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2006年2月の36件の投稿

次の首相

民主党の永田議員の件は、このラウンド、自民党に軍配が上ったが、これって、いつものパターンだよなぁ。

ここ数年、小泉首相に正面から逆らった人は、みんな「疑惑」騒ぎで大変なことになっている。

辻元氏
田中真紀子氏
植草氏
エトセトラ、エトセトラ

小泉首相が織田信長に比せられるのもわかる気がする。逆らうと滅亡するか、少なくとも閉門(?)くらいになっちゃうんだよね。

次の首相は誰になるんだろう。

友人から、首相候補の隠れた人格の話とか聞いていると、できれば「まとも」な人格の人に落ち着いてもらいたいなぁ、と思う。

でも、政治の世界は戦国の世だから、人格はねじ曲がっていても、強い奴の勝ちなんだろうなぁ。

たんなるつぶやきです。失礼しました。

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MAXIMA

オレは寝ても起きても、本作りのことばかり考えている「本馬鹿」だが、徹夜で頭が冴えているせいか、もう何時間も「MAXIMA本」のことばかり考えている。

この企画は、物理学の美しい幾何学的な形状をマセマティカで描いてみせつつ、背後に潜んでいる物理の面白さにも触れてもらおう、というものだったが、残念ながら、マセマティカは「お試し版」がつけられないので、MAXIMAで描くことに落ち着いたのだ。

だが、企画は遅々として進まなかった。
なぜなら、もともとオレはマセマティカのユーザーなので、どうしても使い勝手のいいツールに未練が残っていて、すぐに仕事を中断してしまうからだ。

時間がたつうちに、いつのまにか、超ひもの10次元の振動シミュレーションのプログラムも、量子ポテンシャルのプログラムも、ツイスターのプログラムも、みんなどこかへなくしてしまった。
おそらく、前の前のマックに入っていたのだが、バックアップのハードディスクは、たしか電源のところがグラグラになっていて、稼働しないはず。

うーむ、どうしたらよかんべ。

いや、この際、ゼロからプログラムを書き直して、その過程も含めて本にすれば、みんなにもわかりやすいプログラムになるかも。

だが、やはり、マセマティカで一回書いて、それをMAXIMAに移植するのがいいかなぁ・・・悩むところだ。←〆切に追われているのに全然別のことを考えているんだよ!

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〆切続く

気がついたら、今週は怒濤の〆切週になっていた(汗)

月曜は北野さんの「ロバストネス本」の最終取材に原宿へ。
近くのカフェで大急ぎでチキンカレーを食べて、北野オフィスへ。
原稿は、7割くらいまで仕上がってきた。
編集のTさんとも相談のうえ、少し堅くガッチリ仕上げる方向で、もう一度手を入れることになった。

日立評論のインタヴュー記事が送られてきたので、手を入れて、すでに深夜だが送った。

フジテレビの数学番組については、まだ「感じ」がわからないので、とりあえず、中村さんとメールで相談しながら、30分で解ける問題を二問ほど選んで、解説をつけてディレクターのYさんに送った。
「頭がよみがえる算数練習帳」の原稿が完成していてよかった(汗)

電車の中では、日本経済新聞の「今週の3冊」にとりあげる予定の本を読破。いつも、どれをメインにするか、迷うところだが、今回は、生物系に決めた。
前にも書いたが、科学書の良書となると、出版社が限定されてくるので、なんだかかぶってしまって苦しい。
とはいえ、ほとんど、自腹で買って、なるべく公平に良書を紹介するよう努力しているので、そこんとこヨロシク。

公明新聞の「文化最前線」の〆切も近づいたが、「ロバストネス」、「超ひも」ときて、次は何を書こうか思案中・・・まさか・・・「仮説」?

***

忙しなく町を歩き回って、帰途、渋谷駅でふと前を見ると、「カルアノ」という言葉が目に飛び込んできて驚いた。
鎌倉の実家にいる愛猫(16歳)の名だ。

目をこすってみると、「ヴォーカル」と「ピアノ」という文字が窓の上下に書いてあって、その窓の一つの部分が「カルアノ」と区切られていた。

こりゃあ、神様の思し召しだな。

今週は、なんとか暇をみつけて、カルアノの頭を撫でに鎌倉に行ってやらねばなるまい。ふう・・・。

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惜しい!

やはりアルペンのメダルは難しかったか・・・。

でも、皆川選手の4位と湯浅選手の7位は立派すぎるほど立派だ。

佐々木選手は、攻めて失敗したようだが、メダル・オア・ナッシングということで勝負に出たんだろう。

この調子でアルペンの選手層を厚くして、世界選手権でもがんばってくれ!

なんだか、久しぶりにスキーに行きたくなっちゃったよ。

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〆切死守

ぜいぜいぜい、学研のニュートンの原稿は〆切を死守。

来週は、「ロバストネス」の追加取材で北野オフィスまで行く予定。

他に〆切が二本あるので、息を抜かずに、引き続き走る。

***

なーんちゃって、息抜きに「アカギ」をいつのまにか17巻まで読破してたりして(汗)←いつ読んでんだか

次は、仕事の合間に「銀と金」を読みたい。
光文社のKさんに教えてもらった。
かなり面白そう。
ワクワク。

それにしても、麻雀は全然わからないのだが、ポンとかチーとかロンって何だろう? あと、リーチをかけるのといきなり和了るのとどうちがうんだろう?

