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2006年1月の38件の投稿

文化最前線

「ロバストネスとはなにか」

 科学作家(ルビ:サイエンスライター)という職業は、自分で本を書くだけでなく、科学者を取材して一緒に本を書くことも多い。ここのところ、私は北野宏明(ルビ:きたのひろあき)さんというシステム生物学者のところに足しげく通って、テープ録りをしながら本をつくっている。
 北野さんの研究分野は「ロバストネス」という聞き慣れない概念が鍵を握る。ロバストは、日本語にすれば「頑健な」とか「強靱な」となるだろう。システムの話としては、「内乱・外乱に負けずに機能を維持しつつ進化する」というような意味をもっている。
 たとえば生き物はロバストでなければ死んでしまうし子孫も残せない。企業や組織もロバストでないと淘汰されてしまう。
 面白いのは、いくらシステムがロバストになっても、必ず弱点が残ることだ。これは英雄アキレウスが踵に矢を受けて死んだ、という神話を思い起こさせる。
 たとえば最新鋭のハイテク航空機は、乱気流などにもコンピューター制御で対処できるから、ロバストなシステムだ。でも、万が一、電源が落ちたら、とたんに操縦不能となり、墜落の危機におちいる。
 あるいは、人間の身体を蝕む癌もロバストなシステムなので、根絶するのが難しい。北野さんは、最近、癌の「アキレス腱」を探していて、そこを叩くことにより癌というシステムを破壊しようとしている。まだ臨床試験の段階だが、システム論という、一見、医学とは縁のないような分野の発想が、病気に苦しむ患者さんを救う可能性があるのだ。

(公明新聞 2006年1月17日 文化欄掲載)

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紙とHPとブログと

ここのところ、やはりホームページとブログの「構造」がちがうことに気づきつつある。
イメージとしては、ブログは「新聞」であり、ホームページは「書庫」という感じだ。

ブログで、たとえば、1、2週間前に紙媒体に掲載されたエッセイなどを載せて、それから落ち着いた時点でオフィシャルサイトに「永久保存」する、という方法も検討したほうがいいかもしれない。

「99.9%は仮説」については、ブログで関連した話題に言及しながら、発売に合わせてオフィシャルサイトの「書庫」にまとめていくことになりそうだ。

という次第で、これから、ちょくちょく、紙媒体などに寄稿した原稿も日記に(時間差で)載せてゆきますので、お暇があったら覗いてみてください。

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侵入警報!

侵入警報、侵入警報・・・ただいま、T地区より多数の敵が侵入しつつある模様!

「少佐、どういたしましょうか?」
「いかん、すでに敵は、基地のすみずみにまで浸透しはじめたぞ」

N地区にも敵の侵入の形跡あり!

「もうだめだ! とても持ちこたえられん!」
「T地区の守備隊全滅の報が入りました」
「無念じゃ」

隊員たちの奮闘にもかかわらず、敵による基地の制圧は時間の問題だ。
すでに基地の機能は徐々に麻痺しつつある。

***

こうなったら、鼻の中まで徹底的に洗浄して、のどぬーるスプレーとヴィックス・ヴェポラブで撃退するほかあるまい。

目下のオレのいちばんの敵はインフルエンザ・ウィルスである。

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補足

あ、仮説本は飛行原理の解説書じゃありません、念のため!

さまざまな科学仮説の「仮説性」を浮き彫りにして、いかに人間が思い込みや偏見に染まっているかを理解してもらう、頭の体操のための本なのです。

これまで科学は難解だ、近づき難い、と敬遠していた(おもに)文系の読者にむけた「科学入門」でもあります。

出版が近づきましたら、目次や、書き下ろしエッセーなどもオフィシャル・サイトに掲載する予定です。
お愉しみに!

***

あ、それから、日本経済新聞に連載中のエンジョイ読書(書評)は、木曜の夕刊から水曜の夕刊に変更となりました。

先週の水曜は、「不思議な数πの伝記」(日経BP社)をメインでとりあげました。

あと、公明新聞に連載が始まった「文化最前線」の第一回目は、1月17日の文化欄に掲載された「ロバストネスとはなにか」です。

時間遅れでオフィシャルサイトに掲載します。

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仮説本

仮説本の冒頭の「つかみ」の部分は、数年前に航空関係の世界で話題になった、アンダーソンとエバーハートという人の本の話だ。
イギリスの科学誌ニューサイエンティストとか、ディスカバリーといった雑誌にもとりあげられたので、科学界でも話題になった。

一般に流布している説明が科学的にまちがっている、というのは、意外とある。

たとえば、陰極線で羽根を廻す実験も、十年ほど前に話題になったが、教科書に書いてある説明は完全にまちがっていた。

また、それとは別に、科学的な説明の限界というのもある。
一般に複雑系の場合、方程式が非線形で事実上解けない、という状況はざらにある。
ところが、そういった、いわば原理的な計算限界のようなことをきちんと説明しないで、あたかも「すべてわかっている」かのような、はしょった説明というのも多いのだ。

その意味で、飛行機が飛ぶ、という何気ない現象の背後に、どのような科学的な説明があるのか、そして、その「説明限界」がどこにあるのかを知ることは、いい頭の体操になる。

似たような問題に、摩擦の原理がある。「竹内薫の科学コラム」でもとりあげたが、摩擦なんていう、いかにもあたりまえの現象も、いまだに詳細がよくわかっていなかったりする。
分子レベルから、摩擦係数が導けないんだよ。

だから、「経験的」に数値を仮定することになる!

