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2006年3月の42件の投稿

「プロセス・アイ」読了

茂木健一郎の「プロセス・アイ」を読了。

あえて感想は書かず、気に入った部分を引用したい。(いまさら技術論とかでもあるまい)

未読の方は、ネタバレになる可能性がありますので、ご注意ください。

***








***

人間のできることは、結局は物理空間の中の移動だけで、どんな場所にも特別な意味などない。目を閉じて、暗闇の中に創造の王国を築いた方が、よほど豊かな旅ができる。

世界という鏡は、粉々に砕け散って、無数の主観性に分裂している。

意識は、人間の脳を含めた、高等動物の脳にだけ宿るのではない、十分な複雑さを持ったシステムならば、どんなシステムにでも、意識は宿る

『自意識』を持つような高度に自律的なエージェントのアーキテクチャーは、そこから簡単にデータを吸い出してコピーをとれるようなアーキテクチャーと、両立しない

我々は、コピーできないからこそユニークなのであって、もしコピーしようとすると、ユニークな存在としての我々も、壊れてしまう

意識というものが成立するためには、脳だけではなく、身体が必要だ

私は、自然の中の全てに意識があるように思います。実際、それを感じることができるのです

君のクオリアが、美しいものでありますように

チベットが独立しました。

(以下、クライマックスになるので、書きません)

***

クオリアと心脳問題のいい入門書だと感じた。

次回作も期待できるだろう。

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花見

先週から今週にかけて、新企画の打ち合わせが7件入ったので、執筆が進まなかったが、頭の中は新作のイメージで埋め尽くされた(笑)

今後は、このイメージをいかに具現化してゆくかが問題となる。(あたりまえだが)

***

引っ越しの話は、とにかく「二年ぶん、家賃を先払いすりゃあ文句あるめい」と言ってやったら、保証人を二人つけるという条件で、ようやく審査がおりた。

この国は、以前は不動産だけが担保だという「仮説」に洗脳されて大変なことになったけれど、いまだに個人を見ずに組織だけを頼りにマニュアル化された頭で仕事をしている人が多くて嫌になる。

ふ、そのうち、また、とんでもない事件が起きるぜ。

不動産屋さんが、がんばって交渉してくれたおかげで、ようやく引っ越しができそうな見込み。

それにしても、現場のやりとりでは、法律がほとんど機能していないように思うのだが、お役所は大丈夫なのか?

礼金っていったい何なんだよ・・・奇妙キテレツな「仮説」であることはまちがいない・・・。

***

昨日は、引っ越し前の横浜仕事場にて、後援会+文章倶楽部の合同花見会を開催。

仕事場が川っぷちで、沿岸に十数本の桜が満開なのだ。

だが、昨夜は寒かったので、歩いてお花見をしたあとに、仕事場に入り、室内での飲み会となった。

十数名の参加となり、7時から11時すぎまで、実に楽しい一時となった。

鎌倉からは周三郎もかけつけたが、すべての料理をつくったK妻は、後片づけのあと、いきなりベッドに倒れて、クカーッと爆睡。

***

来週はクオリアの花見だ。
周三郎、グリペン、オレ、K妻という布陣で参加する予定。

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書評:パラレルワールド

「パラレルワールド」ミチオ・カク(著)、斉藤隆央(訳)NHK出版

 現代物理学からみた並行宇宙(パラレルワールド)の解説書である。
 第一部「宇宙」では、われわれの宇宙について、現在わかりつつある科学的な事実が紹介される。
 たとえば、われわれの宇宙は、アクセル全開で、ぐんぐんスピードをあげながら、加速膨張をつづけている。
 このままいくと、いずれ、宇宙はバラバラにちぎれ飛んで、絶対零度まで冷たくなって、真っ暗になってしまう。なんとも恐ろしい未来だ。
 続く第二部「マルチバース」では、いよいよ、宇宙が(われわれのもの以外にも)たくさん存在する、という驚くべき仮説が登場する。
「今、マルチバースの概念が、『宇宙(ユニバース)』という言葉自体を廃れさせてしまう新たなパラダイム・シフト(思想的枠組みの転換)をもたらしている」(410頁)
 もしかしたら、宇宙に数多く存在するブラックホールは、すべて、他の宇宙への入口かもしれない。
 超ひも理論によれば、われわれの宇宙は、本当は十一次元の拡がりをもっている。その高次元の中で、並行宇宙は、われわれの宇宙から、たった一ミリという目と鼻の先に浮かんでいるかもしれないのだ。
 われわれを取り巻く時間と空間は「ユニ(唯一)」ではなく「マルチ(複数)」であることが物理学者たちの間では常識となりつつある。
 第三部「超空間への脱出」では、加速膨張により冷え切って希薄になった死の宇宙を抜け出て、われわれの子孫が並行宇宙へと脱出する可能性が探られる。
 そのシナリオは、はたして物理学なのか、それともSFなのか。(実際、本書には、SF小説からの引用が非常に多い。)
 著者のミチオ・カクは、超ひも理論の研究で有名な物理学者で、数多くの専門論文や教科書のほかに、一般書も著している才人だ。
 知の第一線で活躍する科学者による「パラレルワールド」の報告は、われわれの想像力を宇宙へと誘い、改めて人生の意味を問い直すきっかけを与えてくれる。

(竹内薫・サイエンスライター、共同通信社、地方新聞各紙掲載)

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重版御礼!