こんなオレでも読んで面白い「アカギ」っていったい何なんだろう・・・

***

荒川選手の次は、すでにアルペン男子回転に期待しているオレ。
うーん、佐々木選手がちょっと遅れちゃったよな。残念!

皆川選手、ガンバレ!

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やった!

荒川選手、金メダルおめでとう!

ううう、今大会、初めて日の丸が揚がるのか・・・。

ふわぁ、寝よ。

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フィギュア観戦

当然のことながらリアルタイムでフィギュア観戦。

荒川選手のメダルの色がはたして金なのか銀なのか・・・もの凄い緊張感の中、プレッシャーに負けた選手と味方につけた選手・・・オリンピックも最後にきて、個人的に盛り上がっている。

できれば金をとって欲しいけれど、うーん、最後にもっていかれそう。

ふたたび観戦に戻ります。

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やはり本だな

ファンタジー小説のイラストのラフがモリナガ・ヨウさんから届いた。

どことなく「星の王子さま」のようなフランスの童話を思い起こさせ、とてもいい雰囲気だ。

共著でK妻のデビュー作でもあり、きれいな本になってくれればと願っている。

題名は未定。

***

もう十数年も本造りの仕事をしているわけだが、いまだに、新しい本の見本が届いたときの「ときめき」はなくならない。

インクの匂いや紙の手触りも楽しみだ。

苦しくて何度もやめようと思ったことがあるが、そのたびに、周囲に支えられて続けてきた。
続けてきてよかったと思う。

オレって本当に本が好きなんだ。

はっしー帝国さんが掲示板に書いているように、たしかに、オレから本をとったら、何も残らないな(笑)

***

朝カルでNさんに「次々に本が出ますね」といわれたが、オレの仕事は、朝カル以外には本を書くことしかないからな(笑)

たまに、自分でも仕事中毒だと思うこともあるが・・・。

目下、学研「大人の科学」のニュートンの原稿と悪戦苦闘中也。
う・・・〆切が・・・(大汗)

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もろもろ

水曜日の朝カルの科学論文を読む講座は3月いっぱいで終了。

当初は輪読形式を考えていたのだが、生徒さんもほとんどが社会人なので、当日になって出席できないこともあるから、結局は全て解説形式になるので、思ったより負担が重かったのだ。

こういうのはやってみないとわからないものだ。

カルチャーセンター外で自発的にやっているシュレ猫文章倶楽部は、あらたに二名の新規参加。

テレビ番組の制作会社から連絡があって、4月からの深夜帯の番組のお手伝いをすることになるかもしれない。(問題選定など)
とはいえ、ぴぐもん・Φもとさんご指摘のとおり、あまり映像向きのキャラとも思えないので、なるべく露出は控える方向で打ち合わせ。

ひとりでは任が重いので、「数学21世紀の7大難問」の著者の中村さんと一緒にやるつもり。中村さんとは朝カルの7月期に「次元の秘密」(?)の対談をやる予定。7月期には医師で生理学者の徳永さんとも対談をやる予定。乞う御期待。

茂木の小説も読書中。こちらも読み終わったら感想を書きます。

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重版御礼!

さきほど光文社のKさんから電話があり、ふたたび重版がかかったそうです!

ここ数年、実に苦しい情況が続いていたのですが、暗雲の切れ目から、明るい日光が射し込んできたような印象です。

実をいうと、去年の「世界物理年」の不発に、相当参っていて、作家稼業そのものの存続を自分で疑問視して、悩んでいたのです。

自ら「限界説」を唱え始めていたわけです。

・・・「99・9%は仮説」を機に、初心に返って、再始動したいと思います。

いつも同じ言葉で恐縮ですが、これまで支えてくださった読者のみなさまに、心から感謝しております。

これからも斬新な知的エンタテイメントをお届けするようがんばりますので、引き続き、応援よろしく!

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このままでは反中国になってしまう

ここ数年、中国に対する印象が極端に悪くなっている。

なぜだろうか。

私はカトリックなので、政教分離という原則からも、小泉首相の靖国神社参拝には反対だ。
でも、それを中国から「命令」されたり「要求」されたりすると、凄く腹が立つ。

中国がチベットを軍事的に支配して、ダライ・ラマの傀儡をたてるという行為はどうなるのか。
あるいは、台湾の人々の意思を無視して軍事進攻することを正当化する「法律」とは何なのか。

日本が中国に対して、そういうことを改善するよう「命令」したり「要求」してもいいのだろうか。

数年前まで、中国に旅行に行ってみたいと考えていたが、今では、そんな考えは吹き飛んでしまった。

中国は、劣等感や優越感の交じり合った過敏な反応をやめて、もっと大人の態度で隣国に接するようにしないと、将来的な友好関係は望めないだろう。

現代の日本では、やたら、右翼的な意見がウケていて、それ自体にも大いなる危機感を覚えるのだが、その一因が、中国の外交態度にあることはまちがいないだろう。
つまり、中国の一連の外交上の発言は、完全に逆効果なのだ。

日本内の右翼だけでなく、本来ならば靖国神社参拝に反対の立場をとる人々の反発を買っていることに中国政府は気がつくべきだ。

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名著推薦

少し前に掲示板にどなたかが書いていたと思うのだが、廣松渉入門ということであれば、やはり、

「哲学入門一歩前 モノからコトへ」講談社現代新書

をオススメしたい。

それでも難解だが、おそらく、これがいちばん平易に書かれている。

最低1週間くらいかけてじっくり読まないとわからなくなるのでご注意!

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重版御礼!

金曜に引き続き、ふたたび「99・9%は仮説」の重版御礼です。

さきほど、そぼ降る雨の中、インタヴューの仕事を終えて、大森駅に向かっていると、携帯メールで重版の知らせが入りました。

初動は「さおだけ」や「下流社会」と並ぶそうで、思わず携帯を耳に当てながら雨に向かってお辞儀をしてしまいました。

ここ数年、かなり苦しかったのですが、支えてくださった読者のみなさまに心から御礼申し上げます。

いい気にならずに、気を引き締めてがんばりますので、引き続き、応援よろしく!

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凡人のこととて

凡人のこととて、たまに本が売れそうになると、夜も気になって寝つけず、ムクリと起き上がってはパソコンに向かって数字を見ている。

K妻「あなた、また×××ですか」
オレ「う、うん」

ハルンケアの広告か?

教えてもらって、さきほど紀伊国屋のブックウェブを覗いたら、和書デイリーベストの第一位になっていて、さすがに仰天した。

やはり、凡人のこととて、こんなことは滅多にないことでもあり、明日は、もう見られない光景であろうと考え、記念に画面のショットを保存した。(マックなので、実際に「カシャッ」と音がする)

徐々にエイブルの広告化しつつある(?)オレ・・・。

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ムハンマドの風刺画

いつも書いていることだが、母親の実家がカトリックで、父親の実家が日蓮宗なので、幼いころから、カトリックの教会のミサに連れて行かれたかと思うと、お仏壇の前でお題目を唱えることが多かった。

そんな環境だったので、さらにニュートンやアインシュタインの神の概念に接したり、完全無神論のホーキングの考えに接したりして、わたしの宗教観は揺れ動いてきた。

今、世界で問題になっているムハンマドの風刺画の問題は、だから、他人事じゃない。

宗教は人と生き物の平和のためにこそあるべきで、宗教が戦争や暴力と関係したとき、それは、もはや宗教の名に値しない。

ニュートンは、自らの異端説(三位一体説を認めない立場)に苦しんだが、例外が認められて、ケンブリッジ大学の数学科ルーカス職教授は、その後、イギリス国教会への信仰の宣誓を免除されるようになった。
宗教的な立場のちがいを理由にニュートンのような偉大な頭脳を大学から放逐するのは無意味だ、ということになったからである。

だが、今回の問題の根は深く、言論の自由と宗教の問題をどう解決すればいいのか、いまだに悩んでいる・・・。

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超ひも理論とはなにか

 私は作家になる前、カナダの大学で超ひも理論を研究していた。今でも、超ひも理論について書くことが多いのだが、その度に読者から抗議文が舞い込む。みな、口々に「難しくてわからない!」と叫ぶのである。
 超ひもは、原子や電子よりもずっと小さい、ひも状のエネルギーの塊のことである。そして、そのひもは、バイオリンの弦のように振動する。バイオリンの弦から、さまざまな高さの音が奏でられるのと同じように、超ひもの振動は、さまざまな素粒子を生む。
 つまり、超ひも理論とは、超ひもという名の「楽器」が奏でる、宇宙の音楽のことにほかならない。もちろん、銀河系も太陽も地球も人も猫も、ウランも銀も水素も、森羅万象は超ひもの振動から生まれる。そして、驚いたことに、超ひもが奏でる宇宙は、3次元ではなく10次元だというのだ!
 壮大かつ想像を絶する仮説だが、今のところ、超ひもが実際に存在する、という証拠は何もない。では、なぜ、物理学者は、このような仮説を研究するのか?
 これは私見だが、おそらく、人間には「起源」を追い求める習性があるのだと思う。この宇宙や生命や意識がどうやって始まったのか。それがどうしても知りたくなる。
 私は宗教心が篤(ルビ:あつ)いほうなので、それでは、神様はどうなるかが気になるところだが、残念ながら、超ひも理論に神様は登場しない。もしかしたら、それが、私が物理学者ではなく作家に転じた理由かもしれないのだが。

(公明新聞・2006年2月14日文化欄「文化最前線」掲載)

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情報統制の問題

ニューズウィークの日本版で大々的に取り上げられたBSEの問題が、アメリカ版ではまったく掲載されず、それどころか、そもそもアメリカのマスコミは、ほとんどBSEをとりあげない、という事実を知って驚いた。

つまり、業界団体とブッシュ政権の癒着が強すぎて、科学的な情報が自由に発信できない状態なのだ。

少し前に、中国が、日本のマスコミの反中国的な報道をやめさせるように文句を言ってきて、日本側が「日本ではそんなことはできない」と突っぱねたことが思い出される。あるいは、中国のインターネット検索では、天安門事件すら引っかからない、ということでアメリカ政府が問題視しているニュースも、つい最近のことだ。

だが、これでは、アメリカも事実上の情報規制が行なわれているのと同じであり、中国に文句をつけている場合じゃないだろう。

こういう構図は「外部の眼」で見ないと見えないものだが、日本の場合、外部から見ると、どういった情報統制があるんだろう?(あるいはないんだろう?)