***

世界のほとんどは、そういった経験と試行錯誤で廻っている。(別にそれでかまわないのだ)

***

アンダーソンとエバーハートの本に出会ったきっかけは、さる老物理学者から連絡をもらって、この本を翻訳したいので出版社を紹介してくれ、という依頼があったからなのだが、すでに版権が取られていて、企画はボツになった。

なのに、いまだに翻訳が出ていないような気がするのだが、いったい、版権をとった出版社は、この話題本をどうしてしまったのだろう? 訳者がなまけているのか?

どなたか、ご存知ありませんか?

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漫画談義

昨日はK妻御用達の漫画喫茶なるものに潜入。(初体験)

まるで飛行機の中みたいな異空間だな。

喫茶店の壁にずらりと漫画が並んでいる風景を思い浮かべていたのだが、やはり、こういうのは体験してみないとわからないものだ。

3時間かけて「アカギ」を6巻まで読破。

ふつうのリクライニングシートのほかにマッサージチェアやお座敷タイプ、さらには、シャワー室まであって驚いた。

R25のバックナンバーまで揃ってるぜ。

***

最近、フリーペーパーの波が押し寄せて、早稲田文学まで変身している時代だが、あっという間に乗り遅れちゃうよ。

***

その後、カラオケに移動して、コパカバーナを熱唱。
そこで夕食もとった。

***

カラオケは著作料を徴収するシステムが確立しているが、漫画喫茶は、それがない。
あらためて出版界の法整備の立ち後れを実感。

それにしても、あの漫画の量を見ただけで、漫画家の人の生き残り競争が大変なことは理解できる。

***

ゑび庵さんの新作漫画がeBookになりました。

みんな、応援してあげてくれ!

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テレビ

まるでオレがホリエモンを攻撃しているみたいだが、とりあえず中立だな。

で、これまでさんざんっぱら持ち上げて、ちやほやしてきたテレビが、まるで掌を返したかのようにライブドア叩きにまわっているのをみると、やはり「見識」を疑わざるをえない。

嫌な心持ちだね。ふっ。

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蛸壺空間

「ライブドア問題」と「一夫多妻おじさん問題」と「東横インの身障者施設偽造問題」に共通しているのは、それに関与している人々が、きわめて小さなサークルを形成してしまって、外部の意見をとりいれて軌道修正する可能性がなくなっていたことだと思う。

一言でいえば「蛸壺空間」ができていたのだ。

もちろん、渦中の本人たちは、自分たちが蛸壺(たこつぼ)空間に閉じこもっていたという認識はないだろう。

いつも同じメンツで、同じ発想法で、外部からのフィードバックなしでいると、蛸壺空間は外界から事実上分離され、「暴走」が始まる。
だが、蛸壺世界の中では、それは犯罪でもなければ暴走でもない。

怖いよね・・・蛸人間化・・・。

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相対性の彼方

本日は「時間論」の打ち上げ兼打ち合わせで秀和システムのTさんと会食。
K妻がパエリヤや牡蛎のクリームシチューのゆず詰めなどをつくった。

***

酔っぱらって寝ているとNHKで小田和正さんのドキュメンタリーをやっていた。
K妻は前に勤めていたスポーツクラブで小田さんのストレッチなどを担当していたこともあり、今でもカラオケで小田さんの曲を歌うし、本棚にCDも並んでいる。

あるとき、新しいアルバムが売れなくなって、
「みんな自分の生活に忙しくて、オレのアルバムになんか興味がないんだ。だったら、オレは、自分のつくりたいものをつくっていこう」(言葉遣いはテレビどおりじゃありません)
と考えて、作風が変わったら、これまで曲を聴いてくれなかった、同世代の男声がコンサートに来てくれるようになった、というエピソードには、「創る」という行為の深い部分を見せられた気がした。

去年の6月に出た小田さんのアルバム「相対性の彼方」(意味深長な名前だ!)を引っ張り出して聴く・・・。

***

仮説本は「99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方」に題名が確定した。

そういえば、逮捕されたライブドアの岡本容疑者が「99.9%発覚することは無い」と豪語していたそうだが、この題名は、ライブドア事件の数日前に決まったものなので、思わぬ共時性に苦笑。

「飛行機が飛ぶ理由は科学では説明できない」という冒頭の「つかみ」は航空力学関係者を怒らせてしまいそうだが、もちろん、流体力学の原理と計算の話なので、高度なシミュレーション技術や翼理論をなんら否定するものではない。(あたりまえだが)

この本は、絶対に面白いものに仕上がった。

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空耳

タモリの空耳アワーじゃないけれど、ニュースを聞いていて、シアトル・マリナーズに、

George Mackenzie

が入団したと言っていて爆笑。

ふつうに「じょうじま・けんじ」と発音するだけで、ほとんど英語に聞こえる珍しい名前だ。

(すでにネットで大勢の人が書いているんだろうけど)

ほかにもあるかな、こういうパターン?

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本日の喝!

ホリエモン事件については、前に社内事情を書いた。
もう決着をみたのでコメントしない。

だが、最近テレビにちょくちょく登場している、ホリエモンの鞄もちをやっていた現役東大生には苦言を呈したい。

東大は国民の血税が補助金として投入されている。(ほとんどの学校はそうだ)
つまり、東大生は、国民のおかげで勉強させてもらっているのだ。
そういった社会の仕組みもわからずに、勉強そっちのけで自分の金儲けのことばかり考えているのでは、税金をとられている国民はたまったもんじゃないだろう。

勉強しないのなら、すぐに退学すべきである。

国民は、あなたが金儲けをするために税金を払っているのではない!

他人に生かされている、というこの社会の仕組みくらい勉強してもらいたいものだ。

というわけで、本日の喝!