あまり続けて書くのも・・・と思いつつ、ふたたび重版御礼です。

おかげさまで「99・9%は仮説」は7刷り23万部となりました。

みなさまのご声援、心より感謝いたします。

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慎重さ

JRの春のダイヤ改正。
すかさず駅で湘南新宿ラインの時刻表をゲット。

「常に慎重に行動され、失敗がない」

そう、中学校の通信簿にも書かれた、オレの慎重さのあらわれだ。

***

金曜日の朝日カルチャーセンターのあと、例によって飲み会になったが、オレは、×時40分台の電車がなくなって、×時20分になったことを確認していたので、いつもよりも20分早く、目を丸くするみんなを尻目に「おさきぃー」と言い残して、ダッシュで店を出た。

むろん、K妻の手を引いてだ。

「いいか、18日のダイヤ改正により、電車は20分も早くなってしまった。乗り過ごしたら大変だぞ」
「はいはい、わかりました」
「それ、もっと急ぐのじゃ。これを逃すと延々東京駅までまわるか、もしくは、40分後の終電でないとだめになる」
「大丈夫、間に合うわよ」
「だから、おまえは、慎重さに欠けるのだ」
「ふーん、じゃあ、あの電光掲示板の数字は?」
「は?」

驚くべきことに、そこには、ダイヤ改正前と同じ、40分台の電車しか出ていない。

「20分の電車なんてないわよ」
「い、いや、そんなはずはない。わざわざ、ダイヤ改正にあわせて、新しい時刻表をゲットしておいたのじゃ」
「見せて」
「うん」

しばらくして、K妻は、冷ややかな視線とともに時刻表を大きく開いてオレの眼前に突きつけた。

「はい、慎重に確認してみましょうね」
「・・・」
「今日は何曜日ですか?」
「金曜」
「この20分の電車がでているのは何欄ですか?」
「・・・」
「何欄ですか?」
「ど、土曜・休日・・・の時間だったのか(汗)」

***

格言:中途半端な慎重さは身を滅ぼす

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中年に古典

中年になったからだろうか、この頃、ようやく、科学の古典の「味」が少しわかるようになってきた。

学生時代は、最先端、最先端、難しい数学、難しい数学・・・を追ってばかりで、ニュートンやマクスウェルが書いたものなど読もうという気にもならなかった。

今、科学の古典を読み始めて、かなり後悔している。

こういったものを学生時代に(一部だけでも)読んでいたならば、自分の物理学に対する理解は、飛躍的に向上していただろうに・・・偉大な先人たちの発想や文章にじかに触れることをしなかったために、長年、わからないままだったことが多すぎた。

ファインマン物理学を読んでいると、驚くべきことに、どうやらファインマンさんは、それなりに物理学の古典を読んでいることがわかる。

天才は、それだけの余裕がある、ということなのか、昔の天才が現在の天才を自然に惹きつけるのか。

私もはや中年。
年とともに頭の回転速度は衰えるが、若い頃にはわからなかった概念や思想といったものが、あるとき、スーッと霞が晴れるような感じでハッキリと理解できる瞬間がある。

若い頃は、細かいところにばかり目が行っていたのが、最近は、全体像を見るようになってきたのかもしれない。

マクスウェルの翻訳は、今後二年くらいかけて行なう予定だが、朝日カルチャーセンターでも、できれば、ニュートンの「プリンキピア」とか、ディラックの「量子論」あたりを講読してみたいものだ。(お客さんがいないかもしれないが!)

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WBC優勝

今日は朝からずっとテレビにかじりついて見ていたが、ハラハラドキドキで、最後は、かなりジワッときた。

K妻は仕事で出ていたので、途中経過をメールで「実況中継」してやった。

イチロー、最高!

実は、多村も非常によかった!

トム・ハリントンは、ちゃんとした審判でエライ!

王ジャパン、おめでとう!

(やはり、野球が好きなんだね)

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御礼

丸善・丸の内本店における講演・サイン会は、おかげさまで、盛況のうちに終了しました。

ご来場くださった読者のみなさま、大変、ありがとうございました!

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誤審ですか

毎度のことだが、作家稼業も楽じゃない。

今日の講演・サイン会でも「ありえない仮説」として話をするつもりだが・・・。

***

実は、横浜のマンションの隣に新築マンションが建つことになり、騒音が予想されるので、近くに引っ越そうと考えたのだ。

それで、家賃も横浜市西区で2LDKの相場の値段のところを選んで、昨日、申し込みをしたばかり。
K妻も間取りなどを気に入っており、居間にかける絵の話などをしていた矢先。

驚いたことに、即日回答があり、なんと入居審査に通らなかったというのだ。

昨今、さまざまな審査機関の問題が指摘されているが、まさか、こんなところで「誤審」に出会うとは、さすがのオレも予期していなかった。

以前、ゴルフの中島(もうシニアに近い年齢)が、プロゴルファーだと入居できないから、ミズノの「社員」ということにしてもらってマンションに入居した、といいう笑い話があったが、作家も同じなんだよね。

朝日カルチャーセンターの講師とか出版社の著者ではダメで、「社員」にしてもらわないと、どうやら、ささやかな引っ越しもかなわないらしい。

WBCのBob Davidsonと同じだね、こりゃ。

***

というわけで、今日の講演・サイン会、このほかにも面白いネタを話す予定ですので、是非、会場までお運びください!

