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2005年12月の30件の投稿

年末回顧

年末回顧。

スケートの織田信成くんが、表彰式後に、まさかの採点ミスで涙。
うーむ、世が世なら、採点ミスした奴は打ち首だぜ。

姉歯元建築士の偽造発覚で、最も激しく発覚したのは、内河がキックバックさせた金で二号さんを囲っていたことだぜ。

個人的に、中国に対する感情が非常に悪化した。
もともと、中華びいきだったオレなのに。(結婚式でもK妻はチャイナドレスだったくらいだ)
おかげで上海観光旅行をキャンセルしてマレーシアに行ったんだぜ。

小泉さんが国民に「痛み」を分かち合うようにと言ってからはや五年。
オレのような自由業の人間と会社をリストラされたおじさんたちは、その痛みをまともに受け止めてきた。
ここにきて、ようやくデフレ脱却のきざしが見えてきて、来年は、痛みとおさらばできるらしい。
本当に命懸けだったんだぜ。(でも、谷垣さんになると、すぐに税金アップされて、また痛くなると思うので、個人的にはポスト小泉は安倍ちゃんにやってもらいたい・・・)

筆無精で年賀状など出さないオレだが、K妻がパソコンに入れて印刷してくれたので、今年は、かなりの数を出すことができた。
オレは、ほとんど何も書いていないが。
それでも、格段に向上したんだぜ。

さきほどは、K妻がつくったお節料理をかかえて、鎌倉に行ってきた。
まだ正月でないのに、早くもおせちを食べてしまったオレ。

あんまり面白くない年末回顧でゴメンな。
来年は、もう少しがんばるから。



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未解決事件

毎年、年末が近づくと未解決事件の報道が多くなる。

世田谷の一家四人殺害事件は5年になるそうだが、さまざまな憶測を呼んだ。
雑誌にも韓国元軍人説が踊ったが、結局、わからずじまいだ。
犯人のプロファイリングも行なっているのだろうが、犯人が、特定の人物だけを執拗に刺している点や、書類を物色していることから、塾の元生徒という可能性も高いようだ。

三重県の雑誌記者、辻出紀子さんの失踪事件も未解決のままだ。
この事件では、辻出さんと最後に会ったとされる取材上の知り合いの男性の不可解な挙動がテレビでも報道されていたが、決め手はないらしい。

未解決事件の多くは、いったん、捜査線上に浮かび上がったものの、なんらかに理由により消去された人物が鍵を握っていることが多い。

DNA指紋法により、犯人を特定する可能性が飛躍的に向上したが、最近では、MRIをつかってウソを発見する方法も模索されているらしい。

今年も、未解決事件の多くは、年末だけ報道され、新年とともにふたたび忘れられてゆくのだろう・・・。

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情報の流れ

新聞と雑誌の読み方が完全に変わってきている。

まず、新聞だが、今は、日経デスクトップ産経NetViewを中心に活用していて、次第に紙媒体からネットへと重心が移行してきた。

日経デスクトップでは、量子、宇宙、出版、書籍、学力、教育といったキーワードでクリッピングを行なっていて、そういった項目に目を通したあと、日経定時ニュースと朝日新聞ニュースを読むことが多い。

産経NewViewは、紙面が新聞そのままなので、こちらはふつうに読む。むかしやっていた新聞記事の切り抜きなどが、そのまま電子的にできるので、実に重宝だ。

次に雑誌だが、(今ES細胞の論文偽造問題で話題の)Science誌は、そのままネットで見られるし、Scientific Americanもネットで講読している。

それだけでなく、ネットからの情報取得は作家にとっても重要事項なので、たとえばブリタニカ百科ハイビーム・リサーチも年間契約している。調べ物に便利だ。

以上は有料サービスだが、以外と使えて重宝なのが、ウィキペディアだろう。ここは英語でも日本語でも、よく利用する。

最近では、ゲラをpdfでもらうことも多くなった。

情報伝達の方法が、ここ数年で急激に変わってきている。

***

いつも湘南新宿ラインのグリーン車をつかっているのだが、毎回、券を買わなくてはならず不便でしかたない。
来年からは、携帯電話で券が買えるサービスが開始されるそうだが、そうなると、携帯の機種を変えた上にJRがやっているViewカードも申し込まないといけないので、ちょっと考えてしまうよな。

でも、数年後には、携帯電話のSuicaで買い物をする場面も増えるのかもしれない。

JR原宿駅の構内には、実験的に携帯でつかうコイン(?)ロッカーが設置されているが、そのうちコインロッカーも携帯でしかつかえなくなるのだろうか?

***

来年の情報世界の変貌が楽しみだ。

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時間の問題

久しぶりにボーっとテレビのチャンネルをまわしていたら、餌取さんが出ていた。その横には和田先生がいる。弱々しくて、すごく、おじいちゃんになったなぁ。別のチャンネルにすると杉本先生が出ていた。さらには浜田先生も出ていた。

注:
餌取さん=科哲の先輩、元日経サイエンス編集長
和田先生=生物物理の先生
杉本先生=宇宙科学が専門
浜田先生=地学の先生

なんだか、最近、オレが二十五年以上も前に教わっていた先生方が、テレビで教えていることが多い。
いきなり学生時代にタイムスリップしてしまうぜ。

別のチャンネルにすると、阿久悠さんが出ていた。別に知り合いではないが、やけにおじいちゃんになって、衰えたなー。

みんな、おじいちゃんになって、テレビに出て、みんな急速に衰えて見える。
オレの勘違いか?

少年老いやすく学成りがたし。
紅顔の美少年も、いつのまにか、白髪三千丈。

***

K妻「別に急速に衰えたわけでも、いきなりおじいちゃんになったわけでもないでしょう」
オレ「そうかなー。たとえば塩爺なんて、いまでも元気じゃんか」
K妻「塩爺は、脚光を浴びて顏が知られるようになったときから、すでに衰えていたんでしょうが。だから、これ以上、衰えようがないだけよ」

うーむ、そういう解釈もあったか・・・。

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ちょっと早めの・・・

"Excuse me, but is this class 137, introductory physics?"
"Yes it is."
"I may be wrong, but...this was supposed to be my class."
"Not any more."

オレが教えるべき教室に行ってみると、まったくの別人がすでに授業をやっていた。
おかしいじゃねえか。
オレが問いただすと、どこからか、学科主任が出てきて、オレが担当をはずされたことを告げた。
なぜだ!

学科主任は、ニヤリと笑うと、オレの新しい授業が何であるかを告げた。

"Congratulations, you are going to teach..."
"What."
"Introduction to chemistry!"

オ、オレの大の苦手の化学の授業を受け持てだとォ?

***

オレは、悪夢から目覚めると、夢の内容をK妻に告げた。

「あ、悪夢じゃ」
「ちょっと早い初夢じゃないの?」
「オレが来年、学校で化学を教える、という初夢か?」
「ちがうわよ、来年は、物理以外のこともやる、ということじゃないの?」
「ナルホド」

同じ夢でも、解釈によって、吉兆が逆になるのか。
あー、よかった。

それにしても、来年、オレは何をしているのだろう?

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仕事納め

昨日は朝カルの仕事納めで、飲み会もあったが、ビール1杯で1時間ほどで切り上げた。

来年4月からの物理講座は、やはり、「算数」で問題を解くものになりそう。
その後、7月からは、場合によってはディラックの「一般相対性理論」のような本を3ヶ月かけて読む可能性もあり。(ただし、レベルが高くなってしまうので、受講者が10名以上、集まらないとダメだが・・・)

***

正月は、缶詰めになってゲラ2本と格闘する予定。

***

算数本は、中学入試の問題が引用できないので、問題のエッセンスは残しつつ創作問題にまでもっていかねばならず、現在、修正中。
これが、意外と、頭をつかう!

しかし、かなり手応えのある原稿に仕上がりつつある。
正月明けには脱稿できるだろう。

***

問題は仮説本だ。
担当は「棹だけ」の題名を考えた名物編集者なので、なにかピタッとハマる題名を考えてくれるはず。

こちらも中身は抜群に面白い、と言われているので、かなり期待が高まる。

***

正月も閉じこもりっきりなので、せめて、映画くらい行きたいものだ。


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そろそろ仕事納め

光文社新書のKさんからのメールに「今週が二週間ないと仕事が終わらず、年が越せない」という内容のことが書いてあって、思わず笑った。

さすがに今週は二週間ないよなぁ。

年末だし・・・???

***

シュレ猫文章倶楽部のマル太さんが「物質をめぐる冒険」の書談を書いてくれました。

サンキュー!

***

温泉に行っていた茂木健一郎から携帯に留守電が入っていた。

今年はお互いに忙しすぎて、ろくろく連絡も取れなかった。

来年はどうなることやら。

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朝カル

1月からの朝カル情報です。

通常講座は、思考実験シリーズです。一回だけでも聴講可です。

特別講座は対談です。なんでも輪切りにする面白話が飛び出します。

サイエンス情報は、より内容重視の授業になります。3月までで終了予定ですので、お見逃しなく。

みなさま、ふるってご参加ください。

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雑感

ディープ・インパクト、負けましたねぇ。
どきどきしながら見ていたけれど、最後に力が爆発しなかったような印象があった。

ちなみにK妻のお父さんは、ちゃんと当てていて驚いた。

***

クリスマス・イヴとクリスマスは鎌倉猫神亭に里帰り。

愛猫のカロアにえびをやったら御満悦だった。

エルヴィンは、相変わらず、オレを人間エレベーターとして昇降していた。

***

K妻へのクリスマスのプレゼントは結婚指輪を買ったのと同じ店にて、ネックレスを選んだ。

***

「算数本」は無事脱稿。
編集のMさんと入念に打ち合わせて、第三章(単位)を削除して、問題をすべて創作題にして、あとはK妻と周三郎による「説明がわかるか」チェックを残すのみとなった。

一年前に準備に入った企画だし、さすがに自信がある。

編集のMさんも、中身に関しては、確実に読者が拡がると太鼓判を押してくれた。

乞う御期待。

***

「仮説にすぎない」(仮題)も脱稿。
ただし、まだ題名が決まらない。

こちらは「棹だけ」の名物編集者が担当してくれていて、やはり、「面白い!」とのお墨付きをもらった。

うーん、いい題名はないものか? この本は、題名が決め手になる・・・。

***

驚くべきことだが、ファンタジー小説(共著)も初稿を脱稿。

ちょっと神懸かり的だね、この仕事のペース。

そろそろ、オレも超人の仲間入りか?

***

シュレ猫文章倶楽部は、3名のデビューがほぼ決まった。

こりゃ、来年も大忙しだね!

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猫写真

うう、あまりの缶詰め状態にトラックバックへの反応もできない日々が続く。
ゴメン!

***

猫写真もアップしたいのだが、失敗続きでアップできないのじゃよ。

***

最近、軍曹(本名ナナ、別名ディープ・コンパクト)は横幅が増えてきた。
nana1



だから、ベランダの隙間から外を覗くのだが、途中でお腹がつっかえてしまう。
nana2







(ちなみに左下にあるのはK妻の煙草の残骸・・・)
たまに写真を撮ってやろうと思うと、すぐに動いてしまうから、写真はこんなふうになってしまう。
nana3



写真をあきらめて仕事を始めると、今度は、こういうような不正行為にはしる。
nana5



(ちなみに画面には信じられない言葉が出現・・・オレが麹町と打った直後にパソコンを占拠されたのだが・・・もちろん、事前に仕組んでおいて猫を特定の場所に座らせることが不可能なことはいうまでもない)

あげくのはてに、文句いいながら写真を撮っている間に、オレの仕事イスもコタロウに占拠され、二匹でオレのことを凝視。「誰だ、この人。なんで、ここにいる」ってか?
nana7



なぜ、猫どもは、オレの仕事場を横取りするのであるか。その心理は不明也。

***

一応、「猫神たち」にもアップしておきます。

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科学作家という名称

科学作家というプロフィールには深い意味がある。

オレの書くものは、フィクションとノンフィクションのど真ん中だから、いわゆるサイエンスライターでもなけりゃ、小説家でもない。

既存のジャンルにあてはまらないんだから、自分でジャンルを切り拓くよりほかないのサ。

科学作家というのは、ノンフィクションとフィクションの量子的な重ね合わせみたいな名称だ。

シュレ猫と同じである。

***

科学作家を名乗り出したとたんに科学ファンタジー小説の仕事が舞い込んだ。

シュレ猫が引き寄せてくれたのかもしれないね。

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姉歯事件・雑感

引き続き缶詰め中。

***

姉歯元建築士の発言を聞いていると、なんだか哀しくなる。

工業高校を出て、がんばって一級建築士の資格をとったのに、坂道を転げ落ちるようにして大事件を起こしてしまった。

オレもフリーで仕事をしているから、あの人が取引先の組織から徐々に皺寄せを受けて、金属疲労が生じて、破滅してゆく過程が手にとるほどよくわかる。

その証拠に、組織側の内河も木村も篠塚も、全員、責任感とも罪悪感とも無縁で、口々に「自分も被害者だ」とか「騙された」なんて逃げを打つばかりじゃないか。

無理な注文をすれば、どこかに歪みが出るのはあたりまえだよね。

豪邸に住んでいる内河と木村と小嶋は、みな、自分の美味しい人生が終わったことだけを憤慨している。
諦観すら感じさせる姉歯元建築士の態度とは対照的だ。

***

それにしても、ローンを払い続けながら退去勧告を受けた人たちの住居費を2/3だけ免除という東京都の主張も理解しがたいものがある。
もともとあらゆる税金の無駄遣いが行なわれているのだ。
こんなときこそ、税金を投入すべきではないのか。

まあ、石原都知事は、家賃を払ったことなどないだろうから、この寒空にいきなり外に放り出された人々の苦しみを感じることは不可能なのだろう。

***

建築の検査機関にあたるのは、本の場合なら校閲なんだけど、最近、編集者以外の校閲をおいてもらえないことがほとんどで、かなり苦しいことがある。
数学のように数式がでてくる本の場合、ひとり、数式のわかる校閲者を入れてもらえるとすごく負担が減るのだが。
原稿を書いて、図案を用意して、そこらで息切れしてしまうこともあって、〆切が重なっているときなんか、校正段階で凡ミスを見過ごすことも多い。

誤植はまだいいほうで、数学のまちがいなどは、結構、神経に堪える。
建築でいえば、構造計算のミスみたいなものだから。

つまり、オレのおかれている情況は、姉歯元建築士となんら変わらない。

***

日本という国は、どこかに皺寄せが集中するような構造的歪みがあって、最後の最後は個人のがんばりにかかっているようなことが多い。

姉歯元建築士の場合、その最後の砦が瓦解したということだ。

オレは、せいぜい、今回の事件を教訓として、自分のところでは崩れないように踏ん張るようにしよう。

***

今年は正月返上で仕事也。



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真夜中のレース

各猫ゲートに入りました。

いっせいにスタートしました!

飛び出したのはディープ・コンパクトか? 続いて二猫身でつけるのがゴーチョー・コータロー。

ドドドドド。深夜のアパートにレースの地響きが鳴り渡る。

おーっと、いつのまにか、各猫、コースをはずれて、障害物競走になっております。

ディープ・コンパクト、飛び上がったかと思うと小山に着地!

暗闇にかすかなうめき声が響いた・・・。

***

注1:ディープ・コンパクト=軍曹=ナナの異称 
注2:小山=中年男の腹

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缶詰め中にて

木曜は横浜駅近くのイタ飯屋で鈴木光司さんと昼食。

忘年会で話をしたFさんはオリンピックに何度も出場した強者で、真っ赤なバイクに乗っているのだそうだ。(うーん、どうしてもバイクの名前が憶えられない・・・)

ヨット仲間の多くがバイク仲間でもあるそうで、その理由は「風」なんだって。

思わず納得。

鈴木光司さんの小説「エッジ・シティ」は、すでに海外にも予告済みで、ハリウッドも期待している作品だそうで、完成が待ち遠しい。

早くゲラを読みたい!(もちろん、内容は発刊まで内緒だ)

***

「算数」本は、ほぼ脱稿。
今回は、小学生の頭になり切って、いやあ、考えました。
こういうのを頭の体操っていうんだな。

面白問題満載です。ついでにオレの算数失敗談も笑えると思う。

この、頭のもやもやがスーッと引いたような爽快感はなんだろう?

***

NHK出版の「物質をめぐる冒険」はおかげさまで重版がかかりました!

いつも応援してくださる読者のみなさまに深謝。

***

シュレ猫後援会サイトに掲載中のMくんのレポートは、社会科の先生から、かなり評価が高かったようで、オレも安心した。よかったね!

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経済の悪魔

最近、村上ファンド、三木谷楽天、ホリエモン、みずほショック、耐震偽造問題など、経済問題が世間を騒がせ続けている。

世の中、カネカネカネで、実に嫌になる。

もともと「経済」の意味は、「経世済民」で、世を治め、民を救う、ということだと社会科の時間に教わった。
でも、経済性、経済性と声高に叫ぶ人がカリスマと崇め奉られ、「モノ作り」がないがしろにされ、しまいには消費者に跳ね返って、人命まで危ういとなると、もはや、世も治めていなけりゃ、民も救っていないよね。

市場「原理」主義というのも実に危ない。
(ナントカ至上主義とか原理主義ってェやつは、偏っているから常にあぶないものだ・・・)

***

NHKのプロジェクトXでマツダのロータリーエンジンをやっていたけれど、ああいうのがモノ作りの原点であり、カネの亡者どもの対極にあって、実に気持ちがよかった。

***

実は、カンタンなことじゃないだろうか。
カネは民を幸福にするかぎりで必要なのであり、カネ自体が目的になった時点で、醜さを露呈するんだよ。

一所懸命に働いて、モノを作って、あるいは、そのモノを運んで、お店で売って、みんながそれなりのおカネをもらって、家族で幸福に暮らせればいい。
国や企業は、そのために手助けをする。
それでいいじゃないか。

運がいいだけで個人で100億円単位の泡銭(あぶくぜに)を手にいれたり、そのカネで周囲を蹂躙(じゅうりん)し始めて、私利私欲にはしる人間が増えたら、もう、全然、経済じゃない。

マスコミも、そういう連中を持ち上げるのはやめたほうがいい。

なぜ、カネがたくさんあることが「いいことだ」というメッセージをTVは送り続けるのだろう?
そういう番組をつくっている連中の心が醜いからだろう。

***

最近、金利ゼロのせいで、カネ余りが深刻化していて、それで、一獲千金の輩が増えているのだそうだ。

ところが、その余ったカネは、われわれ一般庶民のところには廻ってこない。
上のほうで悪い奴らがすくい上げているんだから、あたりまえだ。

銀行に貯金しても、ほとんど利子すらつかない。
(というより、貯金すら、ままならない)

***

木村建設とか総研とかの国会答弁を聞いていると、みんなで「姉歯」と呼び捨てにしている場面が多かったし、「憶えていない」という発言も目立ったが、そういう連中は、みな、「モノ作り」を忘れて、年がら年中、カネのことばかり考えていたんだな。

***

みずほ証券の誤発注に便乗して大儲けした証券各社が利益を返上する動きをみせているが、そんなのあたりまえだろう。

みんな、もう一度、「経済」という言葉の語源を思い出したほうがいい。

***

「そんな奇麗事いってる場合じゃなかろうが」(悪魔)
「いや、世の中が腐っているのだ」(オレ)
「これまでひたすらモノ作りをやってきて、どうなった」
「・・・」
「このへんでモノ作りなんかやめて、脳ミソのもてる能力をすべて、カネ儲けのためにつぎ込んでみたらどうだ」
「・・・」
「オレに魂を売り渡せばラクーになるぜ」
「・・・」

脳裏に悪魔の囁きが響く。

ふ、悪魔の野郎、姉歯元建築士にも、こうやって囁き続けたんだろうな・・・。

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本日の出来事

光文社のKさん来訪。
「棹だけ・・・」の編集者で、まだ若いが、しっかりした仕事ができる人だ。

K妻が昼食をつくってくれたので、それを食べながら「仮説」本の最終形態の相談をした。

いくつか加筆を入れて、年内には脱稿予定。来年2月の発売を目指す。

***

「算数練習帳」もあと数日で初稿が完成するところまできた。

時間をかけて問題を選定したので、かなり面白いものができそう。

来年の朝カルは、これと連動させて、算数の方法で物理の問題を解くのがいいかもしれない。

***

「算数練習帳に入れたいんだけどさ、この前、ぽっちぃが宿題で解いていた問題の教科書貸してくれる?」(オレ)
「いいわよ」(K妻)

K妻は放送大学で生物学を勉強していて、この前、算数の問題に四苦八苦していたのをオレは目撃していたのだ。
フンフン、なるほど。
これは使える。
問題を研究し終わったオレは、皺々になった教科書をK妻に返した。

「この教科書、なんで表紙がふやけてんだ? お風呂の中で読んだんじゃないだろうな」
「え?」(怪訝そうな顏になる)
「かなり皺々だぜ」
「あ!」

K妻が表紙の匂いを嗅いで、えんがちょの手つきになって、本をオレの鼻先にぶら下げた。

「うっ、この匂いは・・・」

典型的な猫のおしっこの匂い。
おそらく軍曹(ナナ)の仕業だ。
オレは、あまりのハマリ方に思わず笑いだした。

「他人の教科書だと思って、なに笑ってんの」

オレは、K妻に教科書の題を読んで聞かせた。

放送大学2006年度教科書
長谷川真理子著
「生物の行動と生態」

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花咲爺さんの予言

この商売を始めて十五年にもなるが、オレには隠れた才能がある。
それは、本がどれくらい売れるか、という部数を予言する能力だ。

冗談ではなく、発売間近の本を見せてもらうと、それがどれくらい売れるかがわかるのだ。

たとえば「12番目の天使」という本は、見た瞬間に、
「こりゃあ、10万部くらいいきますね」
と言ったら、実際には、あっという間に30万部を突破した。(数字は精確じゃないかもしれないが)

あるいは「脳と仮想」は、
「今度は5万部行くんじゃないか」
と周囲に洩らしたところ、すでにその倍は行っているようだ。

つまり、オレが「売れる」と公言した場合、その部数の数倍は売れる、ということなのだ。
オレはご存知のように控えめな性格なので(?)、数字も控えめに言うようにしている。

最近、
(あー、これは10万部は行くな)
と、思わず声の出た原稿に出会った。
これも周囲に公言しておくことにする。実際に何部売れるか楽しみだ。

とはいえ、このオレの予言能力には、いくつかの制約がある。

その1 部数が5万を超える場合でないと予測できない

その2 自分の本の場合は(近すぎるせいか)予測できない

うーむ、せっかくの能力だが、自分のために使うことができないのでは、ほとんど役に立たん。

やはり、オレは、花咲爺さんという役回りが合っている、ということなのか・・・。

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インターフェース

みずほ証券の大量発注ミスだが、おそらくパソコンの画面に「1」と「610000」という数字を入れただけのことなのだろう。

オレは、よくインターネットで買い物をするが、入力ミスも多い。

今回の事件は、もしかしたら、機械と人間のインターフェースの問題なのではないかしら。

つまり、人間の頭は、必ず「円」とか「株」というような「物を数える単位」と数字を結び付けている。
ところが、パソコンの画面に人間が打つのは、そういった単位を除いた数字だけなのだ。

もしも、「いちえん」と「ろくじゅういちまんかぶ」というように単位まで含めて「言葉」として入力した後、機械のほうがそこから単位を除いて、数字だけを抽出して、もう一度確認してくれるような仕組みになっていたら、円と株を逆にするようなとんでもないミスは生じないはずなのだ。

まさに、人間の発想法と機械の処理法の「つなぎ方」の問題だったように思うのである。

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ロバストネス

昨日は原宿の北野オフィスで「ロバストネス本」の三回目のテープ録り。

ほぼ話題は出尽くした感じで、最後には、組織論から宇宙論まで幅広い話題が出た。

来年1月には脱稿できそうだ。3月から4月の刊行予定。

***

そういえば、昨日のみずほ証券のちょんぼだが、どうして1万数千株しか発行していないのに、何十万株も売れるんだろう。

「楽天だって売り切れのときは買えないのにね」(K妻談)

