重装備軍団は、目前にまで迫っている。
逃げ場を失った軍曹は、塹壕の中に滑り込んで、じっと身をひそめた。

***

十分後。

K妻「まだ掃除してるの」
オレ「ああ、ハウスダストはアレルギーの大敵だ」
K妻「アレルギーの味方なんじゃないの」
オレ「あのなー」

部屋中にリセッシュを吹き散らしたあとに、新型サイクロン掃除機で、固めたハウスダストを洗いざらいすくってやる。
それがオレのハウスダスト撃滅作戦だ。

だが、オレのフラストレーションはたまる。

なぜなら、肝心の布団が一部、ぽっこりと盛り上がっているからだ。

それは猫が隠れている証拠であり、オレは、サイクロン掃除機に附属している布団用のノズルを使うことができない。

かくて、オレの布団は、掃除のたびに猫とダニーくんの避難場所と化すことになる。

うーむ。

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コマネチ10回目

コマネチ大学の10回目の収録。

問題の関係で、中村さんと番を交代したので、8回目、9回目と中村さんの出演が続くことになるが、基本的に2本収録の1本を私と中村さんとで分担している点に変わりはない。

収録の際、たけしさんが「イタリアへの飛行機の中に竹内さんの本を何冊も持ち込んで読んだ」と言ってくれて、超ひも理論の話になった。
こういうのって、凄く嬉しいよ。

前日、「ファインマンの手紙」に載っている算数の問題を午前3時まで解いていたので、寝不足だったが、収録では、がぜんやる気に(笑)

***

明日は利Q師匠と2人でパット・メセニーのライブを聞きにゆく予定。
でも、整理券はもらいにいけないので、おそらくいちばん後ろで立ち見みたいになるだろう。
それでもビールでもひっかけながらパットが聞けるんだから、シ・ア・ワ・セだ!
(野球ファンが外野席でも喜んでいるのと同じ)

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熟語索引

週刊現代のMさん、Fさん、カメラマンのFさん来訪。

二時間弱、教育や頭を柔らかくする法などについて、インタヴューに答える。

ここのところ「99.9%」関係の取材が多くて、とてもありがたい。

来週は「やぐちひとり」のゲスト出演でタイムマシンについて熱く語る予定(笑)

また、FMラジオの「学問のススメ」でも科学と仮説について語る。

***

今週末は母校(筑波大学附属高校)で臨時講師をやる。

恩師の黒澤先生は大修館から「現代漢和辞典」を出しているのだが、これが実に引きやすくて便利な辞典なのだ。なにしろ、熟語索引があるので、国語辞典感覚で引ける。(画期的としかいいようがない。本当に凄いのである)

絶対に使いやすいので、書店でチェックしてみてくれ!

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猫神横浜亭要塞化計画

猫の脱走で現実的にいちばん怖いのが、ベランダ越えである。

ベランダで日向ぼっこさせていて、ちょっと目を離した隙に、ベランダの外周に飛び乗って、平気で歩き始める。

ところが、木ならば爪がひっかかるが、コンクリートなので、滑ったら、そのまま何十メートルも下に転落してしまう。

そういった悲劇的な事態を未然に防ぐべく、ベランダにぐるりとオレの背丈と同じ高さのラティスを巡らせることにした。
しかも、「台風が来ても吹き飛ばないように」との配慮から、ベランダの外周にラティスを金具でしっかり固定することにした。

また、そのまま設置すると、ラティスの下が濡れて腐ってしまうので、コンクリート用の台座金具みたいなものも同時に注文した。

で、オレの慎重さが度を超しているせいなのか、ラティス本体よりも、金具のほうが値段が高くなってしまった(汗)

うーん、本体は安いのに付属品が高いのって、よくあるパターンかも。

とにかく、猫神横浜亭は、1週間後に、マジノ線のごとく、完全要塞化する!
(裏から破られたりして・・・だ、ダメじゃん・・・)

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水難の相

エアコン快適!

・・・と思いきや、寝室のエアコンを消したら、ザザーっと大量の水が室内機から落ちてきて、ベッドが水浸しじゃー!

ううう・・・なぜ、こうなるの。

水を拭いてから、室内機の水が出た部分を覗いてみたら、排水のパイプが、つながってないじゃん。オレでも一目でわかるぜ。

おそらく、工事の人が、最初はつないで、それから、ホースをまとめて外に出したときに、抜けちゃったんだな。

とはいえ、ぐるぐる巻きで固定されているので、オレが引っ張ってホースをつなぎなおすわけにもいかない。

こりゃあ、明日、販売店に電話して、もう一度、直しに来てもらわないとダメだな。

ため息。

***

かと思ったら、水道局に銀行口座からの自動引き落としの書類を送ったのに、すでにK妻が手続きをしていて、「名前がちがう」と封書で連絡がきた。

あのな、それなら電話してこいよ。

実際、東京電力は、名前がちがうので、確認の電話をくれた。

ま、結婚前の名前ですべての手続きをしたK妻にも問題があると思うが・・・。

***

いずれにせよ、今日は、水難の相が出ておる。

くわばら、くわばら。

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大混雑

ピンポーン!

「はーい」
「あ、エアコンの取り付けに参りましたー」
「あ、今開けます!」

三台いっぺんなので、ガガガガーという騒音がひっきりなしに続く。
ベッドに隠れようとしたコタロウをクローゼットに押し込めて、そこにナナもいるのを確認して、クローゼットの戸を閉めた。

猫の安全確保が第一だからな。

「あのー、万が一、猫の姿をみかけたら、すぐに声をかけてくださいね」
「はぁ」

非常時における猫の脱走はなんとしても食い止めねばならぬ。

***

ピンポーン!

