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心の忘れ物

最近、周囲が妙にバタバタしていて、仕事、警察、病院、仕事、仕事、病院てな感じで走り回っていた。

人と食事をしたり酒を呑んだりしていても、オレ以外の人間が、みんなお金をたくさん稼いでいて、尊敬されていて、もてはやされていて、自分だけがポツンと取り残されたような気ばかりしていた。

一昨年書いた小説は、いろいろな人に読んでもらって、もっと売れるものにしようとがんばってみたが、ある日、気がついたら、それは、もうオレの作品じゃなくなっていた。

オレは、人からの評価や、お金のことばかり考えていて、どこかに大切なものを置き忘れてきてしまったんだ。

湯川薫を名乗らなくなったことについては、大勢のファンの方からご意見を頂戴したが、自分を見失ってしまった以上、やはり心機一転、ゼロから出直すほうがいいと考えた。

作家稼業というのは、年間10万部くらいの本を買ってもらわないと生きていかれない。
新古書店で1冊100円で本が買える時代に、新刊書を10万部売らないと生きていかれない、というシステムに翻弄されて、オレは、いつのまにか「本が好き」だった昔の純粋なオレじゃなくなっていた。
だから、輝きを失ってしまった。

今は、オレ自身がシステムの悪い面に流されずに、自分を取り戻すしかない。

心の忘れ物って、なかなか気がつかないものだよね。
みんなも、そんな経験、ありませんか。

しばらく(新生)竹内薫でもう一度がんばってみる!

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