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補足

ちなみに、ドクターNもドクターTも哲学博士ではなく、医学博士、つまりお医者さんです。

また、万が一、ドクターNが1時間後の最終列車で作並に戻ってこなかったときは、警察に届けを出すことになっておりました。(宴会で騒いでいるわりには、案外冷静なメンバーたち)

面白高原駅という、れっきとしたJRの駅で「遭難」って、どーゆーことなんだろう。

思わず八甲田山の映画を思い出したよ。

ドクターNは、無事に最終列車で作並駅に戻ってきましたが、さすがに寒かったのか、すぐに岩風呂温泉に飛び込みました。
実際に暖房はなく、無人で、公衆電話もなく、携帯の電波も通じず、タクシーもバスもなく、民家もなかったそうです。

みんな、ボタンには気をつけよう!

オレ「どこでも、ボタンがあったら、とにかく押してみりゃいいんだよ」
K妻「それはちょっとちがうでしょ!」

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耳が痛い

センター試験でICプレーヤーを使うことになって、同時通訳で有名な鳥飼久美子さんが「反対」を表明しているが、同感である。
(出典がわからなくなった。勘違いの場合は御指摘ください)

すでに機器の不具合により大問題になっているが、語学のリスニングというのは、非常に繊細かつ微妙な問題を含んでいるので、ICプレーヤーの導入はまちがいだと思う。

むかし、こんなことがあった。

モントリオール在住の留学生がオレの部屋に集まってテレビを見ながら食事をしていたのだ。
すると、ニュースの時間になった。
何気なくアナウンサーの声に耳を傾けていると、留学生仲間のひとりがおもむろに立ち上がって、
「音が小さくて聞こえないね」
と言ってテレビのボリュームを上げた。
それからしばらく、みんなでニュースを聞いていたが、さきほどの彼が、苛立った様子で、
「このアナウンサーの発音はケベック訛りで聞きづらいね」
と発言した。

彼の頭の中では、まず、テレビの音量が小さすぎて聞こえず、次に、アナウンサーの発音が悪くて聞きづらい、という事態が進行していた。

だが、間近でニュースを聞いて、彼の行動を見ていたオレの中では、別の事態が進行していた。
彼は、英語のリスニングが苦手なのである。
ようするに耳(と脳)が英語に不慣れなのだ。
だから、聞き取れない理由を、まずは音量のせいにし、次に相手の発音のせいにしたのだ。

オレは腐ってもバイ(笑)なので、最初の音量で充分に聞き取れたし、彼が指摘したアナウンサーがもともと英語系でケベック訛りがないこともわかっていた。

***

別の留学生仲間とレンタカーを借りに行ったときも、その人が、
「Full insurance please」(保険はたっぷりにしてくれ)
と言ったのに、レンタカーの受付は、
「No」
と首を振ったので思わず笑った(失礼!)

今度は、彼の発音が悪くて、相手には、「Free insurance」(タダの保険)と聞こえているのだ。金を払わずに保険をつけろという、ずうずうしい客だと思われたのである。

海外で生活していると、こんな場面には何度も出くわす。

***

つまり、自国語以外の語学の「音」と「口」は、個人差が激しいのだ。
おまけにそれが、自分のせいであるという「自覚」もほとんどない。
みんな、自分の能力が劣っているなどとは思いたくないからな。
それが人情というものだ。

オレだって、フランス語が「できる」と豪語しているが、実際にはあまり通じないし、K妻など、
「あなたのフランス語はみんな英語にきこえるわ」
と指摘する。

***

センター試験では、実際の機器の不具合もあったのだと思う。
だが、ふつうに英語が聞き取れる人であれば、多少雑音が入ったって聞き取れるのである。
救急車のサイレンや人の声がかぶさっても、日本語だったら聞き取れるのと同じだ。
片耳だって聞き取れる。

かなりのパーセンテージで、「聞き取れない」ために「機械が故障している」という申告が増えたに相違あるまい。

ただでさえ、受験会場では緊張するものだし、ちょっと雑音が入っただけで、その雑音が何倍にも増幅して感じられたとしても不思議ではない。

大学入試センターは、何度も機器の点検を繰り返したというが、緊張した情況での聞き取りに際して、受験生がどのような心理状態におかれるかは考えなかったのだろうか?

***

こんなことなら、音質のクリアな音響システムを全会場に運んでいけばよかったのではあるまいか。
で、それでもサイレンの音で聞き取れなかった、という文句が出たら、サイレンの聞こえた会場だけでやりなおせばいいんだよ。

もちろん、事前に試験の内容とは関係のない日本語や英語を流して、その教室の全受験生がちゃんと聞き取れるかどうかを試すことが必要だが。

いったい、誰がICプレーヤーにしたら大丈夫、なんて言い出したんだろうねぇ。

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文章倶楽部@仙台作並温泉

本年度第一回目のシュレ猫文章倶楽部は、仙台作並温泉にて開催。

遠隔地にもかかわらず総勢10名の参加となり、さまざまな事件が勃発した。

事件その1

オレとK妻が横浜駅から東海道線に乗って東京駅に向かっていると鎌倉から横須賀線に乗った周三郎から携帯に連絡が。
「わしの乗っている電車が人を轢いて止まってる」
うーむ、笑えない情況だ。
30分後、オレとK妻の乗った電車も新橋で止まり、
「横須賀線の人身事故のため東京駅のホームがいっぱいのため、本列車は東京駅に進入できません。恐れ入りますが、東京駅までは山手線を御利用ください」
というアナウンス。

どうやら、東海道線も下りに影響がでて、次第に上りもだめになってきたらしい。

しかたないので、重い荷物を担いでぎゅうぎゅう詰めの山手線に乗って、東京駅へ。

われわれが切符を全部もっていたので、遅れなくてよかったが、結局、周三郎は定刻の新幹線に1時間遅れることに。

<みどりの窓口>にて
オレ「ひとり遅れて来るんで、この窓口で切符を預かってもらえない?」
受付「申し訳ございません。お客様のお待ち合わせの切符等はお預かりできない規則になっておりまして・・・」
オレ「(ドスのきいた声で)おい、ねえちゃん、なめるんじゃねえぞ。おたくらの横須賀線が戸塚駅で止まってってから、うちの組員が間に合わねえんだよ。全部おたくらの責任だろうが。なんとかしろよ」
受付「あ、あの、ちょっと上司に聞いてまいりますので」
(一分後)
受付「あの、こちらでお預かりいたしますので」

結局、K妻が残るというので、みどりの窓口の受付には「あんがとよ。やっぱ、こっちでなんとかするわ」と言い残して去った。

かくて、K妻と周三郎を除いたシュレ猫文章倶楽部メンバーは、東北新幹線の中で酒盛り。仙台に着くまでに日本酒を二本あけた(汗)

***

事件その2

先発部隊も後発二名も無事に作並温泉に着いたが、ドクターNだけ、診察をすませてから合流することになった。

ドクターNは、携帯で幹事のK妻と連絡をとっていた。
K妻「仙台駅では外に出ないでくださいね。中央連絡口から降りて、すぐに右に曲がってください。乗り換えは五分しかありませんから」
ドクターN「いま、新幹線を降りて、走っているところです、ぜいぜいぜい」
てな感じ。

その後、われわれが宴会をしていると、ふたたびドクターNから電話がきた。
K妻「いま、どこですか?」
ドクターN「あ、あの、作並駅に着いたんですけど、故障かなんかで扉が開かずに発車しちゃったんですよ!」
K妻「ボタンは押しましたか?」
ドクターN「ぼ、ぼたんって何よ」
K妻「寒冷地なので、降りるときにドア際の開閉ボタンを押さないと列車の扉は開きません」
ドクターN「あー・・・それで乗客が好奇の目で見ているのか・・・誰か教えてくれればいいのに、田舎の人って意外と不親切だな・・・とにかく、次の駅で降りて、戻りますわ」
K妻「了解」

この会話を聞いていた仙台在住のドクターTが、
ドクターT「次の駅で降りちゃだめですよ」
と言う。
K妻「なぜですか?」
ドクターT「無人駅で、今の時間帯だと1時間は仙台ゆきの電車は来ない。駅舎はないから凍えちゃいますよ。もう一つ先まで乗って行ったほうが安全だ」
この地元情報を聞いたK妻がふたたびドクターNの携帯に連絡を入れた。
K妻「もしもし」
ドクターN「はい、あ、トンネルに入る・・・」
その後、国境のトンネルを抜けたドクターNは、音信不通となった。山奥なので、もはや電波が通じなくなったらしい。
K妻「ドクターN、冬でもコート着ないでセーター一枚じゃない・・・大丈夫かな」
一同「ふわぁーっはっは、この酒は美味いねぇ。温泉入って雪見酒じゃ!」←誰も気にしていない

ちなみにドクターNが、ボタンを押して列車から降り立った駅の名前は「面白高原駅」であり、当然のことながら、本人にとって面白いことなどなにもない。
駅に暖房設備はなく、無人であり、携帯は通じず、公衆電話もなく、タクシーもバスもなく、近くに民家さえない。

しんしんと冷え込む東北の夜。
ただひとり、セーター一枚で面白高原駅の看板の前に佇むドクターNの姿は、すでに、宴たけなわのシュレ猫文章倶楽部のメンバーの脳裏にはない。

***

マイフォトに写真もアップしておきますのでご覧ください。(メンバーの写真は肖像権の侵害となりますのでアップいたしません)

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温泉合宿

シュレ猫文章倶楽部で、フランスにゆくFさんの送別会もかねて合宿。

場所は温泉なのだが、かなり雪が積もっているらしく、天気も荒れ模様なので、ちょっと心配だ。

また、写真も含めてご報告いたします。

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典型的な症状

オレ「うーん、なんだか身体がだるくて熱っぽい」
K妻「あら、そう」
「関節も痛い気がする」
「ふーん」
「なんて気のない返事だ。夫が典型的な風邪の症状で苦しんでおるのだゾ」
「別の可能性もあるわよ」
「はぁ?」
「お腹の贅肉をとるんだっていって、いきなり、ラテラル・サイ・トレーナーと腹筋と腕立てと柔軟体操を始めたじゃない」
「それが?」
「これまで何もやっていないで、なまりきった身体に、急に無理な負荷をかけたら、筋肉痛になって身体がだるくて熱っぽくなってもあたりまえでしょ」
「うっ」
「素人トレーニングの典型的な症状ね」
「・・・」

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ものづくりの意味

「ものづくり」なんて書くと、すぐに具体的な物をつくることばかり念頭においている、と誤解されてしまう。

もちろん、鉤カッコをつけているわけで、「人づくり」だって「身体づくり」だって含まれる。物ができても消費者のところまで届かなければ意味がないから、「流通」だって立派なものづくり産業だ。

そして、錬金術ではなく、ものづくりに直接携わっている人に銀行がお金を貸すのだって、ものづくりだろう。

作り手(生産者)と受け手(消費者)の両方を活かす仕事は、みんな「ものづくり」だ。
逆に、どちらか一方だけしか考えていないのなら、それは歪なのだ。

「裸の王様」たちは、そういった「ゆがみ」を狙いすましたかのように出現する。

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裸の王様

以前、シュレ猫文章倶楽部のMさんからお誘いメールがあったが、二ヶ月もたって、ようやくMIXIに登録した。

必ず誰かの知りあいであることから、匿名性のない、一般社会と近い空間なので、これなら日記にコメントをもらうことも可能。

考えたら、匿名なら何を言ってもやってもいいというのは、犯罪者と同じ行動パターンなわけで、ようするにおかしいんだよ。
(ホントは匿名じゃないんだけどね・・・)

***

ライブドアについては、もうコメントしないが、錬金術をちやほやするのは、もうやめたほうがいいよな。

テレビの民放各社も、金持ち訪問番組みたいなのが横行しているけれど、はっきりいって馬鹿丸出しなので、自粛してもらいたい。
少なくとも、いい仕事をして結果としてお金持ちになった人と、なんだか怪しげな錬金術でのし上がった人はきちんと区別しないとまずいだろ。

もうちょっと、地道に「ものづくり」をしている人を見直す社会にしようよ!

