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シュレディンガーの猫の意味

以下、質問メールにお答えしたものを掲載します。(どなたかの参考になるかもしれないので・・・)

***

これについては先々週、カルチャーセンターでやったばかりなのですが、以下のようにまとめられます。

1 この思考実験は、もともと、実在論を主張したシュレディンガーが、実証論のコペンハーゲン学派を論駁するために考案したものです。
2 実在論では、波動関数は実在波(海の波のような)です。
3 実証論では、波動関数は確率波(波の高いところは、量子がそこにある確率が高い)です。
4 現在では、量子論の解釈は実証論のものが正しいとされている。(ただし、ボーム流の例外はあり)
5 実験でも、小さくて冷たい系については、シュレディンガーの猫と同じものが実現されている。たとえば、素子の中を同時に右回りと左回りの電流が流れるものや、同時に二ヶ所に局在する原子など。
6 大きくて熱い系になると、周囲に情報がバレてしまい、もはや量子としてはふるまわないので、猫は同時に生と死の状態の重ね合わせにはできない。その場合、量子性が失われるのは、放射能が観測された時点である。

こんな感じです。
実証論と実在論の鬩ぎあいがポイントです。
また、波動関数の収縮というのも、瞬間ではなく、周囲(たとえば観測装置)との相互作用により、徐々に失われてゆくことがわかりつつあります。

実在論の例外はボーム流(および、それと似ているネルソン流)のものです。

実証論と実在論に決着をつけたのがベルの定理といわれるものです。

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» 量子交渉決裂 [下手な考え保美に似たり]
 茂木氏のBLOGでの「意識は常温での量子計算」という文にひっかかって悩んでいたら、竹内薫氏のBLOG*1の2/5の「シュレーディンガーの猫の意味」で、ヒントを見つけた(・・・ような気がするだけ?)。  竹内氏によると、  ≪大きくて熱い系*2では、周囲に情報がバレてしまい、もはや量子としてはふるまわないので、猫は同時に生と死の状態の重ね合わせにはできない。その場合、量子性が失われるのは、放射能が観測された時点である。≫  とのこと。  茂木氏の(ぼくには呪文に見える・・・ひょっとして女性に... [続きを読む]

受信: 2006年2月 9日 (木) 00時08分

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