「はーい」
「あ、東京電力ですが、30アンペアを50アンペアに変えに来ました」
「あ、すぐ開けます!」

***

ピンポーン!

「はい」
「あ、東京ガスですが、定期点検に伺いました」
「開けます」

***

いまだエアコンの取り付け作業中。

あと十分でインデックス・コミュニケーションズのKさんが、新人を引き連れて来訪予定。
新人に、編集者としての心得を直接、作家から教えてあげてくれ、というのだ。

(もちろん、科学泥棒本の打ち合わせもやる)

***

本日は、さらに、三協引っ越しセンターが段ボールを引き取りにくる予定。

で、この混雑状態だが、K妻は、終日、ヨガのインストラクターの仕事で家にいなかったりする。

ウォー!

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打ち合わせが続く

エデュテイメントの企画を長期的にやろう、ということで、ゲーム開発者のSさんとグリペンさんを交えて打ち合わせをした。

良質のエデュテイメントの話から、いつのまにか、星座早見を用いた(例の)宮沢賢治の星の話になってしまった(笑)

あの話と百人一首の話は、話し出したら止まらないんだよね。悪い癖が出た。

その後、今度は、MAXIMA本を手伝ってくれるおかやんさんが、わざわざ名古屋から猫神横浜亭来訪。
だいたい、骨子が固まった。
これは、かなり気合いが入りそうで、竹内物理入門書の集大成みたいになる可能性が大。

数学の苦手な人も、MAXIMAを使えば、計算の単純作業や計算まちがいといった部分を回避して、「考え方」そのものに触れることができる。

とはいえ、竹内物理本の特色である「ビジュアル」に重きを置くことに変わりはない。

***

高校の同級生からメールがきて、掃除機をかける前にファブリーズするといい、とアドバイスされたので、明日から、そうしてみるつもり。

これまでは、掃除機をかけてからファブリーズしていたのだ。逆だったのか(汗)

***

明日は、エアコンのとりつけ、東京電力、段ボールの引き取り、科学泥棒本の打ち合わせなど、かなり盛り沢山になりそう。

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もろもろ

神保町の「ねこのきもち」で打ち合わせ後、神楽坂の「別亭 鳥茶屋」というところで利Q師匠とSくんとK妻と4名で会食。

ヘルシーで雰囲気がとてもよかった。

***

以前、ミステリー小説の取材で訪れた熊本県のふれあいセンター泉の福岡さんがネットで面白い文章を連載中。
シュレ猫人からリンクを貼りますので、是非、ご覧あれ。(「オーガニック くすだま」)

***

怒濤の打ち合わせは今週いっぱい続く見込み。
アレルギーともうまくつきあいながら、なんとか、切り抜けて、そろそろ本格的に執筆再開といきたいものだ。

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韓国語版決定!

「99・9%は仮説」は韓国語版が決定!

これまで、何度か韓国語版と中国語版の契約をした覚えがあるが、なぜか、一度も実物は出現せず。

でも、今回は、どうやら、実際に韓国語版の現物が生まれそうで嬉しい。

***

それとは別に、iPodで聞けるように録音版も出してくれるらしい。スゲエ。オレもiPodで持ち歩こう。←自分で聞いてどうする

***

本日は雑誌「ねこのきもち」の編集部にお邪魔して、猫新聞に連載予定の猫エッセイの打ち合わせをする予定。

***

その後、利Q師匠や高校の同級生のSくんと合流して、飯を食う。ただし、アレルギーは完全におさまっていないので、アルコール厳禁(涙)

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神田三省堂の妙

「脳めぐ本」は、神田三省堂の自然科学書コーナーでは、とうとう一位になったそうだ。
お手製の箱などつくって、一所懸命に売ってくれているらしいが、なぜ、神田三省堂本店だけでバカ売れしているのか、不思議である。

明日、ちょうど「ねこのきもち」の編集部に猫エッセイの打ち合わせに行くので、ついでに神田明神にお参りしてこようか(笑)

とりあえず、平沼の水天宮にしかお参りに行っていないんだけど・・・。

あと、モリナガ・ヨウさんにイラストをお願いしたせいか、「まんがの森」でも脳めぐ本を売っていて、かなり驚かされた。モリナガ・ヨウさんのファンがまんがの森に勤めているんだろうなー。ありがたや。

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初めてのラジオ

初めてのラジオ収録が同じ日に二つ(笑)

意外なことにテレビよりも緊張した。

文化放送の「吉田照美のやる気MANMAN」は生放送だったが、ゆっくりしゃべるよう心がけた。
台本がわかりやすく、かなりしゃべりやすかった。

J-WAVEの「NISSAN CANDY BANDY」は、ナビゲーターの高城剛のテンションが高くて、やりやすかった。アインシュタインの言葉から入ったので、「アインシュタイン・オタク」のオレとしては、いろいろ言いたいことがあって、楽しかった。

