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売れる売れない

キスイヤを見ていたら、売れない芸人さんの話があって、紳助さんが、
「年をとってから売れる芸人さんもいるけれど、そういう人は、業界では芸が上手いことで知られていて、どうしてあの人が売れないんだろうねぇ、と仲間が話しているような人だ」
というような内容のことをしゃべっていた。

ネットワーク科学を少し勉強してみると、社会学・経済学の問題として、何がヒット商品するかは、予測不可能であることがわかる。

つまり、小さな業界ネットワークの内部では、「鑑定人」の目がしっかりしているから、その人や商品が「いい」か「悪い」かはとっくのむかしにわかっている。
だが、その狭い社会内において「いい」と思われているからといって、それが一般社会に、いつ普及する(=売れる)のかは、誰にもわからない。

売れっ子の小説家の中には、三十三冊目にようやく売れました、とか、苦節十五年なんていう人もいるけれど、そういった人たちが、どうして長期間、作家稼業を続けられたのかといえば、彼らは業界内では「いい」ことが明らかだったからなのだろう。
そうでなかったら、数冊売れない時点で、さっさと編集者から見放されていたにちがいない。

売れる、売れない、というのは、あくまでも最後の結果なのであって、それが数学的(ネットワーク科学的?)に予測不可能である点が面白い。

「運命の女神」は、いまだ、健在ということか。

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» 実力があっても売れない作家を、どれだけ待ち続けることができるだろう。 [ある編集者の気になるノート]
売れる売れない(薫日記) 売れっ子の小説家の中には、三十三冊目にようやく売れました、とか、苦節十五年なんていう人もいるけれど、そういった人たちが、どうして長期間、作家稼業を続けられたのかといえば、彼らは業界内では「いい」ことが明らかだったからなのだろう。 そうでなかったら、数冊売れない時点で、さっさと編集者から見放されていたにちがいない。 なるほど、こういうことは文芸ではありそうだ。 けれど、他のジャンルの書籍ではどうなんだろう? たとえば、しっかりした内容のコンピュータ書を書... [続きを読む]

受信: 2005年10月26日 (水) 17時17分

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