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ガンダム観戦談

映画「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」をグリペンさんと観賞。

ここのところ川崎チネチッタに行くことが多い。
(ちなみに、別の映画をK妻と観に行ったときに、地下一階にあるタイ料理の店に入ったが、非常にオススメである!)

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ガンダムは、何度も書いているように、いちばん最初の「機動戦士ガンダム」をリアルタイムでテレビで観ていて、「ゼータ」のほうは最近になるまで全く接していなかった。

グリペンさんは、「ゼータ」をリアルタイムで観ていた世代なので、その影響を受けて、見始めたのだ。

今回は、テレビ放映時と内容(特に結末)が大きく変わるのではないかと、ファンの間では、さまざまな憶測が飛び交ったようだが、感想としては、
「大幅な改変より、ちょうどいい感じの修正に落ち着いた」
という気がした。

前にも書いたが、新旧画像を融合するために苦肉の策である「エイジング」の技法は、今回、さらに磨きがかかっている感じで、技術スタッフに敬意を表したい。

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内容については、凄く「リアル」であり、ある意味、「リアルすぎる」がゆえにリアルでない、と受け止められる危険性をはらんでいるともいえる。

現実の戦争について、われわれが抱いている「仮説」は、敵と味方がともに「理性」だけを元に戦略を練り、そこで運命を翻弄される人間たちも「理性」にしたがって行動する、というものだろう。

勝たなければ死んでしまう、という情況では、合理的な戦略が優先されるべきだからだ。

もちろん、そういった「リアルさ」は、偽のリアルさなのだ。
巨像でローマを陥落させかかった名将ハンニバルから、クレオパトラとともに沈んだアントニウス、さらには、誰もが狂気と認めるヒトラー、そして、第二次大戦中の旧陸軍の上層部の行動など、ほとんどの戦争は、合理的な判断とは程遠いことばかりなのだ。

恋に落ちて味方を裏切るのが本当の人間の「リアルさ」であり、個人的な保身から全軍を全滅させてしまうのが人間の「リアルさ」だとするならば、「星の鼓動は愛」の状況設定は、まさに「リアル」だといわねばなるまい。

私は常々思っているのだが、世の中には、あらゆる分野でA級とB級の区別や差別が横行している。
そして、ほとんどの場合、一段低く見られているB級のほうが、より「リアル」であり、A級のほうが、「みんなが見たいと思っている(嘘の)リアルさ」に傾いている。

富野監督の作品は、世間からすればB級なのだろうが、がんじがらめになって気取らなければならないA級の「縛り」がないぶん、観ていて気分がいい。

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というわけで、個人的に、テレビ放映のDVDと比べて、今回の映画は、★1個分、評価が上った。

ちなみに、今回のお気に入りのメカは「キュベレイ」であった(笑)

B級のリアルさに万歳!

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