6月10日の放送になるらしい。

両方とも「99・9%は仮説」の内容をとりあげてくれて、リスナーにわかりやすく解説するものだったが、最新刊の「脳めぐ本」も紹介してくれて、とてもありがたかった。

ラジオのゲストは、テレビよりも格段に拘束時間が短いので、驚いた。

ちょっといい体験させてもらいました。

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アレルギーの嵐が去った

赤髭先生からもらった薬が功を奏したのか、ようやく身体の腫れと痒みがとれて、嫌なゾワゾワ感もなくなった。

肘の裏や膝の裏や足の甲の赤味も薄れた。

はぁ・・・いろいろ原因はあるのだろうが、飲み会が続いて、打ち合わせなどが分刻みで入ってしまい、ここ一ヶ月ほど、クタクタになっていたので、身体が拒絶反応を起こしたに相違あるまい。

もちろん、それに梅雨みたいな気候で締め切った部屋・・・ダニ・・・引っ越しにより大量の本から吹き出たハウスダスト・・・まあ、アレルギーもちにとっては、最悪の条件が重なったわけだ。

赤髭先生は、連休中、単独でイースター島にロンゴロンゴを探しにでかけたそうで、今度、そのレプリカを見せてもらう約束をした。

***

引っ越しもようやく一段落ついて、久々に机の上に鎮座まします愛用のマックを使って、仕事を始められる体制になった。(これまでは居間の卓袱台(ちゃぶだい)の上でマックのキーを叩いていたのだ)

***

今週も飲み会や打ち合わせが多いが、さすがにアレルギー上がりなので、最低1週間は断酒でゆく。
肝臓が疲れていると、また、再発しかねないから。

飲み会でウーロン茶というのも、興醒めな話だが、今週は、酒なしで食事を味わうことを心がけるつもり。

***

コマネチ大学数学科の問題づくりやコメントもアレルギーの間は、放置しておいたので、今日、フォローしておいた。

今は、やはり放置していた「量子論」の執筆を再開したところ。

それ! 仕事だ!

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叔父の家

レストランで友人と編集者のみなさんだけを招いて結婚披露をしたため、実は、K妻は私の親類にはほとんど顔合わせが済んでいない。

本日は、A叔父(母親の一番下の弟)が住む片瀬まで行って、おそまきながら挨拶をした。

親類どうしもいろいろと複雑な事情があって、みんな一緒ではなく、こうやって個別に会いに行ったほうがいいのだ。

コピーライターをやっていた叔父も、いよいよ役職定年で、かなり大変そうだったが、娘の咲ちゃんはテニスの有望株だ。
たくさんの賞状を見せてもらったが、去年の全国ジュニア選手権の14歳以下の部では、ダブルスで三位に入っていて、かなり驚かされた。

しばらく会っていなかったので、詳しい状況を知らなかったのである。

まだ中三だけれど、咲ちゃんは杉山愛選手のお母さんがやっているテニスクラブに所属していて、すでに国際戦も経験済みなのだと。

叔父は、もともと運動万能で、鎌倉高校時代には、水泳とテニスの両方で対外試合に出ていたほどで、インターハイの強豪クラスの選手だった。
咲ちゃんは、おそらく、その運動神経を引き継いでいるんだろう。

オレ「う、ウィンブルドンに出たら、オレも、どうか、家族席に呼んでくれ」
叔父「あん? ローランギャロはいいのか?」
オレ「あ、ローランギャロも、家族席の末席に入れてほしい」
叔父「ふわーっはっはっは。これから十年、わが家は昇り龍になるのだ!」
オレ「フレー、フレー、サーキ、それ! フレ、フレ、サーキ、フレ、フレ、さーき! いよいよ国際制覇じゃー!」

(このような親ばか、従兄ばかの会話がなされていた間、女性陣がどう感じていたかは、おばか状態のわれわれにはわかっていない)

これから世界レベルへの挑戦が大変なんだよな。
従兄として、できるだけの応援を決意したような次第。

なお、これから順次、私の親戚筋とK妻の顔合わせをしてゆくことになるが、ひとりの伯父は北海道にいるので、飛行機で行かなくてはならない。

ちょっぴり時間がかかりそうである。

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トンデモ科学復刊!

「トンデモ科学の世界」が大和文庫で復刊決定!(ただし題名は変わります。また、まえがきも差し替えます)

過去作の復刊第2弾で、実に嬉しい。

あまりの嬉しさに、「仮説大百科」(仮題)の文庫書き下ろしもオーケーしてしまった(笑)

今年は、なにやら、いいことがありそうな予感がしてきた。

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右脳メイドとコマネチ大学

脳めぐ本の右脳メイドのキャラがいろいろなところで独り歩きしているらしい(笑)

三省堂神田本店では自然科学書の3位にランクインしたそうで、モリナガ・ヨウさんがカラーでイラストを描き起こしてくれました。(イラストでは7位になっているが、今日は3位だった!)

それにしても、なぜ、三省堂神田本店だけ売り上げがダントツにいいのだろう・・・不思議だ。神田は萌え系になりつつあるのか。

右脳メイドだけがウケているのは、嬉しいような、怖いような・・・。うーむ。

***

かと思ったら、小飼さんのブログで知ったのだが、コマネチ大学数学科が、なんとWikipediaに載っているのだと。かなり驚いている。

***

右脳メイドといい、コマネチ大学数学科といい、微妙なところに浸透しているのが気になるねー。

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エアメール

大阪レストラン(@Montreal)の小倉さんと匡子さんからエアメールが届いた。

もうレストランはやっていないそうだが、艱難八苦の留学時代、毎日のように通っては、カウンターで飯を食わせてもらっていたんだよ。

帰国子女であるオレが、カナダくんだりまで留学して、なぜ、日本食なのか、と思われるかもしれないが、日本を長い間離れていると、逆に強く日本という国を意識するものだし、やはり、日本語が恋しくなるものなのだ。

