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一方通行の構図はあるのか

「ネイチャー」は、誰もが知っている、世界一の科学誌だが、歴代の編集長が物理系出身であることはあまり知られていない。

これは、ネイチャーの中村さんから聞いた話だが、そこには、経験主義のイギリスならではの理由があるのだ。

「物理系の編集者は、自分がわからない生物系の論文も許容するが、生物系の編集者は、自分がわからない物理系・数学系の論文を無意識のうちに拒絶する傾向がある。だから、ネイチャーが自然科学全般について公正な配分で論文を選ぶために、編集長だけは、物理系でないとダメなのだ」

もちろん、生物系でも、あえて物理系を学ぼう、という例外的な人がいるし、自分がわからなくたって、数物系の論文を拒絶しない人もいるだろう。
だが、一般的な傾向として、どうしても、ここには「一方通行」の流れが存在するようだ、というのである。

掲示板にアマサイさんが書いているが、もしかしたら、生物系は、本当はわかっていないのに、どことなく「わかったつもり」になれるから許せるのかもしれない。
数学や物理の話は、なかなか「わかったつもり」にさえなれないことが多いのだろう。

そんな傾向など存在しない、と感情的に反論することはたやすいが、100年以上の歴史をもつネイチャー誌の「経験則」には、やはり、なにがしかの真実が含まれているのではなかろうか。

実際、オレみたいにバリバリの物理系の仕事をしていると、たびたび、生物系の偉い人々からの「拒絶」を受けて、不愉快な体験をするんだよね。
そのたびに、「あー、また例のパターンか」と、うんざりする。

(オレの周囲の生物系の若い人たちは、柔軟に数学や物理を学んでいるようにみえるのだが・・・)

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