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モノづくりの原点

昨日は、蔵前にある筑摩書房に行ってきた。

なんでも数学・科学の文庫を立ち上げたそうで、見本をみせてもらったが、かなりの衝撃だった。

長らく絶版になっていたディラックの「一般相対性理論」(江沢洋訳)が文庫になっていたからだ。あれだけの数式を文庫にするか!

校閲の話など聞いていて、とにかく感心した。

これまで、日本には、あらゆるジャンルの文庫が存在したにもかかわらず、誰も、数学・科学に特化した文庫をやろうとはしなかった。(新書はブルーバックスがあるが。)

数学書や科学書は地道に長く売れるにもかかわらず、すぐに絶版になって、手に入らなくなることが多かっただけに、そういった埋もれた名著を復刊してゆく文庫が生まれたことは、この国の科学文化の下支えという意味で、実に意義深い。
まさに勲章ものだ。

復刊だけでなく、新刊もどんどん出すそうなので、このシリーズは応援してゆきたい。

最近、こういう硬派の企画で勝負する出版社が少なくなって、読書人(なかでも理系読書人)は内心、忸怩たる思いで過ごしてきたのだ。

出版社の社長が代替わりをして、方針転換をして、名著をどんどん絶版に追い込んでいるところが多いが、そういったところは長い目で見れば生き残れない。

久々に本の職人魂に接して、感銘を受けた。

これだよ、これ。これが日本を支えてきたモノづくりの原点だよ。

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