ロバストネスの話からいうと、システムのパフォーマンス(効率)を最大にしたために、フィードバックなどの基本的な部分がおろそかになって、脆弱性をさらけだしたということか。

効率いいと、壊れやすい。
安全にすると、効率は落ちる。
人生、うまくいかないねぇ。

***

12チャンネルのニュースを見ていたら、パイオニアの業績悪化の話をやっていて、アナリストが、失墜したブランドイメージの問題を指摘していたが、そのアナリストの肩書きは「みずほ証券」となっていた。

うーむ。他人のブランドを心配する前に、自分の会社のブランドを立て直さなくちゃいけなくなっちゃったね。

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電車奇行

ここのところ打ち合わせの行き帰りの電車の中で奇妙な光景を目にすることが多い。

その1 踊る女
都営浅草線に乗っていたら、発車間際に隣の女性が立ち上がって踊り出した・・・のではなく、向かいのホームにいた友人に手を振っていたのだった。だが、あまりの挙動の大きさに乗客たちの視線が釘付け。

その2 降りる
同じ電車の中。件(くだん)の女性の踊りを笑いながら見ていた男性が、突如、扉に向かって突進を始めた。どうやら、この駅で降りるはずが、女性の挙動に気をとられて遅れたらしい。だが、扉が閉まった時点で電車の外に出たのは首から上だけ。オレは、それをみて、K妻の耳元に、
(きりんみたいだよ)
と囁いた。
傍にいた乗客が扉を手でこじあけたが、少なくとも10秒くらい、きりん状態の男の人は、手足をバタバタさせていた。
恥ずかしかったのか、助けてくれた人にお礼も言わずに逃げるようにホームを駆け去った。
原因となった踊る女性は、それを見て、
「まっ」
と非難がましく口に手をあてていた。

その3 つり革
ラッシュ直前の山手線で渋谷で降りようとしたら、扉の真ん前のつり革に捕まっていた女性が、山のごとく動かない。
(一度、降りてからもう一度乗ればいいじゃねえか)
みんなで押し出そうとしても、なぜか、必死につり革に捕まったままで、ほとんど身体が浮いてしまった。オレは、それを見て、K妻の耳元に、
(サンドバッグみたいだね)
と囁いた。

その4 きっぷ
グリーン車に乗っていたら検札にきた。
オレの斜め後ろに座っている女性に車掌さんが声をかけた。
「お休みのところすみませんが、切符を拝見しまーす」
すると、その女性は、とげとげしい声で、
「あなた、さきほど検札に来たでしょう。忘れたの」
オレは、K妻がいなかったので、小さな声で呟いた。
(忘れたから検札に来たんだよ)

お後がよろしいようで・・・。

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年末だねぇ

昨日はA社の編集者Hさんと東京ステーションホテルで打ち合わせ。
精養軒は何度目かだが、いい雰囲気で、年配のお客さんが多かった。
××ファンタジー小説の打ち合わせ。
これは非常に面白い企画になりそうだ。

***

来年はシュレ猫文章倶楽部から三人ほどデヴューできそうだ。
オレって意外と面倒見がいいのか?(花咲爺さんだからな)

***

高校時代の友人たちと忘年会。
例によって三井不動産のN君とラルフ・ローレンのF君と経済産業省のS君。

姉歯問題の内幕からヘッドハンティング業界の内幕、それから政界有名人の素顔など、あまりの面白さに笑いすぎて腹が痛くなった。

だが、すべて「ここだけの話」なので、日記に書けないんだよー!

なんか、こう、匿名で本にでもしたらバカ受けしそうなネタばかりだった。

とりあえず、口にチャックをしておこう。

***

ゲラが二つに〆切が3本という極限状況。
こうなったら、人が休んでいる間にやるっきゃない。

年末年始も仕事だ!


                                    

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モノづくりの原点

昨日は、蔵前にある筑摩書房に行ってきた。

なんでも数学・科学の文庫を立ち上げたそうで、見本をみせてもらったが、かなりの衝撃だった。

長らく絶版になっていたディラックの「一般相対性理論」(江沢洋訳)が文庫になっていたからだ。あれだけの数式を文庫にするか!

校閲の話など聞いていて、とにかく感心した。

これまで、日本には、あらゆるジャンルの文庫が存在したにもかかわらず、誰も、数学・科学に特化した文庫をやろうとはしなかった。(新書はブルーバックスがあるが。)

数学書や科学書は地道に長く売れるにもかかわらず、すぐに絶版になって、手に入らなくなることが多かっただけに、そういった埋もれた名著を復刊してゆく文庫が生まれたことは、この国の科学文化の下支えという意味で、実に意義深い。
まさに勲章ものだ。