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明日の講演会

明日の丸善・講演サイン会ですが、まだ1/3ほど席が残っているようです。

パワーポイントを使って、宇宙やからみあいやファイヤアーベントの話などをする予定です。

みなさま、お誘い合わせのうえ、ご来場くだされ。

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書評:転回期の科学を読む辞典

「転回期の科学を読む辞典」池内了(著)みすず書房

「辞典」という名のとおり、本書は、どこからでも気軽に読むことができる科学随筆だ。
 著者は宇宙物理学者であると同時に、科学論にも造詣が深く、鋭い切り口と奥深い洞察力を駆使して、様々な科学のキーワードについて語る。
 目次から項目を拾ってみよう。まずは、天文学、ビッグバン、情報技術、量子論、X線、ダーク成分といったオーソドックスな科学の話題が並ぶ。常温核融合、科学の終焉、異端の科学、偶然の発見など、「境界領域」の話題も目につく。そして、デカルト主義、弁証法、倫理、起源、科学・技術・社会のような哲学的な話題も多い。
 常温核融合の項目から引用してみよう。
「東大の教授で原子核研究の権威であった有馬朗人氏は、『これが本当であれば丸坊主になる』と宣言した。(まだ、頭の毛が残っていた時代である。)そして、丸坊主にならずに済んだ。(結局、自然に丸坊主になったのだが。)実験は全くの架空のでっち上げに過ぎないことが徐々に明らかになったからだ」
 一時、世界中の科学者を巻き込んで大騒ぎになった幻のエネルギーの顛末である。独特のユーモアを交えた語り口に、思わず頬がゆるむ。
 最近の天文学では、宇宙の組成の九六パーセントまでは(未知の)「ダーク成分」だとされている。だが、著者は、
「私は十分に納得していないのだ。果たして、九六%もの『わけのわからないもの』を持ち込んで、本当にわかったことになるのかと疑問を抱くからだ」
 と歯に衣着せぬ批判を展開する。ここら辺も、実に気持ちがいい。
 本書は、もともと岩波科学ライブラリーとして刊行されたものを加筆・修正したものだが、新たな書き下ろしとみなしてかまわないだろう。
 科学者には、学者馬鹿としか形容できない、狭い了見の人も多いが、著者のバランスのとれた知性と幅広い見識は敬服に値する。
 忙しなく、底が浅くなりがちな現代において、じっくりと噛みしめて読むべき書物だと思う。

(竹内薫・サイエンスライター、共同通信社、地方新聞各紙掲載)

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祝! WBC決勝進出

最初から最後までファインプレーの連続で実に気持ちいいゲームだった。

久しぶりにハラハラドキドキで野球に釘付けになった。

とりあえず、おめでとう!

次は決勝だ!

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がんばれ!

WBCは神懸かり的に復活したので、リアルタイムでテレビにかじりついて応援中!

それにしても韓国も凄く強い・・・。

イチローを三番に入れたので、今日は勝てるにちがいない!

上原も腕がちぎれるまで投げてくれ!

久々に興奮気味。

野球少年に戻る。

(Bob Davidson、今度、妙なジャッジをしたら、殺す・・・)

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Bob Davidson

大丈夫なのか、この審判。

目が悪いのか、ボケているのか、いずれにせよ、WBCは早急にこの審判を辞めさせないとだめだ。

なにしろ、なんでもアメリカに有利に判定してしまうし、しかも、誰が見ても明らかな誤審なのだから。

メキシコのホームランもなしかよ・・・。

まあ、日本が準決勝に進出できたので、この際、アホなBob Davidsonのことは忘れよう。

(でも、かぎりなく八百長疑惑が脳裏に渦巻くが・・・)

***

実をいえば、韓国が兵役免除という「餌」をWBCに持ち込んでいるのも、野球ファンにとっては興醒めの一言に尽きる。

ちがうだろ。

ファンたちは、野球の醍醐味が味わいたいのだ。

兵役免除というのは「政治」だぜ。

***

三度目の正直で、韓国戦には、野球だけの勝負で日本に勝ってもらいたい!

八百長も政治もいらねえんだ。

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業務連絡

業務連絡です。

4月初めにクオリアと合同でお花見を開催することになりました。

後援会の会員のみなさまには日時と場所を明日中にメールにてお送りいたします。
事前の場所取りが必要とのことで、出席可能な方は、返信していただけると助かります。

また、後援会の会員の方で、メールが届かない方は、ご面倒ですが、後援会事務局までメールにてお知らせください。

ええと、ようするにシュレ猫オフ会という位置づけです。
屋外での本当の花見です。
料金はほとんど発生しない見込みです。

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気になること

いくつか気になることがある。

その1 マックのハードディスクが、引っかかるようなカタカタいう音を発していること。じきにクラッシュか?