かなり考えさせられた。

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マクスウェル本の背景

「99・9%は仮説」と対照的に、きわめて地味だが、同じくらいの時間をかけて、ようやく上巻が仕上がったのが「電気論の初歩」だ。

こちらは初版も600部で、ジュンク堂のみでの販売となる。

アインシュタイン本やランダウ=リフシッツの教科書などを出版していた老舗出版社の社長が交代して、良書をバッサリと切ってしまったことに抗議し、会社を辞めて、あらたに出版社を立ち上げたOさんの心意気に賛同して、翻訳を請け負ったのだ。

年間600部ずつ、何十年も売れる良書を「ゴミ」として捨て去る、若社長への反逆に、オレが堂々と加担した恰好だ。

出版社が生き残るには、ベストセラーが必要なことは言うまでもない。(それは著者とて同じこと)
だが、年間600部ずつ、毎年売れる良書は、出し続けるのが出版人の使命だろう。
オレは、そう思ったから、Oさんの孤高の戦いに援軍として参戦したのだ。

なぜ、ジュンク堂だけでの販売かといえば、やはり、オレと同様、「良書は出版し続けるべきだ」というOさんの信念に賛同してくれたからだろう。

ただ、こういう仕事は、本来、大学の物理学科や科学史学科に勤めている人々が積極的にやるべき文化事業だと思う。

***

結局、「夢」は、民間の「草の根」的な行動によってしか、実現しない。

というわけで、性根の腐った各方面に「喝」!

***

とはいえ、孤軍奮闘の状態であることに変わりはない。

なんとか、600部にも魂があるところを見せてやりたい。

今後、マクスウェルの「物質と運動」、「電気論の初歩」下巻、「熱の理論」上下巻も翻訳予定で、すでに、「熱の理論」上巻までは下訳も完成している。

どうか、応援よろしく!

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仮説本の背景

「科学の終焉」の翻訳以来、ベストセラーが出ていなかったので、今回の「99・9%は仮説」の初速には、かなり期待が高まる。

なんといっても強みは、実際に編集のKさんにしゃべった内容をテープ起こししてもらって、整理されたものに、こちらで徹底的に手を加えて完成原稿にもっていった点だろう。

なにしろ、初めから原稿を書くよりも、二倍から三倍の手間がかかっているのだ。

にもかかわらず、もともとは、しゃべったものだから、臨場感が残っていて、ほどよい密度に仕上がった気がする。

世の中には、対談本があふれているが、「99・9%は仮説」は、徹底的な書き直しが入っているため、対談本に散見される「たがのゆるみ」のような部分は完全に排除したつもり。

このメソッドは、実は、以前、養老孟司先生、村上和雄先生、茂木健一郎と一緒につくった「脳+心+遺伝子VS.サムシンググレート」という本以来、何度か試してきて、毎回、「肝心な何か」が欠けていて成功しなかったのだ。

***

 実をいうと、この本の仕事で、一つだけ学んだことがある。
 僕は、文筆を生業(なりわい)としているが、自分が書くものに対して、「難しい」、「わからない」というお叱りの言葉を頂戴することが多い。自分なりに悩んで、いろいろと試行錯誤を繰り返してきたのだが、今回、「話し言葉」のほうが「書き言葉」よりも凝縮度が減って、読みやすく、わかりやすいことに気がついた。それは、もちろん、話してが錚々(そうそう)たるメンバーだからこそなのかもしれないが、僕としては、一流芸人の芸を間近で見物させてもらって、ちょっとコツを盗んでしまった気がした。
 こういうのを役得という。
(「脳+心+遺伝子VS.サムシンググレート」のオレのあとがきから抜粋、2000年3月)

***

名物編集者のKさんが焼鳥屋で「本は世界を変えるんです!」と真顔でしゃべっていたのが印象的だった。

Kさんは、「さおだけ屋」だけでなく、「座右のゲーテ」でも編集長のFさんの補佐として編集作業にかかわっていたようで、オレよりずっと早く一流芸人の芸を自分のものにしていたらしい。(この後半の点は、Kさんに確かめていないので、まちがっていたら訂正します)

今回、Kさんの情熱に引っ張られて、山の頂上まで連れていってもらったような感謝の気持ちと爽快感がある。

つまり、これまで欠けていたパズルのピースを、オレは、Kさんにもらったのである。

「99・9%は仮説」は、主に(オレと同じ)中年の男性読者に買ってもらっているようだが、今後、「よるぶつ」同様、女性読者にも読んでもらいたいものだ!

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重版御礼!

「99・9%は仮説」は、おかげさまで、発売翌日に増刷となりました。

内心、かなり心配していたのですが、名物編集者のKさんからも激励の電話があり、出だしの初速は「座右のゲーテ」と同じということで、少し安心しているところです。

ぜいぜいぜい。

また、丸善丸の内本店の講演・サイン会も、3月20日午後7時から8時すぎ、ということで確定です。

苦節十数年、ようやく明るいきざしが見えてきたのか?(などと、気を抜かずにがんばろう・・・マクスウェルの「物質と運動」の翻訳も進行中だし・・・)

いつも支えてくださる読者のみなさまに心より感謝。

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そういえば

来週の朝カルはニュートンの12球問題と超ひも理論だが、もちろん、ケプラー予想から入る予定。

宇宙は最密充填になっている、というケプラーの幾何学的な信念が、はからずも超ひも理論で「事実」になった恰好だが、自然というのは実に面白い。

あ・・・超ひも理論自体が「仮説」にすぎないのだった(汗)

***

K妻のヨガ教室も順調で、そろそろプログラムがさまになってきた。
オレのお気に入りは、子供のポーズと死者のポーズであることは変わらない(笑)

本日は、アルコールが入っていたせいか、いつもよりも関節がよく曲がった。
酒で神経が麻痺しているのだろうか。

それにしても、ヨガのマントラを一回だけ唱える部分があって、やはりオウム真理教の悪夢を思い出してしまうのであった。

あと、牛の顏のポーズが、どうして牛の顏なのか、疑問である。

***

続けてふたつ、本屋さんの講演・サイン会が入ったので、それぞれのトークの内容を考えている。

片方はマクスウェルの翻訳刊行記念で、もう片方は仮説本の刊行記念なので、話の内容もかなり異なったものにするつもり。

***

さきほどまでスケート女子パシュートなる競技を見ていたが、最後の最後に転倒して、またもや4位となって、思わず絶句。

うー、こんなことなら、もっと早く寝るんだった。

そろそろメダルが欲しいゾ!

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仮説本

そぼ降る雨の中、光文社の担当編集者KさんとK妻と三人で、日ノ出町の「だるま」という焼鳥屋さんに行った。

席数が14しかない小さなお店だったが、串焼きの元祖というだけあって、実に美味いのだ。
店主は80歳くらいで、そのお孫さん(?)らしき人と二人三脚で店を切り盛りしている。

ここは、気に入ったので、また行きたい。

***

仮説本は、丸善丸の内本店にて、サイン会+講演会を開催してもらうことになった。

3月20日午後7時から1時間くらいの予定。

ここで本を買ってくれると入場券がもらえるらしい。

詳細がわかったらリンクを貼ります!

***

編集のKさんは「さおだけ屋」の名物編集者だが、仮説本は、さおだけからちょうど一年ということで、イチオシで売ってくれているようで、実にありがたい。

世の中には「にっぱち」と言って、二月と八月を避ける風習があるが、去年は「さおだけ」、今年は「仮説」で、迷信を吹き飛ばす、と元気がいい。

KさんとK妻が、別々に本屋さんを偵察してくれたが、見ている前で本を買ってくれた人がいたそうだ。

オレ自身は、この商売を始めて十数年になるものの、一度も自著が買われたところを目撃したことはない。
今回は、初めて、この目で目撃したいものだ。

(誰かが本を買うところは、ちょうど都会のカラスの死骸と同じで、目撃できないものなのだ)

***

特設ページもよろしく。

あと、K社の編集のOさんからもロボトミーのリンクを教えてもらった。かなり面白いページだ。ご覧ください。

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楕円を導く

学研の「大人の科学」の記事を書くためにニュートンの「プリンキピア」や伝記を読み返していたら、いつのまにか、ファインマンの「失われた講義」、さらにはマクスウェルの「物質と運動」まで読むはめに。

物理学の授業では、ふつう、万有引力の法則と運動の法則(F=ma)を組み合わせて、解析的に天体の軌道が楕円であることなどを導くが、それを「幾何学」だけで証明する方法は実に面白い。

予備知識は、ほとんどいらないが、その証明は「初歩的」であるにもかかわらず、とってもムズカシイ。(だから、面白い)

天体の軌道を描いて、それから、速度グラフを描いて、速度グラフの中に軌道を入れて、実に頭の体操になる証明法だ。

なお、「物質と運動」は、「電気論の初歩」の上巻の次に翻訳予定で、すでに下訳は完成しているのだが、あらためて古典の凄さを実感。

うーん、こういう本から「さわり」を抜き出したものを学生時代に講読の授業でやってくれていたら、もっと早く理解できたのになぁ。

科学史を古いものとして扱わずに、そのまま科学の実践教育に活かす方法って絶対にあると思う。

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雑感

トリノ五輪、日本勢はふるわないが、まあ、冬季五輪で目立つのは、ヨーロッパ勢に有利としか思えないルール改正だけだな。

特にノルディック種目は、ルール改正が目立つ。
露骨な日本下ろしと見るのは、実際には、正しい見方だろう。

とはいえ、むかし、スウェーデンのステンマルクがアルペンの回転で、あまりにも強くて、何度も露骨なステンマルク下ろしのルール改正があったのを思い出す。
度重なる圧力にもかかわらず、ステンマルクは勝ち続けたよなぁ。

どんな世界も、出る杭は打たれるということなのだろう。

というわけで、まだまだ、これからだと思うので、ガンバレニッポン!

***

納税の季節だが、今年から売り上げに応じて消費税を納めなくてはいけなくなったようで、大損だ。
経理はすべて隊長がやっているので、詳細はわからないが、出版社からの印税に応じて、生産者のオレが5%の消費税を払う仕組みなのだと。

もちろん、外で買い物をするときには、オレは消費者なので、5%の消費税を払うことに異存はないが、生産者として代金をもらうときにも5%の消費税を払うのは、変な気がする。

ようするに、これは、消費税なんかではなく、「金銭移動税」なのだな。

所得税、消費税、市民税、自動車税、固定資産税、国民健康保険・・・その他もろもろ・・・うぎゃあ!
(もう、いらない道路とか、つくるのやめろよ! これ以上、税金が増えたら死んじゃうからさぁ・・・)

***

本日、グレーゾーンに移行した「仮説」。
アガリクスが癌に効く

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見本が届いた

99.9%は仮説」の見本が届いた。

非常にいい出来っぷりで、「売れる編集者の力量」のようなものを感じた。

原稿は同じでも、ここまでうまく見せてくれると、さすがに頭が下がる思いだ。

うーん、凄い追い風を感じる(笑)

刷り部数も半端じゃない。
これまでは、内容が難しくて、編集者はイチオシでも、営業から「待った」がかかることが多かったが、今回は逆だった。
編集者の提示した刷り部数が、営業サイドから「上乗せ」されたのだ。
おまけに、事前に各書店に配るPOPまでつくってくれた。

こんな経験は初めてなので、
「長年、オレが主張し続けてきた世界観が、ようやく広く受け入れてもらえるようになるのか」
と感涙にむせぶ。←鏡の前で感涙している中年オヤジの姿を想像していただきたい

ここ数年、凪状態が続いていたが、とうとう来たか。
オレの背中を押す力強い風・・・。

(昨日は中華の席で、「ハワイのビッグウェーブが来た」と表現してみんなに笑われた。考えてみると、オレはハワイは映画でした見たことがない)

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駆け足だ!

昨日は朝カルの前に筑摩書房のMさんと「頭がよみがえる算数練習帳」の打ち合わせ。
ほぼ完成原稿ということで、数点、問題の手直しを相談。
Mさんが、この本は「売れる」と自信たっぷりなので、オレも、その気になって木に登る豚と化す。

その場から走り去るように真向かいのビルに駆け込んで、文藝春秋「諸君!」編集部のNさんと顔合わせ。
こちらは科学書の書評の仕事だが、将来的な企画についても意見交換。
言論界の面白い話など、たくさん聞かせてもらった。

朝カルは、ボーム流の実在論解釈で、ベルの定理も「ベルトルマンの靴下」の比喩で突破(?)
量子力学に興味をもっていて、この話を聞き逃した人は、一生、後悔すると思う。(もう終わってしまったが)

カルチャーセンターのあと、数名の生徒さんおよびシュレ猫文章倶楽部のメンバーのFさんご夫妻、S(A)さんらと合流。
近くの中華料理店で会食。

紹興酒が効いたが、「ウコンの力」を呑んでいたので、オーケー。
最後は、終電ぎりぎりになったので、駆け足で新宿駅へ(笑)



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本日

本日の朝カルは、量子論と実在論の関係を徹底的にやる。
ベルの定理とボームの量子論である。

量子力学は、本来、実証論(=コト)的に理解すべきだと思うが、それでも、あえて実在論(=モノ)的に理解することで、かえって深く理解できるような気がする。

ものごとは多面的な見方ができるようになって、初めて、わかった気分になるものだ。

***

「99.9%は仮説」は、本日、見本が届く。

モノからコトへのグラデーションは、私の中で、リアルからバーチャルへの流れとつながっていて、それを今回は「仮説」というキーワードで切ってみた。

本サイトに特設ページも開きました。(さらに追加予定)

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後援会

後援会へのリンクを貼りました。(右下のカレンダーの上をご覧ください)

コンテンツの更新が時間的に苦しくなり、このようにオープンの形にしたまま、開店休業状態で、会員のみなさまには大変ご迷惑をおかけしております。

なるべく早い時期にオフ会を開催したく思っております。

なにとぞ、みなさまのご理解をたまわりたく。

***

後援会のブログは、オフィシャルサイトからも入れるようになっております。

ブログのコンテンツは、カテゴリー別になっておりますので、ご活用ください。
(たとえば、「ジャパニーズ・でっどそるじゃー」や「シュレ猫ロジー」という具合です)

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花咲爺さん全開

吉祥寺で飛鳥新社のHさんとイラストレーターのモリナガ・ヨウさんとファンタジー小説の打ち合わせ。

40点くらいの絵が入ることになった。

3月刊予定。

この作品は原作・竹内薫、文・K妻という位置づけだが、モリナガ・ヨウさんの絵が50%の比重を占める「絵本」になるのだと思う。

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去年からシュレ猫文章倶楽部の「弟子」たちのデヴューを手伝ってきて、周三郎(=妹・竹内さなみ)とK妻も含めて4人を複数の書店に紹介したのだが、いろいろと事情があって、今回のファンタジーが二番目に出ることになった。

予期していたよりかなり早い。(6月から7月を考えていた・・・)

ドクターTは、科学書でデヴューすることが決まっている。

Sさんはすでにプロの小説家だが、分野の転身を手伝えれば、と考えている。

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周三郎については、以前、「宮沢賢治の星座ものがたり」や「シュレディンガーの哲学する猫」の小説を書いた実績があるので、必ずしもノベライズや翻訳にこだわらずに、自前の小説の道を進んでもらいたい、というのが目下の希望。