「大阪のおばさん」は、いつもカウンター越しにオレのくだらない愚痴を聞いてくれて、くじけそうになるオレの気持ちを支えてくれた。

三十年以上にわたり、異国の地で、カウンターの向こうから、毎年のように入れ替わる日本人たちの人生を眺めてきた大阪のおばさんは、今は引退生活を送っていて、小倉さんは、イタリア語の勉強を始めたのだという。

好きな本を原書で読みたい、というのが動機らしい。

まてよ・・・ここのところ、オレは、純粋に好きなことをやる、という小倉さんのような生活態度を忘れてはいなかっただろうか。

いつもながら、反省させられるよ。

ちなみに、大阪のおばさんも大の猫好きで、いつもカウンターでは猫の話ばかりしていたっけ。

久々に封書のエアメールをもらったね。

電子メールも便利でいいけれど、やはり、友人からの肉筆の手紙は、まったく別の趣がある。

なんだか、懐かしい気分に浸って、アレルギーもどこかへ飛んで行ってしまいそうだ。

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真夜中の読書

アレルギーで身体が火照って眠れないので真夜中に読書中(笑)

「日本史の一級史料」山本博文(光文社新書)

この著者の本は、以前、「江戸お留守居役の日記」がハードカバーで出たときに買って読んで、すごく面白かった記憶がある。(現在は講談社学術文庫に収められている)

「99・9%は仮説」の日本史版、などと言っては、著者に叱られるだろうが、実に痛快な切り口で、大いに愉しめる。

しょっぱなが宮本武蔵と忠臣蔵から、というのも、さすがに「掴み」が巧い、と感心させられた。

歴史ファンには、たまらない一冊だろう。

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垂直な寝床

ようやく注文していたスライド式本棚も到着し、光通信も開通し、引っ越しも一段落した。

K妻「ねえ、軍曹がぬくぬくしているけれど、大丈夫?」
オレ「別にいいんじゃない(パソコンから目を離さず)」
K妻「ふーん、あたしは別にかまわないんだけど、本当にいいの?」
オレ「猫は暖かい所が好きなんだから、勝手にさせてやれ」
K妻「でも、念のため、ちょこっとパソコンから目を離してみたら?」

あまりにしつこいので、めんどくせーなー、と思いつつ、ちらりと軍曹を見やったオレは、次の瞬間、脱兎のごとく軍曹にアタックしていた。

ふー、油断も隙もあったもんじゃねえ。

いやね、軍曹のやつ、光通信のモデムに完全に覆いかぶさって丸くなっていやがったんだ。

そりゃ、あったかいかもしれんが、封じ込められたモデムは、熱の逃げ場を失って、絶対に故障するぜ。

オレは、異常に温度の高くなったモデムを何気なく縦にすると、ふたたびパソコンに向かって仕事を始めた。

しばらくして横を見ると、いつのまにか舞い戻ってきた軍曹が、垂直に立った自分の寝床を前に首を傾げていた。(ふ、ザマーミロ。いくら猫でも垂直な寝床には寝られまい)

だが、次の瞬間、孫の手ならぬ招き猫の手が、モデムを叩(はた)いて、ふたたび横に倒したのをオレは目撃した。

かくて、猫とのいたちごっこは続く・・・。

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家出猫の心境

猫関係の雑誌の新聞付録に猫エッセイを連載することになりそうだ。

もともとエッセイの類いは得意で、書いていて楽しいし、いい仕事だと思う。(詳細はいずれご報告いたします)

***

科学書の大御所たちに嫌な目に遭わされ続けて、ドーンと沈んでいたが、「この際、竹内さんはエッセイでも書いたほうがいい」という講談社のAさんのアドバイスどおり、そろそろ別世界に進出して、新境地を拓く時機なのかもしれない。

人間には、それぞれ、おさまるべき器があって、オレの場合、さほど大きくはないようだが、かといって、科学書という「小さな王国」を少々窮屈に感じるようになったのも事実だ。

そろそろ、未知の大海原にでかけようぜ。

最近、少しは自分の運命をポジティヴにとらえられるようになった。

***

そんなこんなで、物理解説書からの撤退を決めたオレは、今後の活動方針をゼロから見直すことにした。

すると、揺れ動くオレの心理を読んだのか、さる制作マネージメント会社から、タイムリーにお誘いが入ったので、現在、真剣に検討中。

オレは科学出版の神からは棄てられたが、「捨てる神あれば、拾う神あり」という諺(ことわざ)どおり、きっと、どこかに、オレの才能を評価してくれる世界がある。

***

家に新しい猫を連れて来ると、前からいた猫が機嫌を損ねて家出しちまうことがあるが、今のオレは、差し詰め、そんな家出猫の心境かもしれない。

一匹野良猫竹内薫よ何処へゆく・・・。

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もろもろ

アレルギーで最低状態に陥った。

赤髭先生のカルテでは、去年も2月末に全く同じ症状が出ているので、いい加減に原因を特定したいものだ。

去年と同じ塗り薬と飲み薬をもらったので、まあ、じきに治るだろう。

***

過去の本が三冊も文庫で復活することになり、仕事面では、かなり御満悦。

何度も書くようだが、文庫で復活させてくれると、作家はホントに嬉しいものなのだ。敗者復活戦で銅メダルをとったような感じか。

まずは、ちくま学芸文庫で「ペンローズの量子脳理論」が9月に復刊予定。

確定し次第、順次、ご報告いたします。

***

月曜日はラジオの収録が二本入った。

同じ日なので無理かと思ったが、時間が微妙にズレているので、タクシーを乗り継いで回る。

「地下鉄を乗り継いだほうが時間に遅れなくて確実でしょ!」(K妻談)