その2 今使っている掃除機は、フィルターがついていないので、掃除をするたびにハウスダストを大量に吸い込んでいるのではあるまいか。

その3 4月から隣接する敷地にマンション建設が始まることになった。それって物凄い騒音が始まるということなのか? 引っ越ししないと仕事にならないかもしれない。

その4 いきなり仕事の打ち合わせが急増。嬉しい悲鳴をあげているのだが、(前の日記に書いた)「光速の指」でもないかぎり、本は量産できないから、執筆時期については保証ができず、逆に気が重くなりつつある。

その5 やはり花粉の影響なのか、ここのところ微熱があり、喉が痛い。マスクで必死に防いではいるものの、通り過ぎるのを待つしかないようだ。

その6 今年は消費税の関係があって、税金の還付が遅いらしい。生活費の補填になるんだから、できるだけ早く頼む。

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重版御礼!

「99・9%は仮説」(光文社)は、あれよあれよという間に18万部を突破いたしました。

いつも同じ台詞かもしれませんが、支えてくださる読者のみなさまに心から深謝。

ありがとうございます・・・。

***

なお、7月8日(土)に朝日カルチャーセンターにて、「99・9%は仮説」の講座を予定しております。
詳細が決まりましたらオフィシャルサイトに掲載いたします。

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Unfair Play by the U.S.A.---WBC

WBCの誤審には唖然とした。(疑惑じゃない。明々白々な、ご・し・ん)

だいたい、国際試合の審判で、対戦中の当事国の審判がアンパイアをやるなんて・・・ありえないだろう。

それにしても、アメリカもドリームチームとかいいながら、こんな「不正」をしないと勝てないのかと、首をかしげざるをえない。

まるでブッシュ政権が世界でやっていることと同じじゃないか・・・そんなきな臭い感想を抱いてしまった。

もしかしたら、これが、古田(現ヤクルト監督)を始めとした日本の選手会が問題視していた開催条件の難だったのか?

WBCは、参加したほうがいいと思っていたが、アメリカ人の審判がほとんどで、最初からヤラセでアメリカを優勝させるシステムならば、来年からは不参加でいいや。

それにしてもアメリカの野球も落ちたねぇ・・・。

急に白けてしまった。

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いくら安くても

下ネタ(?)で申し訳ないが、身だしなみの一環として、日立製の鼻毛カッターをアマゾンで注文した。

だってさ、みんな、どうやって手入れしているんだよ。

以前、オレの指導教官の鼻毛が凄く伸びていて、いつも「鼻毛切ったらどうですか」と意見しようと思いながら、果たせなかったことが思い出される。

そんなことはどうでもいいのだが、問題は、アマゾンのマーケットプレイスだな。

本ならかまわないと思うけれど、人が使ったかもしれない新古鼻毛カッターなんて、いくら安くても買うか?

うーむ。

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オレもデブになったので

人間てェやつは、自分が体験してみないとわからないことが多い。

頭で理解しているつもりでも、自分が「なって」みないと本当のところはわからなかったりする。

なんて、小難しい話になると思いきや、テレビの「元祖!でぶや」の話である。

むかし、痩せていて、体重が75キロだったころには、太っている人をみると、
「運動せずに食べてばかりいるからだ」
などと勝手な憶測で不快感をあらわにしていた。

ところが、いざ、自分が体重90キロの大台に近づいてみると、
「太っている人のほうが人格が鷹揚だったりして、花咲爺さんにはちょうどいい」
などと、微妙に意見が変わってきた。

それで、痩せていたときには見なかった「元祖!でぶや」も、いつのまにか見ている。

今日も再放送を見ていて、パパイヤ鈴木がオレと同じMERRELLの靴を履いているのを見て、
「そうだよ、わかってんじゃん。あの靴はいいんだよ」
などと盛り上がっていた。