***

きちんと「ものづくり」をしているか、そうではなく、他人の上前をはねようとしているのか、それを見るだけで、「まとも」かどうかはたいてい判断がつく。

今の日本は、あまりにも「裸の王様」が多すぎる。

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とうとう来た

高校の同級生のF君の双子のお兄さんの会社がライブドアに買収されて、社員の質が低くて、まともじゃない、という理由で辞めた話は、前に書いた。

今回の強制捜査は、だから、みんなが「いつか来るぞ、いつか来るぞ」と考えていたものが、とうとう来た、ということだろう。

人材が足りない、質が低い、ということは、やはり、会社としては致命的だったのだ。

こういう話は、絶対にマスコミには出てこない。
内部情報を聞いて、初めて実態が把握できる類いのものだ。

日航が不祥事続きの理由も前に書いたが、やはり、内部の人間にしか見えないことってあるよね。

で、そうなると、お次は・・・?

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光フレッツ

光フレッツを横浜に導入。

30分ほどですべて完了して手際がよかった。

工事の人が帰ったあと、パソコンの接続設定をやろうとして、1時間ほど難航(笑)

ニフティから送られてきた接続ガイド「光ファイバー編」が余計だったのだ。
グリペンさんに教えてもらったブロードバンド・ルーター「バッファローBBR-4HG」の設定案内だけでやればよかったのに、先にマックのネットワーク環境を設定して失敗。

気がついてやりなおしたので問題なかったが、あまりに大量の書類が送られてきて、これじゃあ、お年寄りやパソコンが苦手な人は、なにがなんだかわからなくなるだろう。

うーん、結局、必要だったのは、

1 支払方法の要返送書類
2 ニフティからのパスワードの書類
3 ブロードバンドルーター付属の設定案内

の3つだけだぜ。

それなのに、今、オレの手元には、18種類の書類と(マックなので使えない)CD-ROMが2枚あるのだ。

設定ガイドだけで、NTTのものとニフティのものとバッファローのものの3つもある。

おまけに、頼んでもいないのに、昨日の夜、ニフティから電話がかかってきて、「設定出張サービス」の日時をきかれた。
はぁ?
頼んでないぜ。

書類を掘り返してみると、あった、あった、クーポン券が・・・。

***

とりあえず凄く速いので余は満足じゃ!

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毒舌と放言

テレビ番組は低俗なもの(笑)か、真面目なニュースくらいしか見ないが、NHKが夜10時のニュースから撤退するというのは、むべなるかな、という感じだ。(ちょっと古いニュースでゴメン)

テレ朝がニュース・ステーションをやっていたときは、久米宏の悪口を連発しながら見ていたし、今の報道ステーションになってからは、NHKを見るようになったものの、どうにも中途半端で「むかしみたいに9時のニュースを充実させてくれよ」と呟きっぱなしだったもんな。

となると、茂木の「プロフェッショナル」は、8時台になるのか、それとも10時台になるのか。10時台だと、「ガイアの夜明け」と真っ向勝負になってしまうが・・・曜日を変えたほうがいいのではなかろうか。

ついでに言えば、大晦日は、いっそのこと、格闘技と紅白を混ぜてしまうくらいの「爆弾」を落とさないと視聴率はアップしないよなー。

あるいは、この際、もう視聴率を気にするのをやめるとか!?

視聴率は「質」を計っていないから、現代の複雑化社会には、あまり意味のない数字だと思うのだ。
みんな視聴率の会社に騙されているんだよ!
こんなに「重要」な基準なのに一社独占なんておかしいと思わなくちゃダメだ。
それが「情報リテラシー」というものだ。(この話については、

http://ja.wikipedia.org/wiki/視聴率

で、ニールセンの撤退とデメリットを読んでください)

まあ、広告業界の人なら、誰でも知っているカラクリだけど・・・不思議と一般の人は騙され続けている・・・マイナスイオンと同じように(笑)

***

ところで、自民党の一部議員がNHKの民営化を主張しているようだが、馬鹿も休み休み言え、と思った。
今さら、民放を一局増やして、いったい何になる?

(オレが見ている「キスイヤ」や「愛エプ」がさらに増えても意味はない)
イギリスのBBC同様、NHKが文化に果たす役割は大きい。

オレは民放もテレビ東京派だし、NHKがふつうの民放と同じになってしまっては、非常に困るのだ。
ゴミタレの私生活をダラダラと流して、いーつも同じメンツが内輪で笑っていて、適当な視聴率を稼ぐ番組なんか、もういらないよ。

なんでも民営化すりゃあ、いいと思ってるらしいが、それなら、ロボコップみたいに警察も民営化しろよ。ついでに国会も民営化すればいい。

竹中平蔵がNHKには問題ありとしながらも、民営化に反対しているのを聞いて、初めて、評価する気になった。

***

それはそうと、民放に出まくっているゴミタレどもも見飽きたが、国会議員の質の低下も、この国の将来を考えると危機的段階にまできている気がする。
プロレスラーや子供みたいなのが、訳の判らないことばかり言っているが、ああいう人たちに国の運営をまかせておいて、本当に大丈夫なのか。

それから、二世・三世議員ばかりになっているが、世襲制って能力主義の反対だと思うので、時代に逆行してるぜ。

あ、久しぶりに毒舌・放言復活したね。

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天気予報のバカ!