***

いつもの床屋さんに行ったら、いきなり「テレビで拝見しましたよ」と言われて驚いた。

「え? どこで見たの」
「たまたまチャンネルを廻していたら出てましたよ」
「なんの番組?」
「数学のヤツ」

床屋さん、朝早いのに、深夜番組なんか見てるんだ。うーむ。意外なところに面が割れちまったな(笑)

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斑になる季節

アレルギーが出て大変なことになっている。

例年、梅雨の季節になると、身体中に発疹がでて、かゆくてたまらなくなったりして、酷いときには、患部が発熱して、しまいには日焼け痕みたいになる。

むかし、このままでは死ぬと思い、病院に行ったら、
「ああ、昨日も同じような症状で患者さんが搬送されてきました」
と、医者は、原因不明だが命に別条はない、と呑気に笑っていた。

あのなー。

本人にとっては、身体中がヒスタミンだらけになった気分で、いじいじして、いてもたってもいられないので、あらゆる療法を試みるのだが、お医者さんのいうとおり、原因不明なので、とにかく厄難が過ぎるのを待つしかない。

今回は、引っ越しにともなうハウスダストの吸引が原因かと思い、ヨドバシカメラに足を運んで、新型のサイクロン式の抗アレルギー掃除機を購入。

さらには、空気清浄機能付きのエアコンを三台も導入。

おまけに寝るときにはマスクをしているので、息苦しいのなんの(笑)

周囲の人は笑って見ているが、身体中が徐々に斑(まだら)に染まってゆくのは、かゆさや熱さを別にしても、決して気持ちいいものではない。

ここのところ語り起こしの仕事が二件入って、先週の金曜日と本日は、新居でテープ録りをやったのだが、Tシャツに短パンという風通しのいい服装で編集者をお出迎え。
中年男のおかしな恰好にギョッとしている編集者に、事情説明をしている自分が情けない。

今も患部に液体ムヒを塗って、ハアと溜め息をつきながら、ふたたび寝床に戻るところ。

水天宮にお参りに行って、早く厄難が去るように祈願してこよう・・・。

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竹内さなみ新刊・特設ページ更新

竹内さなみの新刊「驚異の戦争」(講談社文庫)が出ました。

みなさま、どうか、本屋さんで手に取ってみてくだされ。

***

「脳めぐ本」の特設ページが更新されました。

みなさま、是非、ご一読を。

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芸大講義

芸大講義は、学生以外にも大勢の人が来てくれて盛況だった。

驚いたのは、岩手県から新幹線で駆けつけてくれた読者がいたこと。
飲み会でもいろいろ話をしたが、かなり感激した。

作曲家の江村先生や布施先生ともお話ができてよかった。

芸大生P君の就職話などで盛り上がって、結局、7時過ぎまで公園のど真ん中で飲み会に加わっていた。

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ダブルブッキング

おっと!

昨日はシュレ猫文章倶楽部だった。
次回の日程は7月×日ということで皆の了承を得た。

ところが、さきほど、7月のスケジュールを確認してみたら、その日は、千葉県での講演が入っていた(汗)

ここのところ多いのだが、依頼主とのスケジュール調整に数日かかることがあって、その場合、スケジュール帳には何も書き込まないため、後から別スケジュールを入れてしまい、その後、依頼主から連絡があって、慌てることになる。

明日の芸大講義も、茂木健一郎に「その日はダメだけど、15日か22日なら空いているよ」と返事をしておいて、そのまま忘れていた。
いつのまにやら、22日は、ラジオのゲスト出演が入ってしまい、でも、茂木には「22日はダメになった」と連絡をしていなかった。

とはいえ、仮日程をすべてスケジュール帳に書くと、メチャクチャになって、収拾がつかなくなる。

オレ「なんか、いい方法ないかなー」
K妻「ハァ?(魔邪風)」
オレ「ハァ?って・・・」
K妻「だから、そのために、スケジュール帳にペンのほかにシャープペンをつけてあるんでしょうが。仮スケジュールはシャープペンで書いて、後で確定したら消すんです」

なーんだ、全然気づかなかった。
なんで、ペンのほかにシャープがついているのかと疑問に思っていたんだよ。
はっはっは・・・。

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業務連絡

急ですが、明日、茂木健一郎の芸大講義に飛び入りで参加し、「四次元」について講義をすることになりました。

参加フリーです。

場所などは、本日のクオリア日記をご覧ください。
(念のため、下にコピペしておきます)

***

東京芸術大学 美術解剖学 竹内薫 

東京芸術大学 美術解剖学 
Lecture 3
竹内薫

http://www.kaoru.to

日本を代表するサイエンス・ライターであり、ミステ
リー小説や、テレビでの数学解説
などでも活躍し、最近では『99.9%は仮説』がベストセラーとなった
竹内薫氏をお迎えし、全ての芸術表現の背景にある時
間と空間のミステリーについて熱く語っていただきま
す!

竹内薫の「時間と空間:四次元を思い描く方法」

2006年5月15日(月) 
午後3時35分〜午後5時
東京芸術大学 上野校地 美術学部 中央棟
第3講義室(2F)

聴講歓迎!

http://www.geidai.ac.jp/campus/ueno_campus.html

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脳めぐ本・特設ページ

脳めぐ本の特設ページ、「学術的なあれこれ」が更新されました。

みなさま、ご覧ください。

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重版御礼!