ただいま、体重86キロ也。
がんばって、あと6キロ減らすのが当面の目標。

冗談じゃなしに、K妻が4月から始めるヨガ教室に通おうかしら。

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K妻入院顛末記

K妻入院顛末と引用に関する補足事項をオフィシャルサイトの特設ページに掲載しました。

ご覧ください。

週刊文春に連載されたノンフィクション作家・岩上安身さんの告発は本当だったことを自らの体験で確認した恰好となりました。

厚生労働省も甘くみられたものです。あるいは癒着していると思われてもしかたありませんね・・・。

怒り心頭なので、一歩引いて、自ら頭を冷やしつつ書きました。

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ブルーバックス

ブルーバックスの回収・絶版騒ぎには、正直いって驚かされた。

二冊とも、本屋さんで見て知っていたが、私は読んでいない。

別に鑑識眼があったわけでもなく、ただ、少し中身を読んでみて、自分向きの本ではないと感じただけだと思う。

私自身、引用には非常に気を遣っていて、文章の引用は必ず出典を明記するようにしているものの、外国の書物の場合、原典だけをもっていて、訳書を確認しないことがある。

その場合は、引用部分を自分で訳すので、それで法律上は問題ないわけだが、本来なら、すべての訳書にあたらないと訳者と出版社に失礼にあたる。

***

とはいえ、自分の著作が無断引用されることもかなりある。

少し表現を変えていても、著者は、それが自分の文章を「手直し」したものであることがすぐにわかる。発想のつながりのようなものまでは変わらないからだ。

つまり、自分の本が「種本」にされてしまい、それは、すぐにわかるのである。

丸々、種本にされて、自分の名前も著作も消されると、酷く傷ついてしまう。

***

いずれにせよ、今回の事件を機に、自分の仕事でも、さらに気を引き締めていかねばなるまい・・・。

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入院顛末はのちほど

今日は疲労困ぱいで、ココログみたいにダウンしそうなので、K妻入院顛末は、週末に書きます・・・。

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ココログ、ダウン

ココログが二日にわたってダウンしていた。

システム障害は起きるものだし、たまにはしかたないと思うが、ひとつだけ腹が立ったことがあった。

ココセレブとかいう連中が、のうのうと更新をしていたことだ。

金を払っている客が更新できないで怒っているときに、金をもらっている連中が平気で更新しているというのは理解できない神経だ。

それとも、ココセレブという連中は、無償のボランティアでココログをやっているのか。

それと、フリーのサービスのほうがダウンしなかったことは、単にシステム上の問題とはいえ、有料サービスの人からすると、許せないだろう。

ダウンするときは、みんな平等にダウンさせましょう(笑)

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空を飛ぶしくみ

「99・9%は仮説」の冒頭でご紹介した飛行機の本の話だが、事前に調査したものの、単行本で出版されていることが確認できなかった。

ところが、「版権はすでに取得されている」ということでオレのもとに企画を持ち込んできた老物理学者は、翻訳出版ができなかったのだ。

だから、まだ翻訳が出ていないのか、と不思議に思っていたところ、なんと、訳者の中井祐輔さんから連絡があった。

それによると、英語の本の中身は、すべて、雑誌「航空技術」に2003年1月から2004年8月にかけて翻訳連載されたそうだ。

ところが、これは、あくまでも雑誌の版権であって、単行本の版権ではないのだと。

では、その後、この翻訳が出版されたかといえば、答えはノーだ。

なぜなら、原書の出版元のマグロウヒルが出してきた出版条件が日本の出版情況と合わないからだそうである。

うーん、なんだかもったいない話だよなぁ。

すでに時間も経過していることだし、交渉次第では、マグロウヒルも条件を緩和するのではあるまいか。
ページ数が多すぎるのであれば、二巻に分けるとか、いろいろ方法はありそうなものだ。

うーむ、日米の出版事情のはざまで貴重な本が翻訳されずに消えてゆく・・・。

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脳内化学物質

K妻は先週の土曜日に入院した。

土、日、月、火と毎日、かなりの時間、病室に詰めていたが、
「主治医は明日、出勤します」
と聞かされ続けて、ついにその姿を見ることなし。

水曜になって、ようやく5時からの当直で出勤するというので、入院五日目にして、初めて、その姿を見る。

K妻の母親は、土曜日に到着したとき、説明を受けていたようだが、夫のオレが5日も何の説明も受けられないとは、病院も忙しいものよのう。(もちろん最大級の皮肉だ)

ついにキレて、ナースステーションで文句を言ったが、怒りの度合いが大きすぎて、息切れしてしまい、自分でも驚いた。
怒りに身体が震えるなんて、十数年ぶりかもしれない。

オレは、どうも、完璧主義のところがあって、(もちろん世の中に完璧なんてないし、自分でも失敗ばかりしているが)プロがプロらしくない仕事をしていると、無性に腹が立つのだ。

丸々5日、まったく回診なしで、「放置」されたという感じが強く、憤りが抑えられなくなったのだと思う。

症状は、点滴の抗生剤の投与で改善しているが、これじゃ、人間じゃなくて「モノ」を扱うような治療だといわざるをえない。

若い医者なので、そんなことには気づかないのだろう。
患者や家族の痛みや焦りを知るには若すぎるのだろう。

この主治医は「常勤」だというが、提携先のいくつかの場所をかけもちしているらしく、ようするに「常駐」ではないらしい。

うん? この前、テレビで見たような構図だ。少ない医師がかけもちでたくさんの場所を回るという・・・。

ここんところ、なぜか、人の態度や仕事っぷりに腹が立つことが多い。

オレの脳内化学物質に何か足りなくなっているのではあるまいか?

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読書中

「プロセス・アイ」は、読書中で、現在176ページあたり。

非常に読みやすく、展開も工夫されていて感心した。

ここらへんも茂木健一郎の「進化」を物語っているのか。

読み終わったら、ありきたりの感想ではなく、気になった文句などを紹介しよう。(ただし、ネタバレになるといけないので、あらかじめ、ネタバレと断ることにする)

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(地味だけど)重版御礼!