昨日は京王プラザホテルで昼食をとりながら仮説本の初校の打ち合わせ。
そろそろ図版もそろってきた。
最初の「掴み」の部分は少し過激かもしれないが、巻末で科学的な実情の解説をつけくわえてフォローすることにした。

その後、住友ビルに移動して、CTスキャンの対談。
CTの基本的な仕組みから応用までわかった、と評判は上々。
次回もエンジニアを迎えての対談はアリらしい。

***

仕事はうまくいったが、天気予報を信じて薄着で出て大失敗した。
あまりの寒さに、思わずテレビの気象予報士たちを呪いまくった。

以前、朝カル文章講座の生徒さんに気象庁の人がいて、天気予報がはずれると苦情の電話がたくさんかかってくる、という話をしていたっけ。
そのときは暇な人もいるもんだ、と笑っていたが、昨日は、ホントに電話をかけたくなった。

***

今年は、なんとか、どん底生活から這い上がるのが目標。

いつも人のことばかり考えていて、気がついたら、自分の生活がどん底に落ち込んでいたので、これからしばらく、個人的に自分の利益を追求することに決めた。
まず、自分が安泰じゃないと、他人の世話もできないからな。

それから、他人に黙って利用されるネタ本ばかり書いてきたので、今年は、もっと拡がりをもつ薄味で食べやすい本をたくさん書きたい。

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八八八

目医者に行ってコンタクトを新調した。

これまでよりよく見えるようになったら、とたんに「情報」がたくさん入ってきて驚いた。
道を歩いていても、これまで見えていなかった看板の字がくっきり見えるので、ちょっと戸惑い気味。

ただ、そういった細かい情報が全部必要なのかといわれれば、よくわからん。

猫なんかは、静止物体については、人間よりもボーっとしか見えていないし色もないそうだが、動体視力は異常にいいらしい。
つまり、猫の目は、オレよりもF1レーサーや野球選手に近いということだ。

インターネットからの情報だって、何がどう見えるかによって、まったく世界が変わってくる。

***

それはそうと、さきほど体重計に乗ってみたら、88キロになっていた。
昨日は駅の階段を駆け足で昇降していたが、本日は、家でラテラル・サイ・ウォーカーを再開。
絶対に70キロ台にまで落とす!

ところが、その後、猫のコタロー(=伍長)をだっこして体重を計ったら、なんと、コタローも7.3キロから8キロにアップしていた・・・。

オレ「はっはっはっ。オレは88キロで、コタローは8キロか。末広がりでめでたい、めでたい。これで今年はベストセラー連発じゃな」
コタ「にゃ」
K妻「喜んでる場合か! ふたりとも体重1割減を命じます」
オレ「はーい」
コタ「にゃおう」

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光フレッツ

横浜も鎌倉も光フレッツ100メガ導入決定。

ブロードバンド・ルーターも新調しないといけないのだが、どれがいいかわからないので、グリペンさんに相談メールを送った。

こういうのって、ホント、わからないよね。

もう、だれか光フレッツ導入した人、いますか?

鎌倉は朝日ネット、横浜はAOLがADSLプロバイダーだったのに、今回は、両方ともニフティになった。(料金のせい)

ほとんど使わないプロバイダとメールアドレスは、そろそろ、整理しないとだめかもしれない。

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ファンと姉歯

韓国ソウル大学のファン教授のデータねつ造事件を見て思ったこと。

まず、論文には25人もの人が著者として名を連ねていたが、そのうち、どれくらいが共謀していたんだろう?
役割分担の進む「ビッグサイエンス」ならではの事態だ。
(オレが学生のころは、生物学はビッグサイエンスじゃなかったような気がするのだが・・・いつのまに・・・)

それから、ファン教授が、どんどん深みにはまっていった構図が、姉歯元建築士の心理状態と同じだったのではないかと考えてしまった。
周囲の評価だけが独り歩きして、金がからんできて、動き出したら、もう止まらなかったのだろうか。

なんだか、見ていて辛い事件だった。

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ああ・・・

グリペンさんからメールが来たのだが、「プロフェッショナル」の初回の違和感の原因が判明した。

それは、茂木のコメントに対して、星野という人が、気の抜けた感じで「ああ」と連発していただけだった点だ。

おそらく初対面だと思うが、発想も経歴も生き様もちがう人間どうしが、いきなりテレビで話し合うのは、ムズカシイんだろうね。

対話がかみあえば、見ていて、ナルホド!と感動できるんだろうな。

やはり、次回以降に期待!

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共時性

さきほど、共時性(シンクロニシティ)を体験。

ちくま新書の算数本は脱稿したが、年末に、編集のMさんから、「最初のページは問題でいきましょう」と言われていた。

光文社新書の仮説本も、かなり前に脱稿し、来月の17日に刊行予定なのだが、今、「はじめに」を書いていて、なんと、編集のKさんから「冒頭は仮説クイズでシンプルにいきましょう」と言われたのだ。

K妻に確認してみたが、Kさんには算数本の話はまったくしていなかったから、冒頭のもっていきかたが同じになりそうなのは、まったくの偶然ということになる。

また、「頭が柔らかくなる」というコンセプトも最後の最後にきて似てきた・・・。(算数本は算数の問題であり、仮説本は科学(史)なので、もちろん、内容はかぶっていないが)

やはり、不思議な感じがした。

***

仮説本は、編集のKさんに題名を一任した。
いくら考えていても、迷うばかりで、だめそうだからだ。

Kさんは「棹だけ」の編集者で、緻密な販売戦略をもっていて驚かされた。
一瞬、二番煎じの題名だと感じたが、あえてこの時期にやる意味がわかったので、もう任せることにした。

仮説本、絶対に面白いので、是非、本屋さんで手にとってみてください。

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茂木の番組を見た

茂木健一郎の番組を見た。

脳科学者からみた「プロフェッショナル」、というのは面白い切り口だと思う。

「プロジェクトX」と比較されるのを茂木は「運命」(神奈川新聞)だと言うが、たしかに、それがどう転ぶのかは、これから視聴者が決めてゆくことなのだろう。

個人的には、これまで、プロジェクトXも再放送で見ていた。
なぜなら、火曜日のこの時間帯には、テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」があって、そのあとに「ガイアの夜明け」があるからなのだ!