「99・9%は仮説」は、おかげさまで9刷、29万部となりました。

読者のみなさまの熱いご声援に心より感謝いたします!

今年は、心機一転、新境地を切り開く意気込みで仕事を続けてまいりますので、どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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夜の偵察

少佐「みなの(け)もの、情勢の急激な変化により、不安かもしれんが、これから、周囲の偵察を敢行する!」
軍曹「にゃ!」
伍長「にゃ!」

われわれは、まず、方角から定めることにした。
これまでの基地と比較すると、同じ方向に敵の要塞と通信施設が見えていることから、南の方角がわかった。
そこで、偵察隊は、まず、南方面から探索を開始した。

「よいか、ここは狭いが、よく敵を観察できる立地になっている。ここにわれわれの前線基地を設置する」
「にゃ!」
「にゃ!」

次に、水源地帯および活火山を探検し、また、敵のゲリラ部隊が潜んでいそうな洞窟を多数発見したため、すべて内部に立ち入って調査を敢行した。

「それにしても、活火山が近いせいか、地面が熱いのう」
「にゃ!」
「にゃ!」

カチャ。
みしみしみし。
ムッ、何者かが侵入を企てている!

K妻「みんなで廊下に伏せて何してんの」
オレ「なんだよ、せっかく、探検ごっこしてたのに。なあ、みんな」
ナナ「にゃ!」
コタ「にゃ!」
「ようやく後片づけがおわって、私独りで買い出しに行っているあいだじゅう、遊んでおったのかぁ!」
「・・・」
「にゃ」
「にゃーご」

かくて、シュレ猫作家の妄想癖は、周囲を巻き込んで、毎日のように続く・・・。

注:
敵の要塞=ランドマークタワー
通信施設=NTTの電波塔
水源地帯=台所
活火山=乾燥機つきの風呂場
地面が熱い=床暖房が入っている
洞窟=戸棚

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引っ越し風景

書棚を整理していると、思わぬところに懐かしい本がみつかる。

五分ほど読み耽ってしまい、ハッと気がついて、箱に詰めて、また整理にかかる。

しばらくして、また、ハッと気がつくと、別の本を読み進めている自分がいる。

かと思うと、バリバリバリ、革の鞄の表面で爪を研いでいる獣(けもの)が一匹。
「おい、軍曹! 上官の鞄で爪研ぐとは何事だ!」
軍曹猫は、オレの顏をちらっと眺めてから、ふたたび爪研ぎに戻る。

この規律のゆるんだ獣(けもの)めが。

オレは溜め息をつきつつ、ふたたび読書へと戻る。

***

「少佐! この忙しいのに、どうして、さっきから読書してんですか!」

冷蔵庫を空にして、トイレを掃除して、台所を掃除して、鉢植えをまとめて、電話でインストラクターの代行の仕事を引き受けて、新居の壁に「猫爪とがなーい」を貼り付けて帰ってきて、頭髪を逆立てて、汗だくになったK妻が、オレを叱る。

「だって、この本、ついつい引き込まれちゃうんだよ」

「バリバリ」←今度はK妻のスカートで爪研ぎ中の軍曹猫

猫好き科学作家の引っ越し風景。

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リュック背負っておさんどルック

むーん・・・うぐっ、うぐっ・・・ぜいぜいぜい・・・ふっふっ、ふぅー・・・んむむむむ・・・。

手動で引っ越し敢行中。

昨日は風邪がぶりかえし気味で咳がでていたので、一日中、臥せっていたが、明日は朝から荷造り屋さんがきて、午後には引っ越しのトラックが来るので、本日中に細かいものをピストン輸送しているのだ。

いまどき、45歳にもなって、リュック背負って、両手に紙袋を下げて、てくてく歩いてお引っ越しか?

うー、たまらん。途中、コンビニに寄って、ジュースを買って、赤髭センセに処方してもらった抗生物質と咳止めを喉に流し込む。プハー、不味い。

抗生物質で善玉菌も全滅してしまうのではないかと心配になり、時間差で、ビオフェルミンをむしゃむしゃと噛みながら食べる。ほとんど無意味かもしれんが。

連休で遊びにゆく親子連れを尻目に、45歳中年リュック男の苦行は続く。

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4章

オフィシャルサイトの特設ページに「脳めぐ本」の第四章の学術解説がアップされました。

何度も書いていますが、「脳めぐ本」+「桜の木の上で」+「学術的なあれこれ」で三本セットになっております。

水谷さんの学術解説は、ホントにためになりますので、是非、お読みください!

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復活

読者からの声で、いきなり現実認識が変わって、ふたたび仕事ができるようになった(単純すぎるオレ・・・)。

滞っていた「量子論」(秀和システム)、あとはプロローグとエピローグだけとなった「ロバストネス」(ダイヤモンド社)、そして、9月出版がほぼ決まっている「頭がよみがえる算数練習帳」(ちくま新書)の原稿の微修正。

この3つから「現場復帰」といこう。

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時機到来だったのか

科学出版界から何度も煮え湯を呑まされたせいで、日増しに「転身」をはかる気持ちが強くなってきている。あとは、好き勝手にやってください・・・オレは、もう、別のところに行きますから・・・それが正直な心境だ。

幅広い活動というのは、未知の世界へ飛び込むことでもあり、怖い気もするが、もともと好奇心が旺盛なので、時機到来なのかもしれない。

先週、さる制作・マネージメント会社の人からメールがきて、近々、顔合わせをすることになった。

オレは、本が好きでこの仕事をしているのだから、現在は、新たな作家活動の可能性を探っている情況だ。
だから、いきなり他業種への転職、というわけではないが、世の中には、オレの知らない世界や方法が見えている人もいるだろう。

ある人から「竹内さんの今の状態は、会社が一部上場に向かって動き始めたようなもの、あるいは、マイナーからメジャーに昇格するようなもの」といわれて、なんだか、急に気持ちの整理がついた。

人間は、一時的に視野がものすごく狭くなってしまって、全体像を見失うときがある。
オレは、ここ一ヶ月、完全にドツボにはまっていた。

本当の読者からのことばって、必ず、オレが見失っていた方向を指差してくれるよね。サンキュー!