実作が出てきたら、まだ周三郎と取引のない、どこかの出版社に持ち込む予定。

「シュレディンガーの哲学する猫」は、いずれ、ちくま文庫で出してもらえるとのことだが、いっそのこと、オレが書いた小難しい解説はやめて、その部分も周三郎の小気味よい文章で小説化してしまったほうがいいかもしれない。
そうしたら、文庫化で、売れるような気がする。

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まさに花咲爺さん全開というところじゃのう。

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原点

講談社サイエンティフィクのOさん来訪。

原点に返って、初夏に「ゼロから学ぶ」シリーズの新刊をやることになった。
内容はまだ秘密。

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書評のために読んでいる本が大著なので、本日はずっと読書する。

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マクスウェル『電気論の初歩』(シャムハトプレス)の翻訳は、ようやく上巻が2月28日にジュンク堂限定で販売の運びとなった。

この本は、もともと入門書としてマクスウェルが「直観」を大切にして書いたものだが、キャヴェンディッシュの研究成果をまとめるのに忙しくて、完成に至らなかった幻の名著なのだ。
マクスウェルの主著『電気磁気論』から、かなりの節を補う形で、一冊の本にまとめられ、1881年に刊行された。

今からすると、電磁気学の入門に最適だが、主著からの抜き刷りも入っている点が、かえって利点のように思われる。

上巻では、金箔検電器から始まって、電気影像法までが扱われるが、現代の教科書と同じような内容の「オリジナル」が読めて実に興味深い。

古典の翻訳である。

初版600部。

定価2500円。

ジュンク堂のみの販売。

この仕事は、文化事業の色合いが濃いが、引き続き、がんばって5冊の翻訳を完成させたい。

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Bヨガで楽して痩せる

K妻が4月からスポーツクラブでオリジナル・ヨガのレッスンをうけもつことになった。
(ちなみにK妻の職業はスポーツインストラクターである)

それで、ただいま、家庭内で模擬レッスンを行なわれている。
もちろん実験台はオレだ(汗)

二日前から、しぶしぶ始めたのだが、驚いたことに、体重が1キロも落ちた。
それだけでなく、朝起きたときに靴下をはくのが楽になった。(わかりにくいと思うが、ようするに身体の関節が柔らかくなったので、楽にかがむことができるようになったということ)

オリジナルのヨガというのは、ようするに、ストレッチ運動の要素が強く、そこに「猫のポーズ」とか「戦士のポーズ」というのが入ってくることと、ヨガ特有の呼吸法が加味されて、BGMも東洋風なのが特徴だ。

いわば、陽の西洋式エアロビクスと陰の東洋式ヨガの「中庸」をゆく感じ。
名前としては、ヨガ・ビクスとかヨガ・ストレッチとでもすればいいと思うが、K妻はまったく別の名前を考えているらしい。(「ビヨンド・ヨガ」だってさ)

一日45分、ゆっくりと身体を動かすだけで、こんなに痩せられるとは・・・。
正月で88.8キロまでいった体重が、さきほど、食事のあとで86.8キロ。

そのうち、体重が80キロを切ったら、「Bヨガ 中年のための本当に腹がへこむ法」みたいな本でも書くか(笑)

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ちなみに、K妻がどこのスポーツクラブで開講するかは書いていないので、もちろん、これは広告ではない。
単にオレが痩せたことを自慢するために書いておるのだ・・・ふわぁーはっはっはっ!

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シュレディンガーの猫の意味

以下、質問メールにお答えしたものを掲載します。(どなたかの参考になるかもしれないので・・・)

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これについては先々週、カルチャーセンターでやったばかりなのですが、以下のようにまとめられます。

1 この思考実験は、もともと、実在論を主張したシュレディンガーが、実証論のコペンハーゲン学派を論駁するために考案したものです。
2 実在論では、波動関数は実在波(海の波のような)です。
3 実証論では、波動関数は確率波(波の高いところは、量子がそこにある確率が高い)です。
4 現在では、量子論の解釈は実証論のものが正しいとされている。(ただし、ボーム流の例外はあり)
5 実験でも、小さくて冷たい系については、シュレディンガーの猫と同じものが実現されている。たとえば、素子の中を同時に右回りと左回りの電流が流れるものや、同時に二ヶ所に局在する原子など。
6 大きくて熱い系になると、周囲に情報がバレてしまい、もはや量子としてはふるまわないので、猫は同時に生と死の状態の重ね合わせにはできない。その場合、量子性が失われるのは、放射能が観測された時点である。

こんな感じです。
実証論と実在論の鬩ぎあいがポイントです。
また、波動関数の収縮というのも、瞬間ではなく、周囲(たとえば観測装置)との相互作用により、徐々に失われてゆくことがわかりつつあります。

実在論の例外はボーム流(および、それと似ているネルソン流)のものです。

実証論と実在論に決着をつけたのがベルの定理といわれるものです。

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京急の保線に感心

京急の高架のすぐ隣に住んでいるので、この日記でも、たびたび騒音の文句を書いてきたが、驚いたことに、去年の秋頃から、騒音が低くなっている。

いろいろ観察してみると、まず、地震対策も含めてなのか、橋脚が補修されてコンクリートでしっかりと固めてある。

また、この寒いなか、深夜にも線路の保線を行なっていて、
「オレと同じ仕事の時間帯だ」
と、最近では、なんだか共感をもって眺めているような次第。

オレの中では、(東武電鉄と対照的に)京急の好感度は大幅アップなのだ。

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むかしは、タカビーにJRに乗りながら、
「なんてノロマなんだ」
と京急を馬鹿にしていたが、最近は、京急を利用することも多い。

