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呪いのミーム

仕事で表参道に行った。
帰りに渋谷駅まで歩いていたら、途中にファースト・キッチンがあった、
ふと、20年以上前のサービス券のことを思い出した。

科哲(科学史・科学哲学分科の略)の同級生で、今は、埼玉大学にいる加地大介君が、ハンバーガーを食ったときにもらったサービス券である。

当時、われわれは学生だったわけだが、普段はいたって温厚な加地君の怒りは凄まじく、おそらく、彼の周囲にいた何十人という人が、いまだにはっきりと情況を憶えているにちがいない。

なに、何の変哲もないサービス券だったのだ。
コインでこすると銀の部分が剥げて、当たりがわかる類いの。

家でこすってみたら当たりだったので、加地君は、ファースト・キッチンに行って、それを使おうとしたのである。
すると、何を思ったか、アルバイトの店員は、それを拒絶した。
「券が少し破れていて、不正の疑いがある」

まあ、あえてハンバーガー一個のために、そのような手の込んだことをする人がどれくらいいるのかわからないが、こういう対応は、お客さんを犯罪者扱いしているわけで、加地君でなくとも腹が立つだろう。

それ以来、加地君は、二度とファースト・キッチンに足を踏み入れることはなくなった。
実をいうと、オレも、その話を聞いて以来、もう二十年以上もファースト・キッチンには入らなくなった。(それまでは区別なくファースト・フード店の一つとして入っていたのだが)

もともとサービスのために配った券のせいで、おそらく、数十人の人間の頭に「ファースト・キッチンに行くと嫌な目に遭う」というミームがばらまかれ、それが二十年以上も呪文のごとく効いているわけだ。
それどころか、オレが、こうして思い出して日記に書くことにより、その呪いのミームは、さらなる増殖を遂げる可能性もある。(ないか)

ファースト・キッチンは、加地君に20年前の不手際を詫びて、心ないアルバイト店員が蒔いた呪いのミームの種を回収すべきではないのか。

ちなみに、オレは、ファースト・フード業界とは一切、利害関係はないので、別に悪意をもって誹謗中傷する意図はない。
単に二十年前の事実を思い出して書いているだけだ。

ホント、オレの頭にも、呪いのミームがこびりついているんだよ。
あな、恐ろしや。

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