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ラピタ

周三郎が珍しく「ラピタ」などという雑誌を買っておる。鎌倉の書店に一冊だけあったそうな。

「なんだ、ラピタって?」(オレ)
「ふふふ、万年筆が付いているのじゃー」(周三郎)

どうやら付録らしいが、黄色いミニ万年筆で、「檸檬」に出てくるのだと。もう製造していない品物らしい。

「いいな、オレも買おう」
「もうなかったよ」
「ばか、鎌倉は田舎だから一冊しか入荷してなかったんだよ。横浜に戻ればいくらでも残ってるさ」

黄色いミニ万年筆が欲しくてたまらなくなったオレは、予定を変更して、すぐさま鎌倉から横浜に取って返し、東口のM書店に直行した。

「あの、ラピタはどこにありますか?」
「申し訳ございません、品切れとなりました」

クソ! 一足遅かったか。オレは、踵を返してルミネ五階のU書店へと急いだ。

「はあ、はあ、はあ、ら、ラピタありますか?」
「ごめんなさい、売り切れです」

その後、数店を廻ったオレは、いつもの「座れない電車」の悪夢を見ていた。そうなのだ、オレは、いつも、オバサンとオジサンとオジイサンとオバアサンとワカモノとガキどもに先を越されて、一つだけ残っている席に座り損ねる人生なのだ。
はあ、はあ、はあ、ここがオレの思いつく最後の書店だ。

「あの、ラピタ」
「売り切れました」

うおぉーー!
欲しい、欲しい、欲しい!
万年筆なんかズェーッタイに使わない連中が、みんな、まとめて買っていきやがったにちがいない。
(今日は、早くから起きてたのに、ずーっとヤンキースのテレビ観てたからな・・・ヤンキースは敗退し、オレはラピタを買い損ねた・・・ふっ)

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