お? プチ鬱脱出か?

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北野武という人

「たけしのコマネチ大学数学科」は、まだ、6回目の収録が終わったばかりだが、いつのまにか、オレの中での大きな関心事になっている。

いったい、どうしたことかと考えてみたが、やはり、北野武という人の存在が大きいように感じる。

もともとオレは有名人嫌いだし、あまり社交的でもなく、パーティなどもほとんど断ってしまう性質なのだが、北野武という人は、不思議なオーラに包まれていて、その一部は、この番組作りの姿勢にも見てとることができる。

すでに書いているように、この番組は、実は業界の常識では「ありえない」はずなのだ。
なぜなら、木曜の深夜一時すぎから、数学の(超?)難問を選りすぐって、出演者が「その場で本当に解く」という、とんでもないことをやっているからだ。

オレが感心したのは、北野武さんが、絶対に事前に答えを求めてこないことで、逆に、番組スタッフのほうがハラハラして見ている。

たけしさんは、知識が豊富で数学の本もたくさん読んでいるせいで、問題によっては、すでに類題に出会ったことがあり、解く前におおよその答えが推測できてしまう場合があるみたいだが、それはそれで、数学世界の地図が頭に入っている、ということなので偉い。(数学にかぎらず知識が豊富なのだろう)

これまでの収録では、北野武の数学センスの良さが目立った。
時間内に完全な解答に到達できなくても、解法や発想は、合っていることがほとんどで、(おそらくいきなり問題を出されたら解けないであろうオレは)内心、舌を巻いて解説席から見ている状態なのだ。

もっと、問題選びをがんばらないと、申し訳ないな・・・(悩み中)。

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電話だけ先に引っ越し

固定電話だけ先に引っ越したので、どことなく家が静かだ(笑)

光フレッツも切れたが、Willcomでネットにはつながっている。

すでに書いたが、このデータ通信環境は、かなり良い。
快適なので、新居で光ケーブルが開通しても、このデータ通信は、契約を続ける気になった。

うーん、文明の利器だ。

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仕事じゃ

ゴールデンウィークまっただ中の人も多いのだろうが、本日は、「たけしのコマネチ大学数学科」の第四回目の収録で渋谷へ。

数学ライターの中村さんとかわりばんこにしてもらって、かなり楽になった。

問題選定は、もう少しがんばらないと、なかなか良問にならない。懸案だ。

***

頭のおかしい人(=社会規範という観念のない人)からのメールなどは、今後、スタッフのところで止まり、オレのところには届かなくなる仕組みになった。

スタッフが保管して、執拗な場合は、適切に対応してくれるそうなので、ちょっぴり安心。

個人アドレスは公開していないので、これで大丈夫だろう。

今後、病的なメールや究極理論の妄想メールは、すべて、オレの気分を萎えさせることはなくなる。

それにしても、嫌な気分の人が大勢いて、いやなご時世だねぇ。

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ちょっと怖いよ

小川という人からの偏執的なメールが止まらない。

おかしなメールを送らないようにと注意したのに、さらに送り付けてきたので、そのまま送り返したら、驚いたことに別アドレスから何通も送り付けてきた。

ちょっと怖いので、Gripenさんと相談して、対策を講じることにした。(ご存知のように、ネチケット違反には、段階に応じて対策がある。)

なんなんだ、いったい・・・。

***

本人のプライバシーを考慮し、この時点で、メールアドレスや名前など、本人を特定できる情報は公表しておりません。

小川さん、ご本人がこれをお読みになっているのであれば、この時点で、即刻、迷惑行為を中止してください。

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最近の困ったこと

なんとかプチ鬱から抜け出そうと必至にがんばっているのだが、そんな情況で、神経を逆なでするようなメールが立て続けに何通もきて、本当に嫌になる。

***

まずは、「究極理論を発見したので論文を読め」という事例。

これについては、もう何度も書いたので、もういいだろう。ふー。

***

次は、「あなたの政治的な発言は稚拙で状況判断が甘い」というもの。

あのさー、オレは政治家じゃないし、政治・経済アナリストでもないし、ここは、「放言日記」なんだよ!