復刊だけでなく、新刊もどんどん出すそうなので、このシリーズは応援してゆきたい。

最近、こういう硬派の企画で勝負する出版社が少なくなって、読書人(なかでも理系読書人)は内心、忸怩たる思いで過ごしてきたのだ。

出版社の社長が代替わりをして、方針転換をして、名著をどんどん絶版に追い込んでいるところが多いが、そういったところは長い目で見れば生き残れない。

久々に本の職人魂に接して、感銘を受けた。

これだよ、これ。これが日本を支えてきたモノづくりの原点だよ。

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報酬の割合も考えたほうがいい

讀売新聞を読んでいたら、姉歯建築士のような構造計算をする建築士の報酬は、一棟あたり100万円程度なのだという。

そういわれれば、姉歯建築士の事務所って、みすぼらしかったよな・・・。

大勢の人や会社が今回の偽装事件に関与しているが、テレビや新聞の報道を見ていて、
(誰がどれくらいの報酬を受け取ったんだ)
という疑念を抱き続けていた。

だって、たとえば住民が10億円を支払ったとして、そのうちの1割の1億円が利益だったとして、姉歯建築士の報酬が100万円にすぎなかったのならば、少なくとも金銭上の彼の責任は1%にすぎない。

誰が見たって、ガッポリ儲けた奴のほうが責任重いぜ。

で、問題は、構造計算という、建築の屋台骨にあたる部分の仕事をしている人への報酬があまりにも低いことじゃあないのか。
そういう構造的な(洒落ではない!)問題が浮き彫りになったということなんだろう。

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更新情報

シュレ猫文章倶楽部、以前、微小説にアップしていたものの再アップも含めて更新しました。

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ところで

誤解のないように書いておくが、オレも茂木健一郎との飲み会で編集者を紹介されて、たとえばブルーバックスのAさんとか筑摩書房のMさんなど、今ではオレの主要取引先だったりする。

茂木がブレークしてくれたおかげで、これまでオレのことを知らなかった人とのつながりも生まれ、ここのところ仕事の依頼がやけに増えた気がする。

この世界、編集者との二人三脚なので、「目利きで仕事ができる編集者」と出会えるかどうかが運命を決める。

オレはおかげでいい編集者に恵まれて仕事が順調なのだが、文芸の編集者とあまりつながりがないので、シュレ猫文章倶楽部の作品を見せる相手があまりいないのが目下の悩みの種だ。

ま、いずれにせよ、オレが「花咲爺さん」を実践しているのも、基本的には共存共栄・互助の精神からであり、人間、自分だけ出世しようとしちゃだめだ。

シュレ猫文章倶楽部も含めて、今後、茂木・竹内グループは、ますます繁栄することであろう。えっへん。

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年次総会

昨日はシュレ猫文章倶楽部の年次総会を横浜中華街で開催。

大勢の参加者が文章を発表し、次々と手厳しい講評が加えられ、会場は熱い熱気で包まれた。

残念ながらお店の料理はイマイチだったが、その後、元町に移動し、横濱人(はまじん)というところでお酒を呑んだ。
ここは実に豊富な酒揃えで、飲み助組と禁酒組で席を分けて、前者は日本酒の利き酒、後者はデザートから始める、という異文化交流となった。

***

以前、茂木健一郎がまだブレークしていなかった頃、某書店の編集者(と編集長)に「この人は、近いうちに大ブレークするから」と紹介したことがある。
ところが、二人とも、全然、オレの「予言」を信じようとしなかった。
なぜかといえば、この二人は、人間の中身や文章や、そこから予測される将来性ではなく、その時点での世間的な評価しか見えていなかったからだ。

オレは逆に世間的な評価など関係なしに、中身しか見ないから、だいたい、誰が伸びていくのかはわかる。(人の中身を見ないと一匹狼じゃ生き残れないからな。)

この二人は、茂木がブレークしたら、いきなり豹変して、本の仕事を進めていて、オレは、かなり呆れた。

***

シュレ猫文章倶楽部にも、将来、必ず芽が出る文章を書く人が数名いて、すでに書店に紹介してデヴューできそうな人が出てきた。

だが、オレが「この人は必ず大化けするから」といって編集者に紹介しても、現時点では判断がつかないらしく、またもや判断保留状態になってしまい、「どうしてわからねえんだ」と苛々がつのる。

才能があるかどうかなんて、その人の文章を読んで、本人と話をしてみりゃあ、一目瞭然じゃねえか。中身がわかるから、将来性だって読める。もちろん、学歴とかは関係ない。

どうして、目利きの編集者ってこんなに少ないんだろうねぇ。

テレビ東京の「開運! なんでも鑑定団」に出ている島田紳助だって、見ているうちに、いつのまにか目利きになってるぜ。
編集者だって、ちゃんと見ていれば、じきにわかるようになるはずなのに。

実に不思議だ。ぶつぶつ。

と、文句を言いつつ、オレは「花咲爺さん」を続けるのであった。

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物理帝国

金曜日はNHK出版のKさんと品川のイタリアン・レストランで打ち上げ。

科学・思想書にしては出だしは好調だそうでホッと一安心。

毎回、本の売れ行きは気になるところだ。

Kさんによれば、物理学の本が敬遠されるのは、高校時代に物理の授業で「トラウマ」を植え付けられた人が多いからだそうで、そういえば、同じような話を鈴木光司さんのパーティでも聞いたゾ。
せっせと植え付けられたトラウマを解き放つのがオレの仕事ということか・・・。

というわけで、今回のNHK本は、文系でも読める、特に女性が読める、トラウマから解放される、というのがウリだったりする。

***

物理帝国人リンクを貼りました。
とりあえずT_NAKAさんとはっしー帝国さんから貼りましたのでヨロシク。
今後増えるかもしれません。

***

本日は今年最後のシュレ猫文章倶楽部。
それにしても寒いねぇ。
主要メンバーのFさんがフランスに移住するので、来年はシュレ猫文書倶楽部パリ開催もアリか。(ホント)

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いまさら顏文字

あまり顏文字を使わないほうなのだが、NHKブックスの表紙の絵を提供してくれたFlorian Marquardt博士というミュンヘン大学の物理学者からメールがきて、:-)という顔文字が描いてあった。

「おい、これ見ろよ」(オレ)
「なによ」(K妻)
「顔文字が横になってるぜ」
「それが?」
「横文字世界では顏も横なのか」
「前に掲示板にKimballさんかはっしーさんが書いてたじゃない・・・気がつかなかったの?」

(°°;)\(--;)オイオイ
オレ K妻
<| ||

ちなみに、世界初の顔文字がコレって本当なのかなぁ。

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昨日

昨日は、朝カルの前、公明新聞学芸部のMさんと打ち合わせをした。

来年いっぱい、月一回のペースで、「文化最前線」というコラムをやらせてもらうことになった。(四人で担当するらしい)

周知のごとく、オレはカトリックなのだが、別にそういうことは構わないらしい。

主に科学ネタを書くつもりだが、日記ほど毒舌にならない程度で文化・教育批判みたいなことも入れるべきだろう。

Mさんが「夜の物理学」のほかに「百人一首」を読んでくれていたので嬉しかった。百人一首のトリックは一種の知的遊戯なのだが、ちゃんと理解してくれる人が少ないんだよ。だから、知的遊戯として面白いと言われるとおだてられて木に登る。

***

朝カルのあとは、タクシーを飛ばして、鈴木光司さんの忘年会に行った。パーティは7時からだったのだが、オレが着いたのは9時過ぎ。宴たけなわだったが、着くなり、全員にオレとK妻を紹介してくれて、すんなりと場になじむことができた。

会場はホテルのプレジデンシャル・スイートだったが、大勢の編集者とヨット関係者のほかに、映画関係やピザ関係の人もいて驚かされた。

ほとんど作家との交際のないオレだが、その理由は、平均的な作家の人格にある。
これまで会ったことのある作家の多くは、どこか人格がねじ曲がっていて、いきなり「臨戦態勢」に入られたりして、とかく閉口することが多かった。(例外は藤木稟さんと伊坂幸太郎さんくらいか?)

鈴木光司さんの場合、リラックスして普通に話ができるのが不思議だ。

大勢の編集者と名刺交換をさせてもらったが、驚いたことに、全員、オレの取引先だった。(オレの場合は新書とか科学部門なので、会社内の部署はちがうわけだが。)

夜景もきれいだったし、元オリンピックのヨット選手の人の海とバイクの話なども楽しく、結構いい時間が過ごせた。

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本日の喝!

オレは個人的に天皇制の維持には賛成で、天皇家には、これからも大いに外交などで国を代表して活躍してもらいたいと考えている。
とはいえ、天皇制を廃止すべき、という意見をもつ人がいても、とやかく言うつもりはない。

思想と言論の自由は、この国では保証されている。

だが、ここにきて「男系でないとY染色体が途切れてしまう」という信じられない暴論が出てきて、度肝を抜かれた。

こいつら、マジかよ。

神武天皇のY染色体などという話を、いい年した国会議員や大学教授が公の場で議論すること自体、亡国を予感させる。(ようするに、見識がなさすぎる、ということである。そういう連中が社会において責任ある立場についているのだから、亡国を予感させるのである。)

本気で科学の話をするのであれば、神武天皇の実在の証明とY染色体のサンプルが必要になるだろうが。
となると、まずは、天皇陵をすべて発掘して科学調査をしてDNA鑑定をしないとダメだ。(できないと思うが)
それから、今現在、天皇家と同じY染色体をもっている男性は、全員、皇族にしてくれるんだろうな。何人いるかわからないゾ。宮内庁の予算足りるのか?

「なあ、Y染色体を維持するために男系でないとダメなんだってさ」(オレ)
「ふーん、天照大神はY染色体もってたのかしら?」(K妻)

この国は、もともと女神様から始まってるんだよ。(キリスト教のオレが言うのもなんだが・・・)

というわけで、あまりにくだらない議論を真面目にやってしまったお偉いさんたちに喝!

(ちなみに、子供が母親の子であることは確実だが、父親の子であることは、DNA鑑定のなかった昔は、さほど確実ではなかった。ここら辺、ワトソンの「DNA」という本がオススメです・・・)

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