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保線屋のよもやま話というのがあって、これが、結構おもしろい。

この人たちは、昼間もこんな具合に電車をかわしながら保線をしている。
DSCF0867

思わず感心。(それにしても、線路がすぐ近くでしょ)

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書評の窓

ここのところ書評の仕事が増えてきた。
もともと本好きなのだから、願ってもない情況だが、いろいろな制約もある。

制約その1 同じ出版社に偏らないこと(数ヶ月の間に)
制約その2 同じ著者をとりあげないこと(一年の間に)
制約その3 新しい本をとりあげること(三ヶ月以内!)
制約その4 科学書をとりあげること

この、何気ない制限事項だが、意外と守るのが難しい。
なぜなら、制約その4の「科学書」というジャンルは、そもそも力を入れて出版している出版社が少ないのである。
その狭い科学出版界という枠の中で、面白くて(一般読者に!)紹介する価値のある本をみつくろうと、どうしても同じ出版社に偏る傾向が生じる。

たとえば、科学に特化した新書や文庫のシリーズをもっているところや、科学に特化した編集部がある出版社は、数社しか存在しないのである。
当然、そういう「科学書に本腰を入れて取り組んでいる」出版社のほうが圧倒的に出版点数も多くなるし、良書の数も多い。

同様なことは制約その2についてもいえる。
科学書を書く著者は、そもそもそんなに多くない。
大学教授が、一生に一度、自分の研究成果をわかりやすく世に問う、という時代ではないのだ。
でも、サイエンスライターの数は非常に少ないから、どうしても、同じ著者の本ばかりが目に付くようになる。
それがとりあげられないとなると、非常に厳しいのである。

制約その3も悩みの種だ。
本屋さんに行くと、まず目に飛び込んでくるのが平積みになった新刊書だが、その大半はすぐに消えてしまう。
そして、中身のちゃんとした良書は、実は、平積みのすぐ上の棚に並んでいるのである。
ここは、半年から数年前くらい前に出た本で、比較的、売れたか、もしくは店員さんが中身に太鼓判を押した本が、ひっそりと並んでいる。
実際、何度か、「これはいいゾ!」と思って書評で取り上げたい本があったが、残念ながら、直近三ヶ月でないとだめなので、あきらめざるをえない。

こういう本は、比較的、地味な売り方をしていたらしく、新刊で並んだときには気づかなかったのである。
当然、他の書評家も見逃したらしく、まともな書評さえ出ていないものが多い。

でも、平積みの上の棚は、宝の山なのだ。

何事もやってみると難しいもんだねぇ。

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打ち合わせ集中?

来週は、なぜか打ち合わせが立て込んでしまい、金曜の朝カルが始まる前は一杯になってしまった(汗)

火曜と水曜も打ち合わせが入った。

とはいえ、年末に重なっていた仕事の再校ゲラが今週末で一段落するので、時期的にはちょうどいいのだ。

書評の仕事も、今年に入ってから増えたので、読書三昧の日々。

本日は、身体がコチコチで、かなりヤバイ状態なので、バリ風マッサージをしてもらいにゆく。

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人間喜劇

水曜日は鈴木光司さんと裏横浜のイタ飯屋で昼食。
「エッジシティ」は佳境らしいが、まだ脱稿前の様子。
産みの苦しみという感じだろうか。

なんとかがんばって一気に仕上げてもらいたいものだ。

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一通のメールを機に複雑怪奇な人間の感情の連鎖反応が起きた模様で、昨日は、家庭内騒動でグッタリになった。

いつも自分よりも周囲のみんなのことを考えて、大局的に行動しているつもりだが、そういった苦労がまったく理解されないのは、正直いって辛いものがある。

もう、オレも年だし、そろそろ自分のことを中心に考えて、たくさんお金を儲けることばかり考えようかなぁ。

花咲爺さんの宿命とはいえ、たまに、心が痛くて泣きたくなるぜ。ふっ。

***

東横インの社長の自宅には玄関から赤絨毯が敷いてあって驚いた。
身障者差別で稼いだ金で赤絨毯とは冗談も休み休みいえ、という感じだ。

やっぱり、世の中、こういう悪い奴らだけがいい目を見るようになっちゃったんだなぁ。

で、安いから、これだけ騒がれていても満員なんだよね(涙)

実に嫌な世の中になった・・・。

***

シュレ猫文章倶楽部は、おひとり、文章そのものではない別の目的で作品を書いている人がいて、オレは、それはそれでいいと思っていたが、どうやら、参加をとりやめてもらわなくてはいけなくなった。

他のメンバーからすると、それは倶楽部の趣旨とちがう、というのも理解できる。

うー。

***

今週は、なんだか、トラブル収拾係で疲れた。

みんな、気づいていないんだろうけど、オレに文句を言いすぎだろ。

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それはそうと、さきほど、南南東を向いて黙って恵方巻きを食べた。

これで、きっと、いいことがあるゾ!

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