地味なので重版は望めないと思っていた「最新宇宙論」が重版となりました。

読者のみなさま、ありがとうございます。

サイトの正誤表にない誤植などございましたら、なにとぞ、メールまたは掲示板にてご指摘ください。

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驚愕

テレビの数学番組の打ち合わせをした。
よくよく話を聞いてみると、かなり、ホンマもんの話もオーケーらしいので、引き続き問題選定をすることに。

放映では、数分だけ、黒板か何かで解説をすることになるかもしれない。

とはいえ、ピグモン・Φもとさんもご指摘のとおり、もともと映像向きではないし、早口だし、その結果、どもるし、積極的にテレビに出ようとしないほうがいいことは明白だ。
そこらへんは、勘違いしないからご安心を。

***

飛鳥新社のHさんがK妻の入院している病院に来てくれて、ロビーで打ち合わせ。
モリナガ・ヨウさんが描いてくれたラフをみながら、こちらの要望を伝える。
とはいえ、ほとんど、おまかせだ。

ラフを見て、K妻も元気が出てきたようで、少し安心した。

それにしても、入院以来、毎日、病院に詰めているのに、一度も主治医の顏を見たことがない。
日曜も月曜も火曜も出勤していないのだと。

主治医、病気なのかよ。

おかげで、K妻は、三日間も点滴だけ受けて、放置状態だ。
ありえないぜ。

そろそろ喧嘩竹内が出てくるころだぜ。
主治医、早く、きちんと回診して、患者と家族を安心させろ。
オレがナースステーションに怒鳴り込む前に。

救急車で運ばれたのでしかたないが、入院時に「驚愕」の出来事があり、それについては、K妻の退院後に書くつもり。

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救急車

K妻は下腹部の痛みがおさまらず、動けなくなってしまったので、救急車を呼んで病院に搬送。

神経性の腸炎ということで、命に別条はないが、薬を飲んで、しばらく安静にしていないとだめらしい。

うーむ。

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分析してみた

「99・9%は仮説」はおかげさまでベストセラーの仲間入りを果たしつつあるが、ある人から、販売状況の年齢分布を送ってもらった。

具体的な数字は書かないが、たとえば、20代女性の購買数を10とすると、

女性
20代    10
30〜40代 10
50代〜   10

男性
20代    20
30〜40代 30
50代〜   10

という感じだ。ちなみに、歯ごたえのある物理書の場合、おおまかに、この数字から一律に10を引けば再現される。(あ、ちょっと大袈裟ですが)

だから、オレの分析では、「99・9%は仮説」は、これまで本を買ってくれていた読者のほかに、全体として、これまで縁が無かった読者が平均的に買ってくれている、という理想的なパターンになったようだ。

うん?

この分析も仮説にすぎない?

お後がよろしいようで・・・。

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数学番組

吉田武さんからメールがきて、仕事を断った理由は、単純に個人的な事情によるもので、制作会社の対応はよかった、とのこと。

というわけで、制作会社に問題がある、という仮説はかぎりなく黒になったので、とりあえず却下。

オレの頭の中にあった別の件が尾を引いているだけかもしれない。
TSに打ち合わせにいったとき、ある学者のアドバイザーと急に連絡がとれなくなった、と言ってディレクターが騒いでいたのだ。
そこにいる全員が、首を傾げていたが、外部からみれば、その理由は一目瞭然だった。
何か嫌な目にあって、ようするに逃げてしまったんだよ。

大学の先生は、それなりに忙しい人もいるが、かなり暇な人もいる。
ひとつだけ確かなのは、営業で走り回っているサラリーマンより忙しいということはありえない、ということだ。

それで、本業と関係のないところから仕事の依頼がきて、当初はそれなりに協力していたが、やりとりの途中で腹が立って、嫌な気分になったので、もう電話も取り次がないようにしたんだろう。

それで、案の定、TSでは、オレも嫌な気分を味わわされたので、今回も、吉田武さんから「振ってきた」という時点で、「嫌だから逃げる」仮説が急浮上してしまったのだ。

***

頭を冷やして考えてみれば、まだ問題は二問しか送っていないし、算数と高校数学と高等数学の違い(主に抽象化や一般化や無限の概念)をじっくり説明すれば、担当ディレクターにもわかってもらえるかもしれない。

オレより若い人なので、一所懸命に突っ走っていて、その方向がオレや中村さんにとっては「???」なだけかもしれない。
そうならば、お互いが歩み寄る余地はある。

***

というわけで、わざわざ吉田武さんからメールをいただいて、逆に書きすぎたか、と反省しているところでもあるので、来週、担当ディレクターと昼飯を食って、溝を埋める努力をしてみる。

もちろん、いくら話しても理解されない場合は、そのまま席を蹴って退出するが(笑)

喧嘩竹内ではなく、花咲爺さんが出たほうが、お互いにいい結果になるんだがなぁ・・・。
来週、またご報告します。

(とりあえず、K妻と二人でダウン中)

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ふたたび重版御礼!

はっしー帝国さんに言われてタイトルを工夫してみました(汗)

「99・9%は仮説」は、おかげさまで、ふたたび重版がかかり、累計13万部となりました。

まだ発売二週間なので、なんだか夢のようです。

これで、なんとか、「難しくて売れない」という汚名を返上できそうです。

5日(日)の朝日新聞の広告をご覧ください。
茂木健一郎に推薦文を書いてもらいました。

みんな、応援、ありがとう!

