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風通しの悪い会社だねぇ

東部鉄道は不祥事続きだが、今度は、泣きやまない自分の子供を運転室に入れて列車を運行した運転士が懲戒解雇とのこと。

自分のせいで父親がクビになる、という情況を幼い子は、どう受け止め、今後の人生を送っていくだろう。
メールや電話による抗議が殺到しているというが、当然だろう。

そもそも踏み切り事故で信用が失墜しているから、今回は、問題が飛び火するのを防ごうとして、重すぎる処分を発表したにちがいない。
抗議が殺到するのは、「人間の目線」で物事を見ることができなくなってしまった硬直化した経営陣への批判なのであり、世の中の大部分の人は、そこに胡散臭さと狡さを感じ取る。(2日間で1500通の意見が寄せられ、解雇に賛成だったのはわずか100通だった)

硬直化した組織に欠けているのは、常に「人間として行動する」という姿勢だ。
そういう態度こそが「安全」を支えているのに。

社内では、これまで、繰り返し、安全面の問題などが指摘されてきたはずなのだ。
社会からの猛烈な抗議に全く耳を傾けない頑なな態度を見ていると、例の「風通しの悪い会社」の典型なのだろうな、と察しがつく。

もともと勤務態度に大きな問題を抱えていた運転士なら別だが、そうでないなら、減給や乗務停止などで反省してもらい、再教育のうえで復帰させる、というのが妥当な処分ではないのか。

実に胸くそ悪いニュースである。

***

似たような話だが、日航のミスの連続について、現場の人から話を聴く機会があった。
ようするに合併に伴う(広い意味での)「システム統合」がうまくいかなくなって現場が大混乱に陥ったのだという。

事故の多くは、一所懸命仕事をしている現場の人々ではなく、「風通しの悪い」あるいは「機能麻痺に陥った」組織全体の病理として発生することが多い。

トラック運転手の事故の背景には、睡眠が取れない無理なスケジュールで荷物を運ばせた会社がある。
医療ミスを犯した研修医や看護士の場合も、超過密な労働を強いた病院の体制がある。

この国は、システム全体の問題を一個人にすべて押し付けて、問題をごまかそうとする精神が蔓延している。

***

今回の東部鉄道の態度には、それが如実にあらわれている。
みんな、そう感じるから、これだけ抗議が殺到しているのだろう。

少しは外部の意見に耳を傾けてみたらどうか。

本当に嫌なニュースである。

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