「なんでも鑑定団」とかぶっているのは時間帯としては厳しい。(おそらく試聴層はかぶらないのだと思うが・・・)

番組としては、もちろん、「ガイアの夜明け」と競合することになるのだろう。
となると、茂木の相手は役所広司ということになるのか。(かたほうはキャスターによるコメントで、かたほうは役者による寸劇だが)

大役だし、相当がんばっていたと思うが、スタジオではなく、現場に飛び込んで、プロフェッショナルと丁々発止のやりとりを交わすようなスタンスだと「見たくなる」ような気がした。

初回は、去年の9月に「ガイアの夜明け」で見た星野さんという人がゲストだったので、「あれ?」と思ってしまった。
独自色を打ち出すには、4ヶ月前に競合番組に登場した人物は、まずいのではなかろうか?

正直な感想だ。

今後、どんどんメインキャスターとして番組作りに意見を出して、盛り上げていってほしい。

応援しているので、気張ってくれ!

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盲点

ここにきて重大な過失が判明。

正月じゅう、仕事ばかりしていて、ほとんど外に出なかったが、今年は実家にも帰らなかった。(大晦日にK妻がつくったおせちを届けに行ったきり)

さきほど、鎌倉に大量の年賀状が届いていることがわかったのだが、時すでに遅し。

もう、今年の年賀状は終わった。

***

うーむ、明日にでも寒中見舞いのはがきを買いに走るべし・・・。

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一時撤退

史上最大のG作戦は壊滅的な打撃を被って、完全なる失敗に終わった。

「伍長、軍曹、残念だが撤退に踏み切る」

オレの命令を聞いた部下たちは、みな、にゃおんと鳴きながら、撤退の準備を始めた。

「さらば、70キロ台・・・」

***

正月のあいだ、ずっと家に閉じこもって、机にかじりついて仕事をしていたら、金曜日に大変なことが発覚した。

朝日カルチャーセンターに行こうとして、いつものズボンをはこうとしたら・・・なんと、腹が出すぎて、ボタンがとまらなかったのだ。

まさかと思い、10日ほど使っていなかった体重計の表示をみて、オレは、我が目を疑った。

85キロを5キロ減量して80キロにまで落とすはずだったのに、数字は、なんと、「88.4」を指していた。

***

原因を追求していると、K妻に重大なことを指摘された。
オレが健康を意識して大量に飲んでいる「檸檬系ビタミンドリンク」のカロリー数である。

うん? 100mlあたり? ということは、一本あたりだと5倍しなくてはいかんかったのか? さ、詐欺じゃあ!

知らず知らずのうちに、毎日、喉が渇くたびに高カロリーのドリンクを摂取し続けていたのだ。

「もう何年も前に大騒ぎになったペットボトル症候群って知らないの」
「知らん」
「子供がペットボトルを大量に飲んで肥満になるのよ」
「・・・」

***

今日からわが家は麦茶だな。

今年の標語:低カロリーでいこう

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アメリカがらみ

アメリカがらみで二点。

その1
レイザーラモンHGが「YMCA」を歌っているのを聴いて。
もともと、西城秀樹がカバーした名曲だが、もちろん、原曲は、ゲイの世界を謳ったものなので、むかし、
(なぜ、この曲で小学生が踊っているのだ!)
と不思議に思っていたんだ。
今回のスタンスは、原曲の意図をそのまま正直に伝えている点で評価できる。

その2
ヤンキースの松井選手がワールド・ベースボール・クラシックへの不出場を決めたが、もちろん、その原因はオーナーのスタインブレナーにある。
松井選手は人格者だと思うし、監督のトーリも偉い人だと思うが、スタインブレナーは、過去に「黒い交際疑惑」で球界を永久追放になった人物であり、ダーティなワルの典型なのだ。
マスコミが、そういった裏事情をきちんと伝えないのは、なぜなのか不思議だ。(おそらく取材の際に意地悪されるのを恐れてのことだと思うが・・・)

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いまさら「百人一首」の謎

根を詰めて仕事をしすぎたせいか、今日は、起きたときから魂が抜けたようになってしまった。
エネルギーというか生命力の低下を実感。

やばい感じなので、K妻に、おしるこをつくってもらった。(おもちは二つ)

年末からまったく時間がとれず、床屋に行く暇もなかったので、髭がボサボサで仙人風になっているが、今日の朝カルは許してもらおう。
週末も休めそうにないが、来週は床屋に行かれるだろう。

***

ここのところ、新しく仕事を依頼してくれる人とお会いすると、毎回、
「竹内さんの××を読みました」
と、言われる。
たぶん、仕事を頼んでも大丈夫かどうか、リサーチしてから連絡をくれるのだろうが、その本がだいたい決まっていて興味深い。

1 世界が変わる現代物理学
2 百人一首 一千年の冥宮

「世界が変わる」のほうは、文系向けの物理の本なので、なんとなくわかるのだが、どうして、いまさら「百人一首」なのか不思議だ。話を聞いていると、小説ということで、オレの文章表現力を確かめているらしい。

実際、小説はムズカシイ。
もともと、小説家タイプではないので、なかなか、うまく書けない。
これまで書いた小説のうち、まあ、合格点が出せるのは「虚数の眼」と「百人一首」くらいのものだが、まったく世間には受け入れられなかった。

それでも、文章のプロは、やはり目のつけどころがちがうらしく、「百人一首」を読んで、会いに来てくれるんだよね。

***

もっとも、物書き稼業のムズカシイところは、最終的に部数を売って商業的な結果を出さないといけないところで、これは、永遠の課題だ。

さあ、今年も気張っていこう!