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「歯ごたえのある」物理本も、もちろん、これまでどおり続けます・・・。

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急病にて

K妻は、風邪で40度の熱があったのに、解熱の注射をうってもらって熱が下がったので、無理して仕事にゆき、妙蓮寺の駅で貧血で倒れた。

タクシーで連れ帰り、近くの医者にゆき、薬をもらって帰ってきた。

フリーのインストラクターという職業は、基本的に休めない職業で、休んだらおしまいの職業で、法律の保護下にないので、こういうことになる。

病気で休んだら、ようするにクビになるわけだ。

実は、ミュージシャンなんかも、同じように、最低の労働条件など実際には存在しない職業は多い。

こういうのを見ていると、タテマエで労働条件を云々している役所なんぞ、爆弾落として潰してしまえ、と思う。

宮沢賢治の童話に「猫の事務所」というのがあるが・・・。

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今週の打ち合わせはすべてキャンセルした。

日曜は大学の同窓会の予定で、ふたりで出席するはずだったが、やはりキャンセルした。

しばらく休養が必要だ。

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とはいえ、薬を飲んで安静にしていれば治る、と言われたので、ホッとしているところ。

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書評

文藝春秋「諸君!」4月号に「パラレルワールド」の書評を書きました。

同じ本の書評を共同通信社(全国の地方新聞向け)でも書かせてもらったが、中身は、字数が大幅にちがうので、かぶっていないはず。

なぜ、「諸君!」に科学書の書評なのかと不思議に思われるかもしれない。

・・・オレも不思議だ。

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電気論の初歩

「電気論の初歩」が届いた!

何度も書いているが、「99・9%は仮説」の対極にある仕事で、初刷600部。
ジュンク堂のみでの販売となります。

この本は、できれば、付録にあるURLを参考にして、自分で電荷の動きを図示して考えながら読んでもらいたい。そうすると、凄く電気がわかるはず。
これは訳者からのお願いだ。

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科学の古典も、実は、哲学や文学の古典と同じであることに、最近、気づきつつある。

何事もオリジナルな仕事は深い。

古典を読んで初めて「そういう意味だったのか」と理解できることって多いよね。

マクスウェルの著作は、引き続き「物質と運動 物理科学入門」と「電気論の初歩」の下巻、さらには「熱の理論」の上下を翻訳する予定。
すでに、熱の理論の上巻までは下訳があがっている段階。
これから、じっくりと時間をかけて、訳を磨き上げてゆく。

「物質と運動」は、最後には解析力学まで入っていて、すばらしい力学の教科書だ。
こういう宝石が埋もれているんだねぇ・・・。

できれば夏から初秋には刊行にもっていきたい。

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「99・9%は仮説」も「電気論の初歩」も、中身こそ180度ちがうものの、ともに新たな竹内薫の出発になる仕事です。

どうか、応援よろしく!

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昨日

昨日は、鈴木光司さんと横浜駅近くのイタリアン・レストランで会食。

いつもおごってもらってばかりで申し訳ない。

オレは、適当に知っていることをしゃべっているだけだからなぁ。

大作「エッジ・シティ」は、完成間近の産みの苦しみの段階のようだ。
おそらく、映画化されて、海外にも翻訳されるだろう。
早く完成原稿が読みたい。

ここのところスケールの大きいSFを読んでいないからなぁ・・・。

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K妻は、原因不明の高熱でダウン。
熱が40度も出てしまったので、タクシーで桜木町の夜間救急センターに行って診てもらう。

インフルエンザではないそうだが、とにかく熱が高いので、解熱の注射をしてもらって、今は寝ている。

ちょっと疲れちゃったんじゃないのか。

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茂木健一郎に「99・9%は仮説」の新聞広告用の宣伝文を書いてもらった。

こういうとき、助けてくれる友人は実にありがたい。

「プロセス・アイ」はただいま読書中。

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喧嘩竹内復活か?

テレビの数学番組は、ここまで、あまり気分がよくない展開なので、場合によっては別の人に代わってもらうことを検討中。

以前、12チャンネルの仕事で製作会社のTSというところから連絡があって、脳の番組を監修(なんでオレが脳番組を監修するんだよ!)したことがあるが、ちょっとそのときに近い雰囲気になりつつある。

そうならないことを願うが・・・。

前回は、向こうから頼んできたのに、会議とやらに行ってみると、オレと同年配くらいのチーフ・プロデューサーが(文字通り)ふんぞりかえっていて、ディレクターという肩書きの連中が大勢、彼を囲んでいて、みんながこの絶対権力者の前におどおどとひれ伏しているかのような構図に度肝を抜かれた。

問題は、このチーフ・プロデューサーが、完全に外部の人間であるオレを部下みたいに扱おうとしたことだ。

オレに物を訊ねるから、答えてやると、

「それじゃあ、意味がない」

だって。
はあ? てめえ、何様のつもりだ、コノヤロウ、喧嘩売ってんのか?

