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前髪2

コト的世界観とは無縁の前髪掴み特訓だが、人間、背に腹は代えられないので、仕方ないだろう。

日夜、特訓は続く。
ビュッ、ビュッ、と王貞治や長嶋茂雄のごとく素振りを行なう毎日。(古っ)

そして「奴」はとうとうやってきた。今こそ、特訓の成果を出すときぞ。

ダー。ビュッ。スルリ。ダー。

「あっ」(オレ)
「どこ行ったの」(K妻)
「ううう、また取り逃がしたらしい」
「だって、ちゃんと掴んでたじゃないの」
「そうだな」

逃がした獲物は大きい。
オレは、むかしの詩人じゃないが、じっと手を見る。
そこには、特訓のせいで滲み出た汗が光っていた。

「次は、奴が来る前にタオルで掌の汗をぬぐっておくことね」
「そうだな」
「今度、いつ来るか、わからないけれど」
「そうだな」

傷心のオレは、今日も首にタオルを巻いて、ツルツル滑る歩道橋へと夜の散歩に出かける。
なんだか、寒いなぁ。

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