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始動

とりあえず、正月戦線は、生き残った・・・。

今日の朝カル(「マクスウェルの悪魔」)の準備も終わった。
マクスウェルの人生から始めて、アメリカ文学のトマス・ピンチョンも登場予定。

6日早々なので、参加者が少ないことが危ぶまれるが、準備は万端だ。
いざ出陣。

***

それから、14日の朝カル、CT(キャット)対話ですが、かなり面白い話題が出る予定です。

トピックス

1.家畜生体用CT:世界で1台生きた牛をスキャン、霜降りロースの成長(みごとに失敗)、ユカギルマンモス成功
2.果実判定:夕張メロン熟度判定(判定成功、装置は失敗)
3.加工食品検査:チョコレート、ソーセージ
4.X線で波を捕える:マンモグラフィー(乳がん)
5.散乱X線で画像をつくる:プラスチック爆弾、麻薬検出、セキュリティ
6.エンジン内部ツアー:エンジン3Dムービー、ルマン優勝、F1エンジン
7.タイヤ3D:タイヤは複雑
8.肺ガン:マイクロCT
9.実物から図面をつくる:ふつうは図面から製品をついくる、リバースエンジニアリング
10.車は半導体で走る:ICの3D解析

注:企業秘密は出てきませんが、楽しい動画、静止画がたくさん登場します

乞う御期待!

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初・・・

newyearcat新春早々、猫の初喧嘩。




背後にある猫グッズは結婚したときにもらったもの。

伍長と軍曹は、オレのゲラの上に陣取っている。(仕事が遅々として進まないわけがわかる・・・)

ったく、猫の手も借りたいときだというのに。

おまえら、喧嘩してる暇があったら、オレの仕事を手伝えよ!

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元旦

そういえば、元旦はダイエーやヨーカドーは初売りだったようだ。
2日はデパートも開いていたらしい。(家から出ていないので不正確かもしれんが)

むかし、ケベックに住んでいたころ、日曜日や祭日に(レストラン以外の)店は閉まっていた。
ある程度以上の大きさのスーパーやデパートなどは、祝日には営業が法律で禁止されていたのだ。

休みの日には休む、というのは、もちろん、キリスト教の影響だと思う。

だが、当時はカナダの経済は最悪の状態だったので、経済活性化のために祝日でも大型店舗の営業を認めよう、と主張する人々もいた。

はたして、今は、どうなっているんだろう。

***

日本も忙しなくなった。

むかしは、正月三箇日は、ほとんどの店は閉まっていた。

それにしても、元旦から開店するには、従業員を確保しないとだめだろう。

つまり、正月返上で働きづめなのは、別にオレ様だけではないということか。

みんな、お疲れさまだねぇ。

正月くらい、全国的に休みにしたほうがいいんじゃないのか?

こんなこと言うと、市場原理主義者に叱られそうだが、おそらく、市場原理主義者は、正月は自分だけちゃっかりと休んでいると思うよ・・・。

ふう。

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死闘

ゲラとの格闘は、ここにきて、死闘の様相を呈してきた。

物理的には可能でも生身の人間には不可能な情況もある。

今回は、完全な初校ゲラの校正が2つのほかに、原稿の〆切が2つ重なって、オレは、まさに四面楚歌なのだ。←ちょっと壊れてきている

いや、精確には、去年の暮にもう一本、共著の本の初稿を出しているから、これは、もう、五穀豊穰なのだ。←もっと壊れつつある

たけだ、たけだ、たけだー
たけだ、たけだ、むりだー
むりだ、むーりーだー!

おまけに、今年の朝カルは、変則的で、なんと、6日から始まるのだ。

むりだ、むりだ、むりだー
むりだ、むりだ、なぜだー
なぜだ、なーぜーだー?

かくて孤独な一匹狼の死闘は続く。

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スイッチ猫

元旦はK妻と近くの水天宮に初詣に行き、甘酒など飲んで、はや、いい気分。

ところが、朝早く、いきなり洗たく機の音で目が覚めた。
(あれ? ふたりとも寝ているのに、誰が洗たく機を・・・)
また、ななめ坊やのせいかとも思ったが、どうやら、ナナが押したらしい。

最近、ナナは、オレたちが見ているところでは、

nana2006




こんな恰好をしているくせに、
オレたちが見ていないと、すぐに電気製品や電子機器のスイッチを入れてまわる癖がついた。

K妻のパソコンは、ナナがキーボードの上を歩き回るせいで、何度もウィンドウズが機動されない状態に陥った。

洗たく機の音で目が覚めてしまったので、メールを確認しようと思ってオレがマックの前に座ると、ナナが机の上に乗ってきて、おもむろにマックのスイッチを押した。
そのあまりの自然なしぐさに、あっけにとられていると、マックは強制的にシステム終了した。

その後、オレのマックは、数時間にわたり機動しなくなった。

以前、電話の受話器をはずした上で、5桁くらい番号を押していたこともあり、この猫、油断も隙もあったもんじゃない。

今年、ナナは、どんなスイッチを押すことになるのだろうか・・・。

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新年

新年
あけまして
おめでとう
ございます

本年もよろしくお願い申し上げます!

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