まあ、もともと連絡をとってくれたのが、若手のディレクターの人で、この人は、まともだったので、いつものようには爆発せず、抑えて、会議への出席は一回きりにして、早々に退散したのだった。

その後、いくらオレがアドバイスをしても、「それは非科学的です」と教えてやっても、まったく番組には反映されず、おまけに、出来上がったビデオも見せてもらっていないのに、いつのまにか放映されて、最後の字幕には「監修 竹内薫」と出されて、実に頭にきた。

非常に自分勝手で、とにかく、オレが何を言っても、「それはちがう」、「はいはい、そうですか」みたいな感じで、ようするに、中途半端に雑多な知識が詰め込まれたぶよぶよの脳がひたすら世界に向けて電波をつかって増大してしまったような連中だった。

それと対照的だったのがNHK大阪のスタッフだった。
ふつうの社会人の礼儀をわきまえていて、「聞く耳」ももっていて、TSとNHKの現場の雰囲気の差に、ふたたび驚かされた覚えがある。

今回も、問題をつくれというから、このクソ忙しいのに時間を割いて、中村さんと一緒に面白い問題をみつくろって送っているのだが、「それはちがう」の「ないものねだり」パターンになりそうで、さすがに大きな駄々っ子の相手をしているほど暇ではないので、爆発する前に退散することを視野に入れ始めている。

中村さんを引っ張り込んだ手前、もうちょっと様子を見てみるつもりだが。

オレにアドバイザーを依頼するのなら、ちゃんと、オレのアドバイスを聞けよ。
自分たちで勝手に考えて、それで進めるつもりなら、オレ抜きで勝手にやれ。
オレは自分の仕事があるので、別に困らない。

もともと吉田武さんという人(「オイラーの贈り物」の著者)から振ってきた仕事で、どうして自分でやらずに振ってきたのかと疑問に思っていたのだが、なるほどこういうことだったのかと、引き受けたことをちょっと後悔し始めている。

いや、外部の人間に接するときのほんのちょっとした言葉遣いや「聞く耳」の問題なんだけれどね。

ホンマもんの「数学」や「物理」の世界の拡がりを伝えようとしているんだから、ちょっと立ち止まって、耳を傾けてみろよ・・・。

久々に喧嘩竹内の復活ムード(苦笑)

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ヨガ

K妻のヨガレッスンは、スポーツクラブの都合で75分のコースになった。

それに応じて、事前実験台のオレ様の苦行も30分延長されて75分となった。

うぐぐ、う、牛の顏のポーズって・・・両肘が耳だったのか・・・ぜいぜいぜい。

賢者の呼吸は・・・はうっ・・・こ、呼吸困難じゃ。

だが、終わってみると、不思議と45分コースよりも75分コースのほうがヨガっぽくて良かった(笑)

いやあ、じわりと汗をかいて、体重が落ちる効果はホンマもんだ。

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問題選びが難航

テレビの数学番組の問題選びは、勘違いをしていて、もらった資料の中から選ぶのかと思いきや、新しい問題をどんどん選んでいいのだと。

レベルは単なるパズルよりも高いもので、なおかつ、頭が真っ白にならないもの・・・うーむ・・・凄く選定がムズカシイ。

複素数とかガウス積分とか出してもいいのならいくらでもあるが。(中村氏談)

来週に向けて、数問、選び直すことにした。

実数無限が自然数の無限よりも大きい証明の「対角線論法」とか面白いけど、ダメだろうな。
「ゼータ関数」でζ(-1)=1+2+3+・・・∞=−1/12ってのも凄く面白いけど、ダメだろうな。←これはひもの次元と直結するので「ゼロから学ぶ超ひも理論」で使うことにする
「バナッハ=タルスキーの魔術」も、ダメだろう。

面白いのって、みんな「無限」と関係してるんだよな・・・ぶつぶつ。

無限の問題、ダメ元で送ってみるか(笑)

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重版御礼!

おかげさまで、ブルーバックスの「「場」とはなんだろう」と「超ひも理論とはなにか」がそれぞれ重版となりました。

特に前者は隠れたロングセラーとなっており、地味なのによく読んでくれるなぁ、と感謝の気持ちもひとしお。

物理本も手を抜かずにがんばります!

***

あれ? 素粒子一覧表は更新してなかったっけ・・・ヒッグス発見のニュースが追試されなかったことも追記する必要があるな・・・4次元のキス数が24個で確定したことも追記せにゃ(執筆時に確定していた、といわれるかもしれないが、証明もひっくり返ることが多いので・・・もう完全に確定したんだろう)

今週中に編集のAさんに補遺を送ります。

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永田会見で思ったこと

民主党の永田議員の釈明会見を聞いて感じたこと。

1 自分をおとしめるために手の込んだことをするはずがないと思った・・・と言われても、人は、他人をおとしめるためじゃなくて、他のさまざまな動機から信じられないような行動をとる生き物では?

(たとえば、金目当て、売名行為、単なる目立ちたがり、そして陰謀説に頭が染まっている、などなど)

2 文面が電磁的なものをそのまま印刷したように感じ、用件とは関係のないことまで書いてあって本物らしかった・・・電子的ですか? 差出人と受取人が同じことの意味は? 用件とは関係のないことを書いてあるといえば、小説もみんなそうだよなぁ・・・うーむ。

3 かなり前から問題のフリーの記者とはつきあっていた・・・お年寄りにつけこむ詐欺師も時間をかけるのでは?

世の中に100%確かなことなんてないんだから、それでも、金銭の授受があったかもしれない、と言われても、そりゃそうだ、としか応えられない。

詐欺メールについては、ホリエモンも東京地検も否定しているんだから、もうあきらめて、全面謝罪すべきだった。

煮え切らない態度に腹が立った。

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