ここのところ取材が多い。
H社に取材インタヴューに行ったかと思えば、逆にプレジデント社の取材を受けたり、来週は東京大学新聞の取材だって。
取材したり、逆に取材を受けたり、ようするに情報伝達が活発化している、ということなのだろう。
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「科学力」(日本実業出版社)では、企業内における科学力の実践の場を取材することになるが、「闘う物理学者たち」(日本実業出版社)の場合、おそらく取材費は出ないので、自腹でどこまでやれるかちょっと不安だ。
こういった企画こそ、テレビ局のBSあたりで、連動してくれればいいと思うが、メディアミックス不在のこの国では、実現すべくもないだろう。やはり自腹か(笑)
もっとも、命懸けで書く、というのは、まさに、マクスウェルの初刷600部の翻訳も死ぬ気でやる、ということであり、自腹を切って海外取材費も払う、ということでもある。
それでも、うまく他人の金をつかって楽に仕事をしている連中をみると、むかっ腹が立つぜ。
読者からもらった印税をつかって、オレは、次の本を準備する。(ついでに電車の振動で揺れる1LDKの賃貸アパートから、近くの静かな3LDKの賃貸マンションに引っ越しさせてもらうが)
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「MAXIMAで描く物理の世界」(講談社ブルーバックス)では、おかやんさんに連絡をとって、本格始動しないといけないな。もう数年越しの企画なので、是非、いいものをつくりたい。
超ひも、カラビ=ヤウ空間、ツイスター、量子ポテンシャル・・・それから、モンテカルロ法なども、みんな入れてやる!
文系でもプログラムが組めるような、驚くべき入門書にしてやるぜ、ふっ。
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「ゼロから学ぶ超ひも理論」(講談社サイエンティフィク)は、数式の展開はやらず、ポイントとなる重要な数式を出して、その「意味」を徹底的に解説しまくる方式をとる。
だから、超ひもの方程式も出てくるし、Dブレーンの式も出てくるし、ブラックホールとのつながりも出てくる。
でも、数式の数は、おそらく全部で10から20になるだろう。
場合によっては、全七章で、方程式も七つだけ、という可能性だってある。
いかがだろう?
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「科学ドロボー」(インデックス・コミュニケーションズ)は、科学小説である。
まったくの新コンセプトであり、まず、小説として面白く、次に科学としてためになる本を目指す。
絶対に新境地を開いてやるからな。
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中央公論ラクレには、これまでに雑誌等に書いた未完の科学エッセイに、書き下ろしを付け加える企画を送ったが、どうなるかは未定。
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「天才たちの休暇」(NTT出版)は、前に「SPA!」に書いた短いエッセイを発展させて天才論をユニークな視点から書く。編集のMさんが乗り気なので、これもいい本になるだろう。
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「量子のからみあい」(工学社)が、どうもモチベーションが高まらず、少し遅くなる可能性大。申し訳ないが、やる気が出てくるまで、しばらくお待ちください。ごめん。
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今年のトリは、マクスウェル「物質と運動」(ハムシャトプレス)だろう。これは、「電気論の初歩 上」に引き続き、ライフワークの一環になる感じがでてきた。
文字通り、孤軍奮闘で600部の文化活動を、オレとシャムハトプレスのOさんとで展開している。頼りは、読者とジュンク堂のみなので、応援ヨロシク!