オレは神様じゃないし、政治・経済音痴かもしれないし、それでも「放言しますよ」というスタンスの場なんだ、ココは。

オレが公の政党に属していて、そこで世界情勢を勘違いして、国を破滅に向かわせるような発言をしていたら、いくらでも非難してくれよ。

でも、そうじゃないんだ。

***

9・11のときは、世界の貧困やアメリカ資本・軍事主義がどうであれ、ビン・ラディンが悪いと結論したし、イラク戦争のときは、ブッシュが悪いという結論に達した。

また、小泉改革についても、ブレーキを踏んで、改革してからアクセルを踏む、という順番ではなく、アクセルを踏みつつ改革をしてくれ、と願ったし、今でも、どちらでもうまくいっただろうと考えている。(植草氏と同じ意見だったわけだ。それは今も変わらない)

あるいは、新古書店のことについても、サラ金のことについても、いまだに前に書いたことと同じ意見を持ち続けている。

世の中、みんな、ちがう意見をもっていて、それが許される社会に生きているんだから、「あなたの意見は稚拙でまちがっている、悔い改めよ」というような説教調のメールを送り付けるのやめろよ。

特に、人がプチ鬱で苦しんでいるときには。

***

もう一度、確認したいのだが、ここは「毒舌・放言御免!」の場所であり、オレが気に入らない意見を吐いていたら、「ああ、竹内の奴、また、やってら」と暖かく見守ってくれ。

それとも、「検閲済み・優等生の意見」のヌルヌル日記に変えたほうがいいのか?

いちばん狡いと感じたのは、そのメールの送り主が、「以前には竹内さんの本を愛読していましたが、あなたの政治的に稚拙な失態発言に触れて以来、本を買わなくなりました」とい書いてきたことだ。

オレを本当に支えてくれている読者って、そういうことは言わない気がする。

だいたい、最近、政治的な発言なんか、ほとんどしてねえじゃねえか。

***

う・・・まさか、送り主は、K妻のスポーツクラブのマネージャーじゃねえだろうな・・・(笑)

***

あーあ、これで、また、アマゾンで「一つ星」つけられて、「この本は買うな」式の書評が増えるのか。

まったく理解しがたいことが多すぎるよ。

ある意味、ネットのストーカーにまとわりつかれているような気もする・・・。ふう。



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ボクが好きな本

新企画を始めた。

なるべく頻繁に更新するつもり。

表紙も出して、更新するごとに、前のものはアーカイブに入れる。

科学書も小説も哲学書も詩集もジャンルを問わずに、子供のころからの「愛読書」を掲載してゆきます。

これを眺めれば、竹内薫の頭の中身がわかる(かもしれない)。←だから、どーした、というわけでもないが・・・

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本日の喝!

K妻がインストラクターをしているスポーツクラブで「脳めぐ本」を宣伝しようとしたら、マネージャーから「施設内で売ってもらっては困る」と釘を刺されたそうだ(笑)

ち、ちっちゃい奴・・・。

人の上に立つ人間は、もっと前向きに考えて、たとえば、
「よかったね、みんなで応援するよ」
くらい言って、自分で一冊くらい買ってみせて、ついでにカウンターの横の「みんなの掲示板」に表紙を貼って、

<本クラブでマテニティのインストラクターをしている藤井かおりさんが、心温まるファンタジーを書きました。みなさん、本屋さんで手にとってみてください>

くらい書けっつうの。

そうしたら、オレも含めて、いろいろな人が、マネージャーさんって、やはり心が広くて、いい人なんだなー、って思うはずなんだ。
で、マネージャーさんの世界は拡がり、お客さんも増えて、将来、いいことが一杯起きるはずなんだ。

このマネージャーは、意地悪爺さんになってるわけだが、意地悪爺さんも意地悪ばあさんも、みんな、最後は悲惨だぜ。

他人の幸福の芽を摘む行為は、実は、自分の幸福をドブに棄てる行為にほかならない。

てゆーわけで、久々に、本日の喝!

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本を買った

アマゾンのアソシエイト決算でタダ券(?)が来たので、こんな本を買った。

好きな本がタダで買えるというのは、どことなく嬉しいものだ。

タダ券は、一冊分しかなかったが、その一冊をどんな本にするかは、意外とオレの心をあらわしているのかもしれない。

ブログに、立花隆の向こうを張って、「これまで読んできた本」みたいなコーナーをつくろうかしら。

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プチ鬱

もう一ヶ月もプチ鬱から抜け出せていない。

うちはK妻も精神的にか細いため、夫婦そろって、ドーンと落ち込んでいることになり、猫どもが心配してウロウロしている。

茂木健一郎はソニー、渡辺政隆さんは文部科学省、青野由利さんは毎日新聞といった具合に、科学書を書いている人のほとんどは、なんらかの大組織に属して仕事をしている。

もちろん、大学に属している人も多い。

オレは、これまで、そういった拠り所がいっさいない状態で、奇跡的に生き延びてきたが、考えてみると、いつのまにか、オレの心は傷だらけとなり、かなりヤバイ状態まできているのかもしれない。

オレは、長年、湯川薫や竹内薫といったペンネームを育てて、それを拠り所にするしかないと思ってがんばってきた。

だが、4月に立て続けに起きた(ある意味くだらない)事件により、その「竹内薫」への自信があっけなく吹き飛んでしまい、だから、慌てふためいて逃げ惑うような精神状態に追い込まれてしまったのだ。

チックショー!(「エンタの神様」の小梅大夫風)

「99・9%は仮説」がベストセラーになっていなかったら、文字通り、ジ・エンドになっていたかもしれない。

今年は、物理書をいったん卒業して、もっと幅広いジャンルの仕事をすることで、いろいろな人々と交際し、プチ鬱からの脱出のきっかけとしたい。

mixiの竹内薫応援サイトや、朝カルの常連さんたち、それから、コマネチ数学や脳めぐ本へのTBは、こんな精神状況をグイッと上向きにしてくれて、心から感謝しています。

みんなが応援してくれているんだから、なんとか、がんばらにゃいかんな!

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