作戦決行
「にゃ」(伍長)
「にゃ」(少佐)
暗闇に合図がはしる。しばらくすると、
「にゃ」(軍曹)
という返事があった。これで襲撃の準備は整った。少佐の合図とともに3名の特殊工作員たちは、つま先立ちになって、敵を起こさないように気をつけながら倉庫へと向かった。
カチャ。
数秒後、倉庫の鍵があいた。中に忍び込むと、少佐は、ブツをカップに入れた。さきほどと同じようにつま先立ちのまま敵の前を通り過ぎ・・・ようとした瞬間、いきなりサーチライトに照らされて目が眩み、茫然と立ち尽くす工作員たち。
「こんな夜中に、なにしてんの」(K妻)
「あ、猫がな」(オレ)
「猫が?」
「ちょっとお腹すいたらしくてな」
「猫のご飯は1日2回と決めてあるでしょう。ただでさえお腹が垂れ下がってるのに」
「うむ」
「戻してらっしゃい」
「はい」
すまん、軍曹、伍長。指揮官であるオレが不甲斐ないために。
といいつつ、次の瞬間、冷蔵庫からケーキを取り出して、自分だけ空腹を充たしているオレ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント